まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

泣き虫太陽

2009年12月31日 20時12分42秒 | Weblog
31日全く今年最後の日とは思えない。
家は大掃除も出来ず小屋も結局片付かず・・・。元旦に車でも洗うか。。

朝、太陽を連れて畑へ。
毎度のことなのだけどしばらくすると大泣きしだす。「寒いー!」

確かに今日は寒い。雪がちらつく中、畑を車で回り残りのマルチやら土を入れた肥料袋(太陽熱消毒のビニールの押さえ)を集める。
オヤジは10キロぐらいある肥料袋を両手に持ち汗ばみながら作業をするが太陽は突っ立っているだけ「そりゃぁ寒い」。


最近保育について考える事が多い。元々子供と接するのが苦手だったのだけど“畑のようちえん”をしようとしている。どうなるかは私にも全く分からない。
ただここにいると少なからず自然という物を感じる事ができる。

子供にとって一年は長い。という事は1日は大人が思う以上に子供にとっては長い時間であるという事に気付く。この一日にどれだけの出来事、事件が子供の中にあるのか?と言う事が子供には必要ではないのか?最近思う。

自然を畏れるのも敬う心を育むのもこの時期にどれだけ自然体験するか。
太陽にとって今日の寒さは尋常じゃなかったのだろう。
仕事を辞める訳にもいかないので泣く太陽をほっとく。涙で前が見えないのだろう良く転ぶ。子供にとって自然を畏れる機会はそうない。

そしてしばし二人でトンビとカラスの闘いを見る。飛行術はトンビ、攻撃性はカラス。軍配はカラスに上がった。
自然があれば人間飽きることはない。保育ってなんだか分からないけど身近にある当たり前な自然を感じる機会を増やしてやりたいと思う。


午後からは機械のエンジンオイルを買い、換える。
農業機械って何時も思うのだけどもう少し整備しやすい設計にしてくれれば良いのに。どうやってオイルを入れたら良いの?と言う場所によくある。
オイルを抜くネジも規格を統一してくれれば良いのにスパナをあれやこれやしながらしなければいけない。

耕運機のネジが空かない。思いっきり力を入れたとたんスッと空きおって顔を機械に強打。正月前に頬に青たんを作る・・。

今日も何時もと変わらず日暮れに家路に着く。

ゴミ

2009年12月30日 21時27分24秒 | Weblog
何とか昨日今日で畑とパイプ倉庫、コンテナの中を片付ける。
点在している畑をまわり剥ぎ取ってあったマルチをゴミ袋に詰めていく。去年は殆ど使わなかったビニールマルチ。

ある人からの助言「マルチぐらい使いなさい」。以前知り合いの新規就農者が体を壊し辞めた話を聞かされた。
有機栽培を志す人は環境問題に関心が高い。当然マルチも・・と思うのは必然か。

今年は“思う農業”から“食える農業”への転換期。
マルチを使ったり、太陽熱消毒などを試みた。当然そこから発生するのは“ゴミ”。
軽のハコバンに一杯乗せてゴミ焼却場へ。10k100円で払ったのが1100円。という事は110kのゴミを出した事になる。これでこの値段は安いと思う。
御所の焼却場は老朽化のために何度もダイオキシンをバラ播きストップしている。財政難のため事が進まないらしい。
村の総会で「有機野菜も台無しやなぁ」と冷かしを言われるが自分達の出したゴミなのだから仕方ない。皆がゴミを出さない農業、生活をしているならこんな問題は起こらない。

しかしゴミ問題はもっと身近な問題として普段生活をしなければいけない。
燃やせば当然ダイオキシン、金属、化学物質などの環境汚染=人体汚染物質が出される。高温処理すればダイオキシンは発生しないと言うが全く発生しない焼却場はこの世に存在しないし燃やすエネルギーは相当なもの。
燃えれば当然猛毒灰が出る。その灰はここら辺では大阪湾フェニックス最終処分場へと埋めたてられる。
埋め立てと言うのは処理ではない永久的に埋め立てるという事。この毒が流れ出さないようゴムの壁で囲われた施設なのだが当然永久的な建造物だとは言えない。

自分達の出したゴミは何れ自分達の口に入る。当たり前のことだ。

良くお偉い政治家さんたちはゴミをどう処理するかと言う方法論を議論するがそれよりも先にどうゴミを減らすかを議論すべきだ。
ただゴミ問題はお金問題でゴミの恩恵を受けている人間は沢山いる。これは原発も同じこと。本当に議論すべき的からは元々外れている。

以前読んだ本に、この灰をガラスに閉じ込めアスファルトに混ぜ道路にする計画があるらしい。日本中に猛毒を播く計画なのだが今はどうなっているのかは分からないが。

この問題は自分達の子供またその子供に背負わす問題。
いま自分達がダイオキシンを吸うやら吸わないやらに躍起になる前にゴミを出さない努力や知恵を捻るべきだ。


年越し前の仕切りなおし

2009年12月28日 06時09分17秒 | Weblog
ちょっと落着いてきた今日この頃。
嫁さんのつわりは変わりなく辛そうなのだけど出来ないことは出来ないと諦める。

つわりになる前にこの冬にすることを決めていたから嫁さんが動けなくなると当然出来ない。
ギリギリのところで常に農業をしていたから決めたことをしないということは農業が出来なくなることに直接関係する。なかなか諦める踏ん切りがつかない。作物は仕方ないと諦めれてもも自分達が出来ることはと・・・。
でもよく考えると元々常にやりたい事は、やれる線を超えている。

だんだん体が疲れてくるし作業効率も上がらないので一日畑に出ることを辞めて嫁さんとコピー用紙の買出しや携帯の買い替えに行く。(携帯はソフトバンクなのだが今使っている機種が3月一杯で使えなくなるそうで無料で換えてくれるということで行く。だが2年契約それも自動更新で2年後、4年後の2月しか解約できないというなんとも不理屈な契約を結ばされる。向こう側から電波を切ると言って機種を換えさせる機会に都合の良い契約を結ばせる。この会社やり方がせこい。)

まぁそんなこんなで気分転換をし?やれるだけしようと仕切りなおした。
1月1日から機械を畑に入れようか?なんて思っていたけど機械は使わなくて済みそう。

ご報告

2009年12月22日 05時42分51秒 | Weblog
突然ですが第二子を授かりました。予定日は7月。多忙の。。

最近嫁さんのつわりが酷くまた色々なことが重なり今月は本当忙しい。ブログの更新も滞りぎみ。顔にニキビが出来て、口先は切れて(嫁さんが言うには胃が荒れているよう)少し疲れ気味。

年を越せるだろうか?
家も小屋も農小屋も畑も全く片付かず。事が進まない。
カレンダーとどう睨めっこしても年は越せそうも無い。
サラリーマン並に事が多い。携帯が鳴る回数も多いけど掛ける回数も多い。
1月からは確定申告。それまでには・・・。

生産、流通、中間、お便り作成、顧客管理などなど夫婦で持つ比重はどちらも大きい。どちらかが倒れると・・・。来年どうやって切り抜けようか模索中。


と言っても二人目は嬉しい。この一年、忙しさ、お金の無さから「二人目は・・・」という会話が多かった。
今は大変なのだけど、そして出産、産後どうしようか?ということはあるけどそれよりも胸を撫で下ろした感じが強い。太陽と3歳差、良かったぁ。

きっとまた私たちは二人の子に導かれるように自分達の生き方が形作られるのだろうと思う。

周りの新規就農者、割りと子供がいないご夫婦が多い。新規就農者ってそういう状況にあるのだけど子供を持つという事はそこに掛かる時間やお金以上の見返りは余る以上にある。農業をしているとお金なんて何時まででも無い。

人生平坦だと面白くない。山あり谷あり。
そこにある喜びが一番の生き甲斐だろう。

嫁さんの誕生日に鶏の丸焼き。
来年は鶏飼いたいな。



ぽこぱん

2009年12月20日 05時13分19秒 | Weblog
朝雪がちらつく中、寒い日でしたが野菜は殆ど完売致しました。ありがとうございました。

この月で店を閉めるぽこぱんさん。
お話を聞く所次の段階への準備段階を踏むために一旦店を閉じるということでした。自分達が求めるパンも定まっていないそうでパンの勉強やインターネットを勉強したいと言っておられました。

お話は共感できる部分が多く、農業でも同じ。
決して始めること、やる事が大事だという事は全く無く、その下積み期間を十分取った方が良い。ただ踏み出せず何もせずでは無く。

特に子供がいないと言うのは大きい。私は息子に導かれここまで来ましたが夫婦二人なら確実に違う方法だったと思います。良いのか悪いのかは別として・・・。

今の時代、農業も天然酵母パン店も新しく出来ては潰れて出来ては潰れての繰り返し。

その中で生業として成り立たせるのはそれなりの覚悟と努力と能が必要。

ぽこぱんさん将来どんなパン屋になるのか楽しみです。

ぽこぱん野菜販売行きます

2009年12月18日 19時26分48秒 | Weblog
明後日12月20日、ぽこぱんさんで野菜販売します。
大阪府大阪市西区九条1-28-4

今月で店を閉められるので20日、27日とイベントをされます。そのうちの20日に野菜販売させて頂きます。

先日この日の為にたくさん野菜を買っていただきました。
まつなが畑の野菜がどんな形で出てくるか私も楽しみです。前回もとっても美味しい料理を出して頂きました。

オープンは9:30から17:00までです。
まつなが畑の野菜販売は12:00までさせて頂きます。

今回は料理メインでパンの販売は無いそうです。
モーニング、ランチそして15:00からカフェという予定です。

こんな一日

2009年12月18日 18時16分51秒 | Weblog
朝起きて何時ものように湯たんぽにダウンジャケットを着てパソコンに向かうが何だか寒い。ストーブをつける。
気付けば配達に何時も出発する7時。何時もより暗くてもう冬至が近いんだなぁなんて思って急いで準備して慌てて玄関を開けるとズッボ・・白い・・。

タイヤのチェーンを買っていなくて焦った。以前バッテリーを買いに行った時買おうか迷ったのだけどまとめて買うと出費が多いのでチェーンだけで買いに来ようと買わずにいた。貧乏ってそこの思いっきりがなかなか。

とりあえず国道まで見に行く。皆タイヤチェーンは装着せずにのろのろ運転。ここまで出ればと出発。
まだ新雪なので難なく国道まで出れたのだけど。

家が国道の近くで初めて良かったなぁと思う。。国道が遠い山の奥だと出れなかったところ。

しかし、山を下りて葛城市そして高田市に行く頃にはすっかり雪が無くなった。車の頭に雪を積んで走っていると行く先、行く先注目を浴びる。なんだか恥ずかしい。
結局大阪についてもしばらく雪は解けずに天然冷蔵車状態。

帰ると雪だるまらしき物体。
太陽は例のごとく雪で遊ばなかったよう。(冷たくて痛いのがイヤらしい)

なのでオヤジが雪合戦を教える。「エイ!ヤー」と雪を投げ合って遊ぶ。
オヤジが投げた雪が服に入って泣く。すかさづ家に。
そしてまた連れ出して次は手が痛い事に気付いて泣く。すかさず家に。
次は手に当たって・・。すかさず・・。
次は頭から雪を被って・・・・・。

そんなことを繰り返して。
オヤジは楽しい。

そんな一日でした。


値段と悩み

2009年12月17日 20時32分53秒 | Weblog
セットを作っててふと「今日のセット小売計算すると幾らだろう」と。頭の中で「え~と え~と」「ん~」・・・・。

今日のセット。高級野菜が多くて。
源助大根だったり下仁田ネギ(小さいけど)だったり安納イモだったりとこれ結構値段がつけられない。もともと高いから有機野菜として作って付加価値をつけようなんて思う人は恐らくいないと思う。そんなことするとえらい値段になって誰も買わないだろう。

どれも値段が高いのには理由があってとにかく作りにくい。
源助大根はすぐにスが入るし、下仁田は病気に弱いしデカイのは難しい。安納イモは太らない・・・。(安納イモ、コツが少し分かってきたので来年は大きめな物ができるかも)

多品目栽培だから出来るのだけど、セット販売は小売価格が反映されないので結構経営圧迫の原因でもある。もう少しF1種を取り入れて安定生産、リスク低減、手間を減らすことをした方がいいかもしれない。

でも味は抜群に旨く形が悪くても、小さくても作りたい、という野菜でもある。基本は自分が消費者であり食べたいと思うものを作る。これからはあまり離れたくないとも思う。悩むところ。

今日みたいに高いセットになることもあるし、反対の時もある。年間を通して損得無いようにと考えている。入る野菜や量は毎週変わったりもするので出来れば毎週取って頂いた方が良いなぁなんて作ってて思う。
なかなか同じ値段の少なめのセットを取って頂く方は少ないのだけど1週間2000円がまつなが畑の考えです。


こういう寒い日はナベが一番。
大根と人参をすりおろし一味をいれたもみじおろし(本当は大根に唐辛子を突き刺しておろすようです)とネギを自家製ポン酢に山ほど入れて食べる。

なんだか今日は値段が気になる。白菜も有機の小売価格を考えると高い。それに源助大根に下仁田ネギ、大浦太ゴボウ。今日は贅沢に平飼鶏の肉団子入り。ここに入るネギ、生姜ももちろん作ったもの。
ポン酢は無農薬ゆずをもらったもので醤油は国産大豆、国産小麦の3年醸造。豆腐は国産大豆の本にがりのもの。

何だか健康マニアの金持ちみたいだけど極貧・・・。

でもこれ有機多品目栽培の農家の特権。皆農業したら良いのに・・と成り立っていない農家がいうのはおかしいけど。

セットもナベが出来るセットを組みたいのだけど割りと難しい。
隔週でキャベツと白菜を入れると隔週のお客さんはキャベツばっかりとか白菜ばっかりになるので2週間ごとに入れ替えるのだけど下仁田が入る時は白菜と言う訳にはいかなくなる。
どうしたものか・・・。

毎週のお客さんはネギと白菜が入る時はありますので。。
でも毎週のお客さんを基本に使いやすいセットを組んだ方が良いのか?みんなに出来るだけある野菜が入るように組んだ方が良いのか悩む。悩む。


地中海沿岸原産のリーキ。リークとも言う。日本では西洋ねぎやポロネギ。フランス語でポワロー。
試作なのでセットに入るかな?
これも値段高いそうです。

寒い・・

2009年12月16日 20時28分27秒 | Weblog

朝起きると今日は何だか寒いなぁなんて思って畑へ行くと金剛山に雪が!どうりで寒いわけ。早朝は小雨だったから上の先輩の所は雪が降っていたのだろうな。先輩の所まで車で5分ぐらいだけどここと気温が随分違う。

作業をしていると畑の近くの郵便局から嫁はんと一緒に太陽が泣いて上ってくる。
どうやら寒さで手が痛いらしい。本人は寒さだとは気付いていないようだけど。
田舎で子育てしてもこんなものです。

人一倍泣き虫な我が子。

土がついて「ババイ ババイ」と以外とキレイ好き。

畑の中は歩きにくいようであまり入りたがりません。

だからこそ共に歩む同じぐらいの年の友達が欲しい。土の上で共に引っ張り合い影響し合い。
畑のようちえんが必要だと嫁さんは言う。
一番に音を上げるのは我が子ではないかと心配する父親。

だんだん手馴れてきた自家製マヨネーズ。
コツは根気よく。
初めに卵黄と塩、酢をしっかりとかき混ぜる。この時の量は適当に。味は後で調節したら良いので。酢は酸の強い冨士酢を少なめに。
そこに油を1,2滴。しっかりかき混ぜる。これを2,3度繰り返して少しずつ増やしていく。とにかく根気よく混ぜる。
油を小さじぐらいから大さじぐらいまで増やしていく。入れるたびに根気よく・・・。

油の量は相当入れるので覚悟して。入れるほど硬くなる。
作って分かるのだけどマヨネーズって殆どが油。そして卵黄とだからコレステロールスゴイやろな。そりゃ太るわ。
植物性生クリームのような感じ。

硬く乳化させるほど保存性が上がるらしい。
硬くなったら塩と胡椒、そして酢で好みの柔らかさと味を整える。この時は私はリンゴ酢を加える。
リンゴ酢は甘味があるので油臭さを消してまろやかになる。砂糖を入れても良いのだけど料理に殆ど砂糖は使わないのでリンゴ酢を加える。
砂糖の甘さはどうしても舌につくのでリンゴ酢のほうがまとまりが良い。

旨いんだけど食べ過ぎはちょっと・・・。と作ってて思う。美味しいマヨネーズは買うと高いし。
何でも手間を掛けるのがちょうど良い我が家。





小松菜とセロリ

2009年12月15日 02時34分16秒 | Weblog

就農して始めに出来たのが小松菜。
品種は特に気にせずF1種であったがその後、在来種を含めて幾らか播き比べた。

F1種とは一代交配種のことで強い性質の物をかけ合わせることで従来の欠点を補ったりする品種改良をしたものを言う。
いわゆる犬の雑種と同じでそれは一世代限りのもの。種を採っても同じものは出来ない。

F1種の小松菜は一般的にはチンゲンサイとの交配種。
本来の小松菜(在来種)は東京小松川周辺で作られていたもので、葉は今主流の丸葉ではなく広葉で緑は薄い。
茎の下まで葉がついていると昔藁や針金で束ねる時に邪魔になるために品種改良されてきた。色も濃いほうが好まれると言う理由。チンゲンサイと交配させるのは葉茎を強くして病害虫に強くする為。

この二つを食べ比べた時F1種は確かにチンゲンサイの味がした。在来種との味の違いにビックリしたのだが本来小松菜は癖のない菜っ葉だったんだとこのとき初めて知った。出汁を効かせる日本料理に確かに合う。F1種はあの独特のクセが出汁を効かせた薄味の味つけではどうしても邪魔をしてしまうのは以前からなんとなく感じていたこと。

私達の在来種の第一印象は「何だか味が無いな」だったのだけどそれを料理することで本来の小松菜の美味しさに気付いていった。

この時期の菜っ葉は春の出先のものよりどうしても硬くなってしまうが味は濃い。畑で収穫しながら生のままかじるが明らかに春のものとは違うのだ。

「おしいとはなんぞや」難しいけど、人それぞれだけど・・。
本物であったり本来のものであったり、出来るだけシンプルなものにだんだん引き寄せられる。それを日々繰り返すことで自分達の美味しいを作っていく。
それは持続可能である食事。伝統・文化に通ずるものがある。

セットに入りだしたセロリ。
今年は虫が多くて虫食いを取り除くと2分の1か3分の1ぐらいになってしまう。

作るのが面倒な野菜だが必ず欲しい野菜でもある。
好き嫌いが別れる野菜なのだけど我が家では万能野菜で炒めたり、煮たりと何でもできる。
玉ネギと人参、セロリがあれば怖いものなし。トマト缶があればこの世のものとは思えぬ美味しさ。

スーパーのような大きなものは作れないがこちらは緑が濃いタイプで香りも強い。スープやソースにすると味がよく出ておいしい。

来年はどう作ろうか?もう頭の中にで・・・。

研修先

2009年12月12日 06時28分59秒 | Weblog
5年ぶりに研修していた農場を訪れる。
辞めて以来初めて。優しく迎えてくれる。
心のどこかにつっかえていた物が取れた感じがした。


大学を辞めて農業を全く知らないまま飛び込んだ研修先。
最終的に研修先から「もうダメだ」と辞めさせるように辞めた。理由は自分に非があった。当時は分からず「もう少し続けたい」と願ってもダメだった。

次にここを訪れる時は就農した時と心で強く決めた。
もちろんその時は就農できる可能性なんて全く無かった。だから辞めることになったのだ。

有機農家で農業をしたいと訪れる人に言う事はだいたい2つに別れる。「無理やで」と「やれば出来る」。
前者は親切、後者は無責任と言えるか。無責任とは悪い意味ではなくやれると思わなかったら絶対に出来ないという事。どんな職業にも共通することだけど。

私は「無理やで」と言われた方。今になってその理由は良く分かる。それは親切心でしかなかった。

私は農業を本当にやりたいなら栃木の帰農志塾を勧めているようにしてる。ちゃんと実績のある研修場として整った所へ行くのが一番可能性があると思うからだ。

私もここでの研修後そこへ行けば良かったと思う。当時はしがらみではないが身の回りの環境が整わなかった。それは今ではただの言い訳でしかないと思う。その時という大事さ、その時のタイミングはその時でしかなかった。
それは今も同じそのタイミングを逃せば二度と出来ないことは日々の中にもある。

今思うのは当時逆の立場だったら私も同じことをしていただろうなと思う。
そんな自分を泊り込みで研修させて頂いたことに感謝が尽きない。
そして快く迎えてくれたことに・・・。


いまセットに入っているブロッコリーのわき芽。大きなブロッコリーを採った後その株から小さいブロッコリーがチョコチョコと出来る。上の方へ収穫した株は沢山出来るけど小さいのが。下の方で収穫した株は大きいけど少ない。

おばあちゃんの無農薬レモン。売っている物と違ってレモンの香料を思い浮かばすような香り。ファンが多いです。

生活

2009年12月10日 20時35分47秒 | Weblog
 農業は夏は体が忙しくて、冬は頭が忙しい。

 12月になってあれよこれよと色々な仕事が出てくる。そしてあれよこれよと手を付けてものごとが進まない。
 サラリーマンのような12時まで仕事をして翌日7時に出勤なんて事はもちろん無い。そういう人たちにしてみればヒマな仕事をしていると思われるかもしれない。そういう仕事の仕方をしているから進まないのだろう。

 有機農業を始めて思うのは、幾ら生活が出来ないからって生活を犠牲にしてストイックに睡眠時間を惜しんで仕事することはしたくない。一年の内そうしなければいけない時はあっても生活を一番に考えたい。と思う。

 だんだん生活が苦しくなる度に生活の為の有機農業だという事をついつい忘れてしまう。そういう時息子がいると軌道修正してくれる。

 子育てとは生活を大事にすること。
 日々おもう。


 エンドウとソラマメ。
 去年はムクドリにやられエンドウは持ち直したが収穫が遅れた。ソラマメは全滅今年はどうだろう。ソラマメの種は高いから上手い事出来てよ。種取れたら再来年からは種を買わなくて済む。

 ノモケマナのあんぱん。

農業友達

2009年12月09日 17時59分44秒 | Weblog
 私が大学を辞め農業を志してからの友人が手伝いに来てくれる。

 静岡の有機農家へ2,3日泊り込みで体験に行った時、たまたま同じ大阪から入れ替わりで来た彼女。もう5年前?いやぁあの時はお互い若かったなと思う・・・。同い年なのだが。こうして5年後まだ志変わらず友人でいられることに嬉しく思う。

 彼女はその後その静岡の有機農家が新しい事業として始めたビオデリで3年調理担当として勤め大阪に戻ってきた。
 彼女のやりたい事は畑をしながら料理を作ること。それは以前と変わっていない。さらに料理を通して生活と繋げたいという思いが出てきたみたいだ。

 料理は生活の根本的部分でありながらどこか嗜好的なものに変わってきた。特に外食産業はサービス、素材、料理技術でその価値を計る。そこには生活・生きるための食ではなく嗜好品としての食になる。付加価値として有機野菜を使い健康、安全なんて言うけれど生活から程遠い飲食店が多い。

 私も有機農業を根として食材から料理そして生活へと常に意識をしている。そうでなければ野菜を作ってもそれはただの品物でしかなくなってしまう。嗜好品としての有機野菜と言うのは初めから考えていない。自分が好む物を作ればそれは嗜好品と言えるのだけどあくまで食べ物・生活に繋がるものなのである。

 共に何か出来れば良いのになぁと思うのだけど生活もままならない状態。是非是非と言うわけにはいかない。

 紅芯大根。
 もっぱらサラダや浅漬けで生食用として食べる。煮るとあまり美味しくない。色を活かしてポタージュにする人も要る。
 研修の時「寒い冬にサラダなんて」皆言っていたような記憶がある。でもこの目が冴える様な色が忘れられなくて結局就農2年目で作る。この大根半分に切った時が一番感動的。

金と人

2009年12月08日 06時05分09秒 | Weblog
 先日の新聞で定額給付金の未申請190億円が国庫へとあったがこれは全国で2.4%分。
 このバカな制度だけど97.6%の国民は結局もらった。皆つべこべ言わず素直にもらったら良いのに・・。「バラまきだ」「無駄遣いだ」「何も変わらない」と言いながらもらっていたらどこで自分達の意思を示す事ができる。この国は何も変わらない。

 今回の定額給付金、趣旨としていた事とは違ったけど皆がお金をもらえて良かった良かった大成功ではないか。

 反対する人が皆もらわなかったらこの無駄遣いは最小限に留めれたのになぁ。と言うのが私の意見。
 と言いながら生活の成り立っていない我が家は喉から手が出るほど欲しかった。無償で手に入るお金というのは人の心を大きく揺さぶる。無償ではなく自分達の税金だと言う人もいるが(確かにその通り)なおさらもらう訳にはいかないとは思わないのだろうか?自分の首を絞めているのと同じなのだから。
 今回は見えるところだったけど、見えない部分でもこういう事は沢山ある。

 原発だってダムだって全て金で解決しようとする。90%反対でも皆心揺さぶられ信念が強い人たちだけが残る。反対派、賛成派と限られた地域で別れそこで培われてきた伝統、文化、秩序がバラバラにさる。
 今まで普通に喋っていた人が反対派になれば口も聞かなくなる。

 お金って大事だと言うけどそこまで大事?

 貧乏で良いから家族が幸せに豊かに健康に暮らせればそれで良い。

 今セットに入っている白菜。ダイコンサルハムシの食害が酷く剥いて剥いて3分の2か半分になる。セットにはちょうど良い大きさの1キロちょとのミニ白菜に・・。

来年の構想

2009年12月05日 21時30分09秒 | Weblog
忙しい?
時間が無い。

配達、収穫の日を除いて3日が今畑を出来る日。
でもこれがなかなか出来ず・・。本当に週のうち丸々畑ができる日が1日と言う状態・・・。

来年私たちは新たなスタート地点を迎えるのだろうけどその後はどうなるのだろうか?恐らく変化があるのだろうけどまだ分からない。


今は太陽の環境について考える事が多い。
森のようちえんフォーラムで子供達が収穫した物を出来るだけ早く近くで料理し食べるという保育があったのだか我が家は農家でありながらそういう事をしていないことに気付く。
植えてあるものを太陽が自由に採れる訳ではないしそれが太陽自信の中で料理として出てきた時に繋がっているのだろうか?と疑問を持つ。

来年は太陽の畑を作ろうと思う。
こういうところで保育がしたい。野菜作りを学びたいという方が集まれば良いのになぁという願い。

週に一度私に日給が出るぐらい人が集まれば場所を提供し管理、野菜作りの簡単な指導ぐらいは出来る。
消費者と生産者の交流の場でもあり保育の場でもあり生産現場を知る場でもある。こういう場所を来年は作って行けたらと思う。
田舎から野菜から土から学ぶことは多い。何よりも子供が自由にいれる場所は子供達に大事だが、なにより大人がそこから学ぶ事は実に多い。
畑をコアににて多くの情報発信をしていきたい。机の上ではなくただ土を触る野菜を作る。これだけで十分学びの場があると考えている。

求める人がいれば事は進むだろうけどいなければ進まないだろう。というなんとも投げ遣りな考え方なのだけど、そういう事だと思う。