満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

今から夏の長期滞在旅にワクワクしている!

2018-02-26 22:23:41 | 旅行
山口県、俵山温泉、白猿の湯

今年の予定表を見ると、7月20日からから8月にかけて20日間の休日がある。20日間!これは凄い、当然、旅行だろう。しかし、どこへ行く?外国旅行は興味ないから、北海道か、東北か、信州か、その3択だろうと思う。この際、北海道を全域回るのもいいかも!自分は車の免許を持っていないから、ローカル電車と、高速バスを乗り継いで…。

と言うことで、たまにお世話になっている阪急トラピックスの長期滞在旅行プランを見てみたーと言っても、10日間プラン程度だが…。しかし、侮どってはいけない、魅力のプランが目白押しである。例えば釧路市のホテルに9泊滞在し、その周辺、例えば釧路湿原、阿寒湖、摩周湖、知床などの散策が毎日あるプラン。釧路は避暑地(夏でも20度前後)としても魅力があり、その周辺の観光地に無料で行ける旅程はアクティブで夢がある。

迷っているのは八幡平プラン。十和田八幡平国立公園(岩手、青森県)の八幡平の温泉かけ流しのホテルに6泊し、ブナの森で有名な白神山地や十和田湖他の観光地に案内してくれる。値段は12万円(大阪発、交通費、宿泊、バイキング二食、観光地案内)だが、一日2万円行かないし、お得な滞在プランだと思う。外国映画でよく見る長期滞在(一か月?)には及ばないが、日本人なら、一週間、10日間は夢のロングバケーションだろう。

このプランを毎年一緒に旅行している「六人会」に提案してみるつもりだ。皆さん(退職して悠悠自適)、暇とお金はある面々、果たして何人が、「行きたい!」、「行く!」と言うのか、楽しみである。理想は奥さんも連れてきて、一大イベントになればいいと思っているが、さすがにそれは無理かな。

今まで、長期滞在と言えば、3年前に長野県白馬に6泊7日したことがあった(すべて込みで6万円と安かった)。レンタル自転車でぶらり出掛けたり、夏山を散策したり、一日中寝たり、ずいぶんのんびりした。「夏白馬、ひねもす寝たり、寝たりかな」である。温泉あり、空気うましでストレス解消となったのは言うまでもない。よし、賛同者がいなくとも、ひとりでも夏の八幡平に行ってみよう!

今年も旅を楽しみ、人生を楽しみたい。








皆さん、旅に出よう!温泉に行こう!

2018-02-22 23:09:59 | 旅行
温泉街は湯治宿が多いが、共同浴場は現代的、「町の湯」源泉かけ流しだ。



最近よく見かけるのが、温泉地での廃墟。特に巨大ホテルの残骸が目立っている。巨大なコンクリートの塊だけに、更地にするのは時間と費用がかかる。更地にしたとて、他に使い道がない。都市部なら高層マンションにでも建て替えられるのだが、ほとんどの有名温泉地は過疎地にある。自分が東北の横綱と評価している「鳴子温泉」の旅館の主人が危機感を募らせていた。「若い人たちが来ない。ブラックユーモアではないけど、歳を取った方が亡くなるにつれ、そのまま温泉人口が減少している」と、深刻な顔をしていた。しかし、時代の移り変わり、これに対応できなければ生き残れないのが現状だ。栄枯盛衰の表現は大げさかもしれないが、永遠に天下を取った者はいないのである。

それは食材の流通にも似ている。昔は美味しい食べ物は、その土地に行かなければ食べられなかったが、流通経路や冷凍技術の発達で海の幸、山の幸、あらゆるグルメが交通費と移動時間を使わずに食べられるようになった。むしろ、生産地より都会で食べる食材の方が旨くて安い場合も多々ある。地元では地産地消は無理なので、都会に大量に送り、むしろ地元の方が希少価値となって、値段が高いという逆転現象に陥っているのだ。

温泉の場合は、最近当たり前になった都会での日帰り温泉施設。2000mも掘削すれば温泉が出るので、そこに植樹して自然景観を整え、温泉情緒を漂わせる。その泉質が単純泉や塩化物泉(温泉で1位、2位の泉質)なら温泉地と大差ないし、運良く湧出量が多ければ「掛け流し」の浴場も作って、温泉通を唸らせることもできる。ここでも食材同様、交通費と移動時間が削減できるので、大部分の方はこちらを選択する。当然のことだ。

しかし、である。それなら旅をする意味はどこにあるのだろうか?近くで安価に旨いものを食べられるし、温泉に入ってストレスも解消できる。近くに緑豊かな公園もあるし、すべてが揃っている。わざわざ高いお金を払って出かける必要があるのか?

これは自分だけの答えだが、人間は「意欲」が大事だと思っている。勉強をする意欲、仕事をする意欲、絵を描く意欲、文章を書く意欲、家族を大事にする意欲、そして旅をする意欲。停滞したままでは何も生まれない。自分にとって旅をすることは躍動することであり、歳を取っても停滞しない原動力だと思っている。今は一人暮らしだから余計にそう思う。

まあ、難しく考えることはない。本音は、ただ旅に出て、色々な人々と会い、美味しいものを食べ、いい温泉と自然に巡り会いたいと思っているだけである。でも、今回山口県の「俵山温泉」に行き、温泉地の苦しさを目の当たりにして温泉文化を憂いたのは事実だ。

皆さん、旅に出よう!温泉に行こう!毎日意欲に満ちた生活を送ろう!余計なお世話かも知れないけど(苦笑)









改めて故郷を訪ねる旅は味わいがある!その②む

2018-02-21 22:51:23 | 旅行
冬だがホテルは南国リゾート美

温泉遺産ともいえる「俵山温泉」の温泉街。実は、この温泉地がこれほど温泉情緒に満ちた場所だとは思わなかった。志賀直哉の「城崎にて」と言う小説があるが、その第二弾があるなら、「俵山にて」がもっともふさわしいと、思ったほどである。むしろ、真の温泉情緒は俵山の方が優れているような気がした。

宿泊した山口屋別館の女将が言う。「城崎は有名だからこれからも人気が続くでしょうが、ここは山口の山間の温泉地。歴史は古いですが、城崎のようなJRの交通機関もないし、寂れて行くばかりです。高齢化問題が深刻で、継ぐ人がいない。現に廃業している同業者がかなりいます」と、さみしそうに語っていた。お土産の「伊勢の名物・赤福餅」を渡したときはこれ以上ない笑顔を見せてくれたが、この時は虚空を見つめ、沈んでいた。

「また赤福餅を持ってきます」と、女将と約束をしたものの、他に行きたいところがたくさんあり、それは分からない。でもいい温泉地だった。温泉好きなら絶対訪れてほしい。ここに来るだけで「温泉通」になるはず。

2日目は下関から徳山まで新幹線で行き、そこからローカル電車に乗って柳井市の大畠駅で降りた。向かうは瀬戸内海で3番目に大きい島である「周防大島(屋代島)」。その島は本土に向かって金魚の形をしているが、しっぽのひれの位置に「星降る島の海辺のホテル H&R サンシャインサザンセト」という宿がある。瀬戸内海のハワイと言われているらしいが、普通一人旅でこんな宿には泊まらない。でも「故郷の山口県制覇」を狙う自分としては避けては通れない観光地だった。温泉があるのも決め手になった。

送迎車の運転手さんと話をしたら、ここでも高齢化と僻地の問題。「みかんと海の幸と温暖な気候。いい島なんですが、大企業がない。今は三分の一の人口(17000人)になっています。でもうちのホテルは頑張っていますよ」と、笑っていたが、確かにいいホテルだった。目の前が白砂のプライベートビーチで、その先にTOKIOの番組で有名な「ダッシュ島」も見えた。彼らは松山空港まで行き、そこから専用の船で島に入っているという。

地産地消の料理も美味しかったし、このホテルはリゾート気分は満点。夏ならさらに気分が盛り上がるだろう。カップルで来たらもっと楽しめるにちがいない。これはひとり旅の宿命である(笑)。去年から3度の故郷の旅でほぼ山口県を制した気分になったが、墓参りをやめることはできない。俵山温泉は必ず訪れよう。「また来ます!」と言った以上!異常気象も緩和してきたし、今年もひとり旅、行きまくるぞ~。



改めて故郷を訪ねる旅は味わいがある!その①

2018-02-20 22:31:29 | 旅行
山口県の湯治温泉としては歴史の古い、俵山温泉街」

歳を取るにつれ、先祖の偉大さが分かってきた。今の自分があるのは、先祖がいたからに他ならない。と言うことで、感謝と、先祖を敬うを気持ちを込めて、年に何度か墓参りをすることになった。同時に、高校まで育った山口県再発見の旅をしている。ディスカバリーやまぐちである。故郷探索の旅は温故知新の味わいがある。

去年は長門市、萩市、下関市を訪ねた。温泉地で言えば、湯本温泉(長門市)、萩温泉郷(萩市)、一ノ俣温泉(下関市)だ。湯本温泉は、安倍首相がロシアのプーチン大統領を招待したことで知られているが、湯本は新旧が混在した現在風の温泉地だった。飛びっきりの高級宿、団体向けの温泉ホテル、そして、一泊一万円を切る個人宿と、旅人のニーズにこたえている。

しかし、今回訪ねたのはず~と気になっていた「俵山温泉」である。ほとんどの宿が自家源泉を持たない。いや、内風呂さえない(温泉)、外湯依存の湯治型温泉地である。現代的な外湯施設が2か所あるが、高級宿や、温泉ホテルはない。昔ながらの湯治宿が軒を連ねる素朴な温泉街だった。温泉マニアにすれば、これ以上望めないシチュエーションである。

でも宿泊したのは、唯一自家源泉を持ち、内風呂が掛け流しの温泉がある山口屋別館。内風呂は2か所、どちらも空いていればいつでも入れる貸切風呂で、当日は宿泊者2名(相手も一人旅)で、一か所だけの提供だった。それでもざあざあと流れる源泉かけ流しの風呂が二人だけのもの、贅沢な設定である。3時に宿に入り、まずは外湯の「町の湯」に向かった。温泉街の真ん中にある源泉かけ流しの日帰り温泉施設(他に白猿の湯)で、420円で名湯を堪能できる。内湯だけの設定だったが、建物は新しく、休憩スペースなども充実しており、癒しの空間を満喫できた。

俵山温泉の泉質は美人の湯、アルカリ性単純泉で、実に肌触りが良かった。ぬめりの基準値であるPH10.0は、日本全国でも高水準の値。そういえば、湯本温泉、一ノ俣温泉ともアルカリ系の美人湯である。この辺一帯がそういう地質なんだろうが、11種類ある泉質の中でもアルカリ性単純泉は一番人気で、特に女性に好まれている。「温泉で肌がつるつるになった!」と、よく昔の彼女も言っていた(苦笑)

宿に帰り、こたつに入ってうとうとした後、内風呂に入ったが、やはり湯は新しく新鮮だった。2名だけの掛け流し温泉はもったいなさすぎる。でもこれがこの宿の売りである。ぼたん鍋中心の食事も旨かったし、じゃらんの口コミで高評価なのも納得できた。しかし、宿の女将は俵山温泉の将来を憂いていた。「高齢化による後継ぎ問題、これが深刻です」と…。日本独特の情緒がいつの間にか消え去る、そんな危機感があった。


冬こそ魅力的な山陰から山口への旅

2018-02-13 16:54:23 | 旅行

お世話になっている先輩から、中国地方の旅を組んでくれと頼まれた。以前、「男6人会」で旅した行程がすごく気に入り、今度は夫婦で行ってみたいというのだ。2泊3日の旅で、その行程は次の通りである。

【初日】…新大阪からのぞみ⇒岡山から特急やくも⇒松江市・玉造温泉宿泊

【2日目】…玉造温泉から特急松風⇒益田市乗り換えローカル電車⇒津和野町散策・ローカル電車⇒山口市湯田温泉宿泊

【3日目】…湯田温泉⇒新山口のぞみ⇒広島市観光・のぞみ⇒新大阪

この旅行の中でどこが一番気に入ったのか?「男6人会」の後、反省会と言う名の飲み会で皆さんに聞くと、2日目の松江市から津和野までの日本海が素晴らしかったという。玉造温泉から乗る特急松風は2両編成で、ほぼローカル電車のようなものだ。益田に着くと乗り換えのため30分の待ち時間があり、その間合いがまた良かったらしい。誰かが、「おい、改札の近くのキオスクにえらい別嬪さんがおるぞ」と言うと、みんな2番ホームから階段を上がって、陸橋を渡り、ゼイゼイ言いながら1番フォームまで駆け込んだ(笑)。

大阪では10分も電車を待たされると怒号が出るオジサンたちが、のんびりベンチや待合室に座っていた(笑)。そして次は本物の?ローカル電車に乗り、山陰の小京都と言われる津和野へ。その間、電車はほとんど海岸線を走る。車窓から見える日本海の曇天と荒波を、皆さんが黙って見入っていたのを思い出した。男は何歳になっても寡黙でロマンチックなのだ。今考えると、確かにいい旅だったなあと感慨深い。

先輩の奥さんはここ2年程病気がちで、入退院を繰り返していた。だいぶ症状が良くなったので、先輩から奥さんへのプレゼントと言うわけだ。JR西日本の「おとなびパス」は、東は上越妙高から西は博多まで、3日間乗り放題で2万円だが、先輩はもうひとつ奮発して、オールグリーン車2万4千円を購入した。往復の新幹線と特急やくもはグリーン車がついていて、ゆつたり旅ができる。しかも、初日の宿は全国的に有名な高級宿、「佳翠苑 皆美 」である。館も温泉も素晴らしい温泉宿だが、特に料理部門の評判が良く、大阪にも和食の系列料亭がある。奥さんは、さらに恢復、記憶に残る旅になりそうだ。

これは先輩に言っていないが、新大阪へ見送りに行こうと思っている。電車が11時5分発だから、その前に(10時開店)大阪駅前の阪急デパートに行き(大阪から新大阪まで電車で5分)、そこそこの弁当を買って、喜んでもらうのだ。先輩には言葉では言い表せないほどお世話になっているからー。