満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

好きにならずにいられない…女性はきっといる!

2016-11-29 01:07:10 | 人間

今日、久しぶりにカラオケに行った。先輩(5年前に退社)の元後輩である主婦
二人は、一人が43才、子供は中学の女の子で、もう一人は58才、男女ひとりず
つ子供はいるが、ともに30才を超えていると言う。先輩は男前で、その主婦二人
は、会社の時から先輩のファンだったらしい。

俺はもともと人見知りはしないので、「よろしく。ではさっそく歌いましょうか。
じゃあ、まず俺から…」と、大滝詠一の「幸せの結末」を歌った。しかし、これが
失敗だった。自分的には最近の自信作だったが、入室したばかりで、何を飲むか、
何を食べるかで3人はそれどころではなかったみたいである?(苦笑)

飲み物、食べ物が来て、落ち着き、それぞれが自分の18番を歌いだしたころ、俺も
エルビス・プレスリーの「好きにならずにいられない」を歌った。すると43才の彼
女が、「最近聞いた歌で、これほど心に沁みたことはない」と言ってくれた。大阪
ミナミのラウンジのママが、「商売柄、長いこと、カラオケを聞いているけど、あ
なたのこの歌はベスト3に入るわ」と太鼓判を押してくれた俺のベストワンである。

実はこの歌はどこでも評判が良く、大阪キタのクラブのママも、「本人(プレスリー)
よりもうまいんとちがう?」と誉めてくれた。その店では、ダンスタイムの歌として、
何度もリクエストしてもらったが、当然エルビス・プレスリーのあの甘い声は出せない。
しかし、誉めてもらって悪い気はしなかった。

じゃあ、と、今度は53才の主婦が言った。「私からMさんにリクエストしてもいいです
か?」、「うん、知っている歌なら何でも歌いますよ」と言ったら、「ジュリー(沢田研
二)のー時の過ぎ行くままーは歌えます?」と言われた。歌えるどころか、この歌は、俺
が結婚するときの決め歌というか、当時の彼女が大好きな歌だった。


あなたはすっかり 疲れてしまい
生きていることさえ 嫌だと泣いた
こわれたピアノで 想い出の歌
片手でひいては ため息ついた


時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が 漂いながら
堕ちてゆくのも しあわせだよと
二人つめたい 体あわせる



俺も久しぶりで、昔の嫁さんを思い浮かべながら熱唱したらみんなシーンとなって、43才の彼
女が涙を浮かべながら、「すみません。もう一度歌ってもらっていいですか?」と、リクエス
トが来た。こうなると、俺は「歌手」である。「もちろん!」と言って歌ったら、女性二人が
また涙を流して頷いていた。

先輩が、「Mちゃんは、この曲で何人女をものにしたか!」と冷かしたが、そんなことはない。
これほど誉めてもらったのは初めてで、次に演歌、内山田洋とクールファイブの「愛の旅路」を
歌ったら、「演歌は心に響きませんね」と言われた。そう、演歌は好きだが、歌い方がまるで分
かっていない。「こぶし」が全然回らないのだ。

現在、独身生活4年目である。エルビス・プレスリーの「好きにならずにはいられない」を本気で
歌って、口説きたい女性はどこかにいないものだろうか?先輩は、「来年が勝負だ!」と発破をか
けてくれるけど、このまま、スルーのような気もする。出会いを求めて酒を飲み、旅に出る。しかし、
人との出会いは意識したらダメで、その境地が難しい。

カラオケの勝負曲が決まった!(笑)

2016-11-23 22:23:10 | 人間


一年は早い。特に歳を取れば取るほど、四季があっという間に過ぎ去って行く。ひよっと
したら、アインシュタインの法則ではないけど、歳を取ると時間の仕組みが変わって、若
い人より時間が早くなっているのではないかと疑ってしまうほどだ。

ということで、今年も年末間近かである。11月にもかかわらず、忘年会のお誘いが来た。
こちらは先輩と二人、そして相手は結婚して20年以上の女性二人である。二人は先輩の元後
輩で、年に二度くらい飲み会をしているらしいが、今回俺を指名してきた。以前、飲み会に
同行した時の印象が良かったと言う。

「おばちゃん二人と飲み会か…」と、頭をかすめたが、兄貴分の先輩の頼みとあらば即オッケ
ーである(笑)。一次会は博多風もつ鍋の店だが、「二次会で彼女たちは歌いたいらしいから、
Mちゃんもどんどん歌ってや」と念を押された。そういえば、前回(4年前)も歌合戦になった
なあと思い出した。

今年、カラオケを歌ったのは2回だけ。会社の飲み会だけである。今はまったく音楽を聞いてい
ないし、興味もない。若いころはバンドを組み、作詞、作曲までしていたのに(中学のときに作
った「恋を知らない女の子」が友人たちに好評)、今の早口テンポの歌詞と音楽がまったく馴染
めない。しかし、音楽はその時代を映す鏡、否定するつもりはない。俺たちがロックンロールを
歌っているときに、当時の大人たちは、その騒音?に顔をしかめていた。

前は何を歌ったっけ?そう考えて思い出すと、以前の俺のカラオケベスト3は、①好きにならず
にいられない(エルビス・プレスリー)、②夜明け(松山千春)、③今夜は君と踊ろう(荒木一郎)
が浮かんできた。若い人が見れば、一曲も知らないと思う。特に荒木一郎は歳を取った方でも分
からないかも知れない。

以前、韓国に出張に行ったとき、夜接待してもらった。二次会でカラオケパブに行き、なにか歌え
と言われ、エルビス・プレスリーの「好きにならずにいられない」を歌ったら、店全体から拍手を
もらったことがある。そう、この歌は密かな自信があり、大阪新地のクラブのママから、「本人よ
りもうまいんじゃない?」といわれたこともあるのだ。

しかし、歌は常に歌っていないと声が出ない。あまりに間隔が開くと、声がこもってしまい、音程も
安定しないのだ。練習せないかんな…と思い後輩を誘ってスナックに行った。課題は最近、パソコンで
覚えた大滝詠一の「幸せの結末」である。この歌は、1990年代のトレンディドラマの主題歌だったと
言うが、当時はまったく知らなかった。どこかで聞き、いい歌だなと思って、パソコンで覚えたので
ある。これが案外好評だった。

となると、今回の勝負曲は、①幸せの結末、②好きにならずにいられない、③夜明け、だなと作戦
を練った。やはり18番の「好きにならずにいられない」は外せないし、松山千春も歌いたい。なんだ
かんだと言ってその飲み会を楽しみにしている自分がいる。ハハハ…。

気の毒な亭主?気の毒な奥さん?

2016-11-22 22:47:40 | 人間


先輩に飲み会をしようと誘われた。「知り合いの友人に、Mちゃん(俺)と同じ、山口
県出身の男がいて、ぜひ会いたいらしいんだ」と言われ、もちろんオッケーである。

指定の居酒屋でその方に会ったとき、「この人とはウマがあいそうだな」とすぐに思っ
た。彼は5才年上だったが、ほとんど同世代だから、何を話しても話は合う。彼は周防
大島(山口県で一番大きい島)の出身で、自分の出身である周南市に近かった。お互い、
なぜ大阪に出てきたのか、どんな職業に就いたのか、いろいろ話は盛り上がった。彼と
話していると、自然に山口弁まで出てきて、思わず笑い、握手をした。

彼は言った。「こんなに愉快な飲み会は久しぶりだ。どうです?もし時間が許すんなら、
うちの店で二次会をしませんか?」と。そのとき先輩が、「ああ、そうや。彼の奥さんは
○○町でスナックをやってるんだ」と言った。「なんだ、そうですか。○○町なら近いじゃな
いですか。すぐに行きましょう」と、俺はオッケーサインを出した。

そして、彼の奥さんが経営するスナックに行った。彼は言った。「今日、久しぶりにうま
い酒を飲んだよ。これからもお付き合いしたい友人を連れてきた。そこで、最初は店のお
ごりでボトル(いいちこ)をプレゼントしたいんだ」と。

店に入ったとき、奥さんは、「いらっしゃいませ。わざわざお運びいただきましてありが
とうございます」と、満面の笑みで迎えてくれたが、彼の話を聞いて一瞬にして表情が変わ
った。そして、彼をカウンターの端に呼び、「あんたアホか。なんでボトルをサービスせな
いかんの」と、われわれに聞こえるように言った。

「奥さん、心配せんといてください。初めからおごってもらうつもりはありませんから。当然
ボトル代も払いますよ」と言うと、旦那は当然引っ込みがつかない。「亭主の俺がボトルプレ
ゼントと言うとるんや。お前は黙っとけ!」と言うと、ママさんは言ってはならないことを言
った。

「なに言うてんのあんたは!ろくに稼ぎもないのになにがサービスや。うちは慈善事業とちが
うんやで」と。すると旦那はムムムと、怖い顔になったが、それ以上は返せなかった。それで、
この家の勢力図が分かった。

しかし、しかしである。水商売をしていてこの対応はないやろと俺は憤慨した。そういえば店に
は客は一人もいない。「奥さん、そういう諍いは俺らが帰った後にしてもらえんか。せっかく気持
ちよく酔ったのに、あんたのおかげで酔いが覚めたないか。いや、覚めたどころではない。この
まま帰ったら寝られへんわ」と言うと、先輩も、「これからこの店をずっと贔屓にしようと思って
いたのに、奥さんは商売人と違うねえ。ボトルが何ぼするのか知らんけど、あんたは何百万もの儲
けをふいにしたわ」とダメ押しを出した。

そして先輩は一万円をカウンターに置いて、「帰ろうか」と俺に目配せした。すると、旦那がその
一万円を掴んで外まで追いかけてきた。「す、すんません。いやな目に合わせてしまって…」といって
一万円を先輩の手に渡し、ぺこぺこ頭を下げた。

その後タクシーを捕まえて、飲みなおしに行くことになった。「気の毒な亭主やね。しかし、奥さ
んがあんな性格と知っていたはずやのに、なんでボトルプレゼントなんか言い出しんやろ」と首を
かしげる。「ああいう場合、Mちゃんならどうする?」、「いや、そんな女性とは結婚しません」。

しかし、夫婦の関係は分からない。また違った角度から見れば、旦那が奥さんを虐げているという
意見が出るかも知れないのだ。なにしろ、その夫婦は30年間も続いているらしいから。

大阪は百面相の街、そのギャップがおもしろい

2016-11-20 21:55:32 | 人間


前回は大阪の闇?と題して、売春ゾーンといわれる「飛田新地」に触れたが、考えてみると、
今まで大阪の悪い面ばかり書いている。でも大阪にも心休まるスポットは当然あります。

最近20年間の自分の住居を考えてみた。俺は昔から自分の家を持つ考えはまったくなく、ア
パート、賃貸マンションを転々としてきたが、考えてみると、ずっと大川(旧淀川)の近くに
住んでいる。今も北区国分寺、最寄の駅は地下鉄天神橋六丁目だが、徒歩2分で大川に着く。
なぜか分からないが、小さいころから「川」が好きで、東京へ行く時も、外の景色を見ると
きは、濃尾三川(木曽川、長良川、揖斐川)、天竜川、大井川、富士川などを車窓から眺めて
いる。

休日で天気のいいときは、大川の横に設けられいる「毛馬桜之宮公園」を歩いて大阪城に行き、
城内を散策した後、また逆のコースを歩いて帰る。往復10キロぐらいあるから、散歩というより、
ハイキングに近い。今の時期の毛馬桜ノ宮公園は、桜の葉が赤く紅葉し、落ち葉が風に舞って美
しい。そして大阪城では(ここも広大である)、公園のメインストリートにある何百本ものイチョ
ウの木が真黄色に染まり、メルヘンストリートになっている。

以前は、会社が森之宮というところにあり、毎日大阪城公園の中を自転車でぶっ飛ばして通勤し
ていた。およそ10年間ぐらい通ったが、自然と足腰が強くなっていた。マッサージに行った時に
全身をもんでくれたおばちゃんが、「あなた、足の太ももと腰の筋肉だけ発達しているわね」と、
言われたのを覚えている。おかげで生まれてこの方、腰痛になったことがない。

当時は景気が悪いときで、大阪城の公園ゾーンに青色の不法テントが100箇所ぐらい張ってあり、
顔色の悪いおじさんたちがうろうろしていたが、今はすべて撤去され、豊かな自然が府民の憩い
を提供している。ここでも外国の観光客が半数以上を占めており、大阪城の天守閣から見渡す大阪
の高層ビル群の美しさに感嘆の声を上げている。

大阪は百面相ぐらいの顔を持った街で、そのギャップがおもしろいし、魅力的なのである。


大阪の真実!堂々の遊郭ゾーンがある

2016-11-20 01:14:39 | 人間


人間の最古の職業は「売春」だとされている。男と女がいる限り、未来永劫、この
職業はなくならない。

現在も大阪にはその職業?が、堂々と行われている地域がある。ここで大切なのは、
「堂々」ということである。オランダ・アムステルダムの「飾り窓の女」は国営と
いう話も聞いたが、大阪の「飛田新地」は民営である。天王寺、阿倍野駅から、7、
8分も歩けばその地域に遭遇する。飛田は日本最大の遊郭で、今も100軒以上の店が
並んでいる。

初めて行った人は驚くと思う。まるで映画のセットのように売春街は存在するのだ。
和風旅館のような建物に、客を斡旋するやり手婆の存在。そのあたりを歩くと、「兄
ちゃん、ええ娘おるで。どんな娘が好みやの?」と、婆が声をかけて来る。そして、
その店の前に行き、暖簾の向こうを見ると、二十歳前後の若い娘が「二コツ」と笑顔
を作るのだ。

大阪に出張で来る人たちに、この界隈を案内するのがステータスだった。新世界の
「ずぼらや」でてっちりを食べ、その酔い覚ましに飛田新地を歩き、そしてタクシー
を拾って、ミナミの千日前のキャバレー「ミス・大阪」に行く。このゴールデンルート
に満足しない人はいなかった。もちろん、飛田は歩いて冷かすだけで、遊郭には上がら
ない。遊びたい方は、後日どうぞ…という含みである。

ある時、今のさいたま市の元警察署長(10年前)と酒の席をともにしたことがあった。
悪いと思いながら、その反応が見たくて、このゴールデンルートを案内したのである。
その署長は言った。「おいおい、○○府警はどうなっているんだ。これは完全に赤線(売春
地帯)じゃないか!」と。へ~、同じ日本の警察なのに、管轄が違うと規制も違うのか?と、
思ったので調べてみると、飛田新地の場合、売春宿ではなく、それは料理旅館であって、
その中で発生する恋愛である…という苦しい解釈だった。

これを許す警察もどうかと思うが、大阪人の自由奔放な思想?で成り立っているように思う。
本当に大阪は不思議な街である。しかし、東京、名古屋、福岡、どの町も売春に値する女性
の組織は限りなくある。それなら、おおっぴらにその姿を披露している大阪の方が好きかも
知れない(詭弁である)。

ただ、この伝統的な売春ゾーンも今や中国や韓国、その他の観光客が半数以上を占めるという。
嘆かわしいことだが、日本人もセックスアニマルととして東南アジアを訪れた時代があった。
これはいくら杞憂しても変わらない、アジアに限らず、全世界の男と女の真実なのである。