演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

推薦入学のこつ

2010年01月18日 22時40分09秒 | その他
昨年姪が大学入試だということで
推薦入学の論文書きを手伝わされたことがあります。
姪が通っている高校からは絶対無理といわれる大学だったようです。

姪が書いてきた論文は論旨がめちゃくちゃで
私が試験官だったら絶対通さないというものでした。

で、次のように直しました。
ここでは、調理の大学に通う仕様に直して記載します。

志望した動機です。

元文は違いますけど、こんな感じでした。
ミシュランの三ツ星レストランは日本人の憧れであり
これを、受けるのは最高の栄誉であるといえる。
その、料理の真髄がどのように形成されたかを探求したいと思ったのが動機です。

修正したらこんな感じ
私がいつも食べているのは、お母さんの手料理で
それはそれで美味しいと思うのですが
たまたま、町内の福引で当たった食事券で
初めて食べたフランス料理が、私の人生観を変えたからです。
その後、そのたまたまの店がミシュランの三ツ星レストランだと知り
ますます、料理とは何かを探求してみたくなったのです。

というわけで、論文は通ったのですが
面接の相談に来なかったので
結局駄目だったのです。

面接のコツは。
自分で考えてね。

分かっているけど
その後姪に「どうだった」と聞いたら予想通りでした。

感動はグレードがある

2010年01月18日 22時30分00秒 | 演劇
アンケートによく「感動しました」と書いてあることがある。
確かに、感動を与えることが出来たのだろう、とは思うのだが
どれほどの感動だったのだろう。

小学校5年生のときにアーサーランサムスの「ツバメ号」シリーズが岩波書店から刊行されて
以来、40年間ことあるごとに読み返すが、最初に読んだ感動がいまだによみがえる。

中学校3年生のときに山本周五郎シリーズをほぼ全部読んで感動したが
今は読み返す気にならない。

東京演劇アンサンブルの「奇跡の人」や「ガリレオガリレイの生涯」はもう一度観てみたいが、早稲田小劇場の「トロイアの女」は別に観なくてもいいやと思う。
当時の評価は、「トロイヤの女」のほうが、一般にははるかに高かったはずなのだ。

目先の感動や、目先の笑いを越えた芝居を目指して欲しい。
ただ、目先の感動や目先の笑いを作れる技術を磨いて欲しい。