まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

45周年を記念して子どもの本の講演会を開きます

2022-05-18 14:06:54 | 文庫のページ
若菜晃子さんをお招きして
  心の中の小さなともしび ―岩波少年文庫と私ー
    10月15日(土)13:30~15:30 まつお文庫にて
                定員30名 申し込みは夏休み明けから

 1977年10月に始めた文庫は秋に45周年を迎えます。個人が始めた小さな家庭文庫は公共図書館と違い、家庭の事情などで簡単に閉じることを余儀なくされることも多いのですが、45年も続けることができたことに感謝したいと思います。たくさんの子どもたち、お母さんたちのおかげです。
感謝の思いを込めて講演会を開きます。4月の文庫だよりでご紹介した『岩波少年文庫のあゆみ 1950-2020』を読んで、ぜひお話を伺いたく、若菜晃子さんにお手紙を書き、来ていただけることになりました。
◆◆◆◆若菜晃子さんのプロフィール◆◆◆◆
 1968年、神戸に生まれる。小学生の頃、近くのマンションの一室にあった文庫に通う。学習院大学国文科卒業。山と渓谷社入社。その後独立し、山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集執筆。2014年『石井桃子のことば』(新潮社)を編集。現在、自然や旅に関する小冊子「ミューレン」(年2回)を編集発行。「ミューレン」vol.22(2018.1)では「岩波少年文庫」を特集。著書・エッセイ集多数。
『地元菓子』(2013) 『東京甘味館』(2016) 『街と山のあいだ』(2017) 『旅の断片』(2019) 『岩波少年文庫のあゆみ 1950-2020』(2021) 『途上の旅』(2021)など。「母の友」(福音館書店)にエッセイを連載(2022.4月号~6月号)。

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寄贈本・新しく買った本 5月

2022-05-18 12:32:46 | 文庫のページ
寄贈本 ありがとうございます。
♦實井美知江さんからいただきました。
『えんどうまめばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日』 松岡享子原案・文/降矢なな文・絵 福音館書店 2022.4
 松岡享子さんの遺作です。昨年6月からスロバキアで暮らす降矢ななさんと何度もメールでやり取りしてできあがった絵本です。簡易製本された初校ができたのは亡くなる10日前。松岡さんに見てもらおうと想像を絶するスピードでできあがったと言います。「私の命が尽きても作品は生き続ける。だから残された時間は仕事のために使いますね」と松岡さんはおっしゃっていたそうです。忙しく楽しく生きるえんどうまめばあさんとそらまめじいさんの暮らしをどうぞ楽しんでください。
♦堀米薫さんからいただきました。
『夕ぐれ時のふしぎ』 堀米薫/ao 国土社 2022.4
 夕暮れ時におきる不思議な物語7編を収めた短編集。河北新報の夕刊に連載されたものです。
♦内田麟太郎さんからいただきました。
『むかし むかしⅡ』 内田麟太郎/ザ・キャビンカンパニー 文溪堂 2022.3
 シリーズ2冊目は日本の昔話です。よく知られた「かさじぞう」「さるかにかっせん」「いっすんぼうし」のお話が収めてあります。内田さんの語りの口調が心地いいです。絵も楽しく、見開きのカラーページは見ごたえがあります。
♦青柳範明さんからいただきました。
『新美南吉童話全集』全3巻 大日本図書 1960
『新美南吉全集7』(日記1) アリス館牧新社 1975
 以前、「石森延男児童文学全集』全15巻をいただきましたが、今回は新美南吉の貴重な童話全集をいただきました。
♦船岡の沓澤小波さんからいただきました。
『復刻世界の絵本館ーオズボーン・コレクションー』 ほるぷ出版 1989第12刷
 初版は1979年です。カナダのトロント公共図書館「少年少女の家」が所蔵するオズボーン・コレクションの中から34冊と付録(1)をほるぷ出版が復刻出版した貴重なコレクションです。解説を石井桃子さんが翻訳しています。いつか見ていただけるように展示会を開きたいと思っています。

新しく買った本
●『お話のたきぎをあつめる人 魔法の図書館の物語
 ローレンティン妃&パウル・ヴァン・ローン/佐竹美保 西村由美訳 徳間書店 2021.4
 森のはずれにおじいちゃんと暮らす、本が大好きな女の子ステレの物語。
 たった1冊だけの本がボロボロになってしまい悲しむステレにおじいちゃんは、お城にある「お話の図書館」を探してごらんと言います。もうだれも住んでいないお城ですが、ステレはたった一人でお城に出かけ、3日目、やっと「お話の図書館」を見つけることができます。
 本を楽しんだステレは村の広場でお話を語り、本の読み聞かせをします。子どもも大人も楽しんでくれるのですが、そんなステレを冷ややか見ている男の子がいます。男の子の話を聞いた母親は恐ろしい呪いの言葉をまき散らし、ステレはお話を語ることができなくなります。呪いの言葉を取り消すにはどうしたらいいのか、この母親と男の子は一体誰なのか、不思議な展開にドキドキさせられますが、最後はお話によってみんなが幸せになれる物語です。
 お話や本、図書館について語るおじいちゃんの言葉が心に残ります。「お話のたきぎをあつめる人」という題名も印象的です。
 オランダの人気作家ヴァン・ローンと国王の弟と結婚したローレンティン妃が一緒に作った物語です。訳はトンケ・ドラフトの『王への手紙』を訳した西村由美さん、絵は佐竹美保さんです。ステレの見つけた「お話の図書館」のイラストはとてもすてきです。

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レンゲの会と大人のコーヒーサロン

2022-05-18 12:12:20 | 文庫のページ
月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
              残念ですが、今年度も会食なしでおこないます。
レンゲの会  5月30日(月)10:00~13:00
 前回に続き再度、川村たかし『新十津川物語』5巻~10巻(偕成社)を取りあげます。
今回は、千葉さんと佐々木さんが担当します。
5巻目は大正7年、フキが38歳ぐらいからの物語。10巻目は入植して70年、フキが80才を迎えるまでの物語です。大正、昭和の激動の歴史がフキの子どもや孫、ひ孫たちの人生にさまざまに交錯し、深くかかわっていきます。
 *8月以降の計画を立てますので、取りあげたい作家、作品を考えてきてください。
次回は6月27日(月)10:00です。 小野かおるさんの絵本を取りあげます。

《大人のコーヒーサロン》 6月8日(水)1:00~3:00(月1回 第2水曜日)
4月も5月も5人でおしゃべりを楽しみました。4月はちょうど前の晩に若菜晃子さんから講演に来ていただけるというメールが届いたばかりでしたので、いち早くご報告できてうれしかったです。
次回は7月13日(水)1:00です。
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