まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

2011年 闇と光

2011年12月31日 17時52分52秒 | Weblog
せめて今年最後のブログを書こうと、あらゆる事が済んでいない今だけどPCに向かうことにした。

とりあえず去年の12月31日のブログを見る→

さぁ今年は・・さらに来年への持ち越しが増えた。
畑はトマトの支柱がまだ立っているし、作業小舎の周りも片付いていない。
自宅は小掃除すら出来ず・・・

嫁さんに「作業小舎の生垣を剪定しないで年を越すの」と言われ・・・機械と軽トラの掃除、オイル交換を来年にすることにして日が暮れるまで剪定をする。

自宅に戻ると「疲れた!年越し蕎麦はもうしない!」と嫁さん、横たわる。。
とりあえず4日間入っていない風呂の用意をして、私が蕎麦を準備して1年以上買っていなかった酒で一杯しながら年を越すことにしよう。。



今年一年・・・
とても良い年だった。

我が家だけではなく日本全体が大きなものを来年に繰り越してしまい、またこんな年が何年続くのだろう??そんなことを思う年だったが・・人は「生きている」、それだけで十分なのだから、めでたく年を迎えることにしよう。
多くの人が不安を抱えながらも、失望が漂いながらも、一年を終えまた新しい年を迎えられるのだから。

人は生きる為に存在し、生きる為に今という時間が存在しているのだから、その時を生き繋ぐ以上の意味はない。


どんな世の中であっても人は生き繋がなければいけない。そんなことを意識した年だった。

来年も
土を耕そう。
種を播こう。

何時まででもこの営みが続けられることを願って。

皆さま来年もよろしくお願いします。




お客さまへ

2011年12月18日 23時02分45秒 | Weblog
昨日から家の電話が不調で、電話、FAX共に通じません。
その為、ご注文をお急ぎのお客さま(黒豆のご注文等・・・)はメール、又は携帯電話にてお受けいたします。
ご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。
そして、FAX、お電話くださった方、通じなく、申し訳ございませんでした。

電話が直り次第、またお知らせいたします。


よろしくおねがいいたします。



メール matsunaga.y.y@dolphin.ocn.ne.jp
携帯 090-2929-2958

フクシマ 今 写真展 のお知らせです。

2011年12月16日 18時50分46秒 | Weblog


福島へ行った時知り合った、大阪で音楽活動をされているissinさんの写真と共に写真展を開催します。


日時: 1月14日 15日 10:00~16:00(先日のお知らせした時間が間違っていました。失礼しました。)

場所: まつなが畑作業小舎 奈良県御所市僧堂311-2

アクセス: 近鉄及びJR御所駅で下車、バスは近鉄御所駅道を挟んで向いのガソリンスタンド前の1番のりばから船路駅で下車ください。下車後道を渡り山側に徒歩3分です。バスの本数が少ないです。奈良交通のHPでご確認ください。(ダイヤを土曜日か日曜日にして近鉄御所、船路で検索ください)

入場料: 無料


※開催内容について詳細は後日ブログでお知らせします。

定期便のお客さまへ 黒豆 青大豆 入荷しました。

2011年12月15日 20時58分48秒 | Weblog
<定期便のお客さまへ>
長野の伯母さんから黒豆と青大豆が届きました。
私も翌年もまめまめしく・・・と思いを込めて、お正月の黒豆炊きの練習、そろそろはじめます。



長野県飯山市で農業を営む私の伯母が、自家用に作っている豆。
毎年この時期におばさんから新豆が届き、年間を通して(端境期は特に)、我が家の食卓を支えてくれています。

普段は、おばさんの豆しか食べていないのですが、それでも
「おばさんの豆ってやっぱり美味しいよね。」
「うん、美味しい。美味しいね。」
と私たち食べています。
たまに購入した豆を食べる機会があると、尚更おばさんの豆の美味しさがわかります。

伯母さんの豆について(放射能について)

せっかくの新豆なので、早速、この豆たち、販売致します。(1月の注文だと遅くなってしまうので・・。)ご必要な方は、メール又はFAX又はお電話にてご注文ください。野菜セットに同梱しお届けいたします。



小豆 ¥300円/300g   大粒でふっくら。美味しいです。おぜんざいに、小豆がゆに。我が家この頃、毎日のように食べています。この季節にとってもおすすめ。※完売しました。


白いんげん豆  \200/150g    真っ白で、しっかり味のある豆。いいお出しがでます。スープに、ベーコンや野菜とコトコト煮込み料理に。他の豆に比べて収量が少ない為、販売量も少ない貴重な豆です。 ※完売しました。

金時豆 \200/200g   甘煮はもちろん、我が家では、チリビーンズにするお豆です。サラダやカレーにも。白いんげん豆は終了致しました。

 
ぺちゃ豆 \200/200g    大きなお豆。名前はぺちゃ豆ですが、甘く炊くと、ほくほくふっくら、ボリュームあり、見栄えのする豆です。小豆と同じように、1度、煮こぼすと美味しく炊けます。こちらも色々な豆をミックスしてサラダやコトコト煮物にも。

大豆 \150/200g    収穫後の作業も、全て手作業です。そして、栽培、選別基準はあくまで自家用です。その為、市販のもののような、傷も無く、きれいに粒の揃った大豆ではありませんが、炊いて、そのままつまんで食べて、「ああ美味しい。。」の大豆です。是非、新豆をどうぞ。

黒豆 \200/200g    お正月の黒豆の甘煮に。我が家では、伯母さんの黒豆で、新豆では黒豆ごはん、春には黒豆ごはんのお寿司(ご飯がほんのりピンク色になってうっとり)をします。そして夏には黒豆の甘煮を寒天に添えておやつにしたり、赤玉ネギと一緒にマリネにして1品にしたり。お豆が甘さが美味しい!おすすめです。

青大豆 \200/200g    青大豆はは収量が少ない為、貴重な豆。我が家では、豆の味を楽しむべく、浸し豆(硬めに炊いて、ダシ醤油に一晩浸す)にしていただきます。お酒のあてにぴったりです。
   

※全て、伯母さんの自家用を分けてもらっているので、数がたくさんはありません。その為、無くなり次第、終了とさせていただきます。ご了承ください。
※豆自体には、化学肥料、農薬を使用していませんが、伯母さんの自家用野菜の栽培(慣行栽培)後での、作付の為、化学肥料、農薬が残留している可能性があります。


新豆を一晩、ふっくら戻して、朝ことこと炊くと、
湯気が立ちのぼり、
良い匂いが部屋中に、
そして温かい、
美味しい・・。
寒い日の朝の、私の大好きな、幸せな時間です。



福島 報告 1

2011年12月08日 21時23分14秒 | Weblog
先日1週間行ってきた福島の報告です。

11月18日に京都の夜行バスから10時間掛けて福島へと向かいました。
バス代7500円なので交通費もそう高くありません。

19日、20日は福島大学で行なわれたふくしま会議に出席しました。

1日目は若者会議に出席し福島の今について県内、県外からの参加者の中で話し合いました。たまたま同じ席に以前小さなお話し会に参加してくださった福島出身の方とお会いしました。奈良まで飯舘から来て下さった佐藤さんにもお会いしました。

初めに、県内の幾つかの地区と県外で別れ震災でのことを話し合いました。
私の県外のグループでは主に風評被害や食の安全、原発のことなど今問題になっていること、先のことについて話し合いました。
そして、一つの紙にまとめ、それぞれのグループを見て回ったとき気づきました。福島県内の方は震災直後、それから1週間ぐらいのことばかり書かれているのです。
情報がない、原発が爆発した、逃げられない、水が出ないなど・・

それを見たとき私の頭に当時の情報がどんどん蘇ってきたことを思い出します。福島県民の方々は震災当時から何も変っていなかったのです。

佐藤さんも「福島は震災当時で止まっていて、復興という言葉は見合わない」そう言われていましたが、実際福島に来て実感しました。
私は忘れていたのです。震災当時のことを。

この福島県民の心を置いて、原発のこと、震災のこと、福島のことを語る恥ずかしさを知りました。

そして、ヒバクシャというレッテルを貼られてしまった福島県民はすでにイジメや差別が起こっています。
県外に行った時近寄ることを嫌がれ「被害者のはずなのに加害者のように扱いをされる」と言っていました。
また婚約破棄、ガソリンを入れてもらえないなど多くの事が起こっています。

放射能と言う問題は多くの問題を生む原因になっていることを知りました。

細野大臣もこられまいた。

福島市内は一見普段の生活が戻っているように見えました。多くの人がマスクはしていません。毎日のこと、先の見えない問題になかなか出来るものではありません。

その後、ホテルがとれなく健康ランドへと向かいました。そこでは関西出身で除線作業をしていると言う方、また福島県民の方と知り合い、お酒を飲み話をしました。聞く中で若い人は福島を離れたいと少なからず思っているけれども仕事があったり、お金が無かったりと簡単ではないと話されていました。
気づけば深夜2時を回っていました。

2日目は飯舘村、南相馬、相馬のバスツアーに参加しました。
飯舘村は佐藤さんが住まわれていところで、言われていた通りここ御所と良く似たところでした。

飯舘村に入るまでにブルーシートで覆われた山が幾つか見えました。恐らく除線をした土が盛られているのだと思います。またお米も作っていました。

そしてどんどん線量が上がっていきます。バスではマスクが配られますが多くの人が付けません。私は付けました。
役所について復興へ向かう計画の話を聞きます。役所の前にある大きな線量計は2.38マイクロシーベルト/時間。場所によっては何倍かの数値が出たりします。

ここでは多くの放射性物質が存在することを意味します。プルトニウムもあるのではないでしょうか?
ここは地盤が固く震災による被害は皆無に近かったと言います。
しかし、放射能の影響で多くの人が避難しました。田畑は荒れています。


南相馬では20km圏の検問所前まで行きました。
ここは線量がそう高くありません。「警察の方は少しピリピリしているので歩道を歩いてください」と注意を受けます。
全国から警察が応援に来ているようです。
これから先は一般車両は入れません。30km圏の封鎖がとけ30km圏内のところに仮設住宅が建てられました。まだ人は住んでいないようです。


そこから海岸沿いへ南相馬から相馬へ向かいます。

途中直売所により地元の野菜が売られていました。

河岸沿いは津波の被害で基礎が残され多くは片付けられていました。地元の建設業の方から、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去の話を聞きます。「自衛隊は被曝量の制限で作業日数が決まっているが私たちは関係なく働きました」と地元の方の活動を聞きました。


南相馬で県外のボランティア中心に復興への支援をしている団体のところで昼食を頂きました。
地元の野菜を使った料理です。

その後相馬へと地盤が沈み海水が迫ってきている町を見ます。
バス中では復興への歩み、放射能の不安の中で学校での状況のお話を聞きました。
放射能が心配なため夏でも窓を閉め切って扇風機2台で授業をしていたようです。しかし、お話いただいたPTA会長の方が子どもがかわいそうだ窓を開けたそうです。その判断が正しいか否かが問題ではないように思います。

そして実際に津波被害あったお宅を拝見させていただきバスツアーを終えました。



その後はボランティアとしてお世話になる佐藤さんのゲストハウスへ。
そこでバスツアーでご一緒した方とばったりお会いし、同じ奈良から来ている女性の方とも出会い、その夜もお酒を交わし福島の話しを夜中まで続きました。

私たちのすべきことは?

2011年12月04日 18時19分28秒 | Weblog
<お知らせ>
援農受付日の18日、「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西の20周年の集い」に参加するため中止させていただきます。
皆さんもご一緒に参加しませんか?

12月18日(日)1時半~4時半
大阪市立総合生涯学習センター・第一研修室(大阪駅前第二ビル5F)

チェルノブイリ被災地訪問報告
フクシマの事故後の活動に取り組んでいる若者の報告
ベラルーシ民芸品 手づくりケーキ バザー など




東京の汚染状況に驚く。

放射能防御プロジェクト

この市民団体、各地の放射能を測定している。
ホットスポットを見つけ出すにはこういう民間レベルで積極的に調査していかないと見つけてはいけないだろう。

有機農家は自主的に土壌調査をしているところが多いと言う。
それでも1万円以上かかるというから負担は大きい。

それよりも健康被害が心配だ。

クリス・バズビー博士(欧州放射線リスク委員会)がイギリスの新聞で100万人死亡を予測している。

クリス・バズビー博士

・バズビー博士は、今後、日本政府や東電に対して、放射線による発病を被害者が原告として提訴する際に、その証拠として【ジップロック方式で自分や家族の髪の毛を保存し、­髪が伸びた期間の居住場所、日時を記載し、冷蔵保管する】事を提唱しています。

・カルシウム、マグネシウムの大量摂取を行い、ストロンチウム、ウラン、プルトニウムのDNAへの結合を防止します。カルシウム、マグネシウムの特定量の摂取を行えば、放射性各種の影響がなくなります。


プルトニウムは重いから広範囲に拡散しない。という事をよく聞く。
だが花粉より小さい物質が上空高くに撒き上げられたとき本当に拡散しないのだろうか?
このような認識は国内だけのような気もする。
ガイガーカウンターや土壌調査では検出されないプルトニウムやストロンチウム。

もしセシウムと比例して汚染されているならば?


今の状況をどう見たらいいのだろう?
5年後、病気が出てからでは遅い。国は汚染を隠さざるをえない状況。

病気が出たとしても国は認めることなく公害問題と同じようになるのではないか?メディアも報じないだろう。誰の得にもならないから。

9.11の自作自演劇?もしかり。
(自作自演に思わせようとするどこかの動きがあるのか?自作自演なのか?は分からないけれど、大東亜戦争のことを調べるとその可能性は否定できない。時代は変っていないかもしれない。)


私達がどれだけの危機意識を持ってこの1,2年を生きるか?が5年後大きく違ってくるように思う。

一方でチェルノブイリ・ハートという映画がある。
12月号のDAYS JAPANの編集後記に広河さんはこう記している。

【編集後記(2011年12月号)】「原発は、あらゆる形の差別を引き起こす要因にもなる。それに取り込まれてはならない」

救援関西の振津さんも因果関係は証明されていない。と話されていた。

過大に情報を操作するのは善意にはならない。
過激なデモもそうだが溝を大きくするだけで誰の為にもならないことをわきまえたい。
福島の人々がそれを望むか?である。


ただ一つ
福島の子供達、親たちは
日本全ての子供達、親たちの身代わりになったということは忘れてはいけない。
私たちのすべきことは?





お知らせ
第6回お話し会でのお忘れ物、もう1つありました。
子供用のかわいらしいお茶碗。
お心当たりのある方、ご連絡ください。


伯母さんの豆について

2011年12月02日 11時54分41秒 | Weblog

豆の販売に当って、長野で放射能が検出されていますが、そのことを皆さんにお知らせするべきか?悩みました。私は個の安全の為には農業もその他販売もしたくないと考えているからです。

夫婦で話し合い、何も情報を載せずにひとまずご注文をお受けましたが、もう一度考えて、私たちの考えと共に、お伝えすることにしました。

放射能値を公表するか?しないか?は自然食品店などを見ても紙一重だと思っています。
どちらも間違った選択ではなく、どちらも意思は変らないと思うからです。


私が一番恐れるのは人の心の闇が勝ってしまうことです。
人は誰しも光と闇を持ち合わせています。闇が勝ると周りが見えなくなり不安に駆られ、自分中心に物事を考えてしまいます。

情報を知ることは人を闇に引きずり込んでしまう手段になりかねない危険性を持っているということです。
怯えた人はどんな些細なことでも拒否してしまいます。個が生き残る為に闇へ落ちることを良しとは思いません。

一方で真実を知り、立ち向かう事もできます。
人は強いですから、どんなに暗くても光を見出す事が出来ます。情報はその為の手段にもなります。また希望を切り開いていく為にも必要な時があるはずです。

今、自立して情報を得ている人は多くの不安が今の日本を取り巻いていることを知っていると思います。
その不安が個々の心に闇を落としてしまうと日本はバラバラになってしまいます。
多くの人が汚染の恐れのある農産物を拒否すれば市場は値崩れし、農家は潰れます。関東、東北の多くの人が西へ避難すれば?
経済、社会を維持する為に犠牲を払わなければいけないときがあります。

ですが子どもが傷つくことは我慢なりません。福島へ行って思いました。
多くの子どもの死が待っているのかもしれません。

私たち“まつなが畑”はノアの箱舟に乗りません。
生き延びる事が正しいとは思っていません。
いま滅びようという世界でも全が生き延びる為に立ち向かいます。
それは拒否、逃げる、と言う行動だけでは叶わないのです。

伯母さんの作った豆は、今年も私たちは日々ありがたく頂いています。
これが(私たちの考える基準で)高い汚染だと分かれば食べません。

皆さまがこのことを個々に考えて頂ければ幸いです。


この豆の産地から20km離れたところで土壌から120Bq/kgの汚染が確認されています。
採れたところの値は分かりません。高いかもしれませんし、低いかもしれません。
豆がこの土壌から吸収する量は土壌の性質や養分在り方などで変化します。が、この数値では出ても一桁だと予測しています。
今のところ私は大人50Bpまで子供その半分までと考えていますが、その物を測定しない限り分かりません。


ただ、汚染の基準もその人それぞれ。
線量と人体への影響には しきい値 はありません。


早速たくさんのご注文をいただきましたが、個々にご判断いただいて、またご連絡ください。よろしくおねがいいたします。


<お知らせ>
援農受付日以外でもご相談ください。今、しなければ行けない事が沢山あります。写真展、野菜の支援(思案中です)、作業小舎の整備、ロケットストーブの製作など。
興味ある分野がありましたらご連絡ください。