まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

ゴミ

2009年12月30日 21時27分24秒 | Weblog
何とか昨日今日で畑とパイプ倉庫、コンテナの中を片付ける。
点在している畑をまわり剥ぎ取ってあったマルチをゴミ袋に詰めていく。去年は殆ど使わなかったビニールマルチ。

ある人からの助言「マルチぐらい使いなさい」。以前知り合いの新規就農者が体を壊し辞めた話を聞かされた。
有機栽培を志す人は環境問題に関心が高い。当然マルチも・・と思うのは必然か。

今年は“思う農業”から“食える農業”への転換期。
マルチを使ったり、太陽熱消毒などを試みた。当然そこから発生するのは“ゴミ”。
軽のハコバンに一杯乗せてゴミ焼却場へ。10k100円で払ったのが1100円。という事は110kのゴミを出した事になる。これでこの値段は安いと思う。
御所の焼却場は老朽化のために何度もダイオキシンをバラ播きストップしている。財政難のため事が進まないらしい。
村の総会で「有機野菜も台無しやなぁ」と冷かしを言われるが自分達の出したゴミなのだから仕方ない。皆がゴミを出さない農業、生活をしているならこんな問題は起こらない。

しかしゴミ問題はもっと身近な問題として普段生活をしなければいけない。
燃やせば当然ダイオキシン、金属、化学物質などの環境汚染=人体汚染物質が出される。高温処理すればダイオキシンは発生しないと言うが全く発生しない焼却場はこの世に存在しないし燃やすエネルギーは相当なもの。
燃えれば当然猛毒灰が出る。その灰はここら辺では大阪湾フェニックス最終処分場へと埋めたてられる。
埋め立てと言うのは処理ではない永久的に埋め立てるという事。この毒が流れ出さないようゴムの壁で囲われた施設なのだが当然永久的な建造物だとは言えない。

自分達の出したゴミは何れ自分達の口に入る。当たり前のことだ。

良くお偉い政治家さんたちはゴミをどう処理するかと言う方法論を議論するがそれよりも先にどうゴミを減らすかを議論すべきだ。
ただゴミ問題はお金問題でゴミの恩恵を受けている人間は沢山いる。これは原発も同じこと。本当に議論すべき的からは元々外れている。

以前読んだ本に、この灰をガラスに閉じ込めアスファルトに混ぜ道路にする計画があるらしい。日本中に猛毒を播く計画なのだが今はどうなっているのかは分からないが。

この問題は自分達の子供またその子供に背負わす問題。
いま自分達がダイオキシンを吸うやら吸わないやらに躍起になる前にゴミを出さない努力や知恵を捻るべきだ。