まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

種蒔き

2009年08月31日 21時39分34秒 | Weblog
 いまだに掘り続けているじゃが芋。埋っているのはアンデスとレッドムーンと言う品種だがどちらも今植えつける秋ジャガに出来る品種なのだがいまだに・・・。

 9月に入る前に菜っ葉の種蒔き。
 一つの基準が9月。夏は芽が出にくいのと害虫の問題で播けない菜っ葉も9月に入れば播ける。しかし去年就農して9月に入っても気温が下がらずこんな気候で菜っ葉播くのか?と疑問に思ったもの。今年はこれが例年並なのか分からないけどあまり気にせずに播ける。
 春は少々播き遅れてもグングン上がる気温と共に生長も早いが、秋はどんどん下がる温度に生長も遅くなる一方。播き遅れると取り返しがつかない。

 9月には8月に肥料を置き畝を立て準備しておいた場所もどんどん無くなっていく。まだまだ準備しないといけないのだけど9月に入ると忙しくてなかなか難しい。8月に秋冬作の全ての場所を作るのがベストだろう。トラクターが欲しい。


 お知らせ
 9月20日(日) 道明寺天満宮手づくりの市に出展します。
 詳細は→http://www.kawachi.zaq.ne.jp/tedukurinoichi/

 

秋虫

2009年08月25日 20時10分06秒 | Weblog
 太陽と台所の床に大の字になって皆で今年最初で最後のサマー(久石譲)を聞く。我が家の数少ないCDのうちの一つで普段音楽を聴くことも少ない。外は秋の虫の大合唱。

 もう夏もお別れ。今年は短い夏だった。

 風呂に入ろうと太陽の機嫌を伺っている間も外からの虫の声を聞きながら。こんな時間もいい。皆が都会の雑音を聞くのをやめてたらきっとこの世の中はもう少し良くなるのにな。と思う。

 ここに来て大きな道は近いけど。山から聞こえる音は車の雑音も消してしまう大きな力を持っていることに気付かされる。

 今日も「何でだろう?」「本当に強く想いがあるなら」と思うことはあったけど「まぁいっかぁ」と思う。

 結婚して3回の引越し。引っ越すごとに田舎に移ってきたのだけど引っ越すごとに喜びが増えてきた。

 貯金も尽きてきてこれからどうしようか?という悩みはあるけど「この生活を続けたい」という想いだけは強くある。心の体力はまだまだ残っている。

記憶

2009年08月24日 21時57分06秒 | Weblog
 朝水遣りをしに畑を見て回ると途中途中に「これをしないと」と作業を思い出す。

 この時期は畑の冬支度の時期で今段取り良くしていないと冬野菜が無いという事になる。春は少々種を播き遅れても良いが秋は播き遅れると寒くなる一方だから取り返しがつかない。
 去年は発芽が失敗の連続で思考能力はストップしていた。

 今年は今の所順調か?しかし頭の中はもう一杯一杯で一つ畑を見て作業を思い出すと後ろからポロっと記憶が落ちる。畑を歩いて記憶を拾いながら記憶を落とす。最近はこんな毎日。
 この作業は優先順位からいうと後ろの方だから頭の片隅にと思うのだがそんな片隅なんてあって無いようなもの。
 
 もう少し頭が良くて頭の整理が出来たら良いのだけど。

 今年は涼しいから一発目の菜っ葉の種蒔きは今でもしたいぐらいなのだけど早めるというのがなかなか出来ない。場所も作れていないのだから9月に入ってすぐに播けるだろうか。

 今年も畑は草に埋もれた。でももう少し。草は押さえるのではなく逃げ切るのだ。

 里芋は肥切れで葉の色が薄い。
 湿気の多い所で作るのだけど土寄せが重労働なので私は初めに肥料を入れマルチをして深く植える。後は一、二度除草に管理機を入れほっとくだけ。でも肥料の量が今年は少なかった。

息子の誕生日

2009年08月23日 21時06分08秒 | Weblog
 朝、息子の誕生日にロールケーキを作ると約束して家を出る。
 まずは苗の水遣り、人参の水遣り。そしてキュウリの収穫。隣の草に埋もれているズッキーニがまたチラホラと出来ているので草をかき分けて探す。これで午前中の2、3時間はあっという間に経ってしまう。これが毎日なのだから作業がなかなか進まない訳。

 一度畑に来るとあれもこれもと仕事を見つけてしまう。きっとこれを今日しなかったら明日も明後日も出来ないだろうなぁという仕事だけを済まして帰ると10時半。
 遅い朝食を済ませロールケーキ作り。

 そうこうしているうちに私の父と祖父、祖母が来る。太陽を実家で祝ってくれると言うので連れて帰ってもらい私たちは作業をして実家に向かう。着いたら19時を回っていた。

 太陽の誕生日もゆっくり祝ってやることも出来なかったバタバタの毎日。実家で皆で祝ってくれて良かった。

 しかし早い。もう2年が経った。こういう生活をさせてもらい、こういう環境で子育てを出来る。大切な時間を毎日積み重ねていることを日々実感できることに感謝。

こんな生活

2009年08月19日 20時27分03秒 | Weblog

 帰ったら「汗臭い」と嫁さんに言われ。2年目こんな生活も少し慣れてきた感じ。
 嫁さんも子供も風呂に入った様子。ゆっくり風呂に入れるなと飯前に風呂場に。でもそう上手くはいかず太陽が風呂場のドアを開ける。こっちに引っ越して風呂場が広くなったので太陽の相手をしながら体を洗いシャワーも使える。湯船に浸かっても太陽はいっこうに閉めようとしない。「ジャ、ジャ-」と水をくれとコップを突き出す。疲れてゆっくり風呂に入りたいのに・・・。しまいには嫁さんに服を脱がされ入ってくる始末。

 そして飯を食って少し太陽と遊んでブログを書いて。あとは種の注文やら調べ物など少々して寝る。こんな毎日。
 テレビが無いことに驚かれることがあるけど全く見る時間は無い。忙しい訳ではないのだけど四六時中、農業=暮らしのことを考えているから嫁さんのとの会話も90%以上はこのこと。何をするもこのことから離れることは無い。

 最近は太陽も色々と分かってきて帰って来るとバイクの音を聞きつけ「お帰り」と叫びに玄関まで出てくる。出かける時も「ばぁばい」と送りだしてくれる。

 こんな生活は楽しい。

 毎日がこの繰り返しだけど、こんな生活が楽しい。

 久しぶりに今日の晩御飯。
 今日はきゅうり尽くし。キュウリのとろろ汁、キュウリの炒め物、キュウリの佃煮、中華風キュウリの酢醤油漬け。
 オールきゅうりです。

 沢山出来る時はばっかり食になる事はしばしば。でも不思議と料理になって出てくると嫌にはならない。一食で12本ぐらい。生ではキツイけど。
  
 
 

目指す所

2009年08月18日 21時29分08秒 | Weblog
 初めの頃、有機野菜は子供のために安全な食べ物をと言う感覚があったような気がする。
 今はこういう感覚は全くない。この生活は子供の為であるけど、自分達も子供も“受け入れる”ことの難しさ、必要性を感じる事の方が感覚として強い。

 例えば今の家は大きな国道沿いで田舎だからダンプが夜中中走る。特に山の頂上に当たるこの場所、上ってくる音、振動は凄まじい。
 そして携帯の電波棟が目の前にそびえ立っている。これだって子供のことを思うと気がかり。

 でももしこれが原子力発電所だったらと考える。もし核再処理工場ならと。私たちはここで生活をする事を選択するだろうか?
 答えは出て行かず生活すること。とても難しい問題だけどその時考え結論がそうでありたいと思う。もちろん子供も一緒に。

 子供のために安全な食べ物と思うお客さんは多いと思うけど何だか私はこの事がスッと心の中に入っていかない。
 私達の目指す所。それは私だけ、我が子だけ、では無い。

 セット野菜から季節を感じ、生産者を思い、土と繋がる。このことから自然を敬い学びセンスを磨く。そして子供たちが大人になった時、芯を持った人であってほしい。そしてその子供が、またその子供にも受け継がれるものであって欲しい。
 
 私達の目指す所が見えてきたように思う。一方で私達の生活の先も見えてきた。
 
 5年は何とか続けたい。この冬はアルバイトしないと・・。

ムカデ

2009年08月17日 20時52分54秒 | Weblog
 夜寝ていると突然足の裏に激痛が。
 ん!ん!痛い。寝ぼけていて痛いよね?と自分に問いかける。いや痛い・・。

 何か分からず起きている嫁さんの所へ。「何かに噛まれた。見てきて、とりあえず太陽動かして」と言ったきりホント痛くて動けない。

 よくよく探すとムカデ。痛いとは聞いていたがこれほど痛いとは・・・。

 山際に引っ越して色々な生き物がここにいる。良くも悪くも。でもこれってありがたいというか、安心できるというか。ここは人は少ないけど全然寂しくない。これからムカデとも共存していかないと。
 でもエアコンの穴にスズメバチが巣作りしていて段々あの土で出来たような巣が出来てきた時は焦った。さすがに共存は出来ないので殺虫剤で駆除したけどこの時もホントに怖かったぁ~。


 いまだに掘っているジャガイモ。ホントは7月一杯ぐらいには堀上げるのだけど雨が続き掘るタイミングを逃して・・・。そうなると次の仕事の合間に掘るのが意外と大変。草に覆われ根が絡みついて掘り難い。草刈で一度刈ったけどまた刈らないと。左の草が生えている中にもジャガイモが眠っている。 

セロリの植え替え

2009年08月15日 02時51分05秒 | Weblog

 セロリの苗。2度目の移植を終えたところ。まだ半分残っている。一回目の移植を終えてしばらくすると「大きくなるが早いな。もう少しで2度目の移植だな」と思うのだけどこの時が移植の適期なのだろう。ちょうど良い大きさで始めるとみるみるうちに大きくなって「早くしないと」と焦ってくる。そのうち適期で植え替えられたのは半分で残りは植え遅れになってしまう。この現象、どんな苗作りの時でもわりと起こる。
 
 去年は1回の移植で小さい株にした。と言うのも手間を減らしたのだけど今年は少し欲が出て?少し気合が入っている。
 私の中では夏野菜の大様はトマト。冬野菜の大様はセロリなのだ。

 ただこの野菜寒さにとても強いとは言えず1月2月の寒さには絶えられない。その為12月までに収穫をしなければならないのだが逆算して種蒔きの時期を決めると真夏を越えなければいけない。
 しかもこの野菜、暑さにも弱く30度を越えると生育を止める。涼しい期間が長くいる野菜で真夏は育苗で温度管理をしてやらなければいけないのだ。だから育苗期間が長い。

 日本の四季がある気候に合わない作物なのだけどわりとこういう作物は多い。キャベツもブロッコリーも寒い所の野菜なのにちょうど今が種蒔き時期。遅れると育たない、冷害が起きるなどになる。
 春は少々遅れていも良いが、秋は播き遅れるなと良く言う。

 さぁセロリ今年はどうかな。

スパゲッティー

2009年08月13日 20時58分57秒 | Weblog

 今回も二日掛かりでトマトピューレを作る。 
今回は99本。嫁さんが家事をこなしながら2日がかり。


 野菜が出来てきたかなぁと思ったらまた低迷する。今年は肥料を市販のものを減らし出来るだけ安く手に入るものに切り替えているのだがこれがなかなか上手くいかない。
 牛糞と市販の肥料の組み合わせの方が使いやすいだろうと思うけど、牛糞には手を出す気にならない。(粗悪飼料、ワクチンなど)行き詰まりを感じながら少しづつ試行錯誤しながら進むしかない。

 先輩農家が「スパゲッティー、スパゲッティー」としきりに言っていたのでナポリタンが食べたくなって。
 スパゲッティーと言ったらジェノベーゼとかぺぺロンチーノとかじゃなくてミートソースとかナポリタンだよね。という事になってソーメンナポリタン。

 わりと素麺でも美味しい。お客さんのレシピで作ったトマトケチャップを入れてナポリタン。

 
 今日はカリフラワーの定植。今年も種蒔きが上手くいかなかったので3分の2ぐらいは購入苗。実は買ったほうが種代、土代、手間を考えると割が良いかも。ただ化学肥料、農薬は掛かっている。とても小さい段階で親指ぐらいの苗で土も親指ぐらいの量なので気にすることの無い量。むしろこれぐらいなら鶏糞など肥料の方が危険度からいったら高いと思う。
 ただ有機農業をしている以上、こういうものは出来るだけ使いたくないのが心情。自分で作るのが一番なのだけど技術と設備が整っていない。

センス・オブ・ワンダー

2009年08月12日 22時34分32秒 | Weblog
 最近しきりに「センス・オブ・ワンダー」と嫁が言う。
 沈黙の春のレイチェル・カーソンの最後の本である。

 セットも「センス・オブ・ワンダーだと思う」としきりに。

 今日彼女が結婚前に名古屋で取っていた野菜セットを彼女の実家から届けて頂いた。私達が見本としているセットで中間業者が間に入っているのだが一農家が一セットを作る。全てで3農家が契約出荷しているのだがそれぞれがセットを作るので生産者によって内容が変わる。それぞれが作る野菜を分担はしない。

 これが彼女の言う「センス・オブ・ワンダー」なのかな。
 業者がやっているセット野菜は全国の農家から寄せ集めて作るセットが多い。そうしてしまうと季節感を感じる事が出来ない。南では大根が終わってしまっていても北ではまだ出来るのだから。

 そして一農家が作ると決まって品質が低くなってしまう。菜っ葉専門、人参専門ではなく多品目、うちでは年間40から70種類の間を栽培するため技術がそれだけ必要とする。

 今回もB品と言われるものがあった。そして農家直送だから出来るビニールを使わず新聞で包む包装。
 こういうセットから感じ取るものは多い。完璧な必要はあるだろうか?
 農家として品質を求めないという事は禁句ではあるが、自分が消費者になったときビニールに包まれた奇麗な野菜よりもこういうセットの方が感じ取るものが大きい。

 季節を感じ、生産者を思い、土と繋がる。

 この感覚こそ心を育む大きな栄養素となる。 

 土用は遠くのとうにすぎたのだけど今年は雨が多くてなかなか干せなかった。
 太陽が何だか静かだなぁなんて思って見にいったら干してある梅干を4つも食べていたようだ。

2009年08月10日 22時28分59秒 | Weblog
 雨の中収穫。今日は雷がすごい。

 この地に来て雷が怖いと思うようになった。標高200か300ぐらいだろうか?早朝霧掛かったような雨。雲が近いせいか雷も近いように思う。
 去年はゲリラ雷雨で何度もさっさと退散した覚えがある。畑に一人。怖くて怖くて。地震、雷、火事、おやじ。この四つはホント怖い。

 今日は収穫で簡単には逃げられない。早く尻尾を巻いて逃げたい気持ちは山々なのだけど。加工用トマトも畑に置いておくには限界で収穫してしまわなければならない。

 全てで60k。これを2回洗う。合羽を着て雨の中。

 農業って辛いや怖い、痛いとかまぁあるのだけどもう辞めてしまいたいと思うことは不思議とない(好きな事をしているのだから当然だけど)むしろ自然を身体全体で感じる事に幸せを感じたりする。
 もちろん辛い事だけではなく嬉しいこと、楽しいこと、美しいと感じたりとあらゆる触感を身体で感じる事が出来る。これを四季それぞれに。

 日本って素晴らしいなと思う部分で、むしろ平坦に暮らす方が勿体無いなと思ってしまう。
 一年中同じ仕事なんて私には耐え難い。

 四季を感じ自然のリズムで。こういう当たり前の暮らしがしたかった。

 

秋野菜

2009年08月09日 22時20分34秒 | Weblog

 茂ってきた落花生。名前の通り花が落ちてそこから根のようなものが伸び地中に突き刺し実が成る。JA大阪南の栽培指針には0.02ミリのマルチなら突き破る為取り除く必要がないと書いてあるのだがいっこうに突き破る様子が無かったのでたまりかねて一畝マルチを取った。果して取る必要が無いのだろうか?
 関西では茹でラッカと言う物はあまり無いのだがこれが旨い。大きい物はホクホクした感じで、少し未熟な物は小さい豆と周りのゼリー質が甘くてなんとも旨い。さらに小さい物は皮ごと食べる。これが一番私は好きだ。枝豆が無い9月後半から10月上旬の収穫。今年もあり付けるだろうか?

 今年一番熱が入っている?白ネギ。手前が下仁田ネギ、奥が長ネギ、リーキも植えたが果して。
 実は関西の青ネギが作るのが苦手で・・。で東京ネギを・・。

 ネギは草の陰も嫌うと言うほど除草が必要で、いつも播くのだがいつの間にか草に覆われどこにやら。耕すと再び根をつけてネギだけが伸びてくる強い作物でもあるのだが。
 こまめに手入れが必要な所が私と相性が悪いみたいで・・。

 もちろん関西人である以上青ネギは大好きなのだけど、白ネギは土寄せのついでに除草も出来るからという理由。

 ゴボウは今年も草に覆われた。大浦太ゴボウと言う太く短根が特徴の品種。柔らかく香りが良い。特に掘りたては格別。スーパーのゴボウはこれを食うと食う気を無くすだろう。草に覆われても出来るのでご心配なく。と言っても追肥をもう一回したかったのだけど覆われてしまったので出来ないのが少し不安だが。

 後で播いた一畝も発芽が悪かったのと害虫で3分の2以上が出来ていない。今年は手があったので播きなおし、除草で何とか救出して少しは採れるだろうけど一人なら潰すしか手が無かっただろう。
 発芽が揃って手間を掛ける価値が生まれるし、草も作物に少しは押さえられる。

 去年出来なかった野菜、出来が悪かった野菜を軌道修正して今年は何とか80%は順調に進んでいる。
 これで夏野菜が上手く行っていたら言う事は無かったのだけど、そう上手くはいかない。

日本農業のバカ

2009年08月08日 20時19分53秒 | Weblog
 近くでネギを作っているおじさん。
 「無農薬は辞めたんですか?」薬を撒いていたので。

 以前は大手有機野菜の中間業者と契約し作っていたのだが出来た分だけ取ってくれるのではなく数を決められてしまうし少しでも病気が出たら取ってくれないので割が合わなく辞めたと。
 
 今は市場出荷なのだがこれもなかなか難しいらしく、折れているネギは弾かれてしまうらしい。今ある大量のネギを潰すと言う。
 
 私にはこれが出荷できず潰してしまうネギには見えない。
 「もうイヤになるな。でもケツ割ったと言われたくなし・・。」と言う。

 お隣の葛城市にはネギで一儲けした農家が沢山いる。ネギ御殿と言われる大きな家を建てた農家もあるそうな。
 もちろん農薬たっぷり掛けているのだけど。ここも市場の値段が安い時は出荷しないようでよく潰しているのを見かけた。

 ある知り合いが牛小屋から出た下水をネギの水遣りに使っているのを見て「こんな汚い水。食べる人間のことなんか考えちゃない。」なんて言っていた。その通りで農家は金儲けに必死、食べ物を作って生きていく事が大変な世の中なのだから。
 でも牛の糞尿が混じった水は肥料にるだろう。私が農業経営者なら良い手だと思うかもしれない。畑に牛糞を山ほど入れるのとそう変わらないかもしれない。
 生産者の心がそう温かくないのは確か。

 儲かる農家、儲からない農家共に同じ食べ物を作っているのに消費者の顔を思い浮かべて作っている農家はそういない。
 きっと悪人は10分の1もいないのだろうけど消費者と生産者が繋がっていないのが最大の原因。誰も悪くは無い。悪いのは今のシステム。
 これを変えるのは生産者であり消費者。

 日本の農業の形がバカだという事を皆が知るべきだ。無農薬が正しいと言う訳ではなく農薬、化学肥料がいけないと言う訳でもなく地産地消が正で産地型が負という事でもない。全ては人の心次第。お互いを想う形がそこにあれば・・。

収穫

2009年08月06日 20時26分12秒 | Weblog
 大雨の中収穫。雨の中の収穫はそれなりに辛い。どうしても楽しくは思えない。

 もう穴の開いた長靴は水が入り込みグジュグジュするし腰もまだなんとなく痛い。一人というのが一番辛いというところか。
 
 一度ウドンコ病で瀕死の状態だったズッキーニも再び取れだしてきた。もうすでに草に埋もれているのだけど取れることはありがたい。ただ取るのは一苦労。
 キュウリも初出荷。ツルムラサキ、エンサイも入り何とか野菜が揃い出した感じ。ナスも少しづつ取れ出している。オクラ、モロヘイヤはもう少し。

 去年8月は雨が降らずに困った覚えがあるが今年の天気は何だかおかしい。毎年おかしい。
 でもここまで暑くない夏は珍しいけどこのまま秋になるのかな。

トマト

2009年08月05日 21時46分05秒 | Weblog
 今年は腰の調子が良いなぁなんて思っていたけど今年一番の腰痛。
 
 恐らく腰痛から来る頭痛もする。午後からタイミング良く雨が降り出したので横になって休む。
 ちょうど肥料も置き人参が芽を出すまでにはこういう天気はありがたい。。


 ここに引っ越してゴキブリ5匹ぐらいやっつけただろうか。早くもムカデも部屋の中に出た。どうやって殺そう?金槌でドン!とするが潰れているはずなのに死なん。強い。

 嫁はトマトピューレ作りに奮闘。

 今年多目に作付けした加熱用トマト。一つは日本では珍しい固定種(種が取れる)。もう一つはイタリアの品種。
 実は言うと作物で一番好きなトマトであるがその中でも加熱用が好きなのだ。生食用は手間も掛かるしソースにしても水臭くて旨くない。3分の1ぐらいまで煮詰めれば良いけど。
 トマトは生で食べるよりも是非料理で使いたい。たらふく食べたいという欲望が常にある。ホール缶を買うのも良いがせっかく農業をしているのだから自ら作りたい。また市販とは違う味わいだし品種も選べる。市販よりも旨くなければ意味が無い将来の行く先はここにあると思う。

 コンテナ2杯分。恐らく40k近いトマト。

 家庭の台所では無理がある。3回に分けての瓶詰め。2日掛かった・・・。ご苦労様。
 この為に大きな寸胴とムーランを購入したがなかなか大変。大仕事。加工所が欲しい。

 全部で65本。450mlなので約30ℓ。

 初めての試みなので全てがパーになる可能性も無きにしも非ず。
 しかし、ここへ引っ越したからまだキッチンが広くて良かったが前の所じゃ出来なかった・・。
 成るように成る。これ私たちの人生。