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長崎県へひとり旅➁…地獄温泉は天国だった

2017-07-04 21:58:02 | 旅行
小地獄、本当は天国だった!

小浜温泉の2日目。まず7時半起床してに温泉に入り、8時に朝食を食べ、それから部屋のクーラーを利かせて2度寝。これがひとり旅、連泊の利点である。予定は未定、慌てることはない。11時過ぎにむっくり起き、小浜バスターミナルに向かう。そして、雲仙行のバスに乗った(25分くらい)。

雲仙は二度目だが、どうしても行きたい日帰り温泉があった。温泉通なら絶対欠かせない「小地獄温泉」である。前回の雲仙は6人会の幹事であり、自由行動は制限されていたが、今回はひとり旅、堂々の訪問だ。その場所は、雲仙温泉のバス停から1200mと書いてあった。望む所である。近年、街歩きがすごく快感、前回の高知ひとり旅では3日間で4万歩以上歩いた。

夏の太陽は容赦しなかったが、まったく問題なく、その場所にたどり着いた。山道が切れたところに何軒かの温泉旅館、その奥に「小地獄温泉」はあった。本日は土曜日、7,8台の車が駐車していたが、この施設、思ったより大きく、混雑はしていないだろうとの予感。笑ったのが、小地獄(温泉場で言う地獄とは荒れ地に温泉が噴出してる場所を言う)の料金だった。420円、なるほど、地獄に死に目の不吉な数字、よ~し、早速入って地獄を味わってみよう!

泉質は雲仙温泉のシンボル、白濁の硫黄泉である。硫黄泉は、先日鳴子温泉の東多賀旅館で痛烈な硫黄泉に出会い、少々のことでは驚かないが、さすがに天下の雲仙温泉、出る前に綺麗に洗い流したつもりでも濃厚、その夜はずっと硫黄の臭いを嗅ぐことになった。たまごの腐った臭い、意外と好きである。

3時くらいに小浜温泉に帰り、遅い昼食。どうしても行きたいところがあった。「よしちょう」と言う大きな食堂。➀で紹介した温泉オブジェの真ん前にあり、玄関先はもうもうと水蒸気が噴き出している。ここで食事をすれば、館内の温泉に無料で入れると言う。

雲仙からずっと我慢していたのでのどはカラカラ、生ビールと小浜ちゃんぽんを注文した。長崎県はどの町を通っても「ちゃんぽん自慢の街」と言うのぼりが目につく。それほどちゃんぽんはソウルなのである。しかし、この町にもリンガーハットが進出していて、一番お客さんが多かった。うーん、微妙な感覚であるが、せっかく小浜に来たのだから、小浜ちゃんぽんを食べた。

食事後、少し疲れていたが、せっかくなのでこの食堂の温泉に入った。街の食堂の温泉…、少し馬鹿にしていた。でも湯船は大きく、30人くらいは楽に入れる湯船に、源泉がドッドッドッとあふれんばかりに注入されていた。「す、凄い、恐るべし、小浜温泉!」と、この旅、二度目のひとりつぶやき、日本国中、あちこちの温泉に行っているが、小浜温泉ほどいい意味で期待を裏切られた場所はない。

帰りにフロントのお兄さんに、「真ん前のあの源泉場から温泉を引いているの?」と聞くと、お兄さんはニヤリと笑い、「あそこはあそこ、ここはここ。うちの温泉は自家源泉ですよ」と言った。うそー、ほんまに?、それは失礼しました!と、まるで吉本新喜劇の返しになってしまった(笑)小浜温泉恐るべし……今回、この言葉を何度言っただろうか?この施設だけで、一分間に7,800リットルは噴出しているのである!

小浜温泉に本当に来て良かった。自分の温泉アンテナもまんざらではないなと改めて思い、明日の計画を練った。小浜温泉の反対側、島原市を観光し、長崎市の夜景を見る予定である…➂に続く。


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