まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

寄贈本と新しく買った本の紹介 1月

2014-01-18 15:59:09 | 文庫のページ
寄贈本 ありがとうございます!
◇◆高校の時の友人 笠原佳代子さんからいただきました。
   『コミックエッセイ 犬が教えてくれたこと』
                 三浦健太(原作) 中野きゆ美(漫画) アスコム
◇◆福島かずえさんからいただきました。
   『震災復興と自治体』
                 岡田知弘・自治体問題研究所編 自治体研究社
◇◆今人舎から音筆の絵本をいただきました。
   『雨ニモマケズ Rain Won't』 
               宮沢賢治 アーサー・ビナード訳 山村浩二絵 今人舎
◇◆實井美知江さんからいただきました。
   『いたずらおばけ』(こどものとも263号 1978年) イギリス民話 
                      瀬田貞二再話 和田義三画 福音館書店

   新しく買った本
『車のいろは空のいろ 白いぼうし』
『車のいろは空のいろ 春のお客さん』
『車のいろは空のいろ 星のタクシー』
               あまんきみこ/北田卓史 ポプラ社
 タクシーの運転手の松井さんとお客さんの心温まる不思議な物語です。人や動物、生きものたちをお客に、松井さんのタクシーは不思議な空間と時間の中を走ります。松井さんの穏やかな人柄も魅力です。動物たちも松井さんの前では安心してそのままの姿を見せます。時に「お仲間」と間違われることもあり、愉快です。北田さんの挿絵もすばらしく心に残ります。1冊目は1968年の出版です。2冊目は1982年。そして2000年に新装版で①②③のタイトルで同時に出版のなりました。3冊合わせて22のお話を楽しむことができます。最初の作品は40年以上も経っていますが、今の子どもたちにも手渡したいすてきなファンタジーです。
『水の精とふしぎなカヌー』 岡田淳 理論社
 「こそあどの森の物語」のシリーズ11巻目です。10巻目が出てから4年がたち、もうこのシリーズは終わったと勝手に思っていたのですが、岡田さんからいただいた年賀状で昨年10月に出版になっていたことを知り、すぐに購入しました。今回はトワイエさんが足に怪我をして、スミレさんとギーコさんの家で過ごしています。そんなトワイエさんのためにスキッパーは必要なものを木の上の屋根裏部屋に取りに行くのですが、そこでふしぎなものと出会います。同じ頃、巻貝の家に住むふたごもふしぎなものに出会います。スキッパーの物語に出会っていない人はこれを機会にどうぞ1巻目から読んでみてください。きっとこの森に住む人々が好きになりますよ。
『最初の質問』 長田弘/いせひでこ 講談社
 この詩は中学3年生の国語の教科書(東京書籍)に取り上げられています。昨年、いせひでこさんの絵がついて絵本になりました。「今日、あなたは空を見上げましたか。空は遠かったですか、近かったですか。」に始まる49行の詩です。五感をフルに使ってこの宇宙を、この世界をどうつかみ取るか、そしてどう生きているのか、どう生きたいのか、問いは続きます。さまざまな世代の人への問いかけのようにも思えます。大きな画面に水彩で描かれたいせさんの静かな絵のたたずまいは美しく、詩の言葉と重なり、感動的です。
『長田弘 詩ふたつ』 グスタフ・クリムト画 クレヨンハウス
 「花を持って、会いにゆく」「人生は森の中の一日」という二つの詩を収めた長田弘さんの詩集です。詩の言葉は深く、難しく、十分理解できないところもあるのですが、クリムトの描く草花や樹木の美しさに思わず見入ってしまいます。不思議なやさしさに包まれる絵の世界に感動します。その中でとても心地よく言葉が響いてきます。この詩集はずいぶん前に購入したのですが、今回『最初の質問』と一緒に紹介できてよかったです。文庫には長田さんが河合隼雄さんと対談している「子どもの本の森へ」(岩波書店)という本もあります。絵本や児童文学に対する長田さんの深い思いを知ることができ興味深いです。
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