満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

「声がいい」と、また褒められた…

2017-04-30 23:44:20 | 人間
すっぽんの刺身&たまご

今、家に帰ったんだけど、少し興奮している。仕事が20時に終わり、最寄りの駅に着き、久しぶりに家近くの居酒屋で生ビールと、日本酒2合を飲んだ。それから、ショット・バーに寄った。その店は、家から2分にも関わらず、一人で行くのは2回目である。店に入ったときは誰もお客さんがいなかったけど、30分ぐらいして中年の女性が入ってきた。

その女性は(美人でスタイルもグッド)、店に入るなり携帯で電話しまくりで、20分ぐらい喋っていたと思う。朝5時までやっている店なので、自分が入った10時くらいはまだ開店セールである。「Мさん、お久しぶりです」と、店のスタッフの女性。「俺は2回目やけど、よく名前を憶えていたね」と言うと、「Мさんは目立ちますから、それは覚えていますよ」と、彼女。「もうすぐママが来るので、ゆっくり飲んでくださいね」と、ウィンクした。

ところがその後、中年の女性がいきなり俺の傍に来た。「あなた、すごく声がいいですね」と、とろんとした表情。「声?、そうなんかなあ。自分ではわからんわ」と言うと、「さっきから隣で聞いていたのだけど、ほんと痺れますよ」と、その見知らぬ女性は言う。店のスタッフに、「そうなんか?俺って、声がええんや?」と言うと、店の女性も「かなりいいですよ」と言う。

確かに、こんなことを言われたのは一度や二度ではない。東京の女性アナウンサーに、「うちの局のアナよりいい声しています」と、言われたこともある。ふーん、そうなんか。でも自分から、「俺は声がいいから」と、女性を口説いたことはない。むしろ、そんなことが武器になるんかいなという感じである。

その店の客の中年の女性は(俺は中年以上だが)、「もう帰るんですか。もっとあなたの声を聞いていたい。これからどこか行きましょう」と、腕を組んできたが、店のスタッフから、「まあまあ」と、いなされた。「じゃあ、次にこの店で会うことがあれば…また世間話でもしよう」と、言って俺は店を出たが、「きっとですよ!」と、念を押された。その女性は、酔いもあってか、かなり興奮していた。

俺の声って、そんなにいいんだろうか?しかし、声で褒められるって、なかなかないよね~。一回、テープレコーダーに録音して聞いてみよう。


故郷(田舎)があることの喜び…。

2017-04-27 00:20:52 | 人間


今の仕事は出勤13・00時で、帰りは21時30分ごろの地下鉄。住居のある駅に戻るのは、22時過ぎになる。しかし、決して過重労働ではない。特殊な仕事ゆえ(指定された枠内にある記事を書く)、そんな勤務になっているのだ。

今夜は久しぶりにイタリアン・バルの店に寄った。「ほんと久しぶりですね」と、いつもながら、愛想よく迎えてくれたのは、奄美諸島の一角、徳之島出身の店長だった。怪しさ満点?の客なのに、いつも笑顔を振りまいてくれる(笑)。今夜の話題は、「帰省」だった。自分は山口県周南市だから、新幹線でわずか2時間の距離である。しかしー。

「昔…」、「はい」、「新幹線のないころは、夜行列車で帰ってたんや」、「ヤコウ?」、「そうや、今でも思い出す。友人に茨城県から家出してきた男がおってな。なんや複雑な家庭環境だったから、正月に自分の田舎に連れて行こうと思ったわけや」、「ほう、Мさんええとこありますね」、「若いころやから、お金がない。12月31日の夕方まで働いて、飛び乗ったのが、大阪駅深夜00時発、下関行きの各駅停車の普通列車や」、「深夜発の各駅停車!」、「そう。寝台じゃなくて、普通列車やで~」

店長は目を輝かせ、つばを飲み込んで、話の続きを促すような表情をした。「12月31日の00時発なのに、列車は超満員、通路に新聞紙をひいて、客車に入り込む余地なしや。仕方なく、ドアの外におったけど、昔はドア付近は密封性がない。真冬で、風も入ってきて、友達とぶるぶる震えながら客車に空きが来るのを待っていた」、「へえ~、若い時やから持ったんでしょうね」、「岡山を過ぎてから通路に空きができて、あわてて座るスペースを確保したんや。しかし、若いと言っても、徳山まで8時間、さすがにしんどかったわ」

「しかし、君も奄美群島の徳之島やったら、帰るのに苦労したやろ。金も時間もかかると思うわ」、「いや、そのとおりですわ。若い時に(現在は大阪の女性と結婚して一男一女あり)、どうしても帰って来いという事情があり、それがМさんと同じ大晦日で、飛行機も列車も満員。高速バス(大阪から鹿児島行き)の運転手さんに土下座して頼み込み、運転席の横に補助席を作ってもらったことがありましたよ」、「うん、そうか。君も苦労しているな」、俺はさもありなんという表情を作った。

「しかし、しかしやで」、「はい」、「こんな話ができるのも故郷があるからや」、「そうですね」、「故郷は、遠きにありて思うもの…という文章があるけど、ほんま、その通りだと思う」、「僕もそう思いますわ」、「君、大阪弁がうまいな」、「嫁さんが大阪人、子供も当然大阪弁だし、当然そうなりますわ」、二人は同時に声を出して笑った。

仕事帰りのこんなひと時が癒される。

格安航空券でリーズナブルな旅

2017-04-24 12:43:12 | 旅行

十津川温泉、「山水」の無料貸切風呂

旅を続けていると、正規の交通費で行くのがばからしくなってくる。いつも利用しているのは(大阪在住)、➀JR西日本、トクトク切符、おとなび会員切符、➁阪急交通社トラピックス、フリーツアー、➂格安航空 ピーチ航空だが、どれも「安い!」と、感嘆符がつく物件がある。

➀のトクトク切符では、おとなび会員(無料・50歳以上)になって、ひたすら西日本(博多から新潟県上越市まで)を旅している。3日間どこへ移動しても18000円である。その他、だいたい3割引きになる切符がある。

➁のトラピックスはフリーツアーで、例えば大阪から別府温泉、レンタカー付で1泊3日で22000円なんて物件もある。大阪から別府まで行くのに正規なら往復28000円ぐらいかかるのに(両方とも新幹線のぞみ)、1泊ついて、しかも3日間レンタカー乗り放題で、なぜこんな設定ができるのか?一応、新幹線の時間指定はある(行きは7時~9時、帰りは夕方)。

➂のピーチ航空に至っては、旅の意欲が出まくりである。例えば、5月9日に沖縄へ行き、5月11日に帰るとすれば、その航空代金は行きも帰りも4890円、往復で9780円である。同じ日程で札幌へ行くなら、行きが4890円、帰りが5690円となっている(4月24日現在)。

だいたいが、日本は交通費が高すぎる!というのが、外国人の感想であって、それは自分も感じている。昔で言うところのエンゲル係数(収入に対する食費の割合)と同じで、根本が高ければ満足のいく旅はできない。特にJRに関しては、民営化され、各地区に分散されたのが痛い。JR東海、JR西日本、JR東日本は変な対抗意識があって、全国的なお得な交通プランがないから、全国的視野の旅ができないのだ。

その点、空は一応の航路はあっても無限大に広く、多くの可能性を秘めているから、そちらに注目してしまう。今度の一人旅はピーチ航空で仙台往復、12000円である。東北ナンバーワンの宮城県鳴子温泉、山形県縦断の旅4泊5日、今からワクワクしている。

秘境感がすごい十津川温泉

2017-04-21 18:20:36 | 旅行
熊野川の支流、上湯川の傍の一軒家、「山水」の露天風呂

4人の先輩と「十津川温泉」に行ってきた。十津川村は、日本で一番面積の広い村、車以外は、
バスでの交通手段(奈良県近鉄八木から和歌山県新宮路線の全長は166.9km、停留所の数は167
を数え、全線の所要時間は約6時間半を要し、現在運行されている高速道路を走らない一般路
線バスとしては、走行時間・距離・停留所数の全てで日本一・一日3往復)しかない。

それではあまりに時間がかかりすぎるので、紀伊勝浦駅でレンタカーを借り、新宮経由で十津
川まで行った(勝浦から80分)。ただ、9時20分の特急くろしおで大阪天王寺から紀伊勝浦
まで3時間30分掛かるので、それではあまり意味がないじゃないか?と思うだろうが、1泊目
が十津川、そして2泊目が勝浦温泉泊である。この方面に来て、定番の「ホテル浦島」はどうし
ても外せないのだ。浦島は今年2度目、通算20数回?目である。

さて、十津川は2度目で、前回は一番人気の「ホテル昴」に宿泊した。しかし、あまりに洗練さ
れたホテルで、秘境感に欠けるということで、今回は「静響の宿 山水」を選定。これが大正解
で、皆さん最大級の賛辞を惜しまなかった。山水は、上湯川の傍の一軒宿、秘湯と呼ぶにふさわ
しい佇まいと温泉力があった。

「台風12号(平成23年)の大雨で露天風呂は全部流され、その他の設備も壊滅的だったんですが、
廃業するにはあまりに惜しい温泉力と景観…ということで、グループ会社が一丸となって再建した
んです」というフロント主任の話は思わず聞き入ってしまった。あの台風は本当にすごかった。
大河・熊野川が氾濫して、熊野大社付近や、那智川一帯が水没して大惨事となってしまったので
ある。この宿は支流とはいえ、川幅が50メートルぐらいあるので、被害は避けられなかったと
言う。

肝心の温泉だが、メタケイ酸が豊富な美人の湯だった。入浴したとたんにヌルっときて、たちま
ち体全体が化粧水に包まれたような感覚になる。しかも、細かな泡がびっしりと肌について、そ
こをこすると無数の泡が水面上に上がってくる。源泉は75度あるらしいが、この湯温で泡付き
は非常に珍しいと思う。泡付きの湯で有名なところは、ほとんどが低温の温泉なのだ。

食事はさらに秘境感を演出するために、「すっぽん鍋コース」にした。若い人はほとんど頼まない
らしいが(笑)、刺身やイクラ風の卵は日本酒に合って美味だった。特に締めの雑炊の味がよく、皆
さん歳を考えず?2杯、3杯とお代わりをしていた。すっぽんで、精力倍増!である。「明日の朝は、
みんな顔がつるつるになっているはず」と、誰かがいい、大笑いした。

ただ、高所恐怖症の自分には思わず目を閉じてしまうルートがある。狭い道路の下は千尋の谷、秘
境に行くのだから仕方がないが、その間眠ったふりをしても、「ほらほら、Мさんが震えてるで」と、
皆さんに見透かされ、笑われてしまうのも毎度の光景である。

馴染みの温泉地があることの幸せ…

2017-04-04 22:20:35 | 旅行
温泉は大好きだけど、その周辺環境も大事だ

次の温泉旅は先輩4名を含む5人旅、「6人会」の恒例旅である。1名は病気療養中で、初日が奈良県十津川温泉「静響の宿 山水」、2日目が勝浦温泉の「ホテル浦島」に泊まる。十津川は2回目だが、前回は「ホテル昴(すばる)」に宿泊した。十津川温泉は温泉地で初めて、「どの宿、日帰り温泉も源泉かけ流し宣言」をしたところである。温泉通の中では有名な話だ。

「ホテル昴」は、洗練された温泉ホテルで、本当に居心地のいいホテルだったが、今回の「山水」は、共同トイレであり、民宿風の建物である。ただ、宿周辺の環境が素晴らしく(浅く幅の広い川のそばで、でっかい一軒家)、露天風呂の解放感が写真でも分かるほどだ。メインは、その川で獲れたすっぽん鍋で、あと山女魚の塩焼きや、山菜の天ぷらなどの料理が楽しみである。酒飲みばかりなので、宴会は盛り上がると思う。

ただ、メインは2日目の勝浦温泉である。このブログで何度も書いているが、もう20回以上は訪れている温泉とマグロ漁港の街。それも宿は「ホテル浦島」限定である。関西ではここしかない硫黄泉の源泉かけ流し、狼煙(のろし)半島に4棟のビルディング、それが洞窟やエスカレータ、エレベーター、通路で全部つながっており、3000人は泊まれるマンモスゾーン。それでいて、、敷地が広いので混雑はなく、解放感抜群の温泉ホテルだ。

酒飲みはバイキングに向いていないのでいつも朝食設定で行く。夕食は街中の居酒屋である。それが何度も行くとなじみもできる。先ほど「大漁」という店に予約のために電話した。

「大阪のМです」、相手は女将さんだ。「ああ、久しぶり。最近来んなあと、噂しよったんよ」、「いや、俺らもうずうずしててな。やっぱり勝浦いかんと落ち着かんって」、「それでいつ来るん?」、「うん、今月の20日なんやけど。5人で。空いてるかな…」、「何言うてんの。何があっても空けるに決まってるやないの」、「またうまいもんを用意しててや」、「よっしゃ、20日やな、楽しみにしてるよ」という会話だった。

他にもランチはマグロ定食で有名な「竹原」に行く。ここも馴染みで、マスターと奥さんにお土産を持って行けば、帰りにお土産をもらうこともある。アルバイトのタイ人のおねえちゃん(45歳くらい?)もいて、いつも素晴らしい笑顔で迎えてくれる。そう、勝浦温泉は、温泉だけではなく、みんなの笑顔を見に行く場所でもある。

こんな場所があることに感謝して、さあ、その日まで一生懸命仕事をするしかない。