まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

若い

2008年08月31日 05時13分33秒 | Weblog
 今日は京都へ「有機農業が国を変えた」の著者吉田太郎の講演を聴きに行く。せっかく京都に行くので前から行きたかったル・プチメック、有機の八百屋ワンドロップさんに野菜を持って行く。

 ワンドロップさんは若いご夫婦がやられている有機野菜の八百屋。今日はイベントということもありあまり話が出来なかったのが残念。若いというのは得だと若いながらに思う。新しい発想ができ、失敗を恐れずに前へ進む力がある。幾らでもある可能性。それが楽しい。
 これからが本当に楽しみなお店。将来は「まつなが畑」の野菜も是非置かせて欲しいと思う。
 
 若い世代がもっともっと新しい形を創造し、発信することで食の形も変化し安全安心何ちゃらも変わると思うし、次の世代へと繋げる事ができる。
 若いから若い人に伝えられることがある。柔軟性があるから考え、形を幾らでも変えられる。生産者も消費者も中間業者も。
 自分達がおっさんになった時はその時の若者がまた新しい物を創造する。だが間違いなく自分達の土台の上に出来るもの。良くも悪くも評価するだろう。しかし今出来るものを創らなければ次の世代に託すことになるし、評価する材料にすらならない。
 今。今出来る事を。

 ワンドロップさんブログされています。ブックマークからもいけます。
http://onedrop-vege.cocolog-nifty.com/organic/

モグラ捕まったー!

2008年08月30日 21時01分17秒 | Weblog
 「モグラが捕まったー!!」って嫁はんに電話したら実家のおかんだった・・・。そんなこんなで捕まったモグラ。
 
 果菜類はモグラに荒らされても被害は小さいが人参はマズイ。そんで仕掛けを。ここへきた時からモグラとの戦いは始まったがモグラの方が一枚上手。なかなか捕まらない。仕掛けも一番初めは筒型で弁が付いていて入ると出られない簡単な仕組み。だが一度入った様子があるがプラスチック製の筒を破って逃げたよう。二度目は昔からあるタイプでモグラが土を盛り上げて通ると上から6本の串が落ちる仕掛け。しかし、掘り返しても掛かっていない。そして今回筒型の鉄製のものを使用。匂いに敏感なので土を擦り付けて、ミミズを練りこみ中に入れる。
 掛かった時、何時ものように土が入っているだけかと思い何となく匂いを嗅ぐと臭い。反対を見るとモグラの鼻が。それが割りとデカイ。握りこぶしより一回り大きいぐらいだろうか。手もデカイ。床も破るのだから物凄い力。目は退化して見えないらしい。不思議な動物だ。
 まだ、何匹いるのだろう?周りが田んぼになると居場所がなくなり畑に集中するらしい。おまけに有機肥料によってくる。肥えてミミズが増えるとさらに増える。モグラが多い地域での有機農業は常にモグラとの戦いが強いられる。
 就農前は予想もしていなかった。自然相手は予想外のことが多い。これからも続く。

布オムツ

2008年08月29日 20時36分35秒 | Weblog
 布オムツは大変です。離乳食を始めてからはウンチがとても臭くて嫁はんも洗うのが大変そう。毎日、物干し竿には布オムツが列を成しているし。
 でもカワイイでしょ。今はカバーも色々なデザインの物があって夏はオムツ一枚の時もとてもカワイイ。そして、何よりも経済的。そして、そしてゴミが出ない。私達が布オムツにした一番の理由かな。そして、そして、そして子供にやさしい。うちも時と場合によって紙オムツにするけれど、オシッコした時の化学物質の匂いはやはり太陽にはよろしくないだろうなと思う。

 これって結構な苦労だと思う。だから世の中は紙が主流。

 嫁はんにはしっかりお母さん業をしてもらいたいというのが私の考え。今は男女平等で女の人も働いている人が多いけど。
 今は紙おむつという便利な物があるし、スーパーで出来合い物もある。保育所も充実しているからお母さん業も仕事と両立できるようになった。
 でも本当にお母さん業をすると仕事との両立は出来ないというのが私の考え。(今の段階で)
 子供にとって一番良いのは?将来この子が、そしてこの子の子が今よりも良い世の中、環境であって欲しい。と思った時、農業を選んだ。そして日々忙しいけどお母さん業をしっかりできる環境に。

 親の応援があるから出来ると思うし、3年後はどうなっているか分からない。でも太陽の今が大事だし、世の中が自分達の思う方向に向かっていないと感じたから。

 そんで布オムツを皆さんにしてもらいたい。そう強く思うのです。
 

肥料/明日販売いきます

2008年08月27日 20時22分11秒 | Weblog
 明日「なちゅらぶ」さん前で10時から12時まで販売します。場所は左下のブックマークから。 

 以前ある人と話をしていて「最近原油高騰で原料が原油の化学肥料が高騰していると」お話すると「化学肥料が無くなればいい」と。しかし「化学肥料が無くなると有機農業は出来ないので困ります」と言いました。

 肥料というのは基本産業廃棄物か工業廃棄物。有機肥料の一つである油粕は名前の通り油を絞った粕。原料は綿、菜種など。これらはオーストラリアなどの遺伝子組み換えのものが原料です。当然化学肥料、農薬が多量に使用しています。また抽出時に化学物質を使用している物もあります。(まつなが畑でも使用していす。)糠も有機栽培のものは手に入りません。このように有機栽培であっても農薬、化学肥料とは無関係ではないのです。

 有機肥料を見れば日本人が何を食べているか一目瞭然です。米以外自給できていない日本で糠以外の国産肥料はほぼゼロに等しいです。自給率40%なのだから当然です。
 肥料が遺伝子組み換えと知った時日々の生活ではあまり意識していませんでしたが身近にあることを思い知らされました。畜産の飼料もほとんどが遺伝子組み換えでワクチン接種も多いということ。肥料を見れば日本人がどれだけ粗悪な物を食べているか。これが国が認めた安全な食べ物なのか疑問に思います。一つの意見として農薬も含めて使用量を守れば安全です。
 食の裏側をもっと多くの人に知ってもらうことの必要性も強く感じました。

現代病

2008年08月26日 21時29分19秒 | Weblog
 最近食べ物アレルギーやアトピーのお子さんが実に多いですね。有機栽培をしているとそういうお客さんと関わることも多く身近になってきました。

 私自身知識はあまり無いのですが生産者側からの情報を少しここで書こうかと思います。
 アレルギーやアトピーの現代病は一つの原因ではなく複合的な蓄積、要因によるものだと認識しています。その一つの原因に農薬を含む化学物質があります。今私達はあらゆる物から摂取し最低3年は体内に止まるそうです。それが持続的に摂取するために体内に蓄積します。唯一、大量に排出する時が母乳を出す時、出産時だそうです。許容量の小さい子供はアトピーになる確率が高くなります。妊娠時点で絶えられなければ流産。母体事態に影響が出ると不妊です。私のところも妊娠初期段階で切迫流産と診断されました。その時薬をもらったのですが飲みませんでした。理由は耐える力がない子を無理に産むことに疑問を感じたからです。子供は今のところ健康に育っています。
 これが食品だと母乳が牛乳、子供が卵。牛乳に農薬検出という事件が過去ありました。何も不思議なことではありません。日本ではオーガニックミルクは無いですがヨーロッパでは存在します。野菜よりも農薬の危険性が高いのです。家畜が食べる飼料は人間が食べる物よりも農薬が多くポストハーベストの粗悪なものがほとんどです。私達はこれらを濃縮して飲んだり食べたりしています。特に鳥はワクチン接種が多いので要注意です。私の知っている安全な飼料で育てた鳥農家の卵はアレルギーを持っている人でも食べられるそうです。
 ただ要因は一つではなく複合的な物が多いので全て当てはまる訳ではありません。アレルギーも化学物質が無い時代にも存在したそうです。そして、親から子へと受け継がれるため世代交代するにつれ事は複雑化し今では食事療法だけでは治りにくくなっているとも言います。

 アレルギーやアトピーは体内に不必要なものを排出する現象なので人間の治癒力の一つです。薬でそれを抑えてしまうのも考えるところがあるかもしれません。

 何よりも日々の生活で意識を持ち体を整えることが必要だと思います。私達が野菜セットを中心とした販売をしたい理由の一つでもあります。だからセットは1週間、食事の基本にしていただけるような量、種類を用意しています。

 ただ有機野菜では化学物質過敏症の方には対応できません。理由は肥料の農薬です。こういう方は自然農法や無農薬無肥料栽培のものをお勧めします。
 自然農法の野菜は「根っこや」さんで(右下のブックマークからホームページにいけます)。無農薬無肥料栽培はインターネットで検索すると出てきます。

都会

2008年08月25日 21時43分23秒 | Weblog
 久しぶりに都会に出る。上本町の自然食品店に売り込みに、と言ってもまだ1年目で売り込めるものもないのだが。お話しに行った感じ。昔から人と話すのが苦手で今も得意ではないのだが“話す”って面白い。一人一人違って当たり前だが、インスピレーションをそれぞれに感じられる。店の人、お客さん、同業者など関係なくその人個人として感じる部分があるから楽しい。

 しかし、都会は息苦しい。ホント目の前の視野が狭いと言うか。学生時代は南堀江やアメ村なんかもよく行ったけど今じゃまったく用がない。時間もないけど肝心のお金が無かったら全く面白くないもんな。
 そんでもって山がない土がない。自分には向いていないなとつくづく思う。太陽は都会を知らずに育つから都会に憧れを抱くだろうなと思う。でもそれはそれでいい。親は育てたいように育て、子は育ちたいように育つ。ファーストフードを毎日食べる子になってもいい。でもその背景にあるものをしっかり伝えられる親でありたい。本物の食べ物の味を知っていればそれでいい。

8月下旬

2008年08月24日 21時46分12秒 | Weblog
 8月下旬ってこんなに涼しかったっけ。なんて思う日が続く。もう夏は終わりだろうか?この地がこういう気候なのか?作物がどう育つか、どのタイミングで小松菜の種を蒔けるのか手探り状態の中この涼しさは焦ってしまう。
 農薬を使わない農業では種蒔きのタイミングが重要で、間違うと害虫にやられてしまう。と言って遅らせると、それまでの間は無い状態になる。ようは早いほうが良い。その一時期に出来るだけ多く栽培できるアイテムを持っているほうが害虫被害などでダメになったときカバーをすることができるからだ。そして秋まで夏野菜が続くのを少しでも早くシフトしていくことも重要なことである。

誕生日

2008年08月23日 20時43分33秒 | Weblog
 今日は太陽の誕生日。一歳になりました。彼がこの世に生を授かってから私達は夫婦となりました。そして就職、就農。

 12月ちょうど年末、年越しの旅行に行こうと名古屋へ彼女を迎えに行った時に太陽がいることが分かりました。私はご両親に結婚の挨拶をし、いったん大阪へ。彼女は徐々につわりも酷くなり。いきなりの事実に戸惑いながらも結納、引越しと進めていきました。2ヶ月も無い結婚式の準備期間、私は就職の研修と平行しながらの結婚式となりました。
 そして、8月23日7時に太陽が誕生。しかし、新入職員だった私は帰るのも遅くストレスを持ち込むこともしばしば。彼女は自分達の思う生活をとするのですがサラリーマンとのリズムのズレが徐々に大きくなっていきました。
 太陽を自然の多い生活環境、畑のある環境でと日々思いは募り、自分達の目指す事を改めて考えるきっかけともなりました。
 農業の厳しさを知る私には成功しないで当然の就農でした。多くの人は無責任な親かと思われるかもしれません。しかし、太陽のこの時は今しかない。そして自分達の理想の生活をするにはリスクがあって当たり前。そいう思いで一歩、二歩と歩んでいきました。
 太陽には自由に生きる力をつけて欲しい。私の願いです。

 一年を振り返れば太陽に導かれた一年でした。

太陽の椅子

2008年08月22日 22時49分31秒 | Weblog
明日は太陽の誕生日。誕生日プレゼントに椅子を作ってもらった。
 
 葛城に住む前にこちらへ遊びに来たとき、たまたま見つけた木工工房。仕事を早期退職しご夫婦でさらているところで初めてお会いした時以来お二人の人柄に惚れ込んでしまいました。この人達の作る物は間違いないと思いました。私達の家には椅子、大きい机、そして太陽の椅子と増えています。なんといっても暖かい、暖かい。人のぬくもりがする家具に囲まれる幸せがありまあす。
 当時は葛城に住むとは考えもしていませんでした。しかし、今では車で5分とかからない所に住んでいます。近くにこういう方が居るのは本当に心強く沢山世話にもなっています。身の回りの物が近くの材料でしかも近くで作ってもらえる。この環境に本当に感謝。そしてこのお二人には感謝が尽きません。

 太陽も気に入った様子。上ったり降りたり。「いいなぁ」「いいなぁ」夫婦で連発していました。

有機的

2008年08月21日 22時12分06秒 | Weblog
 今日の路上販売。お盆が過ぎお客さんが戻ってきました。お盆だからお客さんが少ないのは分かっていたけどやっぱり寂しいよね。今日はありがとう。そして一安心。8月は注文も少なく野菜も余り気味。外出が多い時期だし里帰りされる方も多いだろうし。でも野菜はお盆休みがないんだよなぁ。来年はどうしようか。

 今日の出会い。昔奈良で半導体を作っていたというおじさんが声をかけてくる。今は半導体というと全てオートメーションで人間は管理するだけ。しかし昔は手で作っていたというのだからまさに職人芸だろう。こういう人がいたから今の日本がある。「おっちゃんが今の日本を作ったやな」なんて冗談のホントを言う。
 話を聞いていると無機質な電化製品にも昔は有機的な部分があったんだなぁなんて思う。昔の物はとにかく丈夫だったし修理をして長く使いたいと思えた。人の心が吹き込まれていたからだろう。今の大量生産の無機質電化にはそれがない。5年もてば良い方。あとは捨てて新しいのを買う。修理しようものなら「買うよりも高いですよ」なんて言われる。それか部品が無いと言われるのがオチである。

 野菜だって同じで慣行栽培でも有機栽培でも無機質な野菜が増えている。生産者の心がこもった有機的な野菜は実に少ない。大量生産の負の部分。
 おばあちゃんの作った野菜は化学肥料、農薬を使っていても美味しく食べられるのは有機的野菜だから。私は有機野菜を作りたいのではなく有機的野菜を作りたいのだ。

クワガタ

2008年08月20日 21時18分54秒 | Weblog
 小屋の入り口付近。ふと足元を見るとクワガタのメスがひっくり返っていた。こんなところに何時入ってきたのだろう。

 クワガタを見るのは果たして何年ぶりか。オスだともっと嬉しいのだが。子供の時は実家の大阪でも多く自然が残っていたが今ではアスファルトに覆われている。今住んでいる葛城市も都市に近く土地が安いため住宅会社が競って買いあさっているらしい。ここも何れは新興住宅地となり店が増え都会と変わらなくなるのだろうか。
 
 田舎は田舎らしい場所であって欲しい。都会が近い田舎だからこそ都会の尻に敷かれる都市ではなく。もっと地元の人が地元を大切にする場所であって欲しい。

無駄

2008年08月19日 21時53分52秒 | Weblog
 農業は努力が実るという仕事ではないとつくづく思う。ブロッコリー、キャベツ、カリフラワーの芽出しの失敗。種代、土代、時間、労力の無駄。沖縄人参は花が咲いてきた。一回目の7月下旬播きの人参は発芽が遅れ草に埋もれる。初めは小指の先しかない人参を抜かないように20センチぐらいの草を取っていたがまもなく手に負えなくなった。種代、肥料代、手間をかけたらかけただけ無駄が大きい。多品目栽培はこういうリスクが大きい。常に何品目かの作物と平行して進む、そのつど何を優先させるかを考えて作業は進む。ようは全てが完全ではない状態だということ。そして一品目の栽培技術も完全ではない。
 「一年目でこいう失敗がもっと多いと思ってた。」と言う嫁。しかし、貧乏百姓は一つの失敗が大きい。今の栽培面積で完全に回らないと今後面積を増やすことが出来ない。常に最小の手間でそれなりの作物が出来る技術が問われる。

またまた農薬

2008年08月18日 21時44分53秒 | Weblog
 しつこく農薬の話。
 
 今では多くの人がスーパーで買い物をすると思います。そこに並ぶ野菜の多くは白菜のように農薬が多く使用されたものでしょう。私達は1日に耳掻き一杯の農薬を摂取しているといいます。

 農薬は安全か?

 知り合いの話。流産率が日本一高い県があります。その原因は一般には分かっていないのですがある産婦人科の先生の話では六○山のゴルフ場からの農薬が六○おろしによって町に降り注いでいるからではないかと。
 流産の原因の一つに体内に取り込んだ化学物質が原因ではという説があります。農薬などに含まれる環境ホルモンは生殖機能を乱します。分かりやすい例ではベトナム戦争の枯葉剤。多くの奇生児が生まれました。この枯葉剤、実は同じ成分の物が日本の水田に除草剤として今も使用されています。ちなみに餃子事件の農薬もです。

 農薬は使用基準を守れば安全?かは分かりませんが最低限若い女性の方とお子さんは食事に気をつけては?と思います。
 生産者側からの意見としては農薬の背景にあるもの環境汚染など過去の歴史からも農薬の使わない農業が一番と思っています。そして、虫食い野菜も食べ物として受け入れられる社会であって欲しいと。

昨日の続き

2008年08月16日 21時47分03秒 | Weblog
 頭の中と現実は違うもの。

 農薬自体は危険なもので毒劇物に指定されている物も多く資格がなければ売ることが出来ない。もちろん人を死に至らせることもできる。扱いには十分な注意が必要とされる。使用時にはそれを1000倍2000倍と希釈する。
 薬剤それぞれに使用できる作物が決まっている。またその作物に対して防除する害虫、病気が決まっており、それ以外の使用は認められていない。農薬会社も作物や防除病害虫の登録を取るのに費用がかかるため、一薬剤の使用できる幅が狭まってきている。
 農家が使用する時には、その作物の防除病害虫に対して登録のある薬剤を使用する。収穫までの使用回数、使用時期も定められている。

 では何故白菜は収穫まで20回も使用されるのか?

 毎年同じ作物を栽培する多量単品目栽培。今日本の農業はほとんどがこの形態。毎年同じ作物を作り続けると連作障害が起こる。ようは病害虫が増える。農薬無くしては作れない農業形態がある。
 まず、土壌消毒から害虫予防剤、病気予防剤、殺虫剤、殺菌剤と続く。害虫も病気も一種類ではないので何種類か。この時点で最低で5回の使用になる。
 連作を続けると害虫に対して抵抗性が付いてくる。そしてアブラムシに対してA薬剤が効かなくなるとB薬剤を使用する。B薬剤も効かなければC薬剤を使用する。実は一薬剤の使用回数は制限されているが一作物の使用回数は制限されていない。種類を変えれば何回でも使用できる。3薬剤を3回づつ使用して9回プラスされる。アオムシが発生すれば・・・。

 この白菜を一生食べ続けても害が出ない(実際は解らない。一生白菜を食べる人はいないし、10年経てば害があるとして使用禁止になる薬剤も多い。)としても実際作っている農家は食べる気がしないだろう。まともな感性だと思う。これが麻痺すると怖い。

 農薬は現時点では安全だとしても本当のところは誰もわからない。
 食べ物の安全であるか否かは消費者個人が判断することなのである。
 生産者は持っている情報を出来るだけ公開し、消費者側が検知できる材料を多く揃えることが必要だと思う。

農薬

2008年08月15日 20時56分46秒 | Weblog
 今日は親戚の集まりがあるため水遣りをして切り上げる。

 親戚でもありお客さんである方からの質問「農薬は安全なのか危険なのか?」多くの消費者が関心を持つ質問だろう。私の答えは「安全です。」「日本の基準は厳しく一生食べ続けても安全です。ただ、複合汚染というものがあります。農薬以外にも添加物、大気汚染などあらゆる物から化学物質を体内に取り込みアトピー、不妊、流産のどの原因になっています。」という回答。しかし言ったものの農薬を使っていない事で安全だという表現をよくする。何だか引っかかるところがありこの回答の続きをブログで書くことに。

 専業農家は基本単品目栽培が多く。毎年同じ作物を作り続けると当然病気がでる。それらを抑える農薬の量はものすごい量になる。白菜なら出荷まで20回農薬をかけると言う。そういう農家は出荷用の野菜と自給用の野菜があり自分達は農薬をかかっていない虫食いの野菜を食べるという事をよく耳にする。
 では消費者である皆さんが農家になったつもりでどちらを選ぶか?

 答えはここにあります。

 物事をシンプルに考えれば答えは簡単にでるもの。私達は農薬自体が安全か危険かと言うことは余り関心がありません。自分達にとって必要か不必要かただそれだけなのです。