まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

カポナータ

2008年05月30日 21時26分42秒 | Weblog
 ようやくトマトの植付けが大体終了した。何とか5月中に終えたが長引いたせいで他の仕事が山済みになっている。来年はポリのトンネルなどを利用して作業の分割、5月にはキュウリが取れるよう作付け計画を立てるつもり。この時期はとにかく忙しい。6月の菜っ葉の種蒔き、夏野菜の種蒔き、植付けに加え暖かくなると同時に草も伸び始める。作物の生育のスピードも2倍3倍と速くなる。とにかく毎日追われる。
 ブログでは愚痴の吐き所になっているが、こう見えても楽しい。食べたいものを作って毎日美味しい野菜に溢れているのだから当然。何時も辛い作業の時に思うのが、出来上がった野菜をどう食べようかそんなことを考える。
 我が家では早くもカポナータが登場、夏の香りが漂い始めた。今回は市販のトマト缶を使用したが、トマトができれば当然調味料以外は自給できる。来年この時期も水煮で保存し食べられるようにする。毎日そんなことを考えて仕事をしている。

本物

2008年05月29日 20時30分02秒 | Weblog
 本物を求めだして数年が経ち、本物の調味料、野菜、加工品など多くを食べてきた。結果は本物は必ずしも美味しいということではないということ。
 以前、鶏を絞めるイベントに参加した時に鶏がらをもらって家でスープを取った。さぞかし旨いスープが取れたと期待して味を見ると鶏がらスープの素と同じ味がした。現代の力に恐れ入った。ある時は三年仕込みの醤油、これは旨いと感動、しかしアミノ酸の入った醤油に似てるなぁなんて、アミノ酸添加の後口に残るエグ味はないものの両方出されたら・・・。
 今の多くの食品には添加物が決まって入っている。味に作用するものはアミノ酸、グルタミン酸など。これらは私達、人間が美味しいと感じる物質だけを抽出したもの、当然旨いと感じるという訳だ。むしろ感じない人こそ味音痴なのかもしれない。
 どれも最高級の本物の味を試した結果。中級のものなら本物よりも添加物入りの方が美味しいかもしれない。ただ無差別に入れられる添加物まったく見当違いのも山ほどある。
 今思う結論は食べ物にはバックグラウンドが非常に大事だという事。これは健康問題、貧困問題、環境問題、社会文化の低下など多くの事柄に絡んでいる。ただ美味しく無公害ならば有機農業なんかする必要もない、それに今の社会のあり方ももう少し違う形だっただろう。食べ物、農業から見る世界を少しでも多くの人に知ってもらいたい日々思うのである。

ニンジン中盤

2008年05月28日 21時24分51秒 | Weblog
 大量の間引きニンジン。ちなみに写真以外に3倍ぐらいはある。まめに間引けばこんなことにはならないのだが手が回らず、もうもたないと思い一気に間引く。間引きニンジンでも食べられる喜びは一入だがこれを一つずつ束子で洗うのは一苦労。嫁がするのだが。
 間引きながらどんな味に仕上がっているのかと一つかじる。やはり甘い。夏のニンジンは冬物と違い格段と味は落ちるのだが、また違う美味しさがある。まだニンジン臭さはあまり出ていなくどうなるか胸を膨らましながら間引く。
 有機野菜の代表選手と言ってもいいだろう。こんなに慣行栽培との違いが出る野菜は他にはない。とにかく甘みがでるのである。夏ニンジンは香りが強い、ニンジン嫌いの人は少し敬遠するかもしれない。しかし、ニンジンは香菜と言われるのだから香りがして当然なのである。今のニンジンはとにかく味がしないように品種改良され、化学肥料によりさらに味がしないものが出来上がる。こんなニンジンを香菜としては利用できない。香りの強いニンジンは同じ時期に出来るトマトでソースにすると最高。上手く出来ているのである。

ガンジーの言葉

2008年05月27日 22時02分54秒 | Weblog
 ブログをだいぶと休みました。この1年のあり方について一度じっくりと考えました。
 答えは今日の嫁の一言「善きことはカタツムリのスピードで進む」。ガンジーの言葉らしいです。デイズジャパンという雑誌に載っていて思い出したようです。
 今日は中百舌鳥駅近くで販売。日程は第二、第四水曜日を予定しています。雨天の場合は前後します。また、野菜が無ければ休ませてもらいます。第一、第二水曜はクリアン駐車場です。時間は9時ぐらいから昼まで。
 嫁と子供を持つ立場としてよく不安に思うことがあります。それが根本を見失い、一時的利益のために動こうとしてしまいます。どうせカタツムリなら、仕事だ、ビジネスだなんて思って気を張り詰めるよりは、自分の真意に確実に一歩づつ進むことの方が大切だと。嫁の言葉、デイズジャパンを読んで思う。今の世の中のあり方は、競争によってもたらされた形。水面下のことは水面上にいれば覗こうとしなければ見えない。そして何よりも自身が荒波を立たせないことが大切だ。
 
 

休養

2008年05月19日 23時15分26秒 | Weblog
 今日は久しぶりの雨。午前中アルバイトをして畑は休み。買い物に出かけ休養の一日。買い物も畑のものだが。今日はあまり疲れがないせいか夜更しをしている。経理など整理も出来、やっと肩の荷が下りた感じ。畑のトマトの苗が少し気になる。

二足の草鞋

2008年05月18日 22時12分33秒 | Weblog
 販売と栽培、付け加えてアルバイト。この三つをどうこなすか。栽培をより簡略に効率よくすること。手を掛けて、手を掛けて一つの野菜をまともに作ることをしていては成り立たない。どれだけ手を抜いて、それなりの形にするか?これが問題である。
 答えは手抜きにあった。出来るだけ自然の営みに沿った栽培をすること。これにより病害虫に強い野菜が出来た。学生時代出していた有機直売所の人にこの野菜ならすぐにファンが付くと言われた。手を抜くことで味が落ちるわけではなく反対に上がる。こんな栽培方法を今の農業形態を先に見ながら研究してきた。
 もちろん資材と機械を使えばもっと効率よく手間が掛からないようにすることが出来る。だが手を抜くとすぐに跳ね返ってくるのである。ようはどこに手を掛けて、抜くかが重要なのだ。
 販売と栽培、ちゃんとした中間業者があれば販売まで手がけることは無いが、そういうところは日本全国ほんの僅かである。この二つを手掛けるためには栽培方法から見直す必要がある。

販売前日

2008年05月17日 21時59分05秒 | Weblog
 明日、青空販売の準備に追われる。昼間までアルバイト、塩漬けしていた小松菜をキムチの素に漬ける。明日は畑が出来ないのでトマトの定植と水遣り。帰ってきたら7時半。そして、明日販売用のキムチを小袋へ詰める。
 もう一日あれば畑がひと段落しそうなのだが・・・。
 今回は加工品を2つ、コカブと小松菜のキムチと大根葉のクラッカー。干し大根葉をクラッカーにしたのは嫁の作品。これが以外に旨い。ビールに合いそうな感じに。こんな創造は嫁にしか出来ないだろう。
 水曜は五條クリアン駐車場をお借りして販売します。

変わる野菜

2008年05月17日 07時26分06秒 | Weblog
 カブ、小松菜、ルッコラの種蒔き。カブは二種類、在来種とイタリアの種子、小松野も在来種、ルッコラはイタリアの種子。どれも一般的に市場には出回っていない物。イタリアのカブを除いては試作済み。栽培方法で野菜の出来(味、形など)は大きく変わるが、種子によっても大きく変わる。当然だが、今の主流の野菜はどれも似通っている。スーパーへ行ったらキュウリはどの農家が作った物も同じ形で揃っている。実際有機的に栽培するとこの不自然さに気づく。しかし、あんなものを作っておもしろいのだろうか。
 栽培方法で変わる野菜、在来種など、固定種は種を取ることでその農家独自の野菜が出来ていく。もちろんその土地、気候も影響する。10あれば10みな違うものになる。同じものを作っても今は度競いあうことも無く。買う方だって面白いはず。
 しかし、夏野菜の準備などで前の播種から1ヶ月も空いてしまった。野菜が無い時があるかも。

販売予定

2008年05月15日 21時51分53秒 | Weblog
 18日百舌鳥駅近くで直売します。
 今日は販売用のキムチを漬ける。農作業をこなしながら加工をするは相当時間的に余裕が無ければ難しいことが分かった。まだ先が見えない一年目だからか。加工の魅力は大きい。無添加の加工品が少ない現代に安全なものを皆様に提供すること。本当の美味しい物を知っていただくこと。何より安い野菜の原価が大きく上がる。
 しかし、加工をするとなると何かを切り捨てなければならなくなる。例えば、面積を小さく、加工である程度の利益を上げるか。投資し機械化し省力的に栽培するか。魅力は大きいが、手間も大きい。リスクもある。と言っても野菜が出来ることが大前提なのだが。

夏野菜の植付け

2008年05月14日 20時32分03秒 | Weblog
 夏野菜の植付けをする。ようやく購入苗分は明日で終わりそう。近くの種苗屋で購入したのだが、状態がかなり悪い。これだとホームセンターの安い苗を購入した方がいい。出来るだけ自分で作りたいのだが、ハウスも無いので難しいし、この時期には出来ない。トマトなら何とか出来るが。来年はトマトは全て作るか。
 だいたい、購入苗には農薬、化学肥料が使われているし、品種もF1の主要な品種なので個性も何も無い。作っても面白くない。
 

立ち止って

2008年05月13日 22時15分08秒 | Weblog
 とにかく農業は忙しい。早く種蒔きをしなければ野菜が途切れてしまう。しかし、夏野菜の植付けが優先してしまう。
 今年一年はまだ良い。来年、収入が無ければ相当苦しい生活になると予想できる。今年中に出来るだけの事をし、来年に繋げなければ。焦っても仕方ないが、今はそういう時期かもしれない。
 種が上手く芽が出ない。ハウスを買うべきか。播種前に発芽を促す処理がある。手間だが検討する必要がありそうだ。まだ、播種できるのがあるので試せる。多くの方法を知り、出来るだけ実践することが農業には必要な気がする。基本野菜を確実に育てられなければ先は無い。

キムチ試作

2008年05月12日 22時04分26秒 | Weblog
 加工品の試作をする。ベースはいりこ、唐辛子、米粉などで作ったキムチの素。これにニンニク、生姜などを入れ塩漬けにした野菜を入れる。ようは漬物に唐辛子の味付けをするだけなのでどんな野菜でも漬けられる。
 その季節の野菜を漬け、楽しむ。お酒の肴にはピッタシで、市販物には比べ物にならないほど旨い。まず添加物が入っていない。裏の原材料の欄を見ると決まって書いてあるのが、アミノ酸。キムチに限らず全てと言っていいほど入っている。老舗の何々を楽しみに食べようとするとアミノ酸が入っていてガッカリしたのは一度や二度ではない。私の認識ではそのものがまずいからアミノ酸を添加しごまかしていると思っている。真っ当に作った本物は旨くて当然である。それが今ではほとんど目にすることが無くなった。だからこそ本物を皆様に伝えたい。そう思う。

直売案内

2008年05月11日 21時25分50秒 | Weblog
 直売場所が決まりました。奈良県五條市田園のパティスリークリアンというお菓子屋さんの駐車場をお借りし、とりあえず21日販売します。水曜日の定休日にさせていただくのですが、今は野菜が少ないので毎週という訳にはいかないと思いますが出来るだけするようにします。
 今日は直接オーナーさんとお話しに店まで。きれいな奥さんで是非使ってくださいと快く了解してくださいました。私は店の方も含めて店の雰囲気が特に好きで、町との調和が取れているところもすばらしいです。自宅からは少し距離があるのですが自分が好きな店の前で出来ることはとてもうれしいことですね。

販路

2008年05月09日 22時20分49秒 | Weblog
 最近は販路のことをよく考える。栽培をする前は出来るかどうかという不安もありなかなか前へ進まなかったが、出来ると販路が無ければ困ってしまう。農業、特に有機農業は栽培半分、販売半分なのである。どれだけ多品目栽培の有機農業の形で消費者との販売の形を築くか。
 将来のこと、また自分たちが望む形は出来るだけ近い形での販売。顔の見える関係である。時間は掛かるが、今年は出来た物を配るつもりで地道に進めるしかない。

アオムシ

2008年05月08日 21時25分36秒 | Weblog
 家の中が間引菜で溢れている。大根、カブ、チンゲンサイ、小松菜。見たことも無い光景が広がる。大型のザル、二枚には大根葉が干され、土鍋で青菜を煮る。アオムシになった気分。
 最近の食事はひたすら青菜。今はこれしか畑に無いのだからしょうがない。お浸しに和え物、炒め物などなど。よく青菜だけでこんな色々な料理が出てくるなと関心。しかし、来年はこの食卓を思い浮かべながら作付けを考えようと心に決める。
 在来種の小松菜と交配種の小松菜を食べ比べる。今栽培されているほとんどは交配種で在来種を育てているのは日本全国数える程だろう。何と交配しているかというとチンゲンサイで、在来種と交配種とチンゲンサイを食べ比べると良く分かる。今までだまされていたように思ってしまう。交配種はチンゲンサイの味がたしかにする。だが美味しいのはと聞かれると・・・?食べなれているせいもあるが、本物を知らないのは何だか悔しい、絶やすわけにはいかない。