満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

時々考える、苦手な芸能人他…

2017-08-29 22:41:35 | 人間
新潟県村上市の街の風景

その➀、なぜか苦手な芸能人?

なぜ苛立つのか分からない。しかし、彼らがテレビの画面に映ると、すぐにチャンネルを変えてしまう。皆さん、良さそうな方ばかりなのに?

桑田佳祐、小林稔侍、サマーズの三村マサカズの3人である。

桑田さんの音楽はまず聴かないし、小林さんの窓際太郎は一分も見たことがないし、三村さんのコントは息苦しくなる(ファンの方すみません)。

3人の共通点はまるでなさそうだが、これからもずつと苦手な気がする。お前は何様だと言われれば謝るしかないが。

その➁ 電気代で思う

昔、「電気を消せ!」と、さんざん家人に言われた。その怒りたるや、半端ではなかった(笑)。今もそのモードを引き継いでいる人はたくさんいる。現在はクーラー問題が多い。「ほとんどつけたことがない。人間の体は自然の風が一番いい」と言う先輩がいるが、それなら初めからクーラーを買うなと言いたい。だいたい、大阪のビルの谷間で、涼やかな風は無理だ。

今年の夏は暑かった。自分は我慢できず、休み中は24時間フル稼働だった。しかし、今朝、電気代のレシートを見ると5000円ちょいだった。1LDKのマンションだからすぐ冷えて、維持率も高いのだろう。それに、今のクーラーは性能がいい。猛暑を乗り切る手段として、これほど安いものはない。

ただし、大家族にこの法則は成り立たない。あくまでも密封されたマンションでの話だ。

その➂ 本場のうまいもん

高知を旅行した時にランチで選択肢に困り、仕方なく?「カツオのたたき定食」を注文した。「塩とポン酢でお召し上がりください」と、店員さんは爽やかな顔で言った。「塩?」、「はい、こちらの粗塩で食べるといっそうカツオの旨さが引き立ちます」と、粒の大きな塩を指さした。確かに高級な和牛など、塩で食べるとむちゃくちゃうまい素材があるが…。

いつもはニンニクをまぜたポン酢で食べていたが、塩をつけて食べてみた結果、「う、うまい。めちゃうまい」と、声が出た。カツオが新鮮なのはもちろんだが、一切れが普通サイズの2倍くらいある。さすが「本場」だと思った。それまではカツオのたたきなんて、どこで食べてもおなじだろうの認識しかなかったが、なぜ高知がカツオたたきの本場なのか、よく分かった。

それから一か月後、スーパーで酒の肴を探していたらカツオのたたきがあった。たまたま、家に友人にもらった有名産地の岩塩がある。これをつけて食べれば…という目論見で買って帰った。そして、心ワクワクで岩塩につけ、口に入れたら、「お、オエー」と、カツオのたたきを吐き出してしまった。

カツオと言う魚は劣化が早い。スーパーで売っている冷凍系のカツオではとても塩では食えない。口いっぱいに広がったあの生臭さ、思い出すだけでも吐きそうになる。

真夏の温泉巡り…新潟ひとり旅⑤、「温泉の夕食システムを考える」

2017-08-27 20:17:42 | 旅行
初日に見た阿賀野川の雄大な流れ 

3日目の宿は、月岡温泉「したしみの宿東栄館」だった。村上から特急「いなほ」で豊栄と言う駅まで行き、そこから出ている月岡温泉直通のシャトルバスに乗った。月岡温泉はバブル時代を象徴する歓楽温泉街と言うイメージだが、温泉通の間ではその泉質に注目されている。薄緑の硫黄泉は初日宿泊の咲花温泉と同じ種類だが、硫黄の濃度が群馬県万座温泉に次いで全国2位なのだ。「温泉通」を目指すなら、欠かせない温泉地である。

自分としては、月岡温泉=有馬温泉(関西一の高級温泉街)のイメージだったが、その歴史はかなりちがう。有馬温泉は日本書紀にも有名人の滞在歴があるが、月岡温泉は大正時代、石油の掘削中に温泉が噴出し、その成分があまりにも良かったため、温泉地となり、新潟市の奥座敷となった。

バブル時代にはその高級感を求め、関東からも団体客がひっきりなしに訪れていた。当時200名を超える芸妓がいたらしいが、今は50名にも満たないという。確かに廃墟が目立つ温泉地だった。東栄館の前の2軒も、閉館となっていて通りに活気がない。この夜は突然の豪雨で、天気が悪かったせいだと思うが、廃墟の活用法はないものだろうか?これはどこの温泉地でも頭を悩まされている問題だ。

月岡温泉の温泉力は本当にレベルが高いし、温泉街としての雰囲気も悪くない。温泉街の奥に存在感たっぷりに鎮座する「白玉の湯 泉慶」は、「プロが選ぶ温泉ホテル」で上位ランクの常連で(2016年は全国2位)、月岡温泉の看板となっている。自分が宿泊した東栄館はひとり旅歓迎の宿で、同じシャトルバスに乗っていた若い女性もこのホテルに泊まっていた。まだまだ新潟県を代表する魅力の温泉地なのである。

しかし、ここで思うことがあった。この宿は部屋食だったが、最近、どうもこのシステムが苦手である。部屋食にするために上乗せ料金を取るところも知っているが、自分はレストランや、大広間で食べる方が好きである。特にひとり旅の時はさっと食べて、さっと飲み、部屋に帰って飲み直すか、布団に入るかにしたい。だいたい、食べた後フロントに連絡して、それから布団敷き係が来るという、その間が面倒である。

さらに温泉旅館の夕食のメニューにも飽いている。前菜、お造り、煮物、焼き物、小鍋、天ぷら…考えただけでも食欲が湧かない。だから最近は朝食設定のプランにして、夜はその地域の居酒屋などで済ますことが多い。好きなものを食べ、好きなものを飲む方が食べる量もその日の体調に合わせられる。湯野浜温泉の「龍の湯」という温泉ホテルに行ったときに、館内の食事処が居酒屋形式になっており、本当に満足の行く夕食となった。他のお客さんも嬉しそうに注文していたように感じた。

温泉旅館、温泉ホテルが生き延びるためには、夕食の内容、システムを変えるべきだと思う。当然、以前の形に慣れ、好きな方々もいるだろうし、この居酒屋形式的なものも一方のプランとして、選択制にすればいいのではないか。少なくとも自分は助かる(笑)

次の朝は9時58分のシャトルバスに乗り、豊栄駅に着き、それから新潟駅に行った。ここで最後に、思い切り新潟の旨いものを食べる予定だったが、真夏の温泉旅はやはり厳しい。というか、連日朝から夜まで食べすぎ、飲みすぎた。その疲れがどっと出てきて、もうへとへとだった。帰りの飛行機は16時発だったから、まだだいぶ時間があったが、まず行ったのは新潟駅のビッグカメラのマッサージ機コーナーだった。ここでいろいろなマッサージ機に1時間沈み込んで、従業員さんの視線を感じたが、まだお客さんがほとんどいなかったから許してもらえた(笑)

最後に飛行機から見た新潟の街は、やはり2本の線、信濃川と阿賀野川が目に入った。涼しくなったら、また訪れてみたい。

真夏の温泉巡り…新潟ひとり旅④、「村上市内を観光する」

2017-08-26 16:53:30 | 旅行
村上牛専門店「山信」の「ランプ丼」、ランプ肉で2500円⁈ しかし、その価値はあった。

さて、3日目は村上市内の観光がメインである。駅レンタルサイクルで電動自転車(一日千円)を借り、クグッと力強くペダルを踏むと、スイ~と出ていく。今の電動自転車はパワーも充電容量も凄い。村上市内の地図はだいたい頭の中に入っており、まずは三面川方面に向かった。川好きとして、当然の行動?である。しかし、突然雨がパラついてきた。すごく粒が大きく、「これは豪雨になりそう」と、判断して予定変更。三面川の横にある「イヨボヤ会館」に滑り込んだ。イヨボヤとは、村上市の方言で、「鮭」の事を言う。

日本初の鮭の博物館らしいが、想像以上の規模の大きさ、魅力的な展示物に敬意を表した。特に感心したのは、地下道があり、それが三面川の水面下と 直結していることだ。三面川の水中部分が水槽にように見え、実際に魚が泳いでいる。鮭の遡上の時期は、さぞかし迫力満点だろうと思う。鮭の卵が孵化してしばらくは川で育つが、やがて海に出て逞しくなり、3、4年後に嗅覚を頼りにまた戻ってきて、母なる川で産卵する。そのドキュメンタリーは誰もが一度は見た事かあると思う。もちろん、この会館内の映像館でもやっていた。

ここで話は一気に下ネタになる。鮭の雌が卵を産む場所を探しているときに、雄の鮭が多数寄ってきて、その瞬間を待っている。そして、ついに雌が卵を産み落とすと、周りの雄が一斉に射精して、あたりは白いモヤ状態になる。それはいい、自然の理である。しかし、忘れられないのが、射精した時の雄の表情だ。大きく開けた口がひん曲がるほど発射し、顔をゆがめて数秒間はぶるぶる震えている。あの表情は果たして悶絶なのか、恍惚なのか…。やがて死ぬ運命にあるのだから、その両方だと思うが、乾坤一擲の想像を絶する快感なんだろうと思う(うらやましいが、死にたくはないー笑)。

やがて雨は止み、三面川の河畔を散歩してから街中に入った。ランチをどこで食べるか?事前に調べていたところは村上で一番有名な食事処だが、駐車場に大型観光バスが入ったのを見て取りやめた。しばらく自転車に乗ってブラブラしていたら、街角に、「美食や、山信」という村上牛の専門店があった。隣が精肉売り場で、仄かな肉の匂いが鼻孔を刺激する。立て看板のメニューを見ると、さすがにいい値段である。しかし、だからこそ村上牛で、これが安ければ疑心暗鬼のまま 食べなければならない(笑)。

でも、A5サーロインステーキ200グラムが7600円、A4が6400円、うーん、これにビール、地酒を足すと一万円コースだな、さすがにランチで一万円はきついか~メニューで迷わないはずの男が迷っている(笑)、そして出した結論が、「ランプ丼」2500円である。お品書きで、非常に柔らかいお肉です…というのが決め手になった。ランプ?と笑うなかれ、だって、A5のランプ肉!スーパーのそれとは全然ちがう。上品な脂が甘くてジューシー、2500円の価値は十分にあった。

電車の時間が迫ってきたので、近くにあった町屋(表が店舗で奥が住居。うなぎの寝床のように細長く、土間が広い情緒ある商家)を2軒ほど巡って村上駅に戻った。村上市は思っ た通り、時間がゆっくり流れる歴史的リゾートだった。今度は2泊くらいして、夜の居酒屋、バー巡りをしてみたい。その時は、やはり連れと来たいな、ふとそう思う自分がいた。(続く)

真夏の温泉巡り…新潟ひとり旅➂、「村上市で鮭、岩ガキを食す」

2017-08-25 11:27:31 | 旅行
2日目のランチこそ、この旅のハイライトだった。村上駅前の「おもてなしの宿 石田屋」、中はハイセンスの空間…。

村上駅に着いたのは13時19分、村上市のランチで有名な「おもてなしの宿 石田屋」は駅前にある。30分あればなんとか一杯飲んで、昼飯を食べることはできそうだ…と思って表の立て看板を見ると、「本日のランチは15時30分まで」とある。おお、素晴らしい!これならビールだけではなく、村上市に2藏ある地酒の「大洋盛」と、「〆張鶴」も飲めるではないか~喜び勇んで店の中に入った。

中に入って少し驚いた。おそらくは駅前食堂としてのイメージ、雑多の中にスチール席のテーブルセットがいくつかと、漫画、週刊誌が積み上げられたカウンターがあるものと思っていたのだが(ホームページをあまり見なかった)、まずは玄関で靴を脱ぎ、暖簾をくぐって中へ入ると、廊下左手に和風の素晴らしいカウンター席、そして右は個室風の座敷がいくつかあり、想像以上におしゃれな空間となっていた。店内に流れるジャズの音色も心地良い。

自分はメニューで迷わないタイプ。ほとんど直感だ。「お決まりになったらお知らせください」と係の方が言うや否や、「生ビールとみおもて定食をお願いします。あと、岩ガキをひとつ」、みおもては、鮭の遡上で有名な三面川のことで、それは知っていた。1900円とそこそこの値段だったが、逆にその値段で楽しみ倍増である。そう思って改めてメニューを見てみると、はらこ丼に、鮭の酒びたし、焼き鮭、昆布巻きとある。うーん、これは酒が進みそうだ。

軽快なジャズの音色に乗って、食と酒が進んだ。生ビール2杯と、地酒を2合、最後にはらこ丼を掻き込んでお腹はパンパンである。岩ガキも旬の食材だけあり、濃厚で味がしっかりしていた。もう二つぐらいは行けそうだったが、すでに15時前、今夜の宿の夕食もあり、ここで勘定をして、外に出た。外は、大阪ほどではないにしろ猛暑である。一気に酔いが回ってきた感じでくらくら来た。これはいかん、村上市の観光は明日にして、宿でひと眠りしよう、そう考えて駅前に行くとうまい具合に宿の送迎車が来ていた。

2日目の宿は、瀬波温泉「磐舟」というそば処&温泉宿という、やや中途半端な宿だったが、一泊二食で一万円を切り、しかも姉妹館の「大観荘せなみの湯」に入浴でき、朝食バイキングもいただけるという優れた宿だった。駅からの送迎車もそのホテルの車で「姉妹館磐舟」のロゴが入っており、何の気兼ねもなく乗車できた。大観荘は瀬波温泉を代表する巨大ホテルだが、こちらは幹線道路の反対側にある離れ風の静かな旅館で、横に温泉掘削のやぐらが立ち、水蒸気もうもうの、源泉かけ流しの温泉宿…。まさにいいところ取りだらけ~。

~のはずだった。しかし、最初にフロントでチェックインをしているときに来た強烈な塩素臭!な、なんだこの小学校のプールの臭いは!源泉かけ流しではなかっのか?これには閉口したが、安い料金ながら部屋はモダンで広く、温泉は大観荘で~と納得してフロントマンに笑顔を見せた。それより、とにかく昼寝をしなければ。酔いを醒まして、大観荘の有名な露天風呂から夕日を眺めたい(夕日百選)…そう思い、あらかじめ敷いてあった布団に潜り込み、しばしの休息を取った。しかし、起きたのは19時過ぎ(日の入り18:36)で、これは食事処からの夕食催促の内線だった(笑)ー続く。





真夏の温泉巡り…新潟ひとり旅➁、「阿賀野川河畔の咲花温泉」

2017-08-24 17:18:59 | 旅行
咲花温泉、「碧水荘」の内風呂から阿賀野川は目の前。

グルメ旅であるはずの新潟旅行の初日ランチ、すなわち最初の食事が街角の焼き鳥屋だったのはショックだったが、気を取り直して磐越西線に乗り、咲花温泉に向かった。新潟駅15時46分発の新津行きに乗り、新津で会津若松行に乗り換える。約1時間のローカル電車旅だったが、いつも同様、のんびりした雰囲気で心が癒された。

咲花駅に降りると、どこかの温泉宿の浴衣を着たむ若いカップルが、駅をバックに写真を撮っていた。いきなり温泉街モードである。ただ、咲花の宿は阿賀野川に沿った、10軒ほどの温泉街でこじんまりしている。もちろん、それでいいのだ。鄙びたところだからこそ、ここまで来たのである。今夜の宿の「碧水荘」は、温泉街の一番奥ということだったが、7、8分も歩けば宿の前に着いた。

おお、いいではないか。その宿は阿賀野川の一部のように建っていた。河畔の宿として、風景に溶け込んでいる。いつも通り、絶対相手が感激するお土産(伊勢の赤福餅)を手渡し、部屋に案内されたが、思った以上にいい部屋だった。窓の下は日本有数の大河・阿賀野川。この川は水量が多いことで有名だが、まさに満々と水をたたえ、威風堂々と流れていた。しばらくその流れを見ていたが、飽きることはなかった。

この温泉のもう一つの売りは、素晴らしい温泉力である。薄い緑色の硫黄泉で、源泉掛け流し。規模が小さいので全国区ではないが、知る人ぞ知る名湯である。まずは食事の前にひと風呂浴び、そして貸し切り露天風呂に9時半に入り、明朝7時と、3度入ったが、ほんのり薫る硫黄に魅了された。

2日目は咲花発9時58分の電車で、10時41分に新津へ着いた。ここで、温泉通として、必ず訪れなければならない場所がある。その名は、そのまま「新津温泉」だが、いわゆる日帰り温泉。建物は荒れ放題のあばら家風(失礼)で、玄関で400円払って家の中に入り、そのまま奥に行くと男女ひとつずつの内風呂がある。

なぜここが有名なのか、それは独特の泉質にある。新潟の地下は石油系統の地盤であり、古来から掘削が続いていたようだが、量産的には微々たるものだったらしい。だが、その影響で県下には石油臭のする温泉がいくつかある。その中で有名なのがこの新津温泉なのだ。新津駅から、グーグルマップを頼りににその地を見つけ、温泉に入ったが、なるほど、石油系の臭いが強かった。ただ、湯船が狭く、肌荒れの治療(効果があるらしい)に来ている人が数人いたので、早々に退散した。

ランチは新津のどこかで…と思っていたが適当な店がない。こうなれば少し時間はかかるが、村上市に行った方が良さそうだ。新津から新発田に行き、そこから特急に乗って村上に着いたのは13時過ぎだった。まだ、石田旅館のランチには間に合う。その店は村上駅前だから~。(続く)