満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

ビバ!温泉旅、片山津温泉の「矢田屋」はお薦め!

2018-04-21 23:10:51 | 旅行

片山津温泉にある「総湯」は、有名建築家が設計した近代的な建物だった

そういえば、今年は先輩iさんをどこにも連れて行ってないなと思い、北陸の片山津温泉に行ってきた。iさんは、5年前に最愛の奥様を亡くされ、その後は彼の地元の店で(堺市北野田)痛飲し、さらに家に泊まって朝まで飲む。そして、二日酔いの体のまま大阪市天満の家に帰るというパターンが多かった。でも自分も年だし、先輩も相当なお爺さんである(笑)。自然と飲み会が減少し、今年は一度もお会いしていなかったが、常々、「暇~!どこかに連れて行って~」と、電話やメールが入っていた。ちょうど3日間の休みができたので、石川県の加賀温泉郷のひとつである「片山津温泉」に行ってきた。

加賀温泉郷は、粟津温泉、山中温泉、山代温泉、そして片山津温泉の4つの温泉地の総称である。いずれの地も、JR加賀温泉の駅から30分以内で行ける。いずれもバブルの時代に相当繁栄したらしく、ほとんどが大型温泉ホテルで、今は生き残りに必死のようである。宿泊した「松濤園矢田屋」も、総理大臣や有名人が宿泊したこともある名門温泉ホテルだったが、今は「湯快リゾート」が経営している。

しかし、この宿は良かった。建物は古かったが、掃除は行き届いており、フロントや仲居さんらのスタッフはそつがなくおもてなしの粋を感じた。何より、経営者が変わっても料理長がそのまま活躍しているようで、「この値段でこのクオリティーが味わえるの?」と、朝晩の食事で思った。連泊したのだが、初日は7種盛の刺身がメインの会席で、3万円台の料理旅館のような料理が出てきた。

仲居さんにそれを言うと、「ほとんどのお客さんがそう言われています」と、にこにこしていた。税込みで13000円だから、これは驚きだった。2日目は、「料理長おまかせ会席」で、当然こちらもハイセンスな料理が次々と出てきた。「うーん、ここは当りやな」と、味にうるさい先輩も喜んでいた。

「湯快リゾート」は、近畿地区を主とした激安温泉ホテルチェーン(関東では大江戸温泉物語)で、経営ができなくなった温泉宿を再築し、7500円ぐらいの値段で温泉と食事(バイキング)を提供する。しかし、老舗の宿はそのまま会席スタイルで提供し、しかも安価でその雰囲気が味わえる。これは利用する価値がある。他の地区も元・高級宿があるから、また計画を立ててみたい。

2日目は、自転車を借りて柴山潟を一周(8キロ)し、海岸にも出て腹をすかし、片山津温泉内にある「手打ちそば 楠庵」でおろしそばを食べた。これが辛み大根とそば、つゆの相性が良く絶品!オープンして間もないらしくお客さんは少なかったが、人に教えたくなるクオリティーだった。ビバ!温泉旅、今回も楽しかった。

岡山の後楽園は、「来て良かった~」…小豆島の旅その③

2018-04-03 23:22:38 | 旅行
岡山城と旭川

小豆島最終日は9時50分発のフェリーに乗るために、9時の送迎バスを予約したら、なんと自分ひとりだけだった。昨夜は結構大勢の泊り客を見た気がするが、団体さんばかりで、家族、個人客は少なかったのかも知れない。宿を出るとき、若い仲居さんが小走りで近寄ってきた。「お土産を頂いて本当にありがとうございます。これは些少ですが、地元の素麺です」と、素敵な笑顔。そして、見送りで姿が見えなくなるまで手を振ってくれた。

最近は、旅に出るとき、いつも伊勢の名物・赤福餅を持参しているのだ。これが凄く好評。赤福餅は全国銘柄だが、賞味期限が2、3日しかないから地方では買えない。だから、重宝しているのだ。赤福餅は伊勢名物だが、新大阪の駅売店ではどこにでも置いている。

最終日は岡山市の観光に終始した。これまで、岡山は仕事や旅行で通過するだけの街だった。米子、松江市の山陰方面、高松、松山、高知市の四国方面の乗り換え口として、駅には降りたが、街に出ることはほとんどなかった。しかし、ここには日本三名園の後楽園と岡山城がある。いい機会だから、街中も歩いてみよう、そして、いつもどうり、食堂で昼飲みをしよう。

岡山城と後楽園は市内を流れる旭川の対岸に向かい合っていた。岡山城を取り巻くお濠とか、城内の雰囲気は良かったが、天守閣は歴史が感じられない。焼失前の岡山城の写真を見るとうつとりするが、今の城は1966年に再建されたようで、臨場感に乏しかった。これは大阪城もそうだが、大阪城は深いお濠や大きな門、石垣など圧倒的スケールがそれをカバーしている。

そこから橋を渡って後楽園に行く。後楽園は、日本三名園の一つで、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に認定されている。さすがに園内は美しく、「来て良かった~」感があった。ちょうど桜が満開で、外国の方も多かった。めずらしく?白人系の観光客の方が多かったと思う。これはミシュランガイドの影響かも。

行きも帰りもバスを使わず歩いた。汗をかきながら、岡山駅前の「24時間営業」の古びた食堂に入る。そして、「ビール!」と一言。これ、これ、これが楽しみで旅をしている。肴はイカの刺身に枝豆、関西風のもつの煮込み。ビール3本に、ハイボール2杯飲んで帰りの新幹線に飛び乗った。大阪に帰ったら夕方から飲み会があり、翌日は11時から花見の宴会もある。これは大変だ。体が持たない。ユンケルの高いやつを飲んでおこう(>_<)