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温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

萩は本物の城下町ーその➀

2017-12-02 21:52:20 | 旅行



今年2回目の墓参り(山口県周南市)。2月に帰った時は、3~4回は訪れようと意気込んでいたが、俺は冷たい人間だなあと思う。しかも、実家には連絡せず、その後は温泉旅である(苦笑)。2月の時は、まず全国屈指のアルカリ度(PH10.0)を誇る一の俣温泉に泊まり、それから長門市へ行き、仙崎の街並みで見た詩人金子みすゞの儚い人生に涙ぐんだ。そして2日目は、プーチン大統領も宿泊した長門湯本温泉に宿泊して、念願のローカル線・美祢線に乗り、厚狭駅で新幹線に乗り換えて帰阪した。毎日が充実し、大満足の旅だった。

今回は新幹線の新山口からバスに乗り換え、萩に行った。萩は小学生の時に遠足で行ったきりで、ほとんど知識はない。山口県で育った人間が、維新の原動力だった萩の街を知らないのはいかにも情けない。そう思って、今回は2泊することにした。宿泊は日本の海水浴場100選にも選出されている「菊ヶ浜」のすぐ裏にある「リゾートホテル美萩」で、2泊とも朝食のみの設定、ディナーは食べログで調べた、萩一番人気の居酒屋「マル」である。

初日、萩バスセンターに到着したのが17時前。居酒屋はこの近くにあり、1.5キロ先のホテルにチェックインしてまた戻ってくるのは面倒なので、ホテルにその旨を伝え、直接居酒屋に行った。17時オープンで、入店一番乗り。結構広い店で、ガラーンとしていたが、そこは関西人のノリで、さっそくカウンターの中にいるお兄さんに話しかけた。料理は別室に調理場があり、そのお兄さんが注文を聞いたり、飲み物を運んだりするおもてなしの係だった。

まずは生ビールと「おすすめ地魚6種盛り」を注文。その後、そのお兄さんお薦めの地酒を2合飲んだが、これが抜群に旨かった。萩と言えば、全国的に有名な「東洋美人」だが、地元では「長門峡」の人気が高いという。「チョーモンキョー?それは知らんかった」と言うと、「お客さん、よくご存知ですね。だいたいは、ナガトキョーと読まれるのですが…」、「まあ、山口県で育ったからな。それに昔、教科書に載ってた中原中也の詩で、長門峡が舞台のものがあったから覚えてたんやわ」と照れる。

その後、東洋美人も1合飲み、19時過ぎに店を出た。「お客さん、ホテルまでの道は大丈夫ですか?タクシーを呼びましょうか」と、お兄さんは心配してくれたが、「大丈夫。事前にネットでだいぶ地図を眺めていたから~。歩くのが好きなんや」と、重いリュックを担いで街中を歩いた。確か、幹線道路をそのまま行けば、1キロ先にホテルはあるはずである。

途中、スーパーがあったので、巻き寿司と氷を買った。居酒屋で食べたのは刺身だけだったし、まだ飲み足りない。温泉に入った後に、また寝酒をやるつもりである。ホテルはすぐに見つかり、温泉に入るとガラス張りの外に「菊ヶ浜」が見えた。明日は、萩の街中を歩き回るつもりで、その後また居酒屋「マル」に行く予定だ。---萩は本物の城下町➁に続く。


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