まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

あそびの学校・レンゲの会 7月・8月

2017-07-14 12:28:13 | 文庫のページ
あそびの学校 7月15日(土)10:30~12:30
                      <大人向けの講座>年8回の講座です。参加費200円
 軍手で「指ぶた」を作ります。(針と糸とはさみを持参)
 昔の遊びは「こま」です。ツバメ返しの板のせ・手のせ
   *毎回15分、詩やわらべうた、手遊び、絵本の紹介をしています。
次回は9月16日(土) おりがみ(10ページのノート・まんげきょう)・昔の遊びはお手玉

レンゲの会 8月28日(月)10:00~13:00
  月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
今回は、佐藤さとるさんの「コロボックル」シリーズを取りあげます。
『だれも知らない小さな国』(1959) 『豆つぶほどの小さな犬』(1962) 『星から落ちた小さな人』(1965) 『ふしぎな目をした男の子』(1971) 『小さな国のつづきの話』(1983) 『別巻・小さな人のむかしの話』(1987) 講談社 *青い鳥文庫からも出版
 どれか1冊を読んでご参加ください。
 次回は9月25日(月)
 10月にお招きする岡田淳さんの作品を取りあげます。
  「こそあどの森」シリーズ(現在12巻まで)・『きかせたがりやの魔女』・『森の石と空飛ぶ船』他

お知らせ 仙台文学館のおはなし会 7月29日(土)13:30~
 「仙台手をつなぐ文庫の会」として、荒井さくらんぼ文庫とまつお文庫が担当します。よかったらお話を聞きに来てください。
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寄贈本 7月

2017-07-14 12:10:27 | 文庫のページ
ありがとうございます。
■東京の大原美紀子さんからいただきました。
『少年詩集 馬でかければ』 みずかみかずよ 葦書房 1980
 『馬でかければ』は1977年出版の、みずかみかずよさんの処女詩集です。椋鳩十さんがすてきな序文を寄せています。これは第2刷り(1980年)で、もう古本屋さんでも手に入らない、とても貴重な本です。大原さんは高校の時の友人で、今は東京ですが、長く福岡県に住んでいました。以前もみずかみさんの貴重な本を送っていただきました。ここに載っている「赤いカーテン」は1980年、光村図書の教科書『こくご 二上 たんぽぽ』にも採用されました。
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新しく買った本 7月

2017-07-14 11:16:46 | 文庫のページ
①『きょうはそらにまるいつき』 荒井良二 偕成社 2016.9
 空高く煌々と照り輝く月が美しいです。濃い群青の夜空も美しく、何度もページをめくって眺めてみたくなります。生きていることの幸せと喜びに満ちた絵本です。月を見つめる人々の今日一日の生活を興味深く絵から読み取ることができます。心地よいリズムで、「きょうはそらにまるいつき」というフレーズが繰り返され、声に出して読んでみたくなります。詩のようなすてきな絵本です。「ごほうびのようなお月さま」という言葉も心に残ります。
②『ウミガメものがたり』 鈴木まもる 童心社 2016.5
 海で暮らし、産卵のためにだけ夏の夜ふけ、人のいない砂浜にやってきて卵を産むウミガメの生態を感動的に描いた絵本。ウミガメの表情も細部まで描かれ、迫力があります。
 60日ぐらいで卵から生まれた子ガメは一斉に海に向かっていきます。危険がいっぱいの海の中で生きのびたウミガメは、黒潮に乗って一万キロの旅をしてカリフォルニアの海まで行き、そこで20年くらい生きます。甲羅の長さは1メートル以上、重さは100キロ以上になっています。その巨大なウミガメが再び日本に向かって1万キロの旅をして、自分の生まれた砂浜に戻ってきて卵を産みます。
 見開きいっぱいに描かれた、海を泳ぐウミガメの姿からは大きな感動がもらえます。
③『わたり鳥』 鈴木まもる 童心社 2017.3
 ツバメのように春になると南からやってくる鳥、カモや白鳥のように冬になると北からやってくる鳥など、何千キロという空の旅をして日本にやってくるたくさんの渡り鳥について知ることのできる絵本です。卵を産み、ひなを育てるために移動する渡り鳥の生態についても、外国の渡り鳥についても詳しく紹介されています。
 春、イギリスにやってくるツバメはアフリカの南端からなんと1万キロの旅をしてくるそうです。インドガンは世界で一番高い8000メートルの山を越えて移動するなど、地図も持たない鳥たちがどうやって自分の生まれた森や野原を目指して長い距離を飛び続けるのか驚かされます。8センチぐらいの小さな鳥から1メートル以上の大きな鳥まで、たくさんのわたり鳥に出会える本です。
④『ふしぎな銀の木』 福音館書店 2017.6
     シビル・ウエッタシンハ 再話・絵 松岡享子・市川雅子訳
 シビルさんが再話したスリランカの昔話です。シビルさんの鮮やかな色づかいと、動きのある伸びやかな線で描かれた絵が美しく、心に残るお話です。
 夢で見た不思議な銀の木を一目見たいと思うあまり病気になってしまう王さまと、それを探しに旅に出た3人の息子たちの冒険の話です。上のふたりの兄たちはすぐに脱落し、一番末の息子(王子)だけが、瞑想にふける隠者の教えと、隠者にもらった一粒のたねによって困難を乗りこえ、見事銀の木を見つけて戻ってくることができます。途中、不思議な美しい3人の乙女たちが登場し、物語は予想できない展開をしていきます。表紙の乙女は3人の中でも最も美しい銀の乙女です。56ページもある長い物語。
⑤『キキとジジ 魔女の宅急便<特別編その2>』
     角野栄子/佐竹美保 福音館書店 2017.5
 『魔女の宅急便』の<特別編その2>が出版になりました。『魔女の宅急便』はちょうどキキが13歳の満月の夜を選んで魔女のひとり立ちするところから物語が始まっています。今回はキキの誕生から10歳までの物語が語られます。キキとジジの出会いも興味深く、魔女になるか、魔女猫になるか、共に悩みながら成長していくふたりの物語です。ふたりだけに通じる魔女猫言葉も登場します。
 4歳の誕生日、キキはコキリさんからプレゼントされた「ほうき」にまたがると、なんと床から30センチも浮き上がり、大喜びします。でも成長するにつれ、ふつうの女の子でいたいという思いも大きくなります。迷うキキに語りかけるコキリさんの言葉は深く、心に残ります。
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