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ロンドンから徒然に

もしも

2010-01-02 | 日常
 先日帰国した時には台場のホテルに泊まりました。ここからはレインボー・ブリッジが見渡せます。もっともひとりで泊まってもあまりロマンティックとは言えませんが(笑)
 クリスマス・シーズン限定だと思うのですが、夜には文字通り虹色に照らし出された照明が綺麗でした。そのせいか虹の夢を見ました。



 夢占い的には虹の夢は何か良いことが起こる予感なんだそうです。新しい年を迎えて夢を持つのもいいことだと思うのですが、そんな時にある詩を見つけました。

 “ジャングル・ブック”の作者として日本でも有名なジョゼフ・ラドヤード・キップリングJoseph Rudyard Kiplingが、戦争に行く息子に贈った詩で“if”というタイトルです。
 (ちなみにキップリングは41歳でノーベル文学賞を受賞しています。これはおそらく最年少受賞記録でしょう)

 If 《もしも...なら》で始まるフレーズの繰り返しが続き、最後に“Yours is the Earth and everything that’s in it / And – which is more – you’ll be a Man, my son (この世界はおまえのもの、全てはその中にある / そして息子よ、お前はひとりの立派なおとなになるのだ)”と結ばれます。

 その時の自分の状況で、ここにあるいくつもの If ... のフレーズの感じ方が違うようで、イギリス人に好きな部分を選ばせてもやはり意見が分かれます。
 僕の好きなのは以下の部分;
 If you can dream – and not make dreams your master / If you can think – and not make thoughts your aim (夢を見ることができ、それから自由でいられれば / 考えることができ、それが目的とならなければ)

 何だか気になる詩です。

大晦日

2010-01-01 | 日常
 ロンドンで書いているので、こんな日は時差を意識してしまいます。こちらではまだ大晦日の夜ですが、日本はもう新年を迎えていますね。
 やっぱり日本人としてはクリスマスよりも新年の方が大きな転換期に感じますが、こちらの人はどんな感覚で迎えるんでしょう。
 さて大晦日、実は昨晩久々に朝方まで眠れなかったもので、朝11時まで寝坊して午前中を無駄にしてしまいました。ダメだな、一年の締めくくりがこれじゃ。
 
 今だから言えるけれど、今年はけっこう辛い年だったんですよ。具体的に何がどうこうというより、自分の中で色んなことの歯車がうまく噛み合わずに動きが思い通りに行かないじれったさ。その度に決定打ではないけれどジャブのような当たりを感じる痛さ。
 こんな説明しても分からないでしょうが(笑)



 でもまぁ、最後の最後には全てが収まるところに収まったし、その際には様々な方面からの親切や友情をいただいたこともあって、良い年だったといってもいいんじゃないでしょうか。
 お世話になった皆さん、励ましてくれた皆さん、その存在そのものが暖かかった皆さん、どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いします。