もうニュースとしては古いのですが、ドアーズのデビュー40周年を記念してこの夏にCDが再発売されました。その時につい買い損ねて、先日とりあえずベスト盤のみ1枚買ってきました。
このCD、よくある“デジタル・リマスタリング”ではなく、オリジナルのマルチ・トラックにまで遡り“リミックス”した音源なのです。オリジナル・プロデューサーのブルース・ポトニックや残るメンバー3人が中心になって作業したらしいのですが、当時のリミックス時に消した音も拾い上げられたりして、興味深いです。
『ハロー・アイ・ラヴ・ユー』のイントロが始まる前に一瞬メンバーの(?)会話が入っていたり、『LAウーマン』は調子のはずれた英国国家のフレーズで始まったりします。ビートルズ・マニアだったら、このような細かい点を調べ上げてどこかで発表したりするんでしょうけど、ドアーズ・ファンでそこまでやるマニアっているのかな?
こまかい点はともかく、パッと聴いた時にすごく違和感を覚えたのが『ハートに火をつけて』。あれっテンポが速い!そして当然の結果ながらピッチが高い!結果としてオリジナルの陰鬱な感じがちょっと明るく転じているような感じがします。
不思議に思って調べてみたら、やはりこっちがもともとの録音通りで、レコードに収められていた音源は、当時のアナログ・レコーダーが最盛時にやや遅く回ってしまったらしいのです。それにしても、テンポが遅い、音が低い、という事実にこれまでずっと誰も気づかずにいたこと自体が不思議と言えば不思議です。
それで思い出したのが、昔ウィーン少年合唱団の録音に立ち会った時のこと。伴奏なしに皆が歌い始め、さすがに綺麗だとうっとり聴いていたら、バーンと机を叩くディレクターの声。音が下がっているというのです。
もちろん僕なんかが聴いていても全然分からないほどの少しのピッチなのですが、さすがに専門家の耳は違うものだと感心しました。
そう言えばクラシックやっていて耳がすごくいいある人はギターの音が気持ち悪くて聴けないと言ってました。特に初期のビートルズの音は酔いそうだなどとけなします。実はギターのようにフレットがあるものは、ヴァイオリンやチェロやコントラバスのようにフレットレスの楽器と違って、もともと構造上正確な音(もちろん非常に高いレベルの精度ですが)を出すことは不可能なのです。
何だか音感がいいのが幸せなのか不幸なのか分かりませんね。
このCD、よくある“デジタル・リマスタリング”ではなく、オリジナルのマルチ・トラックにまで遡り“リミックス”した音源なのです。オリジナル・プロデューサーのブルース・ポトニックや残るメンバー3人が中心になって作業したらしいのですが、当時のリミックス時に消した音も拾い上げられたりして、興味深いです。
『ハロー・アイ・ラヴ・ユー』のイントロが始まる前に一瞬メンバーの(?)会話が入っていたり、『LAウーマン』は調子のはずれた英国国家のフレーズで始まったりします。ビートルズ・マニアだったら、このような細かい点を調べ上げてどこかで発表したりするんでしょうけど、ドアーズ・ファンでそこまでやるマニアっているのかな?
こまかい点はともかく、パッと聴いた時にすごく違和感を覚えたのが『ハートに火をつけて』。あれっテンポが速い!そして当然の結果ながらピッチが高い!結果としてオリジナルの陰鬱な感じがちょっと明るく転じているような感じがします。
不思議に思って調べてみたら、やはりこっちがもともとの録音通りで、レコードに収められていた音源は、当時のアナログ・レコーダーが最盛時にやや遅く回ってしまったらしいのです。それにしても、テンポが遅い、音が低い、という事実にこれまでずっと誰も気づかずにいたこと自体が不思議と言えば不思議です。
それで思い出したのが、昔ウィーン少年合唱団の録音に立ち会った時のこと。伴奏なしに皆が歌い始め、さすがに綺麗だとうっとり聴いていたら、バーンと机を叩くディレクターの声。音が下がっているというのです。
もちろん僕なんかが聴いていても全然分からないほどの少しのピッチなのですが、さすがに専門家の耳は違うものだと感心しました。
そう言えばクラシックやっていて耳がすごくいいある人はギターの音が気持ち悪くて聴けないと言ってました。特に初期のビートルズの音は酔いそうだなどとけなします。実はギターのようにフレットがあるものは、ヴァイオリンやチェロやコントラバスのようにフレットレスの楽器と違って、もともと構造上正確な音(もちろん非常に高いレベルの精度ですが)を出すことは不可能なのです。
何だか音感がいいのが幸せなのか不幸なのか分かりませんね。