まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

畑のようちえん

2010年07月29日 19時37分02秒 | Weblog
畑のようちえん活動日、終ってから嫁さんから話を聞くのだけど嬉しいことがあった。



一人のお母さんが二人目を考えているという。
以前は考えられないと言っていたのに。。
ここに来たからという理由ではないのだろうけど嬉しい。


始めてまだ5ヶ月程度だけど嫁さん自身も含め、お母さん達がみな変わってきた と言う。
お母さんが変われば子供も変わるし、子供も変わるとお母さんが変わる。

皆それぞれここに来て気づく事があってそれを学ぶ。もしくは皆が協力して乗り越えていく。

深い部分でお母さん同士が関わっていく。
そこには涙もあるけど皆本気で取り組む。

という事をする。



きっとここに来て都会との生活の違いに苦しむことも多いと思う。環境が違うのだから当然で私たちの提案を都会のお母さんにそのままという訳にはいかない。
でもここで学ぶ事は都会での育児を考える材料とし、模索していかなければいけない。

私が思うのは生後3ヶ月で保育所に預け何にも考えず仕事復帰するという社会はおかしい。考えたとしても本当の苦しみの中で考えているのかどうか。

それは母としてこれから選択していくときに苦しみ、考えてもらいたいという願い。それが必ずその子の将来に結びついていく。
都会という場所にあってその苦しみは大きいと思う。

でも決して私たちは苦しむことなく選択をしているという事はない。


子供たちは変わったが、決して変わらない部分がある。それが天からの授かり物。
天の才を最大限に発揮して、将来その子の深い部分から湧き出てくるやるべき事を出来る力。それが真の自由。
決して上っ面の自由奔放という自由ではない。

今はその土台作り。

人生を決める第一段階が今は17、8才。
大学進学、就職、専門学校・・。
これは早すぎると思う。 

私の親は「世界が広がるから大学へ行きなさい」と言ったが18歳では若いのだ。
結局、親の大反対を振り切って工学部を中退し、この農業の世界へ入ったのがちょうど20歳。

社会の教育に喘いで育ったおかげで勉強は全く出来ないが幸運にも自由になれた。

でも私の息子は親がお金と言うものを持っていない。
20歳になった時、真の自由を得ることが出来なければこの社会で自由には生きられない。






丸オクラと星オクラ。

星オクラは恐らく日本一美しいオクラ(自称)。
食べ応えがあって切り口は星型とキレイ。
オリーブオイルとの相性が抜群のオクラ。

辛い理由

2010年07月27日 21時46分39秒 | Weblog
農家をしていて一番辛い時は野菜が出来ないとき。

単純に収入が減るという理由でしかない。

一ヶ月5万円の生活費。

辛いと思う。。
でも今の時代食べ物が無くなるという事はない。

もし
食べ物が出来ない。食べるものが無いという状況を想像するとお金が無いくらい大した事がない。

辛い理由がある。
家があるから家賃が掛かる。
機械があるから維持費が掛かる。潰れれば修復、買い直すという不安。
車があるから燃料がいる。車検も維持費も。

物があるからお金という食べる事もできない紙切れに追われるという恐怖がある。


物質社会というのは人を幸せにするのか?不幸にするのか?
この社会に組み込まれた農業の行く末は?

お金持ちにならなくても良い。
でも貧乏になりたいと言うならば出来るだけ物を持たない生活と農業が必要だ。


土用干しも終って出来上った梅干。

去年何者かに梅干を三つ食べられた。
犯人は太陽。

しかし一気に三つも食うか?
今年はお母ちゃんにしっかり言いつけられているようで梅干の前でジーっと眺めている。触りたくて、食べたくて仕方ない様子。

そして出来上がった梅干を皆で頂きました。
今年は柔らかくておいしい。。

かぼちゃパイ。

大暑

2010年07月23日 12時38分31秒 | Weblog
出産予定日まで一週間を切る。

我が家のバタバタもピークに。。
と言っても私はマイペースを保っていて嫁さんが忙しくなるとこの家は回らなくなる・・・。


畑は毎年ながら梅雨が明けると草だらけになる。
おまけに今年の梅雨は毎年のような空梅雨ではなくしっかり降ってくれたものだからピーマンは病気が出る。トマトは青枯れが出て止まらないし何だか調子が悪い。

慌ててピーマンの苗を買い、植えなおす。
この時期でも苗が売られているのは農業屋ぐらいしか私は知らない。


暦を見ると23日が大暑で一年でもっとも暑い日とされている。梅雨明けは11日だが平年日は20日だから今年の気候はそれなりの天気かなぁと思うが、、しかし暑い・・・。

記念すべき今年初のカッペリーニ。
昼、セミのジー、ジーという声と共に食べるカッペリーニは最高。


我が農園一番美しいトマト。
ローズピンクのこのトマトは酸味のトマトで完熟する前に収穫する事でこのトマトの個性が出てくる。
我が家ではトマトピューレの隠し味としてこのトマトを合わせて使う。

野菜はその時代、時代に形を変えるもの・・・。
核家族、電子レンジで簡単にという世の中の嗜好から生まれてきたよ。そういう意図が見え見えのこの小さいカボチャ。
坊ちゃんカボチャ。

食べ物が食べ物である世の中

2010年07月14日 20時42分12秒 | Weblog
以前ワンドロップさんが来られた時「無いから始めたんです」と私たちも同じ。

でもこれとても効率が悪い。



以前嫁さんが勤めていたところは後継ぎがいない。ここを勤めた多くの人は新しく何かを始めている。
農家になったり、カレー店を始めたりとそこを通過点として若い人達が沢山巣立ちその経験を生かし何かをしている。
うちの嫁さんもそう。

でも人が築き上げたもの、思想、経験、仕組み、知識、お客さん、店舗、そこが無くなれば全て無くなる。

それは使い捨ての時代そのもの。。

そのまま次へと繋がれば形が変化したとしてもその積み上げられた上に立つ事が出来る。


私も兼業農家の次男として生まれた。
長男が継ぐか次男が継ぐかはさて置き・・昔のまま農地がそこにあれば農業を継ぐ事が出来た。
わざわざ地元を離れるという事をしなくて済んだのだ。


これは時代の移り変わりがあまりにも早いからだ。
一世代であまりにも多くの変化があり2代目に移る時にはその取り巻く環境の変化が大きすぎる。

その形を継ぐには時代の変化について行かず新しい何かが必要な時代。
あまりにも効率が悪く人の労働も無駄になってしまう。

世の中の在り方は
より便利になることでも無いはず。
より保障の手厚い世の中でもない。

皆が幸せに暮らせる世の中であるはず。

この時代のスピードはそれに反する。


さてどうしたものかと考える。

このスピードを落とす為には唯一の方法がある。

そのモノがそのモノであれる世の中。

農家が言えば食べ物が食べ物であれる世の中。
その為にはお金の価値よりも食べ物の価値が上回らなければならない。

サラリーマンが作るお箸ではなく職人が作るお箸を世の中は評価しなければならない。
多くの人が職人として働き、生活のために働く。

その仕事が生活そのものであるように。



農業をしていても金が無ければ暮らせない世の中で、どう効率良く、商品にするか。。行く先は遺伝子組み換えなどの最先端技術。
日本は世界の農業効率からすればとてつもなく低い。

日本の農業に世界の競争力なんて馬鹿げた話。

食べ物が食べ物である事がこれからも出来なければ、米の貿易自由化で日本の農家は確実に打撃を受け、遺伝子組み換えも日本で栽培されるようになる。


もう少し足元の生活を大事に丁寧に。
子育ても時間をかけてジックリと。。

それが唯一の手がかりかもしれない。

今晩はニョッキ。
おしいねぇ。

京都のやおや ワンドロップ

2010年07月12日 21時36分27秒 | Weblog
若いお二人。ワンドロップさんがおみえになる。
と言っても私が一番下で26歳、ワンドロップの旦那さんが27歳、奥さん28歳、うちの嫁さん29歳。

この世界(農業関係)、若い人が多くなってきているけど、どこか本気で無い人たちの方が圧倒的に多い。真っ当で真摯にされているお二人は若いのに凄いなぁと思う。そして貴重な存在。




私たちなんて・・・。
と初めっから思っていたからか、少し話がこじれる。

お二人も答えを後回しにするから・・・でも多くの農家と話をされて来たお二人なりの方法なのだろう。(農家基本がんこです。)

そこへの意気込みと心行きが垣間見える。



嫁さんは以前の勤め先が有機野菜の流通、中間もしていたところなのでその方法や考えに疑問を持つところがあって、目的が同じでも方法が違えば到達地点が違うと少し平行線をたどった話し合いが続いた。

でもここに来る目的の一つとしてベテラン農家の高齢化、次ぎへの橋渡しとして若い農家の開拓が必要と。
また新規就農の持ち味もあるとお話を頂く。


嫁さんの以前の勤め先(中間、流通業)も農家と同じ高齢化?跡継ぎが無い。
若いと言うだけで可能性が広がる。
その可能性を後継ぎではなく、新しい形でというのはこの時代、移り変わりの早さのせいなのだろうか。

もちろん幾つもの修羅場を潜り抜け磨き上げられたベテラン中間業者とは違うけれども、そこへ向かおうとするバイタリティー溢れる若い人と言うのは本当少ないからこういう方たちとの出会いはとても嬉しい。


将来私達が農家として自立した時には何か楽しい事が出来たらなぁなんて思う。
そしてお互い目指す目標へ近づけたら良いなぁと思う。



芋掘り援農

2010年07月11日 03時49分30秒 | Weblog
セット定期便のお客さまを対象とした芋掘り援農。
コンディションが悪いながらも何とか芋を掘る事が出来ました。

一時は子供を含め20名以上の申し込みを頂きました。
天気の変わりやすいこの時期、変更の変更を繰り返し今回は12名の参加がありました。
ありがとうございました。

300坪あるじゃがいも畑半分を半日で掘る。
人の力は凄い。

皆さんワイワイ楽しい芋掘りと言うよりは結構ハードに手伝ってくださいました。

ありがたい・・。ありがたい。。

そして昼食、昼寝、コーヒーを飲みゆっくりしていただき解散。
今回も嫁さん沢山の料理を用意してくれる。
ズッキーニのキッシュにカレー、じゃがいものフレンチフライ、サラダ、インゲンの炒め物、おにぎり・・・。


こうして何かをして何時も思う。
普段セット定期便を取ってくださっているお客さま、この小さい範囲で何かが出来るという形は まつなが畑 の一番の自慢。
限定された地域での販売と定期便と言う制限された販売の中で築かれるお互いの関係は商売という範囲を超えている。

そこにお金の取引はあっても食べ物が食べ物であれる形だと思う。


口にその野菜を運ぶ時、その野菜の情報と言うのは生きていなければ意味が無い。
今は安全安心なんか言ってスーパーに置かれる野菜は顔写真が張ってあったり、土作りをしていますとかJAS有機もそうだけど、その情報って頭で理解するもの。

生産者と消費者が心で繋がること。
そして情報が頭ではなく心で感じること。
そうして始めて野菜に魂が吹き込まれ食べ物は食べ物であれる。


皆さんが帰られ、また一人でエッチラホッチラと掘る。

皆さん来て下さって本当に助かりました。
ありがとうございました。

ずんだ

2010年07月09日 03時46分36秒 | Weblog

時期が過ぎた枝豆でせっせこ ずんだ餡 を作る。


と言っても茹でて豆を出して潰して砂糖を加えるだけなのだけど。
一年に一回は食べたい。

昔よくおばあちゃんが作ってくれた。
その味は市販のものとは違う。

青大豆を使っているものが多く、本当は枝豆。
粒が残るぐらいに枝豆の青い香りが残るぐらいの甘さがおいしい。

おもちゃ

2010年07月06日 13時12分47秒 | Weblog
昼食に自宅に帰って来ると玄関でビールを持った太陽。

「ビール飲む?」

「飲んでええんか?」

「どうぞー」

お!っと思った瞬間奥から「良い訳ないでしょ!」
そりゃそうだ期待した私がバカだった・・・。


太陽のおもちゃは我が家に頂き物なのだが沢山あって、その中から厳選して少しおもちゃバックに入れてある。あとは押入れに。
それが最近散らかして「片付けて。いらないの?」と言ったところ「いらない」と言うので太陽の手が届かない所に置いてある。
それ以来「ほしい」と言わない太陽。

でも彼のおもちゃは周りに沢山ある。


これまた頂き物のビール1ケースを包装を破り、ダンボールを破り。

この状態。
ホールトマト缶を足に落として怪我をしたところなのに・・大丈夫かねぇ。。




おもちゃの必要性ってどこまであるのだろう?
とこういう時思う。

作るお金。買うお金。
勿体ないなぁと思う。

作るエネルギーと消費。捨てるゴミ。
悲しい。。

このおもちゃに魂があるなら
そこにあっても気にならないのに。

子供の成長の為のおもちゃなら良いのに。

今あるおもちゃを全てまとめて心あるおもちゃ2個か3個になればなぁと思う。
それの方がよっぽど子供の為である。
世の中の為である。

「頼むから、ばあちゃん、じいちゃん、チョコチョコ物を買うのは辞めてくれー。必要なものを1個、喜んで頂きます。それはきっと高価だから。」

日本かぼちゃと外国のカボチャ。
もうそろそろかなぁ。

日本かぼちゃは私が好きで作る。
皆「ホクホクが・・・」なんて言うけれど日本かぼちゃをキリっと効いた出汁で炊くと絶品なのに。。

外国のカボチャは見た目はすっごく可愛いけど今まで美味しいものに当たった事がない・・・。
果して・・。
これ食べるまでは太陽のおもちゃに。

美味しい野菜

2010年07月03日 12時44分39秒 | Weblog
白葱をようやく植える。一ヶ月遅れる・・。

長い畝で40m以上。
株間5㎝・・・。

雑草を出来るだけ抑えるために朝一番にトラクターを入れ苗床から葱を選別しながら抜き、ひたすら植える。植える。


この品種、在来種なんだがめっぽう病気に弱く8月の高温、乾燥時には病気でそれはそれは酷い状態に。
それでも秋には成長を再びはじめ、みるみるうちに大きくなる。

出身は東北。
関西の暑さは実に作りにくい。
しかし出来上がった時の見た目は良くないが味は抜群に良い。下仁田ネギに負けない。


美味しい野菜を作るってどういう事だろうと考える。

堆肥を播いて土が肥えれば美味い野菜が出来る。どこか迷信のようにも思える今日この頃。
うちの野菜が特別美味しいかと聞かれると、いささか自信はないが堆肥は殆ど播いた事がない。


サツマイモは肥えた土地では不味い。

黒豆は丹波の気候と土質で作れば極上のものが出来る。

植えた葱も東北で作ればさらに美味しいだろうとも思う。


適地、適作、適品種という壁は越えられない。

一地域でどの野菜も美味いというオールマイティーはない。
ただし適地、適作、適品種が良いと私は思わない。
消費者のもとへ全国各地からの寄せ集めが良いとは思わない。



食味というのは糖度、酸度、苦味、渋み、などで計られたりするがそれは舌先の感覚。
そうして計られた美味しいとされる野菜は、その時の心を満たしてくれるも何かが足らない・・。

食べ物は食べ物であって、生きるための一つ。
それは舌先ではなく心の奥底に届くものであってほしい。

日々の暮らしから生まれるもの。
育てられていくもの。
馴染んでいくもの。

そう思う。

枝豆と大根

2010年07月01日 20時42分29秒 | Weblog
収穫期が過ぎた枝豆と硬くスが幾つかの確率で入っている夏大根。

「これセットに入れるの・・・?」との嫁さんの質問。
「まだ沢山畑に植わっているけど潰すの?」と私。



世の中ではB品野菜。
スーパーでこのような商品が置いてあると間違いなくクレームがつく。
当然置かない。


枝豆は収穫期間が一週間ちょっとと短い。
夏大根は暑さに強くスが入りにくいように硬い品種になっている。一年中、柔らかい青首大根がスーパーに並ぶこの時代、夏大根を作る人は少ない。




セット販売をしていて品質で迷うことが多い。
“お金”を頂いているという事実と“食べ物”という狭間で。

今はこの二つの野菜をセットに入れているのだがインターネット販売では入れない。

うちの野菜は品目ごとに値段は付いていない。
その時ある野菜を取れた分だけを箱に詰める。


定期便のお客さまとインターネットのお客さまではセットの内容を変える。
これが良いのか今のところ分からないが世の中の礼儀みたいなもの。
それが必要かも分からない。



定期便のお客さまには日々の生活の一部として野菜を私たちが担わせて頂いているというどこか責任感に近いものがある。
そして生活の一部だからこそ夏の大根があって冬の大根がある。
枝豆もいい状態のものが入って、時間の経過と共に品質が落ちても 食べられるなら それを受け入れて欲しい。
日々の食べ物としての野菜であって欲しい。
おばあちゃんが作る野菜のように。


一方、インターネットのお客さまはその時限りのセットであって特別なもの、嗜好品的な野菜ではないか?
境界線なく訪れるお客さまはその価値観も様々。
私たちの思いはその一回では決して伝えきれるものではない。
お金の取引という部分が強く、B品を入れればどこか不愉快に思われるかもしれない。
できる限り品質が良いものを選ぶ。その分、量は少なくなる。
ただ野菜をキレイに洗ったり袋詰めをしようとは思わない。少々の虫食いや大きさ、形もあまり気にしない。
過剰と私たちが思うことはしない。
この時点で世の中に対しての礼儀みたいなものは無いかもしてないけど。


いずれにせよ、そこから感じ取るものを大事にしたい。


出だしがつまずいたトマト。
草生栽培も3年目。
今年も上手く実ってくれるかなぁ。





先日京都から来てくださいました建築家の森田建設設計事務所の森田徹さんと奥さまで料理家の森田久美さん。
お二人の日々の日記に当日のこと、私たちのこと、美しい言葉で・・・書いてくださいました。必要性を感じながらも、前に進めずにいた農作業小屋として現在借りている家の改装。その小屋のこと、畑のこと、自主保育「畑のようちえん」のこと・・・それらの今後の方向性、向かうべき道筋を開いていただいたお二人との出会いに感謝します。


建築家 森田徹さんの日記 →http://springing.jugem.jp/?day=20100628

料理教室 森田久美さんの日記 →http://mo-circulate.jugem.jp/?eid=682
                      http://mo-circulate.jugem.jp/?eid=686


じゃがいも

2010年07月01日 02時33分35秒 | Weblog
今週の日曜、定期便のお客さま対象にジャガイモ掘りの援農に来てもらう。

その準備に草刈をしようと一反ほどあるジャガイモ畑を一週間ぶりに訪れる。これだけ見に行かないことも珍しい。。

この畑、荒れ放題に荒れていた遊休農地で一年に一回ぐらいシルバー人材で草を刈っていたようなのだが・・・。
ここを今年、補助金対象地域という事もあって借り受けた。

こういう畑に始めに植付けをするのはジャガイモ、もしくは豆、サツマイモあたりだろうか。
新しく借りた土地で始めに行なう作業は当然整地から始まるのだけど同時にその土地の性質をざっと把握する。

水はけ、土色や土質、臭いから感じる部分もある。
耕起した後に生えてくる草も、同じ荒れた土地であっても場所が違えば違う草が生えてくる。
この情報がどれだけ作物を作るときに役立つか分からないが単純に楽しい。

作ってみないと分からない部分の方が圧倒的に多い。


荒れていた土地で作物を作ると、一番苦労するのが草。
そして木質の雑草やイネ科、特にススキのように大きい植物が多い場所は窒素飢餓を起こすこともある。肥料を播いても効かない状態。

今回借りたこの地も草の勢いが凄い。
一週間見ないうちに草に覆われている。畔の草を刈り、空いているところはトラクターを入れる。

ジャガイモが枯れてから収穫を行なうのだけど枯れているところは毎年の事ながら草に覆われているので刈って収穫に備える。

ただ芽が出るのが遅い品種は土寄せのタイミングが遅れ草を押さえる事が出来なかった。タイミングさえ合えばこんな荒地でも生育中は押さえられる。
全てはタイミング。

そして覆われる。

通りすがりのおっちゃんに「ジャガイモ、草で見えんようになったなぁ」と・・。苦笑いで返す。

育つ時さえ抑えられれば収量は落ちない。

後は収穫のタイミングで食味が変わる。

さぁお楽しみに。


インゲンのトンネル。
収穫をする時、結構上も下もと屈伸運動をする。運動不足には良い。

そして必ず前をだけを向いて収穫をする。
しゃがんだ時ふと後ろが見えてしまう時がある。取り残しがこれもあれもと、どんどん後ろに・・・。




<ジャガイモ掘り。援農のお知らせ>
定期便のお客さま限定です。

収穫期が遅い品種もあり、もう少し遅らせた方が良い品種があります。
雨天時の予備日14日も芋掘り援農を募集いたします。

4日予定が空かないという連絡何件か聞いていますのでもしよければお申し込みください。