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ロンドンから徒然に

カンヌから

2010-01-23 | 音楽
 やっぱりラテン系の言葉の方が好きですね。フランス語、イタリア語、スペイン語......何だか会話自体が音楽のような気がしませんか。
 今、カンヌにいます。ここはイタリアに近いからか、言葉もパリの人と比べるとやや母音が強くてイタリア語っぽい響きに感じます。レストランでもピザやパスタを扱っているところが多いですしね(笑)



 このあたりはコートダジュールCôte d’Azurと呼ばれるのですが、これをそのまま訳して日本では紺碧海岸とも言いますね。文字通り青い空と青い海が広がる絶好のリゾート地で、世界各地からたくさんの人が訪れます。
 と言っても、それは殆ど春から夏にかけての話で、冬はさすがに人手も少ないですが。

 ところでカンヌと言えばやっぱり大抵の人がカンヌ映画祭を思い浮かべるんじゃないでしょうか。街を歩いていたら昨年のポスターを見つけました。



 で、ここがその会場となるPalais des Festivals et des Congrèsです。いつも冗談で赤絨毯を踏んでみるのですが、今日はできませんでした。明日行われる音楽祭NRJ MUSIC AWARDSの準備で入り口前が塞がれていたのです。近くの豪華ホテルには、ここに泊まるスター達を見ようとするのか大きな人だかりができていました。



 そのホテルですが、映画祭の時期は本当に値段が暴騰します。普通観光地のホテルはオン・シーズンとオフ・シーズンの2料金制になっていますが、カンヌではさらにもうひとシーズンあるんじゃないかと思ってしまいます。

 実は今もMIDEMという音楽見本市のシーズンなので、映画祭ほどじゃないですが通常よりも高い料金が設定されるのです。というか、なかなか予約自体が取れなくて苦労するのですが、今年はちょっと様子が違っていました。会期が近づいてきたら割といくつも空きが出てきたのです。

 もしかしたら、キャンセルがたくさん出たのかもしれません。そろそろ脱却かと思われる不景気ですが、音楽業界はまだまだきついみたいですしね。
 こういう時こそ逆に夢のある音楽で皆を幸せにしてくれるアーティストが出てきてほしいと思います。