まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

こうちゃん、まりちゃん、みおちゃん 追い出し会

2013年03月27日 20時34分10秒 | Weblog


今月で1年の研修を終えて、新規就農する研修生のこうちゃん家族の追い出し会。



1年前、1歳の子供を連れて、「夫婦で仕事を辞めました」という彼らを研修生として受け入れることになった。
当然だろうか?
1年では農業は出来るようになるとは思っていなかった。


しかし、今回この追い出し会を通して1年という歳月の結果を見ることが出来た。
もう私から彼らに伝えることはない。
そして、彼らの中に新しく芽生えたその意志は彼らの思想として無限の可能性と世界を作り上げていく。


人が自由を獲得したときの強さを見たような気がする。


必ず農業をしなければいけないということはない。
もし、辞めなければいけないときが来たら潔く辞めればいい。
生きるというのは目的の中にあるのではなく、すべての柵を超えた自由な発想の中にあるのだから。

その自由を獲得するための手段として農業があり、今は農業という目的に向かって精一杯頑張ることが全てだということに彼らは気づいた。
その先にあるさらなる自由を求めて。


今、まりちゃんのお腹には新しい命が宿っている。
これほどの希望があるだろうか?

全ては必然のように彼らは進むべき方向へと自分たちの足で歩みだした。
お腹の中にいる新しい希望、すでにこの世に生を受けているみおちゃんはこれからも彼らを後押しするに違いない。


私は彼らに全く不安や心配がなく安心して送り出せることに感謝している。
これも、今回の追い出し会で初めて気づいたこと。

彼らがとてもたくましく、力強く見えた。





この一年私自身もまた変わった。
研修生を受け入れた結果、多くを学ぶ機会を与えてくれた。
共にした時間はかけがえのないものだ。
1秒1秒が人生で、その時を共に過ごせたことに感謝が尽きない。


彼らをこれからも家族のように見守って行きたい。




今回の追い出し会では餅を搗いて、持ち寄りで、酒を飲んで。。



平飼い養鶏をしている なかやん 焼き鳥をしてくれたり、皆素晴らしい持ち寄りで楽しかった・・おいしかった・・・。



研修生の彼らが実家の香川で連れて行ってくれた廃材天国から学んで換気扇を付けた。
中古のステン棚と元々あった換気扇を使って。
彼らがいたからこそ。

願えば叶う。
これが私の現実論。



釜戸も段々完成形へと向かっている。







今回とっても楽しくて・・・
飲み過ぎたけど・・・

こうして豊かな時間を過ごすことこそ私たちのすべきことだと考えている。

それは家族だけでも良いし、皆と共にでも良い。

今という時間を忘れないということ。


苦しい時も辛い時も今という時間の流れの中にあって、もがき苦しむことも人生。
でも必ず春が来るように抜け出せるときがある。
信じよう。
そして力強く生きよう。


こうちゃん、まりちゃん、みおちゃん。
ありがとう。


くらしを紡ぐネットワーク春の集い と お知らせ

2013年03月15日 20時59分33秒 | Weblog


3月10日くらしを紡ぐネットワークの集いがありました。
新たに2名新しい仲間が増え、今年初めての集いの始まりでした。

この集い、特に何を話そうという目的がある訳ではないので・・・緊張します。。
ノープランでぶっつけ本番。
それぞれが「暮らしを丁寧にしたい」という想いだけでこの場が成り立ちます。

人任せではこの場は成り立ちません。



私が、とにかく想うことを喋る。
皆に振る。
出なければ私が喋る。
出れば、広がり、それぞれが想うことを喋る。

そんな感じでこの会が成立します。


何をしてるんだ?と尋ねられれば、
困るような会ですが、私はとても良い会だと思います。


個性的なメンバーしか集まらないです。
でもどちらにも、どこにも転がらない。
だから良いです。


私は「何でもいいから、皆、豊かに暮らそうよ」と思っているのです。


そんで出てきた会話が、貧乏は良いよ。ということ。
いや、ホント私貧乏なんです。なんて話。

「皆で髪の毛の切りあい会しない?」
「伸びた頃に集まって」
「この人なら任せて良いや、という人その場で見つけて」

皆自分で髪の毛切っていたんです。
こんな話、幸せですね。


この会の活動は私は社会運動と考えています。

幸せな運動であり、幸せの運動です。
現実的、具体的な運動だと考えています。

幸せな人が増えたら世の中変わると思いませんか?

それは日々の何気もない暮らしの中にあるということを私たちは実践し、現実化していきます。


結果、良い世の中になればと願います。


今を鬼にして訴え未来の幸せを願うのではなく、
今を大切に日々を幸せにして未来へ繋げる

方が現実的だと思うのです。

全ては私たちの心の問題。
多くの人の心の映し出しが今、起こっていることなのです。
もし、今の世の中に問題があると思うなら自分が変われば変わります。

それは、都会も田舎も関係なく、農民もサラリーマンも関係なく、どんな条件の人も、どんな職業の人も関係なく、豊かだと思える暮らしが出来れば、心が豊かになれば世の中は変わります。


私は信じます。
そして続けます。






ここから以下2つのお知らせです。

[こうちゃん、まりちゃん、みおちゃん、追い出し会 のお知らせ]

3月26日(火)研修生のこうちゃんご家族の追い出し会をします。
研修が始まり1年。彼らは新規就農をすることを決断しました。まだ就農先が決まっていないのですが、区切り目として今回追い出し会をすることになりました。
どなたでもご参加頂けます。

日時 : 3月26日(火)10時から15時ぐらいまで
持ち物: お酒やおつまみやお菓子や・・・何でも
場所 : まつなが畑 作業小舎 
     (奈良県御所市僧堂113-2)


 
バスでお越しの場合は近鉄御所駅道を挟んで向いのガソリンスタンド奥の1番のりばから特急新宮駅行き9時47分発のバスで船路駅で下車ください。下車後道を渡り山側に徒歩3分です。
(バス停が分かり難いのでお尋ねていただくことをおすすめします。)
 
参加費 : 無料 
お申し込み matunagahatake@goo.jp 
      車でお越しの場合のみお申し込み下さい。前日までお申し込み頂けます。






[定期便のお客様へ 春の端境期野菜セット のお知らせ]

そろそろ数量に限りがありますが野菜セットが作れそうです。
この時期は良い時を過ぎた野菜も入ります。ご理解いただいた上でのご注文をお願いします。
事前にご連絡頂いていない方でご必要な方がおられましたらご連絡頂きますようお願い致します。







3月10日について

2013年03月08日 23時10分46秒 | Weblog
3月10日 暮らしを紡ぐネットワーク 春の集いがありますが・・・・。
各地で反原発デモがあります。

たまたま友人に電話で「集いにくる?」と尋ねるとデモと迷っているとの返事で気づきました。
私はデモに参加すればと勧めました。


暮らしを紡ぐネットワークを代表して原発に対しての考え方です。

暮らしネットの活動では原則反原発、脱原発の活動はしません。
私自身個人的には反原発の意志はありますが、デモには参加しません。


社会に現れる現象は結果であり、今は過程です。
私たちが、どう今という過程を過ごすか?今という時間が豊かであるか?が今後の現象として現れるという考えです。


訴えるというのは社会を変える一つの方法です。
ですが訴えるという行為は豊かな時間だと私は思えません。
どこかに敵を作ってしまうからです。

訴えるという方法・運動は過去、失敗に終わっています。
そして分離を生みました。


暮らしを紡ぐネットワークでは推進も反対も無関心も、関係なく共に話ができる場です。




社会問題というのはそれぞれ一人ひとりに原因と結果があるということを自覚し、日々の行動として行うことに解決策があるのでは?と考えています。

全国で100万人デモを行うなら、100万人自然エネルギーが整うまで電気を極力使わない生活にシフトすれば大きな運動となるのではないでしょうか?
例えばです。
運動とは自分の身を持って行うことだと考えています。


その提案が暮らしを紡ぐネットワークの活動です。
自分を信じ、未来を信じ、生きる強さを身につける場です。
恐怖と怒りとは対を成します。




都会でも田舎でも人が豊かに暮らす方法があります。
オール電化でもハンバーガーを食べても人は豊かに生きることができます。


反対に自給自足のような暮らしをしていても苦しんでいる人がいます。


どちらが良いか?と言われればオール電化でもハンバーガーでも豊かに暮らしている人が多いほうが良い。
どんな暮らし方をしていても豊かだと思う人が多いほうが良いと思うのです。


目に見えている現実と心の真実は違います。

原発が無くなったら世の中が良くなるということではありません。
ただ、原発があるということは多くの犠牲者を生むという現実は知らなければいけません。


豊かな人が増えれば、豊かな社会であれば、緩やかに良い方向へと進むと信じています。






味噌作り

2013年03月03日 22時11分58秒 | Weblog
(お知らせ)
「暮らしを紡ぐネットワークの春の集い」のお知らせ

3月10日に集いをします。
ただただ集まって話す場なのですが、ちょうど始まって1年の区切り、今年初めの集いなので、これから1年のこの集まりについて話しましょう。


日時  2013年3月10日(日)  
    10:00~
持ち物 マイおにぎりと持ち寄りおかず又はおやつ一品

会場  まつなが畑 作業小舎 
     (奈良県御所市僧堂113-2)


 
バスでお越しの場合は近鉄御所駅道を挟んで向いのガソリンスタンド奥の1番のりばから特急新宮駅行き9時47分発のバスで船路駅で下車ください。下車後道を渡り山側に徒歩3分です。
(バス停が分かり難いのでお尋ねていただくことをおすすめします。)
 
参加費 無料 
お申し込み matunagahatake@goo.jp 
      車でお越しの場合のみお申し込み下さい。前日までお申し込み頂けます。






今年の味噌作り。

作業小屋で火を熾し、豆を炊き、臼で潰す。




去年までは自宅でガスを使って豆を炊き、フードプロセッサーで潰して作っていたが、今回こんなにも違うものか?と驚いてしまう。

「今までは味噌作りをしていなかったなぁ」と思うほど心地よい作業だった。
すべての作業が体が覚えているかのようにストレスなく進む。


農業でも感じることだが、喜びって日々の行いにある。

5年農業をしていると、段々農作業に新鮮さが無くなってくる。作業が楽しいと思うのも1,2年ぐらいのもので「この作業しんど。どうしたら楽にできるかなぁ」なんてことを考えるようになる。
でも、いくら効率化しても土の上である限り農業ってハイテクにはならない。
そんな、まだまだ原始的な道具を使って耕す農業は人の心に訴えかけるものがあのかもしれない。

「しんど」と思う行いの中には喜びが存在し、鍬を振う行為は豊かなのだろう。



人が生きる中で行為ってどれだけ大切かと実感する。



黒豆の味噌を先に仕込む。

臼で潰すのは力がいるが、フードプロセッサーよりも圧倒的に効率がいい。
意外ときれいに潰れる。

何より、自宅の狭い空間で汚れることを気にしながら、何度もフープロにかける行為は私は好きにはなれない。





気づけば道具も揃っている。
望めば集まってくるものだ。





茹でたての豆は格別。
ついついつまみ食いしてしまう。







空ちゃんも手伝う。









麹も臼の中へ入れて混ぜる。
結構な力仕事。

でも一気にできるから早い。

乾燥豆5kで三回潰し、混ぜ、丸めて投げる。
茹でるのも釜戸とストーブで2個に分けて一回で茹でれた。
4時間暇かな?と本を持ってきたが意外と火の番は気が抜けない。吹きこぼれないよう火の面倒は目が離せない。これがまた楽しいのだけど。



そして、空ちゃん飽きる・・・。







丸めて…



投げる!



杉樽なら最高。
どこか余っていないかなぁ。。



自宅では大変というイメージも、作業小屋でするとこんなに楽なものか・・・豊かな時間だった。
これ
皆さんにも是非と思う。

今年は初めてということもあり、来年は出来るよう準備進めます。
来年はみんなで味噌やりましょう。



農業をする中で、味噌作りが負担になってきて去年は嫁さんに任せた。
随分大変だったと・・・。


こんな農業に疑問と葛藤があった。
そして、釜戸を作り、廃材を集め・・・最近は農業をする中に暮らしを望む方向へと時間を割いた。

今回の味噌作り、生活費を稼がなければ農業は続けられないが、この行いは時間を割いてでもするべきだと感じる。
人がこれからも世代を超えて豊かに暮らす為に必要な行為を今続けなければいけない。