満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

最後の晩餐で、飲み食いするものは?

2017-12-09 22:39:02 | グルメ
つい最近、富山県魚津市で食べた「ゲンゲ汁」。

今年はこれまでの人生の中で一番旅(国内)をし、一番グルメを意識した一年だった。山口県長門市では、「イカの活け造り」、大分では、「関アジ、関サバと鳥の唐揚げ」、宮崎では、「宮崎牛と鳥南蛮」、そして、宮城県では、「タンとホヤ貝」、さらに新潟では、「岩ガキとのどぐろ」、富山県では、「ホタルイカとゲンゲ」…。これに合う地酒とビールもよく飲んだ。ほんとによく食べ、よく飲んだなあと思う一年だった。

出張の多い職業だったから、若い時もあちこちで旨いものはたくさん食べた。本当の酒飲みは塩だけで日本酒を一升飲めるらしいが、自分は肴がないとダメなタイプで、だからこそ体が持っている。アルコールは一滴もダメという友人がいるが、酒の肴は大好きで、一緒に居酒屋に行き、ウーロン茶であれこれ注文をしてひたすら食べる(笑)。本人曰く、「ウーロン茶はウイスキーの水割りに見えないか?」と、悦に入っている。酒を飲まない人間から、「久しぶりに居酒屋に行こうよ」と催促されるのも妙なものである(笑)。

酒飲みは旨いものを知っている。自分の場合は何でも飲めるから、料理に合わせて酒をセレクトできる。刺身なら日本酒か白ワイン、肉系統ならビールか赤ワイン、万能は焼酎で、これはどの料理にも合う。ウイスキーは締めに飲む場合がほとんどで、寝酒にする場合が多い。

そんな話で盛り上がっていると友人が言った。「それならMちゃんは、最後の晩餐は何を飲んで、何を食べる?」と。うーん、そう来たかと少し考えたが、答えはすぐに出た。キンキンに冷えたビールと、殻付きの牡蠣である。ビールは飲むたびに、「ああ、生きてて良かった!」と思う定番だし、牡蠣はシーズンになると毎日でも食べたい。特に生牡蠣が大好きで、今まで何百回、何千回も食べているが、食あたりになったことはない。

「そうか、牡蠣か。で、2番目は?」、これもすぐに答えが出た。「サーロインステーキ」。焼肉よりサーロインステーキである。焼肉はたれに左右される部分があるが、ステーキは塩、コショウのみ。あの上品な肉の匂いがたまらない。

そういえば、ここ5日間の夕食は、サーロインステーキが1度、牡蠣が3度(居酒屋、イタリアン、家で牡蠣鍋)、あと家で豚しゃぶ。けっこう偏っているが、野菜も採るようにしている。歳を取ると、野菜を意識せざるを得ない。

自分の中のグルメ(産出)ナンバーワン県は!

2016-11-04 14:24:12 | グルメ

関西の人間は蟹解禁の11月6日から2月末まで、日本海の蟹の宿へ出掛け、たらふく蟹を食す。

一晩経って、前のブログを読んで、「なんと思い上がったテーマにしたんだろう」と、
顔が赤くなったが、続きは書かなくてはならない。日本一のグルメ産出県?あくまでも
私見にしておいて良かったが、自分なりの回答は、「本州の端から端まで(青森県~山
口県)行く場合、絶対通らなければならない県」がそうである。地図を思い浮かべた方
はもうわかったと思うが、そう「兵庫県」である。兵庫県?そんな馬鹿なと思う方がい
たらご容赦願いたい(笑)

なぜ兵庫県なのか、それは「必ず通らなければならない理由」、日本海と瀬戸内海、両方
の海に面しているからで、日本海はズワイガニ、のどぐろ、ぶりなどの高級魚の漁獲高が
凄い。漁獲高と言えば、富山湾で有名なホタルイカの水揚げも、浜坂港の方が多い年があ
るくらい獲れていて、耳を疑ってしまう。

瀬戸内海は明石の鯛、蛸が有名であり、穴子や、いかなごのくぎ煮も有名である、そして何
より、淡路島の存在が大きい。淡路島はシンガポールと同じくらいの面積を持ち、玉ねぎが
有名だが、夏の風物詩である「鱧(はも)」、冬のグルメの代表格である「3年ふぐ」が食通
を唸らせている。

兵庫県といえば神戸牛だが、全国有名牛ブランドの雌牛の99.9%が今も但馬地方で育てられ
ている「但馬牛」であることはテレビや雑誌で紹介されている。あの松阪牛はここで子牛を仕
入れ、松阪地方で育てられているだけで、ほとんど但馬牛なのである。和牛のルーツは兵庫県…
これだけでも超グルメ県と言えないか。

さらに、丹波地方の山の幸。これも高級感漂う名品ばかりだ。丹波は兵庫と京都の境目あたりの
ことを言うので、半分京都だが、ここで獲れたマツタケなど、全国一の高値をつけている。さら
に黒豆や、いろいろな野菜は豊かな土壌に育まれて絶品である…。

自分の知っている限りの知識を集めてここに述べたが、この程度では日本一のグルメ県とは言えな
いだろうか?でも本当に食べてみたいグルメが揃っているでしょう?

日本一のグルメ県(産出)はどこなのか!

2016-11-03 23:02:26 | グルメ


海外旅行に魅力を感じなくなり、ディスカバリー日本を実践している。まず第一に言
葉が通じるし(当たり前!)、交通の便はいいし、何よりも食べ物がうまい。食べ慣れ
ている和食だけではなく、外国料理も日本用にアレンジされていて、外国で食べるも
のよりもうまい。そこで当然反論が来るだろう。気候、風土が異なる現地で食べてこそ、
その料理の本質が分かるはずで、日本で食べるフランス料理や、イタリア料理、はた
また身近にある中国料理など、本場で食べれば全然違うはずだ!と。

確かにそうだろうと思う。でも興味がないのだ。どの国でも上質の料理は高額だろうし、
いろいろな規約があり、窮屈なのではないかと思ってしまう。実際、そんな場面はたく
さんあったし、いまさらその世界に入ろうとは思わない。気楽に食べて、「うまい!」
を連発し、ぐいぐい酒も進む…今はそれが一番の幸せである。

現在、日本に於いての未踏地は、青森県、高知県の2県だけである。高知県は徳島との
県境にある室戸岬に行っただけで、何もしていないし、青森県は北海道に行く時に飛行
機から、岩木山の雄姿を見ただけで、本当の未踏地である。この2県は来年中にはなんと
か…と思っている。青森は素晴らしい温泉があるし、高知は「足摺、宇和海国立公園」が
気になる。写真で見た宇和海の素晴らしさが半端ではないのだ。おそらく、国立公園の中
で一番知られていない場所ではないかと思う。

日本には47都道府県がある。今まで旅行をして(すみません、青森、高知は抜きにして)、
どの県が一番グルメな県(お店ではなく産物)なんだろうかとふと考えた。誰にも浮かぶの
は北海道だろう。これは文句なしかも知れない。でも、どうだろう。北海道で頭に浮かぶの
は、蟹、ホッケ、昆布、羊、うに、その他、まだたくさんの産物がある。

「美味んぼ」という、有名なグルメ漫画で、この課題を取り上げた。その第一回目は「大分県」
だった。これは異論がない。海の幸、山の幸、そして郷土料理の数々。自分も大分県が好きで、
特に温泉大国の別府には毎年2,3度通っている。関アジ、関サバ、ふぐ、豊後牛、肉厚シイタ
ケ、美味しいものには枚挙に暇がない。そして「二階堂」、「いいちこ」、「兼八」など美味
しい麦焼酎がある。

しかし、しかし、思うのだ。自分の思う日本一のグルメ産出県はここしかないだろう!と。ほぼ
日本全国を3、4周したけど、この県を上回る県はないだろうと!ブログとして長くなったので、
次回にその県と、その理由を語りたい。あくまでも私見ですので、興味はないでしょうが(笑)

あるたこやき屋が大繁盛したきっかけは?

2016-10-28 23:09:15 | グルメ


大阪と言えばお好み焼き、たこ焼き、いわば「粉文化」である。でも、どうだろう。
自分はたこ焼き、お好み焼きにハマったことはなく、ここ2、3年で二、三度お好み
焼き屋の暖簾をくぐっただけである。それも、東京や地方から知人が訪ねて来て、
そのリクエストに応えただけで、実はその前に食ブログなどを見て、有名店を探した
ほどだ。これでは友人をもてなすことにはならないなあ…と、いつも反省していて、
地元ならではの渋ーいお好み屋をキープする必要性にかられている(笑)

今住んでいる大阪の天満・天神橋には日本一長いアーケード商店街(2キロ以上?)が
あり、その中に数えきれないお好み焼屋や、たこ焼き屋があるが、いつも外国人の方々
が席を埋めている。大阪は空前の外国人旅行者ブームで、ミナミの心斎橋、道頓堀は
日本人より外国人の方が多いくらいだが、その勢力は確実に広がっていて、下町の路
地裏でも観光客とすれ違うシーンがあるほどだ。

天満、天神橋は大阪でも有名なグルメスポットだけに、インターネットや広報誌などで
有名店を見つけ、カップルやファミリーが怒涛のように押し寄せてくる。天神橋5丁目に、
「春駒寿司」という安くて美味しい寿司屋さんがあるが、普段でも行列のできる人気店な
のに、外国のお客さんも並び始め、周囲の店の営業妨害になるほど長い行列を作っている。
以前はよく食事に行っていた店だが、これは当分見送りになりそうだ。

実は、今住んでいるマンションから徒歩2分くらいの所に人気のたこ焼き店がある。天神
橋商店街を縦の線とすれば、その店はその天神橋商店街から見て横の位置、7、8分ぐらい
の所にあるので、まだ外国人がたこやきを買っているのを見たことがない。しかし、休日
ともなれば店の前に人だかりができるほど繁盛しており、小さな店なのに店員さんが三人
もいた。

「究極のオマール海老だし」が売りのその店、以前は会社の帰りにビールの肴として買って
帰ったことがある。当時はイケメンの旦那と小柄でかわいらしい奥さんの二人がたこ焼きを
焼いていたが、ある時、突然転機が訪れた。それまではごく普通の、どこにでもあるたこや
き屋だったのだが、大阪のローカル番組で、有名人二人が立ち寄り、「このたこやきは、め
ちゃくちゃ旨いな」と、言ったことで、その店はたこやき屋の『聖地』になってしまったのだ。

その番組は、ダウンタウンの浜田雅功と東野幸治が関西(特に大阪)を歩いて、歩いて、色々
な会話をするというローカル色の濃い番組だったが、ある時、この近辺を歩き、偶然にもこの
たこ焼き屋に寄って、「旨い!」を連発したのである。それまでもこの店はそこそこの人気店
だったが、これで一気に爆発した。

店頭にテレビを置き、その二人が店に来た様子をエンドレスで流すなど、抜け目のない宣伝効果
もあって、かなりの売り上げがあるようである。今は店に若きオーナー夫婦はいない。昼前の11
時から、夜の12時まで店員二、三人で切りまわしているようで、オーナーは左うちわの様子である。

ある夜、飲み会の帰り12時前にその店の前を通ったが、イケメンのオーナーがレジ機から出てくる
売り上げ伝票をチェックしていた。「お、昼間姿がないと思ったら、閉店前に来て売り上げチェッ
クか。ええ身分になったもんやな」と、つぶやいたら、その男が通り過ぎる俺の顔を見て、「ニヤリ」
と笑った。あれは明らかに、「勝ち組」の顔だった。


関西風の出汁文化が素晴らしい

2016-10-28 16:18:32 | グルメ


食べ物の嗜好は、その地方の食文化に影響されることが多い。たとえば、うどん
の出汁にしても関東と関西、もっと大きく分ければ、東日本と西日本、ずいぶん
と好みが違う。

仕事の関係で、茨城県竜ヶ崎市の男と知り合いになった。その男が初めて関西に来
て、昼ご飯にうどんを食べた。「なんだこれ。出汁が薄そうじゃないか。大阪の人
って、出汁もケチってるの?」と、冗談ぽく言ったので、「ちがう、ちがう。関東
のように醤油で真っ黒じゃなくて、上等な昆布で出汁を取っているからこの色にな
るんだ」。

「昔から関西は日本海を巡る北前船で北海道から昆布を買い付け、京都、大阪とこ
の味が定着しているんだよ」と言うと、「へ~」と言って出汁をすすった。しかし、
今までの味覚が舌の上に何層もコーティングされており、すぐには昆布出汁の旨さ
が分からない。「でも、やっぱり薄いよな」と言って、彼は物足りなさを訴えていた。
これは20年前ぐらいの話である。

しかし、今は関西風のうどんしか食べないと彼は言う。いったんこの味に慣れると、
醤油うどんは塩辛さばかりが舌に残ってしまい、高血圧の心配をしてしまうらしい。
本当は、どちらも同じくらいの塩分なんだが…。

浜松から40半ばの女性が大阪に出張で来た。その女性がこの出汁の旨みにハマってしま
った。ごく普通の定食屋さんで、おでんを食べたらしいのだが、おでんの具よりも出汁の
まろやかさ、繊細さにびっくりしたと言う。大阪には5日間いたのだが、食事はうどん、
おでん、そしてお好み焼き、串カツと、大阪定番のB級グルメばかり食べたらしい。
そして食の観念、舌の観念ががらりと変わったと言うのだ。

「でも、静岡にも有名な静岡おでんがあるじゃないか」と言うと、「いや、あちらは真っ
黒の出汁の中に浸かっていて、そんなに味がしないので、鰹節なんかを掛けて食べるんで
すよ。関西風とは全然違います」と説明してくれたが、よく分からなかった。そのあと、
偶然にも伊豆旅行があり、温泉ホテルの屋台で静岡おでんを売っていて、夜食で同行者と
食べてみた。

大皿に山盛りに盛ったおでん(すべて串刺し)を前にビールで乾杯。さっそく6名でおでんを
小皿に取り、口に入れたが皆の表情が堅い(笑)、おでんそのものも硬めだったが、関西人に
はまったく合わない味だった。ひとり3本で18本おでんを盛っていたのだが、12本+食べ残
しがずっとそのまま残ってしまった。「お姉さん、ごめんな。皆さん、夕食を食べすぎて腹
が一杯らしい」と、従業員にホロウを入れたが、その女性は首を傾げて笑っていた。

別に静岡おでんのまずさをやり玉に挙げているのではない。日本は多彩な食文化があり、
その土地、その土地で味付け、好みは変わる。だから、幼少時からこのおでんを食べてい
る方々は文句なしの味なんだろうと思う。でも、一応、日本全国を旅した俺から見て、や
っぱり味付けの旨さは関西かなあ?