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春の海 ひねもすのたり のたりかな 小豆島の旅その②

2018-03-31 14:54:37 | 旅行
若いカップルに人気のエンジェルロード


小豆島2日目は観光に費やした。「いつでも声を掛けてください」と言われ、フロントマンに土庄港まで送ってもらった。そして、10時前のローカルバスに乗る。そこでは7、8人の乗客でのんびりしたものだったが、次の停留所(高松便のフェリー前)で騒々しくお客が乗ってきた。「◎×〇●××!◎……」、「◎×〇●××!◎……」、中国系の団体の皆さんと白人のカップルも二組ほど。席は一気に埋まり、つり革を持っている人も身動きできないほどの混雑ぶりだ。その中には病院通いらしき地元のお年寄りの方もちらほら。その中のおばあさんを手招きして自分の席に座ってもらった。すると、白人カップルの二人も席を譲っていた。

バスは120%の乗客を乗せて海沿いの国道を走る。その日は快晴、20度を超える陽気で陽ざしも強く、遠くの島々が春霞で見えない。すし詰め状態から解放されたのは、「オリーブ園入り口」で、中国系の団体の皆さんがほとんど降車した。自分の予定はまずはこの先の寒霞渓へ行き、帰りにこのオリーブ園に寄るプラン。寒霞渓行きのバスに乗り換える草壁港で降りたのは8名ほどだったが、その連絡バスは50分後の発車。イギリス人だというカップルに「一緒にタクシーに乗らないか?ひとり500円で行ける」と、身振り手振りで伝えると、「オー、タクシー。オッケー、オッケー」と乗ってきた。もうひとりチャイナ系の女性にも声を掛け、さつそくタクシー会社へ要請。5分後に車は来たが、チャイナ系女性が消えていた。仕方なく自分が1270円を負担した(2270円だった)。イギリス人夫婦は2千円を出してきたが、「ここは日本です!」かっこよく(笑)押し切った。

寒霞渓は、瀬戸内海国立公園の設置理由にもなった大渓谷と海を一望できる国指定の名勝地である。一番の見どころは秋の紅葉時だが、緑の季節も爽やかで観光客は多い。さっそくロープゥェイの切符を買ったが、こちらが往復だったのに、イギリス人夫婦は「シングル!」と言った。帰りは登山コースを下ってくるらしい。「おお、そんなプランもあるのか…」と、彼らの用意周到のプランに驚いた。

全面ガラス張りのロープウェイから見える独特の奇形には息をのんだが、やはり頂上で降り、展望台から見える瀬戸内海(高松、四国方面)の景色が素晴らしかった。あいにく春霞で透明性に欠け、ぼやけた景色だったが、それでもイギリス夫婦は、「アメージング!」を連発していた。うーん、この景色こそが今回の旅のハイライトと、認識せざるを得ないほどいい場所だった。その広大な景色を肴に缶ビールを一本のみ、下のバス発車時間に合わせてロープウェイで下山した。

次はオリーブ園である。こちらは、小高い丘陵地に広がるオリーブの木と、道の駅と、オリーブオイル製造所などを含めた複合施設。ギリシャ風車の前で女性やカップルがほうきを片手にぴょんびょん飛んでいる。これは何かと尋ねたら、ここは魔女の宅急便のロケ地だったそうで、道の駅で魔法のほうきを無料貸し出ししており、皆さんインスタ映えを狙って何度もチャレンジし、息を切らせていた(笑)

帰りは少し手前のバス停で降り、そこからホテルまでの帰り道にある「エンジェル・ロード」に寄った。潮の干満により近くの島への道が現れたり、消えたりするのだが、この時は道が繋がっていた。今や小豆島を代表する観光地であり、土庄町のほとんどの観光ホテルがこのあたりの海岸に密集している、駐車場の車を見ると沖縄、秋田ナンバーがあったから驚いた。沖縄?!、生まれて初めて沖縄以外の地でこのプレートを見た。エンジェルロードという名称でカップルに人気なのかも知れない。イギリスのカップルや、チャイナ系の団体はもとより、沖縄、東北の観光客まで魅きつける小豆島…。ムムム、お主やるな!と言う感じだった。
 
小豆島の旅その③に続く


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