まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

木と友だちになろう!

2022-05-15 17:43:54 | 文庫のページ
新緑の美しい季節になりました!
 この時期、市内いたるところで美しいケヤキ並木に目を奪われますが、なかでも定禅寺通りのケヤキ並木は見事です。空が見えないくらい高く伸びたケヤキがまるで緑のトンネルさながら続き、圧倒されます。
 今月はみずかみかずよさんの「けやき」という詩を選びました。この季節、必ず思い出すすてきな詩です。今月の詩でも何度も楽しんできました。「おおきな/おおきな/ふんすいだ」「てんから ふってくる/みどりの しぶき」——いい表現ですね。声に出して口ずさんでいると、緑のしぶきにつつまれ、元気のもとが体のあちこちから湧いてくるような気がします。生命力あふれる木々の緑に感謝したいこの季節、どうぞ楽しんでください。
 けやきは若葉の美しい今の季節はもちろん、どの季節も楽しませてもらえます。衣替えをする秋は特に素晴らしいです。ため息が出るくらい黄葉がきれいです。そして冬も楽しめます。葉が散って裸の木になるのですが、寒さの中で天に向かってまっすぐ伸びる姿がなんともりりしく美しいです。ケヤキの花や実は見たことがないのですが、『きほんの木 大きくなる』(姉崎春馬写真 姉崎エミリー)に写真が出ています。新緑の頃に花が咲き、秋には実もなります。花も実も小さく、木の高いところになるのでなかなか見ることができないようです。
 いわさゆうこさんの『20本の木のノート』には、実は秋に枯れ葉のついた小枝と一緒に風で飛ばされて落ちてくると出ていましたので、花を見るのは無理としても、実を見ることはできるかもしれません。秋になったら探してみようと思います。
― 文庫には木の本がたくさんあります ー
◆『きほんの木 大きくなる』『きほんの木 花がきれい』姉崎春馬写真 姉崎エミリー アリス館
◆『木のなまえノート』『20本の木のノート』いわさゆうこ 文化出版局
◆『木の本』高森登志夫 福音館書店
◆福音館書店の「かがくのとも」でもいろいろ取りあげられています。
 『さくら』長谷川摂子/矢間芳子 『がいろじゅ』菅原久夫/石部虎二
 『ふじだな』多田多恵子/あきやまじゅんこ 『いっぽんの木』土岐小百合/土田ヒロミ写真など
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の詩 5月

2022-05-15 17:32:02 | 文庫のページ
   けやき
        みずかみかずよ

 てんを ゆびさして
 ぐんぐん のびた

 おおきな
 おおきな
 ふんすいだ

 ひの におい
 みずの におい

 つちの におい
 かぜの におい

 まぶしい におい
 けやきの におい

 ひかりの
 ひかりの
 ふんすいだ

 てんから ふってくる
 みどりの しぶき
   (『きんのストロー』国土社 みずかみかずよ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする