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ロンドンから徒然に

南アフリカのミュージシャン

2010-01-25 | 旅・イベント
 冬季オリンピックがもうすぐですね。でもイギリスではあまり盛り上がっていないように感じるのは僕だけでしょうか。
 考えてみたら高い山もないし、イギリスにスキー場ってあるのかな?スコットランドに数ヶ所あるというのは聞きましたが、それもあまり雪は多くないと言っていたような……もっとも、異常気象だったこの冬はどこも雪には困らなかったでしょうが。

 ということで、イギリス人にとって今年は冬季オリンピックの年ではなく、むしろサッカーのワールド・カップの年ですね。開催地はご存じの通り南アフリカ。
 
 話がカンヌに戻ります。実は同じ音楽関連と言っても、昨日までは正式にはネットに特化したコンファレンスだったのです。で、今日が正式なイベントの開催日。オープニング・ナイトは南アフリカのミュージシャン達のプレイで飾られました。(そう言えば北京オリンピックの年は中国のミュージシャンだったような)

 某ホテルのballroomとsalonの二部屋を使って繰り広げられた競演はそれぞれのミュージシャンに特徴があってなかなか面白かったです。
 たくさんのグループが次々と出てくると音響や照明にトラブルは付きもので、僕なんか中途半端ながらもステージに出る側もスタッフの側も経験しているので、何か問題がありそうな場面に出くわすと他人事と思えず今でもドキドキしてしまいます(笑)

 それにしても世界中にはまだまだ日本人には馴染みのないミュージシャンがたくさんいます。
 左の綺麗な女性はLiraという、ややJazzとかR&B寄りのシンガーです。なかなか華があります。歌い始めると男性陣がたちまち前に陣取ってカメラを向けていました。
 対して右のおばさん(失礼!)はNothembiというベテラン・シンガーで、この人の存在感は凄い!ギターなんか殆ど単音弾きで、高音弦と低音弦を交代でスライドさせるだけなんですが、これが歌にぴったりはまってしまいます。歌はどこか沖縄民謡にも通じるような素朴かつ高揚感のあるメロディーと声。



 客席にいる南アフリカの人達(と言っても皆音楽業界の人なのですが)のノリも素晴らしく、ダンスにこちらもつい釣られてしまいます。



 ステージのバンドメンバー達は黒人・白人の混合が多く、ひと昔前のことを考えたら今は幸せだなと思ってしまいます。それとも音楽が人種を越えて結びつけるのかな。
 ワールド・カップの成功を祈ってます。