満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

お薦め温泉旅!今年も妙高山に癒されたい…

2016-04-26 22:38:15 | 旅行

(写真は燕温泉の無料露天風呂)

外国旅行に魅力を感じなくなって、20年。パスポートは切れたままだ。去年、会社の優待旅行(勤続20年)でアジア地域国を選択できる特権があった。総務から、「Мさん、どこにします?」と聞かれ、「いや、いいです」、「は?」、「だから、旅行自体なくてもいいです」、「でもこれは会社の行事ですから」、「それなら、その分の休暇だけください」、「えっ?」、「前例がないなら、僕が社長に言いましょうか?」、「いや、それはいいですけど、今までこの旅行を断った方がいないので。お小遣い三万円が出ることもご存知ですよね…」と、いうやりとりがあった。

中小企業で、社長は同世代の飲み仲間、旅行仲間であり、自分は望まれて入社したものの、契約社員の気楽さ。その社長は、「行ったらややえないか。3泊4日で、飲むなり、食べるなり、全部無料なんだから」と、薦めてくれたが、丁重にお断りした。え~、それは変わっている!あなたはあまのじゃくタイプ、反体制派だろう、と言われても仕方がないが、実際、外国旅行には全く興味がないのである。今、誰かが、明日からパリ7日間の旅を無料優待します~と言っても辞退するだろうな。本当に興味がないのだ。それなら、家で酒を飲み、ミステリを読んでいた方がいい。ただ、ハワイなら、死ぬまで一回行ってみたい気はするが。

自分の興味は日本しかない。それも温泉目当ての旅だ。年がら年中、旅のことを考えているが、最近気を良くしたことがある。ここ4、5年間、新潟の糸魚川から妙高山あたりがひどく気に入って、年に3度ぐらい出掛けていた。妙高山の独峰としての気高さと、その周辺の自然の素晴らしさに参ってしまったのである。妙高山は火山なので、その麓には温泉も結構ある。赤倉、妙高高原、池の平、燕と、メジャーではないものの、個性的な温泉が目白押しだ。

そして、「今年も妙高山を眺めて、雄大な気分に浸りたい…」と思って、観光ページを開いたら、知らなかった…。確かに去年は何も調べず、そのまま現地へ行ったから、その情報には気づかなかった。不覚である。友人にこの地の素晴らしさを事あるごとに伝えていたのに、まさかそういうことになったとは!!!うーん、本当に不覚で、赤面するほどである。

何がそんなに不覚なんだ、勿体ぶらずに、早く言え!、と言われて答えを言っても、皆さんは呆れてしまうかも知れない。興味ある人と、そうでない人との温度差がかなりある話題だからだ。

では答えを言う。今までこの地域は、「上信越高原国立公園」の一角だった。しかし、2015年から、「妙高、戸隠連山国立公園」として、再認定されたのである。いわば一番新しい国立公園であるが、あまりにこの地が美しいから、上信越という広いくくりから独立したのだ。

今まで友人に何度もこの地の素晴らしさを伝え、実際に訪れ、お金さえあればここに住みたい気持ちを表していたが、「Мさんの感覚は素晴らしい」、「旅の達人だ」と言われ、鼻高々、ピノキオ状態(笑)なのである。だから、今年も行く。総勢、7名を引き連れて赤倉温泉に宿泊し、お薦めの燕温泉入浴(標高1200m)、苗名滝、惣滝(このふたつの滝は実に豪快)を案内して、今年前半の旅を飾ろうと思っている。

温泉旅がある限り、前向きで人生が送れている気がするし、「予定」は、希望の光である。

たまには、滞在型・温泉の旅に行こう!

2016-04-25 12:53:21 | 旅行


私の仕事はあるレース場の予想ブログ。レース開催中は、そのレース場のホームページに、毎日展望記事や、予想記事を掲載している。見晴らしのいい一室で、14時から21時ぐらいまで仕事をしているが、ひとりで切り盛りをしているので、ほとんどストレスがない。ギャンブルの予想と言うことで、何か陰湿な影、張りつめた緊張感、怒気を含んだ会話…などを想像する人もいるようだが、それは2,30年前の話で、今は「健全」とまではいかないものの、レジャー的要素が大部分を占め、周囲の環境は想像以上に静かである。


仕事はレース開催中だけだから、年に210日が仕事で、150日が休日と言うことになる。これは普通の会社と変わらないかも知れないが、開催の都合上、10日から2週間の休みもざらにある。しかも平日が基本だから、どこへ出かけても混雑がない。しかも、割安である。

前置きが長くなってしまった。今、悩んでいるのは、5月、6月に、それぞれ2週間ぐらいの休みがあり、それをどう活用するかである。去年は、6月に長野県の白馬に、6泊7日の旅に出掛けた。大阪、阪急交通社の企画で、交通費、滞在費を入れて49000円と破格の値段だった。毎日白馬連峰の美観(白馬村、八方尾根、栂池高原などの散策)と温泉に癒され、一週間のんびり過ごして大満足で帰った。今回も阪急交通社にお世話になろうと思っている。


その候補が、①鹿児島・妙見温泉湯治の旅、「妙見ホテル6日間・61000円」、②新潟・赤倉温泉ゆつたり、のんびりの旅、「高原ホテル対山6日間・49980円」、③長野・志賀高原、熊ノ湯湯治の旅、「ホテル一望閣7日間・49980円」の3コースで、いずれも温泉は、源泉掛け流しである。鹿児島が少し高いのは往復飛行機を使うからで、妙見温泉は、鹿児島空港から車で15分と言う便利さである。 

この3つの評価だが、温泉的には①がややリード(掛け流し量が半端でない!)しているが、②、③は周囲の風景(国立公園)がいい。ただ、③は大阪から少し遠く、今のところ、心はやや②に傾いている。ただ、東北や北海道にも魅力的なコースがあるかも知れないので、もう少し様子を見る(2週間前まで大丈夫)つもりである。

温泉旅を始めて15年ぐらいだが、色々な意味で健康に役立っていると思う。温泉旅自体も当然楽しいのだが、予定を組む楽しさと、先々に目標があると言う充実感。これが心理的にかなりプラスになっている。たとえわずかでも「目標」があるとないとでは、毎日の張り合いがちがう。

旅に出よう。そして人生の活力を得よう。今、私たちのグループはそれが目標になっている。

熊本大震災、火事場泥棒は最低の行為だ!

2016-04-17 22:06:59 | 人間

「ちょい悪」の友人がいる。仮にその男をNとしておく。大阪、道頓堀近くの相合橋で2.3人のグループと、10名ぐらいのグループが喧嘩をしていた。もちろん、圧倒的に10人の方が優勢である。やがて2.3人の方は土下座させられ、10人の方のリーダー格に頭を小突かれていた。それが、実にしつこい。さっさと啖呵を切って、立ち去ればいいのに、猫が獲物を弄ぶように相手の頭を小突いていた。

それを見たNは、「まあまあ、お兄さん方、もう勝負は決しているんで、やめにしませんか」と、割って入った。普通ならここで、「誰やお前は!、関係ないもんが入って来るな!」と一喝されて終わりなんだけど、そのちょい悪Nは、何とも言えぬ表情と雰囲気を持っている。仏像のような顔と、まん丸い体型が妙に安心感を醸し出すのだ。


すると、10人グループのリーダー格は、「そ、そうやな。これで勘弁しとくか…」と言い、リーダー格であるという自覚から、「お前ら、分かってるやろな!今度俺らの前で同じ態度取ったら…」と、少数グループに言い聞かせ、最後を締めくくって去って行った。

実はこのNと言う男、喧嘩はからっきしであり、殴りあう場面など見たこともないのだが、どこか度胸が据わっているというか、意外性の多い男だった。でも、年齢的に俺が兄貴分で、「Мさん、Мさん」と慕ってきていた。性格はいたって開放的で、特にアジア系の店でモテていた。ミナミの飲み屋街を歩けば、あちこちから、「Nさん、久しぶり!」、「Nさん、店に寄って!」と声が掛かっていたほどだ。特に台湾の女性にはモテモテだった。

時は神戸大震災の時である。Nは、周囲の友人に、「これはビジネスチャンスだ。それもビッグやで!」と言ったらしい。それで何をしたかと言うと、「春とは名のみ。3月は昼間でも寒いけど、夜は耐えられんで」と言うことで、大型トラックをチャーターし、大釜でぜんざいを炊き、紙コップ一杯を300円で売る算段をして現地へ向かったという。「Мさん(俺)には絶対言うなよ」と、口止めをして…。

それで瓦礫の街に突入したらしいのだが、神戸大震災のそのあまりの悲惨さに、Nは「神」の心境になったらしい。「俺はなんて卑屈な男なんだ。人の不幸に付け込んで金儲けを企むなんて、俺は悪魔だ!」と、その時同行した後輩連中に言ったらしい。もちろん、その時はボランティア、無料提供である。彼はその後、懺悔の気持ちで3日間、ぜんざいを配ったと言うから、本当に神の気持ちになったのだろう。

それが俺の耳に伝わり、Nを責めたら泣きそうな顔になって「すみません。あまりにも人の命を軽く考えていました」と、頭を下げた。「いや、俺に頭を下げられても…」と言ったが、改心の気持ちは伝わってきた。そのあと、声を出して嗚咽を繰り返したのである。その涙が、床にぼとぼと落ちてたのを覚えている。

そのNが怒っている。東北の震災の時でもそうだったが、特に今回の熊本地震。今日のニュースで、「震災に乗じた空き巣狙いが20件!」という項目である。「五十歩百歩かも知れない。神戸の時に、それを利用して儲けようとした俺は最低の人間やが、震災の後の家に入って盗みをするとは!お前らは本当に人間か!と言いたくなる」と。

これは俺も同じ気持である。いや、皆さんもそうだろう。いったいどういう気持ちで大震災の後の家に入って盗みをするのか?
本当に同じ人間なのか?世界から言われるのが、「日本では災害の後に暴動がないので素晴らしい」と言うこと。確かに日本人は生存競争には甘いかも知れない。でも、よその国はよその国、ここは日本だ。他人の不幸に付け込む人生はやりきれない。

熊本、大分の方々、頑張ってください。肥後もっこす、俺も生まれは熊本なんです!

桜の木のパワーは凄い!

2016-04-13 23:00:54 | 日記


       若いころ、深夜まで飲み会に付き合い、午前様。確か、2時頃だったと思う。
       帰り道に、見事な一本桜があり、そこを通る時に満開の桜に見惚れた。その
       時間は誰も通らない脇道で、酔いに任せて、桜の木の下で大の字になった。


       下から見上げる桜の木は迫力満点だった。密集した花、花、そして花!その
       パワーに圧倒された。土中から、どうすればこの花を咲かせる養分を吸い上
       げられるのだろう。

       いや、待て。花が散った後に、桜の木は同じくらいの葉をつける。それが信
       じられない。桜の木にとって年に一度の行事だとしても、この変わり身の鮮
       やかさ、そのパワーは驚異的である。


       それ以来、花見は欠かしていない。ただ単に、花を見て美しい、鮮やかだ
       ではなく、桜の木にパワーをもらっている。桜の木は、あまりに膨大なエネ
       ルギーがあり、それは狂気の象徴だという人もいるが、歳を取れば、その狂
       気が必要になってくる。もちろん、コントロールはしているが…。


       来年も花見ができるだろうか…見終わった後にいつもつぶやく言葉である。




花見と、ラブホテル!

2016-04-09 15:36:12 | 日記


家の近所にある毛馬桜ノ宮公園。大川(旧淀川)沿いに、毛馬水門から中之島まで、4.2キロのリバーサイド公園である。夏は日本三大祭りの「天神祭」で大賑わいを見せるが、春は両サイドの川沿いに4800本もの桜が咲き乱れる。その一角に、春の風物詩として全国的に有名な、「大阪造幣局の桜の通り抜け」があり、百軒もの屋台が出て、夜遅くまで賑わっている。

しかし、大阪城公園に比べ、こちらは意外と空いていて、平日の昼間などは、ブルーシート敷き放題である。JR桜ノ宮駅から2,3分と絶好の立地であり、大川の流れを見ながら花見ができるのに、いつも空いているのは本当にありがたい。

今年は4月7日の予定だったが、一週間のうち、その日だけが朝からの強風と雨。またまた世界一の雨男ぶりを発揮してしまったが、次の4月8日に会社の後輩と、先輩ご夫婦の4名で決行!前日の嵐で桜は散ったのか?と心配していたが、まだ7分くらい残っていて、天気も良く、存分に花見が楽しめた。

先輩ご夫婦は2時間ぐらいいて帰ったが、後輩とは酒盛りが続く。「桜ノ宮と言えば、ラブホテル街で有名でしたが、最近はあまり聞きませんね」と、酔いも手伝って後輩がネタを振ってきた。「そうやな、俺はこのあたりに住んで15年以上になるけど、いつも初詣は桜ノ宮神社に行っていたんや。大晦日の新年のカウントダウンが終わってから彼女と来ていたんやが、神社の周囲は煌々とラブホテルのネオンが輝いていて、異様な雰囲気があったわ」

「ラブホテル街に囲まれた神社ですか?」と、後輩はニタリ笑う。「それが、面白いことに、1時を過ぎると次々にネオンが消えて行くんや…」と、言うと、「え、どういうことですか?」と、後輩は身を乗り出して来た、「つまり、満室になったという印や。初詣を終えたカップルが、新年早々、愛を確かめると言うことや」、「へえ~」、「2時過ぎにはほとんどのホテルの灯が消えて、ゴーストタウンのようになるんや。そのあと、出遅れたカップルの車が右往左往して、ホテル街を2周ぐらいして帰って行くのもよう見かけたな…」

「でも、今見ると、だいぶ減っているんじゃないですか?」と後輩。「そうやな。全盛期に比べると、半分くらいになったんとちがうか?ほとんどがマンションに変わっているわ。リバーサイドでロケーションはいいし、駅からも近いからすぐに売れるらしいで」、そこで後輩は立ち上がり、建物の方を背伸びして見た。「ええっと、どの辺でしたかね。吉田御殿という有名なラブホがあったでしょう?昔、テレビのCМでも見たことがあるし、古い先輩方がよく~好きな女と吉田御殿に行きたい~と口にしていたあのホテルですよ」


「まだあるで。俺の前のマンションから30秒のところにあったわ。でも今の時代、吉田御殿では客が来なかったらしい」、「え?では倒産したんですか?」、「いや、経営者はそのままで、名前を変えたんや。なんという名前になったと思う?」、そう言うと、後輩は首を傾げ、色々な名前を口にしたが、かすりもしなかった。「ほら、あのマンションの裏にある建物。屋根の上の字が見えるやろ。あれが元の吉田御殿や」

そう言うと、後輩は口に出してそのホテル名を読んだ。「か・ば・の・お・い・しゃ・さ・ん…え~カバのお医者さん!前とは全然違うじゃないか!」、俺はそれを聞いて、今更ながら大きく吹き出した。その名前にしてから客が増えたとて言うから、これも時代の流れである。