まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

寄贈本 11月

2017-11-08 15:30:40 | 文庫のページ
寄贈本 ありがとうございます。
◆佐藤真弓さんからいただきました。
 『コロボックルの小さな画集』 村上 勉 講談社 2015
 村上さんのコロボックルの絵が大好きな人にはうれしい画集です。面相筆を使ったやわらかい線描にペインズグレー系の一色を加えたすてきなコロボックルの絵を楽しめます。コロボックルの約束事を守りながら、物語からはなれて描いたコロボックルの絵もたくさん紹介されています。
 佐藤さとるさんと村上さんの出会いも興味深いです。小さなコロボックルを描くということがどういうことか、3センチの寸法でコロボックルを描くと、頭は約8ミリ、手は3ミリ、その指先の爪は0.5ミリになるそうです。丸ペンで描いていて腱鞘炎になってしまったことなど、興味深いことがたくさん語られています。
◆角田の堀米薫さんからいただきました。
 『あぐり☆サイエンスクラブ 秋と冬 その先に』 堀米 薫 新日本出版社 2017
 シリーズ3作目。完結編です。
 あぐり先生のサイエンスクラブで春から米作りをしてきた5年生の学たち3人は、いよいよ収穫の秋を迎え稲刈りに挑戦します。白米になるまでの過程も、稲刈りの後の田んぼのことも知らないことばかりです。
 わらべうたにもあるように、お米ができるまでには「八十八の手間」がかかるのだと改めて思います。子どもにも大人にも読んでほしいシリーズです。角田で牛を育て、米を作っている堀米さんだからこそ書けるすごい作品です。
◆内田麟太郎さんからいただきました。
 『たぬきのたまご』 内田麟太郎・詩集 銀の鈴社 2017
 49編の詩が載っています。楽しい言葉遊びの詩もたくさんあります。「今月の詩」で楽しんだ「うし」も載っています。思わず笑ってしまう詩、心の深いところから悲しみがこみあげてくる詩など、すてきな詩がいっぱいです。
◆阿部純子さんからいただきました。
 『アイちゃんのいる教室』(2013) 『アイちゃんのいる教室 3年1組』(2015)
 『アイちゃんのいる教室 6年1組にじ色クラス』(2017)
 文・写真 高倉正樹 偕成社
 読売新聞の記者である高倉さんが仙台市の小学校に通うアイちゃんの6年間を取材して、2010年から読売新聞宮城県版に連載した記事がもとになってできた本です。
 アイちゃんは体が小さく、他の子に比べてできないことも多く、いろいろなことに時間がかかるのですが、普通学級でがんばる元気な女の子です。そんなアイちゃんとクラスの子どもたちとの関わり、担任の先生との関わりなど、障がいを持った子どもと一緒にクラス全体が大きく成長していく様子を丹念に写真と文章で紹介した本です。子どもたちにも、親や先生たちにも読んでほしい本です。
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