まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

寄贈本・新しく買った本 10月

2017-10-06 14:52:31 | 文庫のページ
寄贈本
ありがとうございます。
◆横須賀の汐﨑順子さんからいただきました。
『グリムのむかしばなしⅠ』ワンダ・ガアグ編・絵 松岡享子訳 のら書店2017
 絵本『100まんびきのねこ』でおなじみのワンダ・ガアグが再話したグリムの昔話集です。さし絵もガアグが描いています。グリムの昔話から16話を選んで1936年に出版したものです。日本では「Ⅰ」と「Ⅱ」の2冊組みで出版になりました。「Ⅰ」には「ヘンゼルとグレーテル」「かえるの王子」「シンデレラ」など7話が収めてあります。ガアグの再話の見事さと松岡さんの訳の素晴らしさで、どの話もまるで初めて出会ったような新鮮さと楽しさを味わうことができます。語り手にとっては魅力あふれたテキストになりそうです。「Ⅱ」の出版が楽しみです。堀内誠一さんの『110人のイラストレーター』でこの昔話集のさし絵を初めて見た時からとても興味深く思っていたので、全部のさし絵を見ることができそうで、読者にとってはうれしいです。

新しく買った本
①『ルイージといじわるなへいたいさん』 ルイス・スロボドキン こみやゆう訳 徳間書店 2015
 毎週土曜日、バイオリンのレッスンのためバスでスイスに通っているイタリアに住む男の子ルイージの話。出入国の度に兵隊さんが乗り込んできて、密輸人が乗っていないか、乗客の荷物調べをするのですが、その中にひとり意地悪な兵隊さんがいました。その兵隊を懲らしめるために、ルイージのバイオリンの先生がいいことを思いつきます。物語を豊かに語るスロボドキンのさし絵も楽しく、低学年の子どもたちにおすすめです。
②『明日はいずこの空の下』上橋菜穂子 講談社2014
 「守り人」シリーズ、『獣の奏者』(全4巻)などの作者、上橋さんのエッセイ集です。イギリスの児童文学をこよなく愛し、17歳の時、初めてのイギリス旅行でボストンさんにお会いした時のこと、文化人類学者としてオーストラリアのアボリジニの調査に出かけた時のこと、お母さんとの毎年の海外旅行の話など、さまざまな旅の中での、心に残ること、失敗談も含め、興味深い話が盛りだくさんです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お知らせ 10月・11月 | トップ | あそびの学校とレンゲの会 10月 »

コメントを投稿

文庫のページ」カテゴリの最新記事