英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

成功体験

2016年06月12日 23時03分27秒 | 英語
私は子供の頃から運動が苦手です。小4まではスリムな体型で、足は学年で一番速かったですし球技も得意でしたので、運動神経そのものが悪い(=鈍くさい)わけではないと思うですが、小5でデブになってから40歳で36kgの減量に成功するまで、運動音痴一筋の人生でした。今は痩せて普通の体型になったので昔のように酷くはありませんが、まあ得意な方ではないです。

ついでに言うともう1つ苦手なモノがあって、それは”絶叫マシーン”です。1度も乗ったことがありません。正確に言うと小学校低学年の頃に、動物園にあった小さいジェットコースターモドキに乗ったことがあるのですが、それがあまりに怖くてトラウマになってしまい、それ以来一度もそういう乗り物にのったことがないです。絶対に無理です。

私の知り合いに、フルマラソンの完走経験を持っている人が少なからずいます。体力自慢の屈強な男もいますが、女性もいます。運動音痴で体力にも全く自信のない私からすると、考えられないことです。42.195kmもの距離を完走できてしまう人なんて、私にいわせれば”宇宙人”です。心の底から尊敬します。私なんかがいくら努力しても絶対にできる事ではありませんから。

”英語なんて全然できなーい”と言っている人が、中高と6年間運動部でならしたなんて話をしているのを聞くと、「そんな苦しいことができるのにどうしてたかが英語ができないんだ」と、私なんかは思ってしまうんです。小6のときに1ヶ月だけ経験した”にわか野球部”の練習の苦しさに耐えられなかった私から見ると、中高6年間も運動部のしごきに耐えられる人なんて、神様同然です。私なら学校に行かなくなると思います。

自分にとってとても簡単な事が他人にとってはとても苦しいもの。あるいはその逆。得手不得手というのは本当に千差万別だなと思ってしまうのですが、これって結局何なのか?おそらく、表題に書いた

小さい時からの成功体験の積み重ねの差

だと思うのです。

まあ、当たり前ですけどね。運動が得意な人は活発な幼少時代を過ごしていて、そこからの経験の積み重ねで”これくらいのシゴキだったら俺なら耐えられる”と思うことができるんです。それで運動部に入って、実際にシゴキに耐えて、さらにレベルアップしていく。

勉強が得意な人は、幼少時代に本を沢山よんだとか図鑑の内容を片っ端から暗記したとか、そういう経験が豊富で、だから”この程度の暗記は俺ならこなせるはず”という自信が最初からある。それで、実際にテストでいい点を取り続けて、ますます自信を深めていく。

そういう事ですよね。で、運動は年齢や体力も関係してくるので後年になって一発逆転とはいきませんが、勉強ならそういう制約は無い筈です。だとすると、例えば英語が苦手な人が苦手意識を払拭するために、まずやるべき事は何でしょうか?

そうですね。小さくてもいいから、何か1つ成功体験を作ること、まずはそこでしょう。冒頭にマラソンの話をしましたが、42.195kmもの距離を走れてしまうのはどうしてでしょうか?それは、「42.195km先にゴールがある」ことが確実に分かっていて、「過去にそれなりの長い距離を走りきった成功体験がある」からです。ゴールがどこにあるかがちゃんと分かっていて、そこに到達するためにどれくらい頑張る必要があるのか、が経験的に推測できる状態にあるから、果敢にトライできるのです。これがもし、ゴールが何キロ先か全く知らされない状態で”とにかく走れ”なんて言われたら、たとえゴールが同じ42.195km先だったとしても、途中でリタイアする確率が跳ね上がるのではないでしょうか。

英語の勉強が進まないという人は、英単語帳1冊でも完全に覚えきった、読解の本を1冊でもやりきったという経験が、おそらく無いはずです。だから、「どれくらい頑張れば1冊頭の中に入れられるのか」が分からない。だから、途中で不安になって止めてしまうんですね。何キロ先にゴールがあるのか知らされないままマラソンさせられるのと同じです。

何か1つやりきる。そういう経験を1回でも積めば、1冊潰すのに必要な労力が経験的にわかるので、”無用な不安”がなくなります。どれくらいの労力をさけばどれくらいの事ができるのかが定量的に推測できるようになれば、「こんなに頑張ってるのに覚えられない」という漠然とした不安・不満から解放されて、「まだこれだけしか時間をかけてないのだから、まだ終わらないのは当たり前。結果を求めるのはもう少し先」というような冷静な計算ができるようになって、その結果、挫折する確率が減っていくのです。

おそらく私も、1度42.195kmを走ってみたり、絶叫マシンに乗ってみれば、見えなかった何かが見えるようになるのだと思います。まあ42.195kmはともかく、ジェットコースターなんて多分、1回乗ってみれば全然大したことないと言えるようになるのだと思います。乗りませんけどね。要は”最初の1回”をどうクリアするか、なのです。

単語ばっかりやっても駄目だという話もありますが、まずは1冊でも単語帳を完全に潰してみれば、目の前の霧が消えてなくなるかもしれません。1冊潰せば、2冊目はもっとラクになります。別に読解の本でも構いませんが。どうしても英語の勉強のラチが開かないという人は、何かやれそうなモノを、1つだけやりきってみては如何でしょう?