MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

絵本の読み聞かせボラと育児のバランス

2015年12月22日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
先日息子が9歳になり、わが子に絵本を読み始めて
約8年が経ちました。

8年というと、世間では短く感じるかもしれませんが、
私の感覚では結構長いです。

短大、大学、大学院に在籍していた期間が、全部で8年だったのですが、
絵本の読み聞かせも、学生時代に文学の勉強をしてきた期間と
同じ長さになりました。

どちらも最初から熱心にやっていたわけではなく、
なんとなくやっていただけなのですが

「面白い!!」

と途中から絵本の読み聞かせに目覚め、ハマっていき、現在に至ります。

そのプロセスを、簡単にまとめてみました。

 息子1才・・・息子に絵本の読み聞かせをはじめ、ハマりだす。
 息子2才・・・良質な絵本の配本サービスを利用し始める。
 息子3才・・・絵本講師養成講座、図書館司書の勉強を始める。
 息子4才・・・二人目を妊娠、司書資格取得。
 息子5才・・・娘を出産。図書館のおはなし会に通い始める。
 息子6才・・・小学校で読み聞かせボラを始める。
 息子7才・・・JPIC読書アドバイザーの勉強を始める。
★息子8才・・・ボラをスローペースにし、我が子中心の生活に変更。
 息子9才・・・図書館で読み聞かせボラを開始予定。

絵本の読み聞かせにハマってからは、我が子に読むことより、
外で大勢の子に読み聞かせをすることに憧れていました。

早く絵本関係の仕事をしたいと、強く思っていたのです。

しかし、★印の時期に入ったとき、私の考え方は変わりました。(1)

当時私は、絵本の読み聞かせボラやおはなし(ストーリーテリング)の勉強が楽しくなり、
我が子の子育てをないがしろにして、活動をしていたのです。

我が子に読む絵本も、読み聞かせボラで読む絵本を聞いてもらってばかり。
図書館で借りてくる絵本ときたら、読み聞かせボラで読む絵本ばかり。

子どもたちは、自分たちのために借りてきた絵本でないと、すぐにわかり

「また読み聞かせ?!」

と息子に言われるようになりました。
(ここでの読み聞かせは、読み聞かせボラの意味)

今思うと、息子は絵本の読み聞かせを通じて、甘えを受け止めてもらい、
心身のバランスをとっていたのです。

下の子に手がかかっていたこともあり、息子には何かと一人で
自分のことをやってもらっていましたが、読み聞かせタイムも激減し、
相当ストレスになっていたと思います。

この件から、私は心を入れ替えて、練習に時間をとっていたお話をやめ、
読み聞かせボラの勉強やブログ更新もスローペースにし、
その分、息子や娘と一緒に絵本を読んだりし、関わる時間を大幅に増やしました。

絵本も10冊借りた場合、8冊は子供たちのことを考えて選んだ本で、
私が読んでほしいと思う本は、2冊だけにしたのです。

子どもに読み聞かせボラの練習台になってもらうのもやめ、
読み聞かせボラの活動を最小限にした結果・・・息子たちに笑顔が戻りました!

そして、こうして我が子と絵本を読む時間はあと少しなのだから、
読み聞かせタイムを大事にしよう。他のことは子ども達が大きくなってからでもできる!

という思いが強くなり、今は家庭での読み聞かせに重点を置いています。

私は子どもがとても好きなので、我が子以外にも
絵本の楽しさを届けられたらと思っていましたが、
今の時期は、自分の子どもを優先してあげたほうがいいと思いました。

息子や娘への読み聞かせが7だとしたら、
読み聞かせボラの活動は3くらいでしょうか。

来年度から小学校だけでなく図書館でも読み聞かせボラを始めますが、
下の子が幼稚園児なので、近所の図書館のみでの活動にし、
入る回数も最初は少なくする予定です。

図書館のおはなし会に参加すると、定例会で勉強できるので、
そこで集団読み聞かせでの基本を勉強しようと思っています。

しかし、娘が幼稚園児のうちは、大幅に活動の場を広げず、
子育てに支障のない範囲で、活動するつもりです。

仕事でなく、ボランティアという立場だからこそ、
私生活とのバランスを大切にしながら参加できるので、
その立場をうまく活かしていきたいと思います。

あと数年はは多くの時間を割いて活動することはできませんが、
子どもたちがもう少し大きくなったら、多くの時間を割くことができるでしょう。

我が子に読み聞かせができるのは10年間くらいですが、
読み聞かせの活動自体は、続けようと思えば、これから何十年も続けることができます。

娘とはあと3年くらいは楽しめそうですが、
息子とはあと1年あるかないかわかりません。

だからこそ「読んで!」と子どもから言ってくる時期を、大事にしたいと思います。

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【注】

(1)過去ログ 「息子との絵本タイムを復活させたい」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ にしまきかやこ 文・絵 『わたしのワンピース』 こぐま社、1969年。
「久しぶりに娘がもってきた絵本。『私に似合うかしら?』というと『うん』とうなずいていた。」(再読)

★ ロアルド・ダール 作 /クェンティン・ブレイク 絵 /柳瀬尚紀 訳 『チョコレート工場の秘密』 評論社、2005年。
「息子と寝る前に毎日読んでいる。続きを読むのが楽しみで仕方がない。寝る前に読み聞かせにもおすすめ」