まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

突風・大雨・洪水警報

2008年06月29日 21時33分18秒 | Weblog
 午後から梅雨のジメジメでだるい体をおして畑に行く。着くと突風でトマト、ピーマン、トウモロコシが倒れている。慌てて対策をとる。途中、雨が降ってくる。これが強くなり大雨に。雨風になれば被害が拡大するので合羽を着て大急ぎで作業を続ける。すでにトマト一本、ピーマン二本折れている。日も落ちてきて嫁が「半分で終わったら」と声をかけてくれ、ふと畝間を見るとすごい勢いで水が溜まってきた。これは異常だと思い、はけ口を見ると水が洪水のように入ってくる・・・。慌てて土嚢を作り留めた。次にしなければいけないのは入った水を出すこと。ところが床が潰れ畑が低くなっているのではけ口が作れない。応急処置で溝を切ったが・・・。気づけば周りは真っ暗に。
 トウモロコシはまだ倒れたまま・・・。明日畑に行くのが怖い。

 事態を感じ取ったか、おとなしくコンテナに入っている太陽(息子)。

肥料高騰

2008年06月28日 22時31分59秒 | Weblog
 キュウリが不調です。ベト病が蔓延して出来るキュウリも曲がってしまいます。初期にライトが照らされたせいもあり実が着かない癖もついてしまいました。
 今日は実家の父が応援に。草刈をしてくれました。畑の中は草だらけでも回りは刈らないと隣近所の目が気になります。と言っても手が回らないのが現状。応援は助かります。
 バイトの途中、肥料店の社長が請求書を持って来てくれました。社長の話によると化学肥料の原料がストップし品薄、高騰が続いているようです。化学肥料は原油が原料なので原油高に直接的に関わっています。幸い有機肥料は直接ではなく輸送、製造など間接的なものが多いので化学肥料ほど影響がないです。ですが、バイオエタノール生産のための助成をアメリカが強めたため有機肥料原料の作付けも減ったために去年と比べると400円から500円上がっています。
 肥料が上がっても野菜の値段は上がりません。シワ寄せはどこに来ているのか皆さん想像がつくと思います。社長は卵農家が去年から今年にかけて倒産するところが多いと言っていました。卵の値段は40年値上がりしていないそうです。
 消費者が農家の現状を知っている人、意識する人はどれくらいいるでしょうか。農家の現状はどこで途絶えているのか。その中間業者は。今ではスーパーと契約的に栽培、飼育している農家が多いです。そのスーパーが農家の現状を訴え値上げしているのを見たことあるでしょうか。売るの一方通行は本当に怖いです。中間業者の責任は大きいです。また生産者側がもっと現状を訴えるべきでしょう。

根性焼き

2008年06月27日 21時04分00秒 | Weblog
 昨日は腰痛でまたまたダウン。一日を無駄にする。おまけに嫁がお灸をしてくれたのだが取る時に落としてお尻を火傷する・・・。落としたときに動くなと言われてもお灸の火がケツに着いているのに動かないでいれる訳が無い。腰痛が最高に痛いときにこの出来事は堪えた。笑うしかなかった。
 今日は腰痛もましになり、午前中はバイト。午後から畑に行く。ようやくナスの誘引に取り掛かる。

お客様各位

2008年06月26日 19時15分52秒 | Weblog
 今日大根を切ると中身が変色している物がありました。もし、そういう物をお買い上げになられたお客様はメール、電話で連絡下さい。また直売の時に直接お声をかけてくださっても結構です。何か変わりのものを差し上げるなど何か対応をさせていただきます。他の野菜についても痛みが酷かったもの虫食いの酷いものなど何でもかまいません、何かあればお声をかけてください。どうぞ宜しくお願いします。
 多品目栽培では単品目と違い収穫適期に全てを出すということが出来ません。まだ小さい時から収穫をはじめ、出来るだけ長い間収穫することで多くの品目を揃えることが出来ます。今回、大根は気温が高い中での栽培のために痛みが発生したものがあったのではと思います。
 お客様と近い関係で販売することでこういったリスクがあったとしても商売として成り立たせられると考えています。野菜作りに限らずあらゆる商品には傷一つ着かないよう“必要以上”の手を加え、農薬、包装などが施されます。顔の見えない関係では商品一つがその会社、産地の顔になるからです。ですが、それが本当にお客様のためなのかは疑問に感じます。
 生産者側がお客様に現場を知っていただき理解していただこうという努力を怠ったために消費者のためでは無い物がスーパーに並んでいるのだと思います。今は“必要以上”な物が多いです。それはイコール“無駄”です。この“無駄”を省けば、消費者に本当に必要なものをお届けできます。そして環境にも良くなります。
 嫁がよく「顔のつねれる関係」と言います。お客様と生産者が繋がることではじめて出来る関係です。生産者が直接販売する形はまだまだ少ないです。皆さん消費者がもっともっと求めてください。必ず増えていきますから。

明日販売、7月から木曜日に変更です

2008年06月24日 20時58分51秒 | Weblog
 明日堺市中百舌鳥駅近くの「なちゅらぶ」というお菓子屋さんの前で販売します。大根は最後の販売になります。明日の一押しはオルトラーニ・キュウリ。浅漬けやピクルスにするとおいしい、形がカワイイ!キュウリです。一度見に来てください。数少ないです。
 7月から木曜日に変更になります。毎週行きます!雨の日は前後の日に変更、また野菜が無い時は中止になることもあります。ブログで前日に連絡しますのでよろしくお願いします。

 本格的に梅雨に入り草が勢いよく伸びだした。今日は梅雨の合間の天気、村の人達が一斉に草刈を始める。私も負けじと一日中草刈。皆と違い畑の中も草刈をするので一日あっても足りない。平地と違い中間山地は草刈の場所が多いので時間が取られる。景色はいいのだが。
 しかし、ここは女の人でも草刈機を持って斜面の難しいところを刈る。それも目茶苦茶上手い。トラクターだって乗りこなすのだから都会の人とは違う。たくましい。友人が手伝いに来てくれても、草刈や耕運機はまずやってもらわない。中間山地はホント危険が多い。

梅雨本格化

2008年06月22日 20時39分39秒 | Weblog
 本格的に梅雨の気候に。これから一ヶ月ぐらいは雨と曇りの日が続く。この梅雨を野菜たちが乗り切れるかが第一関門。病気が一番多発する時期。草生栽培で無ければまずトマトはほぼ全滅だろう。有機栽培で露地、しかもハウス、雨よけもしないで作る農家は全国探しても僅かだと思う。だが露地で作るトマトはハウス物と違い味は格別においしい。また、すべての野菜に言えることだが環境の影響を受けるため、その年の気候によりその年の野菜が出来る。これが面白いし、自然と一体化してるようで心地がいい。

オーガニックスパイス

2008年06月21日 21時44分51秒 | Weblog
 やっとゴボウを一畝救出。胡瓜はベト病が蔓延しだす。摘心に手が回らず葉が茂りすぎたため湿度が上がったことが原因だろう。二番手も出始めている。ノーマークの胡瓜に病気が出だした。初めての土地は予想外のことが多い。
 作業を終え家に帰ると、いいスパイスの香りがする。最近インターネットで買ったオーガニックのスパイスでニンジン、玉ネギ、大根だけ、油もあまり使わずにカレーになったと嫁が言う。本来のカレーはこういうものなのだろう。ある野菜とスパイスで作ったもの。
 シンプルなほど野菜は生きる。有機野菜の料理は今の料理法とは違いシンプルに使った方が美味しい。むしろフランス料理みたいにあれこれ加えると一つ一つの個性が邪魔しあってマイナスだ。今回は何よりもオーガニックスパイスが驚くほど香りがいい。本物はやはり違う。スパイスまでオーガニックの家は少ないだろう。だがこれほど違いがあるならばもっと多くの人が拘ってもいいはず。スパイスもコーヒーと同じで貧困と強い関わりがある。このスパイスの会社、利益の50パーセントを産地に還元している。フェアトレード(公平な貿易)である。私達は知らずに貧困に関わりを持ち、直接的に原因を作っていることを知らなければいけない。まずは使い捨てではなくまともな物を見極める目を培う必要がある。

一時中断

2008年06月20日 20時35分17秒 | Weblog
 午前中はバイトに行きました。馬小屋の清掃の仕事、生き物は別に好きではないのだが(馬愛好家には失敬)歩合制なので早く済ませると時給が上がる計算。今のところ1300円~1600円しかし体力の要る仕事なので一日5000円未満のバイト。こんなことを思ってしているからだろうか馬には嫌われている。今日は頭突きを食らわされて万事休す。本当に痛かった。怪我したらシャレにもならない。
 午後からは豪雨。久しぶりの休みと喜んでいいのか微妙な状態。朝畑を見に行くとゴボウが草に埋もれだしていた。トウモロコシもまだ草から救出できていない。トマト、ナス、ピーマンも生長してきたから誘引しなければいけない。その前に支柱すら立ててない状況。ん~。
 休むと身体が痛い。手が腫れている。
 貧乏・素人百姓。体力も頭もお金も無いあるのは志と愛情だけ。

変わり目

2008年06月19日 20時01分00秒 | Weblog
 初物キュウリが取れだした。ピーマン、ナス。ズッキーニは先週から。
 キュウリは三種類、輸入種子から育てたオルトラーニ種のキュウリ、半白胡瓜、聖護院胡瓜。一番手はオルトラーニ、味はまぁまぁおいしい。味はあるが噛んだ時のパリッと感はいまいち。そのままより切ってサラダにするとおいしい。来週のセット、路上販売で皆さんに届けられそう。
 どれも在来種の種を取れる種子。今のほとんどの種はF1種という交配種。種を採っても違うものが育つ。種苗会社は丸儲けできる仕組み。ただ在来種は一つ一つ遺伝子が違うため形が不揃いがちになる。直接お客さんに販売する形を取る私にはあまり関係の無いこと。自家採取を繰り返し独自の野菜に育てていく。これが本来の農業のあり方ではないかと思う。在来種は味もおいしい。

完売

2008年06月18日 21時44分37秒 | Weblog
 野菜が完売しました。じゃが芋の売れ行きはボチボチでしたが、他の野菜が全て売れました。昼ごろに来ていただいたお客様には品物がなく申し訳なかったです。来週はもう少し量を増やします。売れ行きが心配だったズッキーニもすべて売れ、セットではなく小売という形での販売で、普段料理に使わないというお客さんも買っていただいたことはとても嬉しいです。
 将来は基本セット野菜にしたいので、種類が無ければなりません。新しい野菜も料理法を提案し普段の食事に盛り込んでいただきたいのです。ただ今回直売という形で皆さんから新しい食材に挑戦していただきとても嬉しいです。ズッキーニは私自身も好きなので作付けが増やせそうでこれもまた嬉しいです。

明日販売にいきます。

2008年06月17日 21時27分01秒 | Weblog
 明日百舌鳥駅近くで販売します。
 明後日から天気が崩れそうな予報。入梅したというのに晴れの日が続いていたがようやく雨が降りそう。降らなければ困るのだが、天気は自分が思うどうりに行くわけもなくタイミングが悪い。
 最近は予報もころころと変わる。あまり当てにも出来ない。一度小雨の予報の日に外出をしたら、外れて晴れて苗が焼けてしまった。農業は天気次第だが予想が外れると命取りになる。

農家の喜び、悩み

2008年06月16日 21時25分30秒 | Weblog
 全体的に夏野菜が遅かった為ナス、キュウリ、トマトが出来るまで今あるもので粘る。小松菜はさすがにだめそう。長い間畑においてあり食害も酷い。収穫しても食害部分を取り除くと3分の1ぐらいになる。セット野菜を始めると種類が多い方が良い、手間だがこの時期に菜っ葉があると嬉しいのは私だけだろうか。農業を始めてまず菜っ葉地獄が待っていた、種類も少なくカブ、小松菜が嫌ってほどあった、しかも売り先が無いから我が家でひたすら食べた。毎日、朝昼晩すべて菜っ葉、一回の量もすごい。もう嫌だと思ったのにこの時期になると不思議と菜っ葉が恋しくなる。夏は硬く雑草もすごく虫食いできれいな物が出来ない、しかし手間でも少しでも作ろうと思ってしまう。冬物よりも味は劣るが喜びは一入だ。
 一般家庭ではスーパーに行けば一年中きれいな野菜が手に入るが、我が家ではそういう訳にはいかない。しかし、それが生活にリズムを作り四季折々の喜びがある。この喜びはタダで喜べるのに本当今の時代はもったいないことをしていると思う。

トマトの草刈

2008年06月15日 20時01分26秒 | Weblog
 トマトの草刈。除草ではなく草払い機で刈り込む。半日で終了。
 膝丈ぐらいに伸びた雑草の中で育つトマトを見て近所の人は決まって肥料を多くやっているのかと聞く。そんなことはない慣行栽培と同じか少ないぐらい。多くの人は雑草に肥料が吸い取られると思っているようだが実は思いのほか吸い取られないのだ。競争し合わないということ。雑草は堆肥を入れない農業では貴重な有機物で積極的に生やす。雑草を生やすときに注意が必要なことは勢いが作物を上回らないように管理すること。作物によっても管理のしかたは変わる。マメ科は比較的雑草に弱いので豆だけにマメに刈らなければならない。
 堆肥の投入、耕運、畝立て、マルチ張り、などの作業を考えれば畝立てっぱなしでの草生栽培はかなりの省力栽培である。