演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

感動はグレードがある

2010年01月18日 22時30分00秒 | 演劇
アンケートによく「感動しました」と書いてあることがある。
確かに、感動を与えることが出来たのだろう、とは思うのだが
どれほどの感動だったのだろう。

小学校5年生のときにアーサーランサムスの「ツバメ号」シリーズが岩波書店から刊行されて
以来、40年間ことあるごとに読み返すが、最初に読んだ感動がいまだによみがえる。

中学校3年生のときに山本周五郎シリーズをほぼ全部読んで感動したが
今は読み返す気にならない。

東京演劇アンサンブルの「奇跡の人」や「ガリレオガリレイの生涯」はもう一度観てみたいが、早稲田小劇場の「トロイアの女」は別に観なくてもいいやと思う。
当時の評価は、「トロイヤの女」のほうが、一般にははるかに高かったはずなのだ。

目先の感動や、目先の笑いを越えた芝居を目指して欲しい。
ただ、目先の感動や目先の笑いを作れる技術を磨いて欲しい。

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