満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

関西は、蟹グルメ旅行が定番である!

2018-01-18 22:56:01 | 旅行

今年初の旅行先が決まらない。去年、通算一か月以上の一人旅をした結果、疲れ果て、飽きてしまったのだろうか?いやいや、そんなことは絶対ない。年末12月半ばから連続20日間仕事があり、一日休んでまた10日間の仕事…それで疲弊した感はある。「ほとんど風邪をひいたことがない」、「食欲がなくなったことがない」、後輩に体力自慢したことを恥ずかしく思う今日この頃。1月9日からの一週間の休日は、まるで入院患者のようにマンションの一室で過ごした(笑)。もう体力勝負はできない歳なのか?

今日の朝、先輩から電話が掛かってきた。「どうしたん?どこか行こうや」と。その先輩は3年前に愛妻を亡くされ、広い邸宅にひとり住む年金受給者である。息子さん三人はいずれも妻帯者で、家を出て生活をしている。「いえ、21日まで仕事ですわ。そのあと、5日間の休みがあるけど、22日と、24日に飲み会があるし、行くとすれば2月ですね」と、答えたら、「あ~あ、当分孤独の世界か」と、先輩はため息をついた。旅行に関しては私の信奉者で、決して自分で計画を立てることはない。

今は天候も悪い。各地で大雪が降っているし(鹿児島でさえ!)、交通機関で足止めを食ったら最悪だ~という不安もある。去年はこの時期山口県の長門地方をひとりで旅した。詩人の金子みすゞ記念館、泳ぎイカの活け造り、安倍首相がロシアのプーチン大統領を招待した湯本温泉の温泉力……と、思い出がよみがえってくる。うーん、やっぱり旅の思い出は自分の人生の華だ。先輩には悪いが、25日から2泊3日で一人旅をしようか…そんな気持ちになっている。

先輩とは福井県越前に蟹を食べに行こうかと思っている。蟹旅行は、関西地区独特のグルメ旅だ。ズワイガニの産地がほぼ山陰、北陸に限定されているため、関東や他の地区の方には馴染みがない。しかし、関西人はカニ漁解禁の11月6日から3月のシーズンの終わりまで、常に「蟹旅行に行きたい!」と、願っている。ただ、タグ付きの地蟹は値段が高い。蟹を提供する食事処や旅館が高いのではなく、市場で仕入れる時点で高級なのである。

最近は冷凍技術が進歩して、冷凍蟹も活き蟹と呼ばれるまでのレベルになったらしいが、蟹フルコースを食べるにあたっては、せめてメインのゆで蟹はタグ付きの蟹を食べたいという見栄がある。

先輩に電話した。「3万円のフルコースは、ゆで蟹がタグ付きの400グラム。しかし、訳ありコース、つまり、足が1、2本取れているタグ付きの600グラムの蟹のフルコースなら2万5千円。どちらにしますか?」と。ゆで蟹以外はすべて冷凍蟹である。ここで明かすが、先輩は元競艇選手で、一世を風靡したスター選手。グルメにはうるさい。

「そんな足が取れたやつなんて食えるか。五体満足の蟹の方が美味しいに決まっているじゃないか!」と言ったが、自分は貧乏性なので、600グラムの方を選択しようと思っている(笑)