まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

古民家

2009年04月29日 21時33分53秒 | Weblog
 災難な一日。太陽にメガネを潰される。二度目。太陽にカメラを潰される。(しばらく写真を載せられません)井戸から水を汲み上げる柄杓が潰れ井戸の底へ。
 出費がかさむ。トホホホ・・。


 今日はジャガイモの追肥、土寄せをして午後から古民家再生されている方の家を見せて頂に行く。

 古民家のお話はとてもおもしろい。
 
 決してお金持ちの別荘作りのようなものではなく、実用的に合理的に再生するところが面白い。そして昔の知恵が詰まった古民家は修復し再生できる構造を持っているという事。
 今の新しい家は日本の使い捨て文化そのものだなぁ・・と。建具一つにしても昔のものは手を加えて再び使えたり、他の家の物を持ってきて使ったりと、本物ってこういうものだと思う。そして時間が経つにつれ変化するもの。

 身の回りの何もかもが偽物になってきた今日この頃。本物に触れることの大切さを再認識した一日。
 住むという事も出るだけ妥協したくない。貧乏は貧乏の方法がある。ということも教えていただける。そういう方です。

アースデイ

2009年04月28日 22時12分31秒 | Weblog
 アースデイ無事終了?
 当日すごい風が・・・。同じ日に開催予定のロハスフェスタは強風のため中止になったみたい。
 途中から雨も降り出して・・。

 こんな悪天候の中、普段セット野菜の注文を頂いているお客さまが数名来てくださいました。ありがとうございました。
 普段配達圏外で宅急便のお客さまに会えた事もとても嬉しかったです。


 今回は野菜が少なく小松菜と少しのラディッシュだけ。お隣さんは知り合いって程でもないのだけど一度畑見学もさせて頂いた“いがの農園”さん。反対側は大阪の有機農家。
 両方ともすごい品数で今日は殆ど売れないのではなんて少し落ち込み気味。

 でもそんなことも無く少ない量ながら完売。何より嬉しい事は私達が求めるお客さんが来てくれたという事。ホントにセット野菜を必要とされる方。出来るだけ近くの野菜と考えられる方。こういう方は私達が話す事もそして話される事もスッと伝わり、入っていく。
 こういう方が私たちのブースに来て頂いただけで満足。

 私達にとってイベントと言うのはやっぱりそういう場所。収入に結びつけるというのは当然必要な事だけど、お客さまとの出会いの場、人との出会いの場。話をする場所。
 今回は野菜が少なかっただけにホントに必要な方だけ来てくださったのかなぁ?

 疲れたけど良い日でした。

 

イベント前日ですが

2009年04月25日 22時56分43秒 | Weblog

 久々の雨。4時に目が覚め(珍しい)ブログを書き、コーヒーを朝からゴリゴリと挽きく。まずは自分に淹れる。そしてカフェオレ用に細く挽きジックリと抽出。嫁はんが起きるのを待つ。

 手づくりの市以来こういうコーヒーを飲みたいと思うコーヒーを淹れられるようになりちょと満足。

 イベント前日というのに何だか優雅に過ごす。
 豆腐のマフィン。プレーンとヨモギ。

 そうです告知するのを忘れていました。前日のこの時間ですが・・・。明日堺の浜寺公園でアースディというイベントに出展します。10時スタートです。

 今回またまた野菜が無く・・。小松菜だけですが持って行きます。

 では。

お客さんとの話

2009年04月25日 04時36分01秒 | Weblog
 ほぼ100キロ。配達でまわる距離です。
 葛城の自宅を出て大阪の柏原へ、そして八尾、東大阪、住吉区、堺。富田林を抜けて帰るか、再び柏原を抜けて帰るかはその時によってまちまち。

 一軒一軒チャイムを鳴らせて頂き、野菜の話や畑の話やそれ以外のことも話します。留守にされている方は玄関に置かせて頂きます。

 今回お客さんとの話で「生活するのは大変だよ」と昔は大人からよく言われたと。
 わたしも誰からだろう同じような事は多々言われたと思う。一般的な生活をすること=サラリーマンだった。それが大変らしい。
 サラリーマンという漠然としたもので業種も何も関係なく「大変だよ」と言われていたような。

 そのお客さんの旦那さんが以前働いていた仕事で、修理をして直るものをノルマ達成のために新しいものに取り替えるよう勧めなければならなかった。良心との葛藤があってそれがストレスに。今は職場を替え好きな仕事をされているよう。
 私も以前の職場では厳しくないもののノルマがあった。美味くない高い米を売れと。上司には「友人に勧めたか」と怒鳴られた。その時だけ「はい」と。
 確かにどんなサラリーマンも“大変”だなとサラリーマンになって分かった。

 ようは半分詐欺みたいな事をしなければいけない。罪悪感の中での仕事。自分で生活するため、お金のための仕事は大変なんだと。(全てとは言いませんが)

 今の農業がサラリーマンと違うのは“好き”でやっているという事。そこにお金だけのためというものは無い。心の中に矛盾も無い。

 プロってお客さまにとって最善の方法を提案することだと思う。サラリーマン業ではなく電気屋さんであったり桶屋さんであったり。職人と言われるような。
 どんな業種でもその道のプロとして仕事をしないと・・。

 一人一人が作っている世の中なのに皆サラリーマンだったら・・。

 子供達に夢も何もないように思う。

初物

2009年04月23日 23時16分21秒 | Weblog
 スナックエンドウが採れだす。まだまだ背が低いが下のほうにチラホラ。明日のお客さんに初物を食べてもらいたくて必死に探す。
 
 実家のおばあちゃんは「初物を食べると長生きするわ」なんて言っていたがそれだけ初物の喜びは大きかったのだろう。

 出荷するものはだいたいは試食を兼ねて出荷前に食べるのだけど、あまりにも量が少ないので私たちはもう少しお預け。
 
 この生活を始めて初物の喜びと言うのは一段と大きくなった。お金が無ければお金を出して買う事は出来ない。(そんな欲求は無いのだけど)自分で作って出来るまで待つ。これが良い。
 待つ事は本当に楽しいし、自然の流れに身を任すことは心地が良い。身体にリズムが生まれ一年が平らなものでなくなる。
 
 こういう感覚があるからこそ初物をお客さまに是非食べてもらいたいと思う。

結果より過程

2009年04月22日 23時49分56秒 | Weblog
 結果よりも過程だと思う。結果よければ全てよし、なんて全く思わない。
 
 過程が良ければ結果なんて事は気にならない。こんな事を思う機会はきっと少ないだろう。
 例えば何かを栽培するに当たって自分のできる限りの手間と時間を費やす。最善の努力をした時結果なんてどうでも良いと最終的に思うものだと思う。
 しかし、それがなかなか出来ないのはそれだけのエネルギーが必要だから。

 もし私が大学を辞め、研修に行き、農業大学校へ入学、JA就職し退職、就農という過程がなければ。
 もし私が大学を辞めずに生活の安定という結果を追い求めていたら・・。

 自分達の結果ってもちろん生活が出来ることではあるけど。でも本当の結果ってまだまだ先にある。10年後?20年後?分からないけどまだ過程の段階。

 結果は分からないけど過程にエネルギーを費やしてくれる。受け身になったとき、そんなにありがたいことはない。感謝が尽きない。
 後の結果は答えであって受け入れればそれでいい。このエネルギーは私たちの勇気となりエネルギーとなる。

 

2009年04月21日 20時12分59秒 | Weblog
 貸していただける予定の家が急遽キャンセルに・・・。
 家主さん側と契約寸前の所だったのだけど・・。田舎の村に入るという事の難しさを思い知る。

 今の若い人たち(私達を含めて)田舎に住みたいと思う人は少なからず居るのは事実なのだけど入り口が狭いのが現状。農業を始めるときもそうだったのだけど。
 限界集落なら話は違うかもしれない。

 もっと田舎にいけば家付き土地付きおまけに助成金まで出る所もある。しかし、都会に近いからこそここで続けたいと思う。消費地である都会に発信する事は沢山ある。それが私自身配達することの意味は大きい。
 以前から書いているように私達個人で考えればもっと田舎に行きたい。しかし、問題は何が変わるか?という事。

 昔の有機農業とは違って現状は変わっており、社会的な認識が高くなっている分受け入れを強化している地域は少なくない。そういう意味でこの地は弊害が大きすぎるかも知れない。
  

場所

2009年04月19日 21時48分25秒 | Weblog
 今日は両両親が畑に来る。そして食糧を頂く。ありがたい・・・。

 セットは始まったが我が家に野菜があまり回ってこない。と言うのもまだ量が少ないため出荷優先になってしまう。

 普段の食事の延長線上のセットのはずなのだけど試食手度。困ったものもう少し余裕が欲しい。畑の面積が狭い。来年はにはまた増やす必要がありそう。
 
 全部で約7,8反。坪数で2100から2400坪。広いようで狭い。本当にチョコチョコと作らなければいけない。
 そして14箇所に分かられている。平地では殆どが一枚1反以上はある。これが場所の無駄と手間を増やす。
 しかしここのいい所は斜面のため日当たりが良く、水はけもいい。棚田というのは大きな畝が立っているようなもの。そして、山側はハケが悪い。こういう場所は里芋、枝豆、人参、ナスなど水を好むものを作る。多品目栽培には向いていると言えない事もない。
 そして何より水がキレイだという事。これが山の斜面にある最大の利点かな。

 この場所を使いこなすにはもう少し修行が要るけど。

端境期脱出

2009年04月16日 06時14分37秒 | Weblog
 ようやくセットを再開。ここ数日ドタバタが続く。お便りにしても何にしても書き溜め、やり溜めが出来たら良いのだけど。その時その時の仕事が多い。

 今日に合わせて種蒔きを進めていったのだけどもともと予定通りに行ったためしがないのに・・。ここ数日はホント胃がキリキリ。4月入った時点で作物が小さく、注文を取ったもののどうしようかと。
 全く分からなかった。毎日生長してくれと願う日々であったけど、出荷3,4日前になってもまだ大きさ足らず・・・。
 
 そして当日。大根はやはり大きくならず・・。でも菜っ葉がそこそこ生長してくれたおかげでセットは何とか作れたが2000円のセットにはならず。
 
 セットにするにはホントにギリギリで出荷が2日前だとセットは組めなかった。菜っ葉は軟らかくて美味しい時期の収穫なのだけどもう少し余裕を持って収穫に入らないと・・・ホント胃が痛い・・。

植え付け

2009年04月13日 20時32分54秒 | Weblog
 トウモロコシ、枝豆、ズッキーニの植え付け。

 場所がない。毎日のように悩む。湿気が多い所、良く乾く所、モグラが多い所、石が多い所、鳥に狙われる所それぞれ条件が違う。
 植える場所の当てがなく種蒔きをしたものも幾つかある。ここに植えようと播いて何かの不備があって予定を変更したものも。

 ここ数日間天気が続いたおかげで湿気が多く使う予定でなかった場所も使えるようになった。こういう場所は水分を好む野菜を植える。ただこういう場所に限って水が無かったりする。8月の日照りに耐えられるか。一種の賭け。水遣り不要なら手間が大幅に減るが、そうでなければ作物は出来ない。

 頭を捻って捻って。隙間、隙間に菜っ葉を播いていく。果して畑は回っていくのかが不安。同じ場所に同じ作物を植えられないため何時かどうにも行かない時が来るのでは?と。
 面積を増やすのが一番手っ取り早い方法なのだけど管理の手間が増える。出来るだけ狭く効率的に使う方が良い。

 どれもこれも苗が大きくなり早く「植えてくれ」とせかされる。適期に植えるのが一番のだけど、なかなかそう上手くはいかない。

大人

2009年04月12日 20時38分01秒 | Weblog
 高校生4割が予備軍らしい。今日の朝刊。

 確かに私が高校生だったとき“生活習慣病”予備軍が沢山いたように思える。

 ちなみに私25歳で身長165cm体重52k体脂肪5%未満。Sくん31歳偶然にも殆ど同じ体型、体脂肪10%って言っていたかな。
 私たちは痩せ気味の体型。お互い小食。
 健康かどうかはさておき生活予備軍ではまずない。

 高校の時を想うと皆ヒマをしていたように思う。私もだが半分が帰宅部。暇潰しに都会へと繰り出す。夜中まで遊ぶ。ある人はアルバイトに空いている殆どの時間を費やす。食べるものはジャンクフードが多い。
 何よりも生気が無かった人が多かったか。考えは大人と一緒、夢も希望もない。そして身体も大人と一緒。
 私の行っていた学校は偏差値が低かったせいもあったのだろうか?殆どが負け組みという思いを心の底に持っていたのか。

 
 Sくんとの話。中学生が注意を受けた先生に対して流産させる会を作り妊娠していたその先生の座る椅子のネジを緩めたりとイタズラを超えた犯罪と言える行為をしていたと。「自分達の中学時代では考えられない」と今の時代の異常さを感じたという。
 
 明らかに異常。だが誰もが気づかないふりをしている。誰もが自分に責任があるとは思っていない。
 中学生は子供。子供に責任を押し付ける大人はズルイ。
 
 これは結果。私達が作り上げている社会の結果。私達大人一人一人に責任がある。私たちの在り方が子供たちの在り方を決めると私は思っている。
 この子供たちが大人になったとき正常な世の中を作りあげる一人となるか。
 
 子供の体と心の健康状態はすこぶる悪い。大人と一緒。

市役所

2009年04月10日 11時07分23秒 | Weblog
 今日の朝刊に農林水産関連の補正予算で農地を貸し出した小規模、高齢農家に対して年間1万5千円を交付すると。
 早速、御所の農業委員会に確認に行く。この情報について全く分かっておらず就農前からお世話になったNさんに確認をしてもらう。

 しかし、以前この場所にはいなかった農林課課長。事務局長の横にデンと座っているのだが「そんな無いよ」確認もせずに一言・・。
 市役所ってこういう場所だが税金で飯食ってるという自覚はもちろん無いだろうけどもう少し仕事したらどう?どうせ5時過ぎには帰るのだから。ここに来るには畑に行くのを遅らせるか、早く切り上げないとこれないのだから。

 Nさんがいてくれてよかった。さっそく電話で聞いてくれた。そういう制度は決まったのだがまだ仕組みが何も出来ていないらしい。恐らく今期4月からの貸し出した農地が対象だろうと。「決まったとしても広報に少し載るくらいちゃう。こんなんで農地は動かんのちゃう。」と冷めた感じ。

 この制度私たちにとっては農地を借りる上で大きい意味がある。なかなか貸したがらない地主さんもいる(今の場所ではそいう方は見当たらないが)価格交渉もし易い。地主さんにとってもメリットは大きい。

 3年間のこの制度。新規就農者にとっては農地を借りる仕切りはかなり低くなると思うのだけど市役所側は今のところその気は全く無い様子。

 苗スクスク育っています。

2009年04月09日 19時59分35秒 | Weblog
 インゲンの植え付け、南瓜の場所を作った。
 
 去年、南瓜は草畑の中に蹴飛ばし、つまずき収穫したがあまりにも効率が悪いので今年はマルチと実家から貰ってきた藁を敷き詰める。しかし藁が足りない。そうとう薄く敷く。
 藁は南瓜のツルを巻き付かせるために敷くが8月の高温乾燥のときに地温を下げ湿度を保つ役割もある。果して少ない藁でいけるか?去年みたいな空梅雨だとマルチだけの栽培をしている所は皆枯れていた。
 その分草を生やせば湿度は保たれある程度の収穫は出来る。ただ後始末が大変なのとヘビと睨めっこしながらの収穫も気持ち良い物ではない。
 
 藁は野菜物にとっては貴重な資材になる。こういう意味でも米作りはしたいのだが一年で一番忙しい5月の田植えは難しい。
 とりあえずはトラクターを購入したら考えよう。

 

川蝉

2009年04月08日 19時11分06秒 | Weblog
 以前Sくんが川蝉がいたと話してくれた。ん~どんな鳥だ?と恥ずかしながら知らない。青くてきれいな鳥という事だけ教えてくれた。

 今日はSくんはバイトの面接(肥料屋の社長が私に引き続き紹介してくれた)の為3時に帰る。
 一人になり腰を下ろし一息ついているととてもキレイな鳥が。ひと目で分かった。川蝉だ。飛ぶと背は夕日に照らされ青く光る。腹は栗色。くちばしは長く小さな鳥だけれどその美しさは他の鳥には無い。
 残念ながら写真に収める事が出来なかった。また会えるときがあるかな?

 最近はツバメも多く見られるようになってきた。山からは色々な鳥の声が。今年初の雄のキジも見た。

 去年は余裕がなかったのかあまり記憶に無い。

 ここもだいぶと開発が進んできたがまだまだ自然は残っていると教えてくれる。私達人間にはこれが必要だと。当然のことなのだけど一人一人がそれを強く望まなければ自然は無くなっていく。確実になくなっている。

進学

2009年04月07日 20時26分41秒 | Weblog
 最近の新聞の記事に原子力の名を冠した学科や専攻が復活しつつあると。

 温暖化などで再評価と。

 大学へは殆どが高校を卒業しての進学だが、果して高校生に将来の進路を選ぶ能力があるのだろうか?と疑問に思う。いや、そういう教育がなされているのだろうか?

 大学を選ぶとき何を基準に選ぶのか?まずは偏差値。低ければ進学も出来ない。自分のいける大学の中からどういう基準で選ぶのだろうか?
 その大学に行き将来金儲けが出来る事が大前提となるだろう。そこに希望や目標といったものはあるのだろうか?

 恐らく動機は不純だろうと推測する。本当に原子力を知ろうという気があるのならこの世に必要の無いものだということぐらい分かるのでは。原子力から出るものは二酸化炭素よりもはるかに危険な環境汚染物質なのだから。
 温暖化はすでに環境問題ではなく環境ビジネスと言う名の金儲けの一つ。

 大学を卒業後どんな職業についてもその職業を批判された時、原子力が安全かどうかと言うことより最後の言い訳は「生活=金儲けが掛かっている」ということ。

 将来金儲けをするための進学ではなく人が生きていく為の進学であれば良いのに・・。原子力ではなくどうすれば省エネルギーで生活が出来るかとか、どうすればパチンコ店やコンビニなど無駄なエネルギーを使っている店や施設を減らせる町づくりができるとか。

 もう少し多くの人が農業や桶作りや鍛冶職人や家具職人など違う国の人に頼むのではなく自分達で身の回りのものを作る仕事をすれば世の中はもう少し良くなるのでは?

 金持ちの親を持ったお坊ちゃん、お嬢ちゃんへ。