満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

oh!モーレツ~小川ローザ、弾ける青春!

2016-01-30 08:22:04 | 日記


丸善ガソリン CM 1969年 「丸善石油 Oh!モーレツ」 小川ローザ

子供心に、小川ローザさんのスカートがめくれる瞬間がまぶしかっ
た。確か、この時に小学校でスカートめくりが始まり、社会問題に
なったのではないかと思う。

現代ならなんてことはないシーンだが、当時の日本人はまだ「純真」
だった。中学の時、先輩がJR徳山駅(当時は国鉄)で電車を待っていた
ら、ガラの悪そうな兄ちゃんに声を掛けられた。

「凄い写真があるから買わないか?」と、写真の半分下の、足が絡ま
っている部分をちらりと見せられた。兄ちゃんはその写真をすぐに封
筒に直し、「周りの目があるから全部は見せられん」と、ポケットに
入れた。

先輩は思わず、「なんぼ?」ときいたら、「300円でええ」と、言った。
月の小遣いが千円の時代だから少し躊躇したけど、「よし、買う」と言
って100円札(当時はお札だった)を3枚渡した。「今見たらいかん。見つ
からんように、家で見ろ」と言って、その兄ちゃんは走り去ったらしい。

その先輩は我慢できずに、電車のトイレで見た。その時の話に大笑いし
た。写真は3枚入っていたらしいが、エロ写真ではなく、相撲の写真だっ
た。技のひとつである外掛けを掛けている時の写真で、足だけを見れば
確かにもつれていた。

「あの兄さんはエロ写真とは一言も言わんかったしな~」と、苦笑してい
た先輩の顔を今も覚えている。

純文学は無理?「カラマーゾフの兄弟」を、放棄!

2016-01-29 23:23:25 | 読書


人生初の読書は、小学4年の時に読んだ、「ロビンソンクルーソー」である。
ものすごく貧乏な小年時代だったが、その家にポツンと一冊の本があった。
その本は、家の誰かが小学校の図書館で借りて返本しなかったもので、表
紙の内袋に、借りた時の日付カードが入っていた。


最初はパラパラとめくっただけだが、3度目ぐらいで本の内容に引き込まれた。
主人公が漂流してある島にたどり着き、そこから冒険物語が始まる。主人公を
助ける原住民のフライデーという少年がが好きで、何度もその本を読んだ。し
かし、読書と言えばその一冊切りで、成人になるまで、まったく本を手に取ら
なかった。


それが大阪に出てきて、専門紙の記事にしろ、文章を書くようになって、読書
の必要性を感じた。ちょうど、角川文庫が「横溝正史フェア」をしていて、そ
れが大ブームになった。それらを読破し、外国のミステリも読むようになった。


そこで京都大学出身の先輩が言った。「ミステリなど文学じゃない。純文学を読ま
ないと本当の読書家とは言えないよ」と…。確かにそうだ。俺は今まで世界的な文
学に接したことがない…ということで、いつもの本屋で別のコーナーへ行った。


ディケンズ、カフカ、シェークスピアなどの本を購入して読んでみた。しかし、
なんとか最後まで読めたものの、小説の内容はその国の歴史的背景が大部分を占め、
理解できぬままだった。本を読むことが苦痛になった。自分の学のなさを棚に上げて、
「純文学とは苦痛の文学…」という印象しか残らなかった。やはり、工業高校出では
無理な世界なんだ…と。


それから十数年、相変わらずミステリは読んでいる。全く飽きないし、最近のミステリ
はスケールも大きい。まるでハリウッド映画を見ているような感覚で、読者を楽しませ
てくれる。あるミステリーサイトの会員になり、800冊を超える書評をしているし、今
やミステリは居酒屋巡り、国内旅行とともに、人生に欠かせない娯楽の三大要素になっ
ている。

ある日、よせばいいのに、また純文学に挑戦したのである。ミステリにせよ、1000冊近く
読んで来たので、ある程度素養が備わってきたかも…と。手に取った本は、文学界最高の
一冊と言われるドストエフ・スキーの「カラマーゾフの兄弟」である。あの五木寛之さん
が「人生を変えた」という名作だ。


よせばよかった。確かに色々な教訓は挿入されているが、キリスト教の例えが多く、ちん
ぷんかんぷん。物語は分厚い文庫本の上中下で、これが一向に進まなかった。まずは上の半分
を読んでそれから1年後に再読したが、上を読破するのに3カ月くらいかかった。


半年後に中に挑戦し、三分の一を読んところで挫折。挫折?そう、ブン投げたのである。それ
では悔いが残るだろう、世界一の名作だぞ!まだ中ではないか、ざっと目を通せばいい
…と思うかもしれないが、もうこの本にかかわりたくない。この本を手に取るだけで苦痛なの
である。

俺の手にはおえない。無理だ、土俵がちがう。正直そう思った。また、この本を読破したとて、
何のプラスにもならない…負け惜しみではなく、本当にそう感じたのだ。

確か、カフカもそうだった。俺にとっては奇書に近い。









新しいスタイルの温泉旅行…

2016-01-28 18:51:03 | 旅行


またまた温泉旅に出掛けてしまった。休日が12日間あり、ずっと家に
閉じこもるなんてことはできなかった。ボートレースで6万2千円あ
まりの大穴を取り、一応資金もあった。


去年から5度目の山陰旅である。お蔭で地理にも詳しくなり、今回は
「休養」をテーマの温泉旅にした。米子市の皆生温泉にある「皆生ホテ
ル」で3連泊したのだ。ここを拠点にし、足立美術館や、出雲大社など
に出掛けた。


皆生ホテルは、ビジネスホテル型の温泉宿で、滞在者のほとんどが素泊
まり利用。今回は海側のツインひとり利用で、一泊税込、8100円だ
った。部屋は24平方メートルと広めで、窓側に掘りごたつ式の畳スペ
ースがある。これが実に快適だった。朝、夕、砂浜と海を眺めて、本当
に心が癒された。

朝起きて、目の前が砂浜。寄せる波に、寝起きも爽やかである…。


温泉はホテル内に日帰り客対応の施設があり、宿泊客は何度利用しても
無料。地域がら、日帰り客は多くなく、混雑することはなかった。それ
に対応する立派な浴場の施設があった。


夜はバスで20分の米子市駅前の居酒屋を利用した。米子市駅前は
居酒屋戦争?の様相、ここ2,3年で数が倍以上になったそうである。
漁獲の水揚げ量は日本で1、2を争う境港を控えているので、特に魚介
類がうまかった。それに、鳥取県の地酒も予想以上にフルーティで飲み
すぎた。


日本古来の和式温泉宿スタイルも魅力だが、フロントで鍵を受け取って、
あとは自由気ままにふるまえる温泉ホテルもいいなと思った。

今回は一度も顔を出さなかったが、このホテルの1階スペースに広めの
居酒屋と割烹料理店かあり、かなりにぎわっていた。境港の魚介メニュ
ーは、町の居酒屋と変わらず、値段も大差なかった。それなら、ここで
ゆっくり飲むのが正解かも知れない。次はそうしよう。

滞在中に小説を2冊読み切ったし、体、心のケアができた。よ~し、また
しっかり働くか!と、前向きになる自分がいた。



日本人に生まれて良かった!

2016-01-26 20:49:34 | 日記
津和野、シーズンオフのメイン通り

日本人に生まれて良かった。もし、生まれ変わるとすれば…86.4%の方々が、
また日本人に生まれたいというアンケートの結果が出た。俺も同感です。現在、
日本人として暮らしていて、これほど充実した自由な生活はないと実感している。

現在の生活環境ができるまでには、歴史的な侵略、紛争があり、ご先祖の方々の
頑張りがあって、平和な地盤が築かれているのだけど、今の時代に生まれ、生活
しているのは、巡り合わせ(運)がいいとしか言えない。昔、「昭和元禄」という
言葉があったが、これは江戸時代の天下太平の時代を現代に変換した言葉で、そ
のまま、日本の安穏な時代背景を物語っている。


色々な大陸からの渡来人の混合にしろ、それはずいぶん昔の話で、今は「ザ、日
本人」である。極東の島国(ヨーロッパから見て)で、鎖国的な時代が長かったこ
ともあるが、中国、韓国の文化を独自に進化させ、職人文化を発展させてきた。
何かの本で読んだことがあるのだが、何百年も続いている企業が一番多いのは、
断トツで日本だという。


地球で一番発達しているのは白人で、「白人至上主義」という思想がある。
アメリカの映画などでよく見かける、クー・クラックス・クラン (KKK)は、
今でも存在していて、有色人種への攻撃が絶えない。他にも、アメリカ・ナチ党
とか、ホワイト・アーリア・レジスタンスなどの団体がある。しかし、南アフリ
カなどでは、日本人は特別に、「名誉白人」と評価されている。


日本は、アジアでは断トツの先進国であり、世界G7会議などに出席し、堂々、白人
世界と渡り合っている。しかし、「名誉白人」とおだてられて嬉しいか?嬉しいわけがない。


日本人の良さは、有色人種、黄色い猿と言われながら、それを取りたてて気には
せず、素直に、「外人ってスタイルがいいね~」と認めるところにある。その部分は
あきらめていて、ほとんど気にしていない。だから、白人の気持ちも、有色人の気
持ちも理解できるのだと思う。決して奢らず、卑下もしない。こんなことを書いて
いる時点で傲慢じゃないかと言われるかも知れないが、本当にそう思っている。


白人が絶対とか、有色人生が不満とか、そんなことは一生考えたくない。


日本に生まれ、日本人として過ごせることは幸せである。もちろん、次の世があるのなら、日本で生まれたい。

アガサ・クリスティのベスト3をお薦めする!

2016-01-24 11:43:14 | 読書


若いころから、この世の中は男が支配している…的な意識が強かった。外国の映画などで、
女性の主人公がスーパーウーマン的な活躍をしても、「まあ、現実はそうはいかないだろ
う」と、否定的な顔をしていた。それがいかに時代遅れの偏見だったと悟ったのは、40歳
を過ぎてからである。

国内旅行が好きになり、目的地へ移動するのにミステリを読むようになった。一番初めに手に
したのは東野圭吾だった。20代のころ、角川文庫が大々的に「横溝正史フェア」をして、「犬神
家の一族」や、「獄門島」、「八ツ墓村」の映画が大ヒットしたが、当時は世間のフィバーぶりに
感化されて本を手に取っただけだが、今度は本当に読書が好きになった。

東野圭吾さんの本はほとんど読破し、他の作品もいろいろ読んだ。こう言っては生意気だが、
ここ20年で、日本の作家もあか抜けて来たな…と感じた。赤川次郎が一大ブームを巻き起こし、
それに続く島田荘司、京極夏彦、綾辻行人、有栖川有栖、倉知淳…ここに列記できないほど、
実力派の作家さんが目白押しである。

しかし、だ。ミステリの分野で自分のナンバーワンは、「アガサ・クリスティ」である。これ
は譲れない。いつしか、外国の歴代ミステリも読むようになり、ダシール・ハメット(マルタの鷹)、
エラリー・クイーン(X、Yの悲劇)、レイモンド・チャンドラー(長いお別れ)、ロス・マク
ドナルド(さむけ)など読破してきたが、クリスティにはとうてい及ばないと思う。

アガサ・クリスティ。生涯100もの作品をの残しながら、駄作がほとんどないという「ミステリ
の女王」。彼女の前ではひれ伏すしかない。「そして誰もいなくなった」、「アクロイド殺し」
「オリエント急行殺人事件」など、世界的に有名なミステリを残してきたが、彼女の本領は、
次のグループの作品にあると思う。

お薦めしたいベスト3は、「検察側の証人」、「葬儀を終えて」、「ナイル殺人事件」だ。この
3作品は、クリスティーのどんでん返し的なおもしろさが堪能でき、その犯人、意外性に思わず
唸ってしまう。

この3作品を読むと、他の作品も読まずにはいられない症状が起きる。クリスティ中毒になるこ
と請け合いだ。でも、この中毒は楽しいよ~。