まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

「こどものとも」の展示会 12/17で終わります

2016-12-16 18:48:27 | 文庫のページ
 12月17日(水)までは、71号(1962年2月号)から100号(1964年7月号)までを展示しています。「こどものとも」の創刊が1956年ですから、72号でちょうど6年が過ぎ、7年目8年目の頃に出た絵本です。ハードになって、今なお読み継がれている絵本が多いことに、改めて気づきます。
 『おおきなかぶ』(74号)、『だいくとおにろく』(75号)、『かわ』(76号)、『あふりかのたいこ』(77号)、『かばくん』(78号)、『ゆきむすめ』(83号)、『たろうのおでかけ』(85号)、『ちいさなねこ』(86号)、『ふしぎなたけのこ』(87号)、『たなばた』(88号)、『しょうぼうじどうしゃじぷた』(91号)、『ぐりとぐら』(93号)、『こぶじいさま』(94号)、『そらいろのたね』(97号)、『かばくんのふね』(98号)、『おおきくなるの』(99号)など、みんなこの時期に出ている絵本です。
 ハードになっていないものでも心に残る絵本があります。
 「つきをいる」(79号)は中国の昔話で、瀬川康男さんの絵です。『おはなしのろうそく 27』に入っているお話ですが、もとは「こどものとも」で出た絵本です。
 丸木俊さんの絵の「うみのがくたい」(大塚勇三)は絵もお話もすてきな絵本です。ハードになっていないのが残念です。
 小野かおるさんの『とんだドロップ』(84号)はその後、絵を描き換え、文章も加筆してハードの絵本になっていますが、「こどものとも」で出た絵も捨てがたいです。
 この2カ月、100号までを久々に読み返し、戦後日本の絵本の草創期の豊かさとそれを支える編集者の思いの深さに触れることができたように思います。

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