①『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』 なかがわりえこ/おおむらゆりこ 福音館書店
『ぐりとぐら』が「こどものとも」で出版されて昨年はちょうど50年でした。それを記念して、11月に出版されました。文字の部分は点字で、絵の部分も手で触って形がわかるように工夫されています。目の見える人も目の見えない人も一緒に楽しめるようにと願って作られた絵本です。
「てんじつきさわるえほん」として、文庫には『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社 2009)もあります。『しろくまちゃんのほっとけーき』は蛇腹型ですが、『ぐりとぐら』は厚さが1.5センチもありますが、絵本の形になっています。さまざまな工夫を重ねて出来上がったことが『母の友』3月号に詳しく出ています。
また文庫には日本で最初にバリアフリー絵本として出版されたスウェーデンの『これ、なあに?』(偕成社 1979)という絵本もあります。どうぞ一緒にご覧ください。
②『カメレオンのレオン 小学校の秘密の通路』 岡田淳 偕成社
『カメレオンのレオン』の続編です。向こうの世界に住む探偵のレオンは桜若葉小学校の校庭にある通路を使ってこちらの世界にやってきます。今回も桜若葉小学校の子どもたちと出会いながら、ユニークな方法で事件を解決していきます。自由自在に形を変えることのできるレオンですが、にわとりが怖かったり、ヴァイオリンの音が苦手だったり、挿絵も味わい深く、レオンが大好きになります。4つのお話を楽しんでください。どのお話もレオンに出会った子どもたちが羨ましくなるようなお話ばかりです。心が解放されるような快感を体験できます。3、4年生におすすめです。
③『バク夢姫のご学友』 柏葉幸子/児島なおみ 偕成社
5年生の五月(さつき)のふしぎな冒険の物語。あるマンションの部屋から五月はイノシシの変種(バク)と一緒に別の世界に紛れ込んでしまいます。ここではイノシシの変種はおしゃべりができ、夢姫と名乗ります。謎の屋敷に住むリッツという病気の女の子のため、五月と夢姫がこの部屋で出会ったねずみのプップやバッファローの「黒雲の角」と力を合わせて活躍する、ちょっとドキドキするお話です。鉛筆で描かれた児島なおみさんの挿絵もやさしく楽しく、特にバクの表情がいいです。
④『ゆうかんな女の子ラモーナ』 べバリイ・クリアリー 松岡享子訳 学研
『がんばれヘンリーくん』のシリーズを知っていますか。小学3年生の明るく元気なヘンリーくんの愉快な生活を描いた物語ですが、ヘンリーくんの友だちのビーザスの妹として登場するのがラモーナです。
シリーズ1巻目ですでにラモーナは登場するのですが、シリーズの後半はヘンリー君に代わって、感受性が豊かで、悩みもいっぱいのラモーナが主人公になっていきます。もう高校生になった人の中には子どもの時、この本に出会い、ラモーナが大好きになった人がたくさんいます。新しいものに買い替えたいとずっと思っていましたが、なかなか手に入りませんでした。やっと昨年新しい装丁で出版になりました。ぜひ新しくなったこの本でラモーナに出会ってほしいです。楽しみにしていた小学校にやっと入学できたラモーナですが、なかなかうまくいきません。このシリーズはラモーナが10歳になるまで続きます。読んでもらうなら1年生から、一人で読むなら3,4年生におすすめです。
⑤『おはなしのろうそく28』
⑥『おはなしのろうそく29』 東京子ども図書館
「美しい乙女」他2話(ろうそく28)、「ボルカの冒険」他3話(ろうそく29)が入っています。
⑦『Today 今日』 伊藤比呂美訳 下田昌克絵 福音館書店
10年前、伊藤さんの友人がニュージーランドの支援施設でこの詩に出会い、翻訳を伊藤さんに頼みました。それがいつの間にか巷に流布し、子育てに疲れた若い母親たちを支える詩になりました。出版するに当たりいろいろ調べたそうですが、とうとう作者はわからなかったそうです。読み人知らずの詩です。子育て中の多くのお母さんが味わう思いにやさしく語りかけてくれるすてきな詩です。誰かにそう言ってもらえたら、どんなに救われるでしょう。子育て中のたくさんの若いお母さんにぜひ手にとってほしい本です。わが子と向き合う時間の尊さをすてきに語っています。
⑧『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』 村岡真理 マガジンハウス
『赤毛のアン』を訳した村岡花子さんの伝記です。1893年(明治26年)に生まれ、1968年(昭和43)、75歳で亡くなるまでの村岡さんの生涯が感動的に語られています。東洋英和女学校での10歳から20歳までの10年間がとても興味深いです。『赤毛のアン』が翻訳出版されるまでのいきさつもとても感動的です。朝の連続テレビ小説「花子とアン」が3月31日から始まります。村岡花子さんの女学校時代を描いたドラマです。楽しみです。
『ぐりとぐら』が「こどものとも」で出版されて昨年はちょうど50年でした。それを記念して、11月に出版されました。文字の部分は点字で、絵の部分も手で触って形がわかるように工夫されています。目の見える人も目の見えない人も一緒に楽しめるようにと願って作られた絵本です。
「てんじつきさわるえほん」として、文庫には『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社 2009)もあります。『しろくまちゃんのほっとけーき』は蛇腹型ですが、『ぐりとぐら』は厚さが1.5センチもありますが、絵本の形になっています。さまざまな工夫を重ねて出来上がったことが『母の友』3月号に詳しく出ています。
また文庫には日本で最初にバリアフリー絵本として出版されたスウェーデンの『これ、なあに?』(偕成社 1979)という絵本もあります。どうぞ一緒にご覧ください。
②『カメレオンのレオン 小学校の秘密の通路』 岡田淳 偕成社
『カメレオンのレオン』の続編です。向こうの世界に住む探偵のレオンは桜若葉小学校の校庭にある通路を使ってこちらの世界にやってきます。今回も桜若葉小学校の子どもたちと出会いながら、ユニークな方法で事件を解決していきます。自由自在に形を変えることのできるレオンですが、にわとりが怖かったり、ヴァイオリンの音が苦手だったり、挿絵も味わい深く、レオンが大好きになります。4つのお話を楽しんでください。どのお話もレオンに出会った子どもたちが羨ましくなるようなお話ばかりです。心が解放されるような快感を体験できます。3、4年生におすすめです。
③『バク夢姫のご学友』 柏葉幸子/児島なおみ 偕成社
5年生の五月(さつき)のふしぎな冒険の物語。あるマンションの部屋から五月はイノシシの変種(バク)と一緒に別の世界に紛れ込んでしまいます。ここではイノシシの変種はおしゃべりができ、夢姫と名乗ります。謎の屋敷に住むリッツという病気の女の子のため、五月と夢姫がこの部屋で出会ったねずみのプップやバッファローの「黒雲の角」と力を合わせて活躍する、ちょっとドキドキするお話です。鉛筆で描かれた児島なおみさんの挿絵もやさしく楽しく、特にバクの表情がいいです。
④『ゆうかんな女の子ラモーナ』 べバリイ・クリアリー 松岡享子訳 学研
『がんばれヘンリーくん』のシリーズを知っていますか。小学3年生の明るく元気なヘンリーくんの愉快な生活を描いた物語ですが、ヘンリーくんの友だちのビーザスの妹として登場するのがラモーナです。
シリーズ1巻目ですでにラモーナは登場するのですが、シリーズの後半はヘンリー君に代わって、感受性が豊かで、悩みもいっぱいのラモーナが主人公になっていきます。もう高校生になった人の中には子どもの時、この本に出会い、ラモーナが大好きになった人がたくさんいます。新しいものに買い替えたいとずっと思っていましたが、なかなか手に入りませんでした。やっと昨年新しい装丁で出版になりました。ぜひ新しくなったこの本でラモーナに出会ってほしいです。楽しみにしていた小学校にやっと入学できたラモーナですが、なかなかうまくいきません。このシリーズはラモーナが10歳になるまで続きます。読んでもらうなら1年生から、一人で読むなら3,4年生におすすめです。
⑤『おはなしのろうそく28』
⑥『おはなしのろうそく29』 東京子ども図書館
「美しい乙女」他2話(ろうそく28)、「ボルカの冒険」他3話(ろうそく29)が入っています。
⑦『Today 今日』 伊藤比呂美訳 下田昌克絵 福音館書店
10年前、伊藤さんの友人がニュージーランドの支援施設でこの詩に出会い、翻訳を伊藤さんに頼みました。それがいつの間にか巷に流布し、子育てに疲れた若い母親たちを支える詩になりました。出版するに当たりいろいろ調べたそうですが、とうとう作者はわからなかったそうです。読み人知らずの詩です。子育て中の多くのお母さんが味わう思いにやさしく語りかけてくれるすてきな詩です。誰かにそう言ってもらえたら、どんなに救われるでしょう。子育て中のたくさんの若いお母さんにぜひ手にとってほしい本です。わが子と向き合う時間の尊さをすてきに語っています。
⑧『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』 村岡真理 マガジンハウス
『赤毛のアン』を訳した村岡花子さんの伝記です。1893年(明治26年)に生まれ、1968年(昭和43)、75歳で亡くなるまでの村岡さんの生涯が感動的に語られています。東洋英和女学校での10歳から20歳までの10年間がとても興味深いです。『赤毛のアン』が翻訳出版されるまでのいきさつもとても感動的です。朝の連続テレビ小説「花子とアン」が3月31日から始まります。村岡花子さんの女学校時代を描いたドラマです。楽しみです。
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