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ロンドンから徒然に

桑田真澄

2007-08-16 | スポーツ
 夏の風物詩、甲子園の高校野球が真っ盛りです。真っ盛りと言えばこの暑さ。昨日・今日がピークとのことですが、それにしても暑い!こんな暑さの中で延長15回再試合なんて話を聞くと気が遠くなりそうです。
 高校球児なら誰でも目指す甲子園ですが、もちろん出場できるのは一握りの選手だけ。1回負ければ終わりだけに、必ずしも強豪高校が出場できるとも限りません。今年も現に、ずっと騒がれていた中田翔選手のいる大阪桐蔭は甲子園に手が届きませんでした。

 そう考えると、昔のことではありますが、1983年から85年にかけてのPL学園の成績が奇跡に思えてきます。確かこの3年間、夏は優勝、準優勝、優勝だったし、これに加えて84年、85年は春の選抜にも出場して準優勝とベスト4という成績を残しています。
 そして、この全てに絡んでいたのがKKコンビ、桑田・清原の両選手です。

 84年の夏に甲子園で彼等の試合を観ました。“超高校級”という冠は伊達ではなく、軸の全然ぶれない豪快なスウィングの清原と、しなやかなフォームでどんなピンチにも堂々としている桑田は、やはり他の選手とはワンランク(いやそれ以上に)上にいるイメージでした。
 その後彼等は、ジャイアンツという球団を軸に交差する運命を辿ることになります。共通しているのは、共に因縁のジャイアンツを退団し、40歳を目前にして現役でいること。

 その桑田が夢叶って入団したメジャーリーグの球団パイレーツから戦力外通告を受けました。最終的な決断は日本に帰ってからというものの、現役引退の線も濃くなっています。
 よく頑張った、もういいよ。という気持ちと同時に、もうひと踏ん張りして最後の最後に大きな花を咲かせて欲しいという気持ちも強く持ってしまいます。
 ただ、彼の場合はおそらく次に間違いなく、監督という大きな仕事のオファーも来ることでしょう。野球に対するしっかりしたセオリーを持っていることと、後輩に慕われる性格も監督向きと言えると思います。それを前提にこれから何年か勉強するのもいいことかなとも思います。

 とりあえずこれまでの野球人生に、一旦、おつかれさま!

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