今週はJRAの2010年G1第一弾のフェブラリーS。
今年は芝からの転戦組が多く、予想も難航するかと思われたが、過去5年の傾向持ち出したら意外とあっさり解決してしまった。
というわけでそんな過去5年の傾向から。
・安藤勝【1-1-1-2】20.0% 40.0% 60.0% 118-234
・8枠【3-0-2-5】30.0% 30.0% 50.0% 250-147
・父ミスタープロスペクター系(狭義)【0-0-0-12】0.0% 0.0% 0.0% 0-0
・乗替り【0-1-2-29】0.0% 3.1% 9.4% 0-24
・前走掲示板を外していた馬【0-0-0-27】
・前走3着以下から馬券になるのは川崎記念か東京大賞典だった馬のみ。
・距離延長の馬【1-0-2-30】3.0% 3.0% 9.1% 6-26
・500m以上短縮【3-2-1-11】17.6% 29.4% 35.3% 151-76
各馬のコメントでも言及するが上記傾向のうち「前走着順」に関する2つの傾向から、多くの馬を「消し」にすることができた(することができたことが的中につながるかどうかは、わからないが)。
エスポワールシチー
かしわ記念、南部杯、JCDとダートG1を3連勝中。過去傾向的にマイナスとなる要素はないし、上位の印を打たざるを得ないが、前の方で競馬する馬が多く、かつ人気することで目標にされるリスクはある。馬券的妙味が薄い点も加味して「上位にするけど中心じゃないよ」というあたりに落とし所を求めてみる。
オーロマイスター
前走ハナ差で3着となったが、このハナ差はグロリアスノアへの馬連を持っていた私にとって相当大きいハナ差だったが(2着だったら万馬券が当たっていたのだ)、フェブラリーSにおける過去傾向的にも大きなハナ差で、「前走川崎記念か東京大賞典じゃない前走3着以下馬」になり「馬券にならないグループ」に属してしまう事になる。特に距離延長のグループは良くないこともあるので消しで。
グロリアスノア
前走11番人気での勝利だがあれは人気がなさすぎただけのもので、それまでの結果を見ればあの勝利自体は何ら不思議ではない。マイルの距離自体は、東京D1600【2-1-0-0】という成績が示す通り問題ないし、今回も過度に人気することはないだろうから鞍上もそれほど大きなプレッシャーを感じずに騎乗できるだろう。また有力馬の脚質が前寄りなので、差す競馬に徹すれば馬券に絡んでくる確率も高くなりそう。気になるのは母父がジェイドロバリーな点。父としても母父としてもG1で底力不足を露呈した実績を多数もつ種牡馬だけに、軽視は禁物だが重視しすぎても痛い目に遭いそうな予感。
【追記】ケイアイテンジン
生涯で馬券になったのは1400のみで距離延長がマイナス。さらに同型も強力だし、過去傾向の面からも前走掲示板を外している点がマイナス。
サクセスブロッケン
昨年の勝ち馬。G1昇格後、このレースを連覇した馬はおらず、勝ち馬が翌年以降出走してきた場合の成績は【0-1-2-10】と褒められたものではない。2,3着馬も同様に翌年以降好走できないケースが目立ち、「フェブラリー好走歴のある馬は割引」という傾向がある。前走東京大賞典を勝っており、常に付きまとっていた「母系の早熟性からくる成長力のなさ問題」は気にしなくてもよいだろうが、武蔵野S、南部杯で負けていることから「ズブさが出てきて今ではマイルが短いんじゃないの問題」が浮上してきた感もある。
ザレマ
過去唯一のダート戦が京都D1800の準オープン・ドンカスターS。56キロのハンデだったとはいえ2.7秒差の11着では、どう大目に見てもダート適性があるとは思えない。
スーニ
「前走川崎記念か東京大賞典じゃない前走3着以下馬」なので消し。ベストは1200-1400だと思うので(前走ですらかかっていたので1400も小回りでないとしんどいかもしれない)距離延長も向かないと見る。
スーパーホーネット
休み明けに加え初ダートと条件が厳しすぎる。前走着順等、過去傾向的にも買えない。
ダイショウジェット
「前走川崎記念か東京大賞典じゃない前走3着以下馬」なので消し。今年は平安Sが例年に比べてレベルが低かった印象で力関係的にも厳しいか。
テスタマッタ
前走川崎記念で3着だから、買ってもよいラインはクリアしている。前走川崎記念が4コーナーまで絶好の手ごたえで進みながら、追い出すと案外でいかにも「距離長すぎました」感が漂う負け方。ペースが速くなり、かつ距離短縮でパフォーマンスを上げてくる予感。
トーセンブライト
過去傾向的に乗替り、距離延長など若干のマイナスはあるものの「前走成績」のマイナスがないのでギリギリヒモには買えるライン。ただコース実績を見ると【0-0-1-5】と東京D1600は苦手条件の部類で本当にギリギリヒモ。
ミリオンディスク
マイルの距離はデビュー戦の芝1600以来の出走。ダートのマイルは未出走なわけだが、1200と1400では1200の方が安定感があるので距離延長はマイナスな気がする。前走掲示板を外しているのも過去傾向面から大幅マイナス。
ラッシュストリート【回避】
過去傾向的には乗替り以外マイナス材料はない。ただ過去2回東京D1600を走ったことはあるが、どちらも着外。脚質的にも同型が多く、自分の形に持ち込めるかも問題。前走佐賀記念で逃げ切って、中島アナに「スウパアスタアダタケユタカ~」の実況を引き出させただけでも、十分競馬史に残る大仕事をやってのけたと言えるのではなかろうか(←超個人的意見)
リーチザクラウン
前走掲示板を外していて、初ダートと条件は厳しい。調べてみて驚いたが実はスペシャルウィーク産駒はこれがダート重賞初挑戦。OP特別ですら11回しかなくその成績も【0-1-0-11】と悲惨。仮に世間で言われているような距離短縮がプラスに働いたとしてもそのプラスをはるかに上回るマイナスがダート替わりにあると言わざるを得ない。
レッドスパーダ
芝からの転戦組で一番可能性があるのはこの馬か。臨戦過程も一番よいし、血統もタイキシャトル×ストームキャットでフェブラリーS勝ちのメイショウボーラーと同じ(間にダートを挟んではいたが、もともと芝で重賞を勝っているという点も同じ)。過去傾向的にも特にマイナス材料はない。
ローレルゲレイロ
この馬も初ダートで休み明け、かつ前走で掲示板を外していてどうにも買い材料が見当たらない。この馬を買おうとする人は、「父キングヘイローと同様に高松宮記念で初G1勝ちを飾ったが、その父は高松宮記念を勝つ前に、初ダートでフェブラリーSに出走し、1番人気13着に敗れている」ということを思い出したうえで、それでもなおこの馬を買うだけの超強力な強調材料を見つける必要があるだろう。
ワイルドワンダー
前走掲示板を外しているので消し。また08年に3着しているが、「過去の好走馬は好走しづらい」という傾向的にもむしろマイナス点。
◎テスタマッタ
○サクセスブロッケン
▲エスポワールシチー
△レッドスパーダ
注グロリアスノア
☆トーセンブライト
素直に1番人気に本命打つのも何なのでテスタマッタに◎。条件的にはこれくらいがピッタリなのだろうし、散々「今年の3歳ダート路線は層が厚い」と昨年言われ続けた現4歳世代の中でもトップクラスの実力があるのは間違いのないところだと思うので、条件好転による逆転に賭けてみたい。
今年は芝からの転戦組が多く、予想も難航するかと思われたが、過去5年の傾向持ち出したら意外とあっさり解決してしまった。
というわけでそんな過去5年の傾向から。
・安藤勝【1-1-1-2】20.0% 40.0% 60.0% 118-234
・8枠【3-0-2-5】30.0% 30.0% 50.0% 250-147
・父ミスタープロスペクター系(狭義)【0-0-0-12】0.0% 0.0% 0.0% 0-0
・乗替り【0-1-2-29】0.0% 3.1% 9.4% 0-24
・前走掲示板を外していた馬【0-0-0-27】
・前走3着以下から馬券になるのは川崎記念か東京大賞典だった馬のみ。
・距離延長の馬【1-0-2-30】3.0% 3.0% 9.1% 6-26
・500m以上短縮【3-2-1-11】17.6% 29.4% 35.3% 151-76
各馬のコメントでも言及するが上記傾向のうち「前走着順」に関する2つの傾向から、多くの馬を「消し」にすることができた(することができたことが的中につながるかどうかは、わからないが)。
エスポワールシチー
かしわ記念、南部杯、JCDとダートG1を3連勝中。過去傾向的にマイナスとなる要素はないし、上位の印を打たざるを得ないが、前の方で競馬する馬が多く、かつ人気することで目標にされるリスクはある。馬券的妙味が薄い点も加味して「上位にするけど中心じゃないよ」というあたりに落とし所を求めてみる。
オーロマイスター
前走ハナ差で3着となったが、このハナ差はグロリアスノアへの馬連を持っていた私にとって相当大きいハナ差だったが(2着だったら万馬券が当たっていたのだ)、フェブラリーSにおける過去傾向的にも大きなハナ差で、「前走川崎記念か東京大賞典じゃない前走3着以下馬」になり「馬券にならないグループ」に属してしまう事になる。特に距離延長のグループは良くないこともあるので消しで。
グロリアスノア
前走11番人気での勝利だがあれは人気がなさすぎただけのもので、それまでの結果を見ればあの勝利自体は何ら不思議ではない。マイルの距離自体は、東京D1600【2-1-0-0】という成績が示す通り問題ないし、今回も過度に人気することはないだろうから鞍上もそれほど大きなプレッシャーを感じずに騎乗できるだろう。また有力馬の脚質が前寄りなので、差す競馬に徹すれば馬券に絡んでくる確率も高くなりそう。気になるのは母父がジェイドロバリーな点。父としても母父としてもG1で底力不足を露呈した実績を多数もつ種牡馬だけに、軽視は禁物だが重視しすぎても痛い目に遭いそうな予感。
【追記】ケイアイテンジン
生涯で馬券になったのは1400のみで距離延長がマイナス。さらに同型も強力だし、過去傾向の面からも前走掲示板を外している点がマイナス。
サクセスブロッケン
昨年の勝ち馬。G1昇格後、このレースを連覇した馬はおらず、勝ち馬が翌年以降出走してきた場合の成績は【0-1-2-10】と褒められたものではない。2,3着馬も同様に翌年以降好走できないケースが目立ち、「フェブラリー好走歴のある馬は割引」という傾向がある。前走東京大賞典を勝っており、常に付きまとっていた「母系の早熟性からくる成長力のなさ問題」は気にしなくてもよいだろうが、武蔵野S、南部杯で負けていることから「ズブさが出てきて今ではマイルが短いんじゃないの問題」が浮上してきた感もある。
ザレマ
過去唯一のダート戦が京都D1800の準オープン・ドンカスターS。56キロのハンデだったとはいえ2.7秒差の11着では、どう大目に見てもダート適性があるとは思えない。
スーニ
「前走川崎記念か東京大賞典じゃない前走3着以下馬」なので消し。ベストは1200-1400だと思うので(前走ですらかかっていたので1400も小回りでないとしんどいかもしれない)距離延長も向かないと見る。
スーパーホーネット
休み明けに加え初ダートと条件が厳しすぎる。前走着順等、過去傾向的にも買えない。
ダイショウジェット
「前走川崎記念か東京大賞典じゃない前走3着以下馬」なので消し。今年は平安Sが例年に比べてレベルが低かった印象で力関係的にも厳しいか。
テスタマッタ
前走川崎記念で3着だから、買ってもよいラインはクリアしている。前走川崎記念が4コーナーまで絶好の手ごたえで進みながら、追い出すと案外でいかにも「距離長すぎました」感が漂う負け方。ペースが速くなり、かつ距離短縮でパフォーマンスを上げてくる予感。
トーセンブライト
過去傾向的に乗替り、距離延長など若干のマイナスはあるものの「前走成績」のマイナスがないのでギリギリヒモには買えるライン。ただコース実績を見ると【0-0-1-5】と東京D1600は苦手条件の部類で本当にギリギリヒモ。
ミリオンディスク
マイルの距離はデビュー戦の芝1600以来の出走。ダートのマイルは未出走なわけだが、1200と1400では1200の方が安定感があるので距離延長はマイナスな気がする。前走掲示板を外しているのも過去傾向面から大幅マイナス。
ラッシュストリート【回避】
過去傾向的には乗替り以外マイナス材料はない。ただ過去2回東京D1600を走ったことはあるが、どちらも着外。脚質的にも同型が多く、自分の形に持ち込めるかも問題。前走佐賀記念で逃げ切って、中島アナに「スウパアスタアダタケユタカ~」の実況を引き出させただけでも、十分競馬史に残る大仕事をやってのけたと言えるのではなかろうか(←超個人的意見)
リーチザクラウン
前走掲示板を外していて、初ダートと条件は厳しい。調べてみて驚いたが実はスペシャルウィーク産駒はこれがダート重賞初挑戦。OP特別ですら11回しかなくその成績も【0-1-0-11】と悲惨。仮に世間で言われているような距離短縮がプラスに働いたとしてもそのプラスをはるかに上回るマイナスがダート替わりにあると言わざるを得ない。
レッドスパーダ
芝からの転戦組で一番可能性があるのはこの馬か。臨戦過程も一番よいし、血統もタイキシャトル×ストームキャットでフェブラリーS勝ちのメイショウボーラーと同じ(間にダートを挟んではいたが、もともと芝で重賞を勝っているという点も同じ)。過去傾向的にも特にマイナス材料はない。
ローレルゲレイロ
この馬も初ダートで休み明け、かつ前走で掲示板を外していてどうにも買い材料が見当たらない。この馬を買おうとする人は、「父キングヘイローと同様に高松宮記念で初G1勝ちを飾ったが、その父は高松宮記念を勝つ前に、初ダートでフェブラリーSに出走し、1番人気13着に敗れている」ということを思い出したうえで、それでもなおこの馬を買うだけの超強力な強調材料を見つける必要があるだろう。
ワイルドワンダー
前走掲示板を外しているので消し。また08年に3着しているが、「過去の好走馬は好走しづらい」という傾向的にもむしろマイナス点。
◎テスタマッタ
○サクセスブロッケン
▲エスポワールシチー
△レッドスパーダ
注グロリアスノア
☆トーセンブライト
素直に1番人気に本命打つのも何なのでテスタマッタに◎。条件的にはこれくらいがピッタリなのだろうし、散々「今年の3歳ダート路線は層が厚い」と昨年言われ続けた現4歳世代の中でもトップクラスの実力があるのは間違いのないところだと思うので、条件好転による逆転に賭けてみたい。