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新潟、山形県の一人旅…その③、赤湯温泉で女神に遭遇する!

2018-07-18 23:23:58 | 旅行

山形県は素朴で純粋、日本人の郷愁を誘う人々と景色。これで4度目の訪問だが、真から好きになっていた。全国で唯一、どの市町村にも源泉かけ流しの施設があるらしく、温泉通には外せぬ県である。その代表格は蔵王温泉。ここはスキーでも有名だが、真っ白な硫黄泉がドバドバ流れ、豊富な湯量と多数の効能を誇る、全国区の温泉地であることは言うまでもない。他にも今回のメイン扱いした小野川温泉に、昭和レトロの銀山温泉、効能豊かな肘折温泉、豪華な宿が並ぶあつみ温泉、そして、海岸美がすごい湯野浜温泉と、個性的な温泉地が数多くあるが、その中で気になっていたのが、かみのやま温泉と、南陽市の赤湯温泉である。

小野川温泉から米沢市に戻り、そこからローカル電車でかみのやま温泉駅へ向かう。この時驚いたのが、「山形新幹線」である。普通、新幹線は200キロ以上で走る列車の事を言うのだが、山形新幹線は列車のデザインこそ新幹線だが、130キロで走行と言う。しかも、信じられないことに単線で、踏切もあるらしい。途中の駅で待ち合わせ、横を新幹線らしき列車が通り過ぎたのでびっくりした。元の奥羽本線に、「特急」を走らせただけなのである。しかし、このネーミングで、利用率が大幅にアップしたというから、これは素晴らしいプランだった。

かみのやま温泉駅に着き、さっそく市内を歩いたが、温泉街の上にそびえる上山城が工事中で目隠しされ、温泉街もこれと言ったインパクトがなく、「まあ、こんなものかな」という感じで通り過ぎた。なにより、巨大ホテルの廃墟が痛々しかった。線路を挟んで反対側には、日本の旅館100選で常に上位に位置する「古窯」がある葉山温泉の方にも行こうかなと思ったが、珍しく馬力が湧かなかった。それでかみのやま温泉駅に戻り、今夜の宿、南陽市の赤湯温泉に向かう。

実は南陽市は一度訪ねてみたかった。自分が育ったのは山口県の新南陽市(現在は周南市)だが、南陽町から市に格上げされたときに、山形県に南陽市があるということで、「新」がついたのだ。その街中にある赤湯温泉、なんかネーミングで誘われたようなものだが、これは泉質的なものではなく、住所のネーミングだった。南陽市赤湯町…である。赤湯温泉は赤湯駅から4、5キロある。いつの場合もタクシーに乗ることはない。旅番組の「遠くに行きたい」スタイルで、ひたすら目的地まで歩く。そして街の風情を楽しむ。

事前に地図を検索し、国道何号線の何番目の信号を右折、と言う具合にしっかり下調べしていくのだが、この時はどこかで見落としがあり、道に迷った。しかし、これが幸いした。恐る恐る道を尋ねた若い女性が、自分にとっては女神だった。ああ、なんて神々しかったことか!(④に続く)


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