寄贈本 ありがとうございます。
■角田市の堀米薫さんからいただきました。
『仙台真田氏物語 幸村の遺志を守った娘、阿梅』
堀米薫/大矢正和 くもん出版 2016.10
昨年文庫の講演会にお招きした堀米薫さんの最新作です。あの時、講演の中で、今、初めて歴史ものに取り組んでいるとおっしゃっていました。現在、NHK大河ドラマ「眞田丸」が放映されていますが、まさにその真田幸村と子どもたちの物語です。
大坂夏の陣のあと、幸村の子どもたちはどう生きのびたのか、長女阿梅(おうめ)の生涯を軸に描いています。子どもたちを守るために幸村の考えたことは想像を絶するものでしたが、父の思いを受け止める聡明な11歳の阿梅が印象に残ります。戦乱の世で生きる人々の姿を生き生きと描いた感動の歴史物語です。真田幸村の子どもたちが奥州で生きのびていたこと、伊達政宗や白石市の片倉家と大きくかかわっていたことを興味深く知ることができます。
新しく買った本
①『ガラシとクルピラ』 陣内すま/ヴァンペレーラ 福音館書店2016
1992年3月号の「こどものとも年中向き」のハード版。
アマゾン川のほとりに住む人々とジャングルに住む不思議な生き物クルピラの物語。クルピラは人間が無駄に木を切ったり、子どもの動物やお腹に赤ちゃんのいる動物を捕まえようとすると現れて、狩りの邪魔をするといわれている、森の番人のような存在です。ブラジルにはクルピラにまつわる伝説がたくさんあるそうです。ジャングルの中で、子どものアルマジロを捕まえようとしてクルピラに遭遇した少年ガラシは恐ろしさに動けなくなるのですが、同時に大事なことを学んでいきます。
作者はブラジルに移住した方で、イラストもブラジル人によるものです。黒ペンで描かれたジャングルの木の幹、葉っぱの一枚一枚がとても緻密で見事です。人々の描き方もどこか凛として個性的です。絵のすばらしさに思わず手に取った絵本です。
②『いちくんと古太鼓』 飯野和好 たくさんのふしぎ10月号 福音館書店
絵本作家の飯野和好さんは、1947年埼玉県の秩父の村に生まれました。これは飯野さんの10歳の時のお話です。麦ふみをしながら空を見つめて空想の世界で遊んでいるいちくんの表情がとてもいいです。
そんないちくんのおじいちゃんが町の古道具屋さんで買ってくれたのが古い獅子舞太鼓でした。いちくんはその太鼓が気に入って、いつも首から下げてたたいています。太鼓の音に合わせて、土手も石も桑の木も一緒に踊り出すのです。いちくんの空想の世界はこの古太鼓と一緒にますます楽しくなっていきます。
富安陽子さんの『小さな山神スズナ姫』のさし絵を描いているのが飯野さんです。
■角田市の堀米薫さんからいただきました。
『仙台真田氏物語 幸村の遺志を守った娘、阿梅』
堀米薫/大矢正和 くもん出版 2016.10
昨年文庫の講演会にお招きした堀米薫さんの最新作です。あの時、講演の中で、今、初めて歴史ものに取り組んでいるとおっしゃっていました。現在、NHK大河ドラマ「眞田丸」が放映されていますが、まさにその真田幸村と子どもたちの物語です。
大坂夏の陣のあと、幸村の子どもたちはどう生きのびたのか、長女阿梅(おうめ)の生涯を軸に描いています。子どもたちを守るために幸村の考えたことは想像を絶するものでしたが、父の思いを受け止める聡明な11歳の阿梅が印象に残ります。戦乱の世で生きる人々の姿を生き生きと描いた感動の歴史物語です。真田幸村の子どもたちが奥州で生きのびていたこと、伊達政宗や白石市の片倉家と大きくかかわっていたことを興味深く知ることができます。
新しく買った本
①『ガラシとクルピラ』 陣内すま/ヴァンペレーラ 福音館書店2016
1992年3月号の「こどものとも年中向き」のハード版。
アマゾン川のほとりに住む人々とジャングルに住む不思議な生き物クルピラの物語。クルピラは人間が無駄に木を切ったり、子どもの動物やお腹に赤ちゃんのいる動物を捕まえようとすると現れて、狩りの邪魔をするといわれている、森の番人のような存在です。ブラジルにはクルピラにまつわる伝説がたくさんあるそうです。ジャングルの中で、子どものアルマジロを捕まえようとしてクルピラに遭遇した少年ガラシは恐ろしさに動けなくなるのですが、同時に大事なことを学んでいきます。
作者はブラジルに移住した方で、イラストもブラジル人によるものです。黒ペンで描かれたジャングルの木の幹、葉っぱの一枚一枚がとても緻密で見事です。人々の描き方もどこか凛として個性的です。絵のすばらしさに思わず手に取った絵本です。
②『いちくんと古太鼓』 飯野和好 たくさんのふしぎ10月号 福音館書店
絵本作家の飯野和好さんは、1947年埼玉県の秩父の村に生まれました。これは飯野さんの10歳の時のお話です。麦ふみをしながら空を見つめて空想の世界で遊んでいるいちくんの表情がとてもいいです。
そんないちくんのおじいちゃんが町の古道具屋さんで買ってくれたのが古い獅子舞太鼓でした。いちくんはその太鼓が気に入って、いつも首から下げてたたいています。太鼓の音に合わせて、土手も石も桑の木も一緒に踊り出すのです。いちくんの空想の世界はこの古太鼓と一緒にますます楽しくなっていきます。
富安陽子さんの『小さな山神スズナ姫』のさし絵を描いているのが飯野さんです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます