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みちのくひとり旅、温泉を考える…その➀ 東の横綱鳴子温泉

2017-05-14 00:46:12 | 旅行
濃厚な硫黄泉。匂い鋭く、成分も複雑だが、すべすべ感もあった。

ノスタルジアの旅に行ってきた。宮城、山形の4泊5日、みちのくひとり旅である。

初日…関西空港の異端児、ピーチ航空。激安航空の見本と言うべき航空会社で、大阪からソウル、上海、香港、台北など、往復で1万円以内の時もある。国内では北は札幌、仙台、南は沖縄、石垣島など、結構ポイントを押さえている、今、韓国からの旅行ナンバーワンは東京ではなく大阪である。これは、ピーチ航空の貢献だと思う。

しかし、後発の航空会社だから肩身は狭い。関西空港でも第二ステーション発であり、便数も少ない。利用した仙台行きは、午後14時50分発、到着16時10分だった。これに合わせて予定を組む。仙台空港から仙台駅に行き、そこから新幹線で一駅の古川まで行く、そして陸羽東線に乗り換え、終点の鳴子温泉駅に着いたのは18時50分だった。

初日、2日目と連泊は「東多賀の湯」と言う宿で、駅から徒歩10分以内ではあるが、坂とか回り道とかややこしく、ご主人が迎えに来てくれた。そのご主人とはわずか5分の車の中での会話だったが、現在の鳴子温泉がよく表現されていた。

「お疲れさまでした。ようこそ鳴子温泉に」、「いえ、すみません、遅くなりました。最近の鳴子はどうですか?」、「最近変わりましたよ、温泉宿の方向性が…」、「方向性?」、「三陸沖地震です」、「はあ?」、「鳴子温泉の基本は湯治で、夏、秋に豊漁で湧く漁師さんたちが冬は温泉宿で休養するーというのが毎年のスタイルだったのですが、あの地震から当然それはなくなって、毎年計算されていた収入が見込めなくなったんです」、「なるほど…。じゃあ、経営は苦しいですね」、「……」、

ご主人はそれから無言だった。2泊したけど、彼の顔を見たのはこの時だけで、食事の時もチェックアウトの時も会うことはなかった。おそらく、すべてが女将さん任せで、ご主人は外でアルバイトか何か、働いているのではないかと思った。

しかし、東北の横綱、鳴子温泉である。この宿は真っ白な硫黄泉が売りだったが、強烈な温泉で、真冬でも窓全開、風呂場のあちこちに通気孔があった。おそらく、温泉の成分である硫化水素がこもると危険なので、空気の循環を余儀なくしているのだと思う。それほど強烈な温泉だった。2日目は事前にチェックしていた宿の日帰り温泉巡りをしたが、「う~ん、さすが鳴子!」と、唸るしかなかった。

次は鳴子の有名日帰り温泉に!


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