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温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

山陰の荒磯にポツンと一軒家の温泉ホテルー山陰グルメの旅①

2019-01-24 13:42:54 | 旅行

海面と一体の温泉施設。長旅の疲れが吹っ飛んだ

今年も1月の旅は、墓参りメインの山陰巡り。いつもはひとり旅だが、今回は友人のkが同行。前回、北陸の旅で彼と初めて温泉旅をしたのだが、ローカルな旅の良さを知り、「ぜひ!」と頭を下げてきた。「墓参りが絡んでいる」と言っても、「Mさんが育った町は興味があります」と、食い下がってきた。それでは…と旅の予定を組んだ。JR西日本、「おとなび会員(50歳以上)」限定のトクトク切符、大阪から西は博多、東は新潟・上越妙高までの区間、3日間乗り放題切符(2万円)である。初日は新幹線のぞみで新大阪・8時18分発から山口県徳山市まで行き、墓参りを済ませた後、ローカル電車で新山口へ。そこで山口線に乗り換え、特急おきで島根県益田市へ。ここでまた、ローカル電車に乗り換え、そこから二つ目の駅・鎌手に着いたのは15時35分だった。

初日の宿は山陰海岸の岩場にポツンと一軒家のホテル「荒磯温泉・荒磯館」。本当は湯田温泉、玉造温泉など、有名な温泉地に行きたかったのだが、時間の都合上、ここに決めた。何より、じゃらんの口コミが5点満点の4.5と抜群だった。荒磯館のネーミングから発想するのはーー魚の舟盛メインの料理に、吹き付ける潮風と塩分に晒され、館内は朽ち果てた昔ながらの料理旅館で、温泉はおまけみたいなものーー。しかし、それは大きな間違いだった。口コミは100件を超えている。それでいて、4.5の高評価だった。まさに荒磯の上に建てられたホテルはおしゃれで、打ち寄せる波が目の前。どの部屋からも広大な日本海の海原が広がり、「オオッ!」と、思わず声が出た。

温泉も自家源泉で、内風呂、露天風呂から見る景色は海と一体。朝早くから電車に乗りっぱなしだったが、その疲れも吹っ飛んだ。しかし、何より驚いたのは料理のクオリティの高さだった。魚メインの懐石だったが、どれも美しく、芳醇な味わい。友人kが、「これは名のある料理人に違いない」とつぶやいた。彼は、奥さんがグルメの達人で、城崎温泉一の名宿・西村屋(一泊5万円のプランを3泊するらしい)が定宿という恵まれた環境で暮らしており、そこそこ舌が肥えている。「この宿泊費(15000円)で、このクオリティは考えられない」と、偉そうに?言ったが、確かにそうだと自分も思った。しかし、のどぐろがなかったのは残念…もう少し高いプランで出るのだろうと話していたら、朝食にのどぐろの一夜干しが出た。「う~ん、憎い演出だ。朝食にのどぐろが出たのは初めてだ」と、唸ってしまった。今まで2百数十軒の宿に泊まっているが、料理はベスト3に入るかも知れない。もちろん、全体的な評価もそれに値する。

今回は何かいい予感。明日はローカル電車で出雲へ。kさんが言ったことがないというから出雲大社に参って、その後松江の宍道湖温泉に行く。(山陰グルメの旅②に続く)


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