まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

素麺カッペリーニ

2009年07月30日 22時06分46秒 | Weblog

 三色トマトの素麺カッペリーニ。赤、ピンク、黄色。
 国産小麦で作ったこの素麺はコシが強くこれを食べると他の素麺は食べる気にならない。
 炒めても良いし、パスタの代わりに使えないこともない。もちろんパスタの方が美味しいけどね。

 我が家ではB品トマトが沢山あるのでいつも色んな品種を混ぜて使う。甘い品種、酸味のある品種。
 実はトマトソースでも混ぜた方が美味しい。

 しかしトマトは魔法の食材だな。オリーブ油と塩コショウ。そして少しのハーブでこんなに美味しくなるのだから。

鶏糞

2009年07月28日 21時50分55秒 | Weblog
 朝から雨。
 
 前もって連絡を付けていた“いが野の農園”へ鶏糞を取りに行く。ここは無肥料栽培なので鶏糞は必要ない。片道2時間半。
 探していたのはノンワクチン、ノンGM飼料(遺伝子組み換えでないもの)のもの。
 そしてここの鶏は健康そのもの。鶏は落ち着きがあり人に寄って来る。不思議でまるでペットのよう。農園主の方は鶏を「この人」と呼んでいた。
 卵を沢山採ることを目的としていなく鶏達が健康に心地よく育つ事を最大の目的としている。本来命を“飼う”と言うのはこういう事かもしれない。

 ここの飼いかたは一般的な平飼いの常識とまた違うのだが、ここの鶏糞は全く臭わない。バンの車に詰め込んでも平気で乗ってられる。アンモニア臭は全く無い。

 作物に効きが良いかどうかは関係なくこれを使う意味は十分にある。恐らくブロイラーの生の鶏糞の方が窒素は高いだろうけど、あんな不健康、ワクチンだらけの糞は臭いし怖い。化学肥料より圧倒的に危険だと思うのだがJAS有機では認められていたように思う。


 この夏初めてのパスタ。ズッキーニがセットに入れられるほどはないがポツポツと出来ているのでパスタに使える。(セットのお客さまごめんなさい。。。)
 去年トマトのあるこの時期はパスタを堪能していたが今年は嫁さんが「なんとなくオリーブオイルを食べたくなかった。」という理由で食卓に出てこず。「乾燥パスタも高い。」と言う。我が家にとっては贅沢品、手打ちなら安いのであるが今年の夏はバタバタしていてそんな暇は無かった。
今日は乾燥パスタを久しぶりに購入したので。
乾燥パスタがあればなんてらくちん。これはインスタント食品だ。
 トマトソースのパスタ、やっぱり旨いな。

ホンモノ

2009年07月26日 22時05分05秒 | Weblog
 なかなかホンモノって無いですね。

 一見趣味にしか見えない行動かもしれないれけど。将来の糧となると信じていつもお金も時間も無いけど動く。忙しいと言うのは関係なく。作ろうと思えば作れる時間。しかし、お金はふって湧く物ではない。
 これが自分達の寿命を縮めているかもしれない。

 以前から気になっていた場所。農家レストラン。農場見学にもいった場所で2度目の訪問となる。
 能勢へ行った後は枚方へ寄り道というかここも以前から行きたかったカフェ。

 今回もガッカリして帰ってきたのだけどいつものように「どうせ一度は行かないといけなかったのだから」と・・・。
 
 店の雰囲気、料理、接客、器全てがその人を映し出す。決して料理が旨いだけが良いレストランではないし、完成度やデザイン性が優れた場所が良いカフェにはならない。
 全ては人で、その人の心次第だと私は思う。
 形だけが先行してしまい心が見えない場所に私たちは興味が無い。未完成であっても心のこもった場所、料理、接客があれば満足できるだろう。

 例えばその場所から一つ料理を無くしてみる。例えば店を無くしてみる。例えば接客を無くしてみる。きっとその場所はどういう場所か見えてくるハズ。

森の中

2009年07月25日 21時58分20秒 | Weblog
 ここは山の中。涼しい。朝は寒くてトレーナーを着て畑へ行く。

 道路も近くておまけにダンプや大型トラックが頻繁に通る幹線道路で夜中うるさい。
 田舎に来てこういう場所には住みたくなかったのだけど。でも気付けば一日中鳥の囀りが聞ける。ウグイスもまだ鳴いている。
 
 でも畑に近いって良いな。

 今日はひたすら草刈。

 まつなが畑のニンジンを使ったクリームのシュークリーム。
 「なちゅらぶ」さんにて→http://www.natulove.jp/

引越し

2009年07月21日 23時03分53秒 | Weblog
 今日は一日引越しの準備。ちょうど雨で良かった。
 
 ホント今回の引越しは気が乗らない。自分達の状況から考えて必要だから引っ越すのであって引っ越したいと望んではいない。
 次の場所が良い場所であれば良いのだけど。まぁ住めば都。

 でも何れまた引っ越す事があると思うと憂鬱になる。なんせ毎年引越ししているのだから。

 雨が続いているという事もあり畑の作業は完全に停滞。この時期に引越しは無謀と言うもの。しかしお金が無い自分達には一日でも早く引っ越さないと。今の半額の家賃になるのだから。

 将来自分達は今をどういう目で見るのだろうな。先は全く暗闇。 

花火

2009年07月19日 11時03分19秒 | Weblog
 今日は花火大会みたいでアパートの2階から少し見る。引越しの準備でそんな気分でもないけど休憩がてら。

 去年も2人と今日はいないけど太陽とでここで見た。まだ心に余裕があったような。
 話し始めれば話の尽きない私たちだが、ここで話したのは原発のことであったり戦争のことであったり。
 花火という自分達にとって空白の時間に話す事って、心の奥底に常に止めていること。こういうおかしな事が多い世の中だからこそ農業と思う。それは太陽の為でありまた太陽の子供、またその子供のために私達が唯一できることだと思っている。

 皆花火や何だと良いけど世の中の矛盾に少し目を向ける心の隙間があっても良いのでは?と思ってしまう。楽しいことには必死になるのに事実・汚い事に目を向けたがらない。

 とっつけば皆逃げてしまう。自分達に少しでも関わることだから。だからこそ向かい合い普段の生活の中に議論する場があっても良いはずなのに。この国は平和すぎる。平和ボケしている。

 トマトを煮詰めビン詰めにする。B品を色んな種類を混ぜて煮る。我が家では生食するよりも料理として使うことの方が多い。トマトはダシ要らずと言われるぐらいこれさえあれば何にだって変身する。料理に使えばトマトの魅力はさらに深まる。

 

引越しの準備をしなければ

2009年07月18日 22時01分53秒 | Weblog
 昨日から太陽を実家に預け引越しの準備に邁進する予定だったのだけど私は畑に追われ、嫁は毎月のお便りに追われ・・。
 あと3日間で準備をしないといけないのに私の身の回りは全くその気配なし。引っ越せるだろうか?
 とりあえず明日は半日引越しの準備に費やそう。

 2人の時間を楽しむ余裕はないけど2人って本当にどうにもなるなと思う。畑も太陽がいなかったら始めてはいなかったけど2人ならもう少し違う形だっただろう。でも太陽がいるからこそ今の形があって、それはとても良い形だと思う。

 今日は人参予定地の太陽熱消毒の為透明マルチを張り、セロリの移植、草刈、草刈。

 

ドライ用トマト、ボルゲーゼ注文受け付けます。

2009年07月17日 21時07分19秒 | Weblog

 「またトマト撮ってるの」と言われても撮りたい。なんでこんなに美しいのだろう。
 トマトが大好きで今年も10種類ぐらい。セットには6種類入りました。他の野菜が調子が悪いのでトマトを沢山入るのだけどこんなに入るセットは珍しい。ホントは小売したかったのだけど・・。

 自家採取の赤と黄色のトマト、写真だと分かりづらいけどローズピンクが美しい卵型のトマトにサンマルツァーノのジャイアントタイプ、ほかに固定種のミニトマトと加熱用なつのこまという品種も入りました。どれも種が取れるもので日本では珍しいものばかり。どれも間違いなく美味しいのだから文句なし。

 嫁さんリクエストで坊ちゃんカボチャという小型種。カボチャは放任栽培なのだけど大きさの割には収量が少ない。他のF1種もどうも。今年はカボチャ少な目。今年に限って・・。

 こちらはセットに入らないドライ用トマトボルゲーゼ。
 必要な方はご連絡ください。
 セットの定期便のお客さま500g30個ぐらいで600円となります。

 セット以外のお客さまはボルゲーゼ+αの1000~1500円のセット販売になります。
連絡先はメールアドレス:matsunaga.y.y@dolphin.ocn.ne.jp
 その時あるだけの出荷となります。注文状況、収穫状況によってお断りする事もあります。ご了承ください。

種蒔き

2009年07月15日 21時24分12秒 | Weblog

 キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの種蒔き。
 去年は暑さで全く芽が出ず、5回ぐらい播き直した。小屋もなく外でこの暑い時期うずくまって種を蒔いていると通りがかりの子供がお母さんに「あの人寝てるよ」「違うわよ!種蒔きしてるの!」と慌てて子供に言い聞かせていたのを覚えている。

 今年は借りた作業小屋の影を使い半日日陰の場所での育苗。よしずと寒冷紗で日除けをした。
 暑いと芽が出ないし影を多くすると徒長する。良いのは涼しくて光が沢山あること。しかしこの時期にそんなことは不可能。

 寒い気候を好むキャベツやブロッコリー、カリフラワーをこの時期に芽出しようと言うこと自体おかしな話。でもこの時期に芽を出しをしないと後半寒すぎて育たない。そして生育途中に害虫が多発する時期も乗り越えなければいけない。

 野菜の適期や旬ってなんだろうか?日本は四季があるから夏野菜も冬野菜も食べられるが夏野菜は寒い時期に温めて蒔き、冬野菜は暑い時期に冷やして蒔く。気兼ねなく日本の気候で育つ野菜って案外少ない。

 どんな種蒔きよりもこの時期の種蒔きが一番難しい。

トマト

2009年07月14日 21時59分00秒 | Weblog

 取れだしたトマト。調子はイマイチなのだが少しの間は入れれそう。

 オレンジ色のトマトと赤色のトマト。どちらも市場ではまず出回らない品種。

 完全露地栽培。雨除けもしない。赤色のトマトは正確にはピンク系のトマトで赤色系のトマトは日本人の口に合わなかったようで日本のトマトは90%以上はピンク系トマト。

 だいたいトマトは日本の多湿な気候では病気が出やすい。その為殆どがハウス栽培。そして市場に出回るトマトは青いうちに収穫する。
 露地の完熟収穫ではピンク系であったとしても真っ赤に色づく。味は全く違う。皮、実とも風に当たるので硬くなるが味はとても濃い。ハウス栽培の水っぽいトマトとは違う。

 ある自然食品店で露地トマトを見かけた事があるが品種を見たら露地栽培がしやすい品種で「こりゃ美味くないな。」なんて思った事がある。どんな野菜もそうだが味は品種と栽培方法で大きく違う。
 美味しい品種を美味しい栽培方法がベストだが収量であったり、作り易さなんてことが常に付き纏う。

 露地栽培、有機栽培、美味しい品種が揃っているトマトは貴重。ハウスで作ると作り易いし品質も良い。害虫も防げるけど少々品質が悪くても美味しさをとる。
 
 私の一番好きな作物でトマトを作らずして私の農業はない。

引越し

2009年07月12日 20時52分05秒 | Weblog
 22日に自宅になる家への引越しが決まる。そして別に今月から借りた作業小屋。と言っても2DKぐらいの家で生垣があって果樹があって。

 一度に2つの家を借りたのだけど両方とも掃除や手直しが必要で手が掛かる。この忙しい時期なのだけど。
 作業小屋は玉ネギを吊るすのに家主さんにご無理を聞いてもらって6月に借りたのだけど、自宅になる方は以前住まれていた方の引越しが長引いてこの時期にようやく引っ越す事になった。

 なんせ忙しい時期なので両両親に手伝ってもらいながら進んでいく。ありがたいのと申し訳ないのと・・。
 
 次の家は自分達にとって大きすぎて・・。2階建ての6DK、40坪の建物。掃除が大変、大変。特に嫁はん。不動産が入っているけれど現状渡しの物件で結構汚い。もっと狭くて良いのに。。。恐らく2階は使わないだろうなぁ。

 引越しって大変な中に新しい土地にワクワクしたりするけど今回は気が重い。ファッションホテルは近いし車通りの多い大通り沿いだし。
 そして携帯の電波棟がある。しかも自分達が使っている携帯会社の。私の携帯は解約したのだけど一家に一台はどうしても手放せなくて・・。特に田舎で農業をすると余計に。
 自分達は良いのだけど太陽にはと思うけど自分達が使う携帯の電波なのだから仕方が無い。

 結婚して3回目の引越し。次の次が最後にしたい。

過程の段階で

2009年07月10日 22時36分40秒 | Weblog
 「有機野菜を食生活の基本に」を提案している“まつなが畑”だが日々の生活に十分足る野菜が供給できなければ話にならない。
 今は先輩農家の杉浦農園さんから足らない分を仕入れセットに入れさせてもらっているが何時までもつか・・。

 就農して半年経って始めたセット野菜。まだ技術が未熟な私には早すぎたか・・・。日々の食生活の基本にされているお客さまがいることはとても嬉しいく思い感謝に尽きないのだけど野菜がお届け出来ないことが一番辛い。私たちの収入が減る事も、もちろん辛いのだけど・・・。
 まだ自分達は過程の段階で収入が少ないのは当たり前だけど、この未熟な状態でお客さまを持ち迷惑を掛けてしまう。セットを辞めて小売販売にした方が身の丈の販売なのかな?なんて少し弱気になってしまう。

 少しでもたとえ1000円でもそれ以下の時でも野菜が欲しいと言ってくださるなら私は配達する気はあるのだけど・・。

 今年は出来が悪くて来年はこうしようという考えはあるのだけど、来年の話。そして来年上手くいくかも分からない。

 とりあえず続けられるまで農業は諦めないけど過程の段階でお客さまにご迷惑をお掛けしながら進む今の状態に戸惑い、悩む。
 

ピーマン

2009年07月08日 21時42分11秒 | Weblog
 ピーマンが全滅・・。かいよう病という病気が多発。トマトにも症状が見られる。
 発病の原因は低温多湿。

 作物が病気になるのは生育時にストレスがあったとか土壌の状態が悪いとかが原因。
 今年は肥料を変えたこと、初期生育の遅れがちな表面施用からすき込みに変えたことで根が傷んだのではないかと思う。
 
 植え直しを考えるがもうかなりの時期外れどうだろうか?場所も無い。作業時間の割り当ても考えながらどうしようか?

 有機農業というのはこう言う事があると常に頭にあるが実際起こるとどうしたらよいものか。

 

自信と希望

2009年07月05日 21時38分08秒 | Weblog
 今日も日が暮れるまで仕事。

 午前中は潮屋君友人が団体で畑に訪れ手伝ってくれる。芋掘り、ナスの誘引など。なんとなく援農のような感じで良い機会に。
 人が畑を訪れ農家の普段の作業を手伝いながら畑や野菜の話をあれこれ、一番ダイレクトに伝わる手段だろう。都会に近いからこそ将来の色々な可能性を常に模索していきたい。

 午後からは残りの白ネギ、リーキを植えてしまう。雨が降り一気に草に埋もれた苗は取り出すだけでも一苦労。そこから使える苗、恐らく3分の1ぐらいをよって植える。捨てる苗のほうが多い。
 後は暗くなるまで落花生の畝間の除草。

 ふと思う。出来が悪い今年だけどまぁ仕方ないかと。農家の最大のストレスは作物が出来ない事だが2年目の結果が悪くても良いと思えるようになった。

 出来が悪ければ更なる一手を思いつく自信がある。2年目3年目で結果は出ないかもしれないが5年目では食っていける自信。どこからとも無く湧いてくる。5年で食っていけなかったら農業を辞める。

 前回の愛知の旅である人からの助言「やってはいけない事とやりたくない事は違うよ」と。正木さんの言葉「就農当初から比べると最近はだいぶ考え方も柔軟になった」と。
 痛い痛い傷薬になった。

 帰り近所のおじいさんが声を掛けてくれる。実は密かに思いを寄せてる方なのだけど・・。
 余り喋る方ではなく昔の人という感じで、初めは挨拶も掛けずらいなぁなんて思っていた方。喋ることも殆ど無くどういう方かあまり知らない。でもその奥底に芯を持っておられる方だなとなんとなく分かる。恐らく自分の苦労なんて苦労ではないのだろうな。
 何だか嬉しく思い帰路に着く。
 

ずんだもち

2009年07月04日 22時50分54秒 | Weblog

 これを作る為の枝豆と言ってもいいぐらい作りたかった「ずんだもち」。
 
 圧力鍋に枝豆をほおりこみ、茹であがった豆を剥きまた薄皮を剥く。結構な手間が掛かる。

 いつも親戚のおばさんからもらう「ずんだもち」が美味しくて、美味しくて。堺の宿院にある有名な店が「くるみもち」として売られている物と同じだが味は全くもって違うもの。なにより甘すぎる。
 
 自ら作ると枝豆の粒が口に残り、微かにする青い香り。これが無ければ「ずんだもち」ではない。そしてたまらなく旨い。

 この忙しい時期だけどきっと来年も作るんだろうな。枝豆とビールも良いけど、「ずんだもち」も良し。
 辛いものも甘いものも。
 食いしん坊ってそういうものだよな。