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将棋の日記

NHKのプロフェッショナル

2008-07-15 23:59:27 | 私の将棋
今日はNHK総合(PM10:00~11:00)より「プロフェッショナル(将棋名人戦)」を見ました。

率直な感想は、人対人の将棋はいい!
アマチュア、プロと関係なく「人対人の将棋はいい」と思った。
分かりやすい言葉でいえば、人の将棋には人間ドラマがあるという事です。

いつもタイトル戦は、ネット中継で見ています。
カメラを通してでしたが、2人の対局姿と本物の盤と駒を見せて頂いた。
※タイトル戦で使われる、盤は約300万円、駒は約100万円すると言われています。

最高の舞台で、森内俊之さん、羽生善治さんが対局する風景を見て良かった。
2人は、小学4年生の時に初めて将棋を指しました。
その時は、森内アマ初段、羽生アマ四段だったそうです。
初対局は、森内さんの勝ちでした。
羽生さんへのインタービューの中で、小学4年生の時と今の名人戦の時の森内さんは違いますか? と質問しました。
昔と今とでは、もちろん変わらない部分はあります。 と羽生さんは答えました。

1つの81マスの将棋に、人が変わらない部分を持っていること。
そして、いろいろと経験して最高の舞台での名人位を争う2人には、人間ドラマを感じました。

森内さんは、羽生さんが七冠達成の時にタイトルに挑戦も出来ない自分に劣等感を感じたと言っていました。
羽生さんは、七冠を達成して数年後には一冠(王座)までに陥落した。
※1つのタイトルを持っているだけでもすごいことだけど。 (陥落したは、羽生さんを形容していっている表現だと思う)

そして色々と経験して、2人は名人戦の最高の舞台で2人だけの世界で、お互いを認め合って、競い合って、勝負師として、勝ち負けの世界で活躍し続けること。


改めて、言うことではないですけど、名人戦とは。
5つのクラスに分かれて、最高のクラスで1位になった者だけが名人に挑戦できるシステムであります。
そして実力制になってから、木村名人、大山名人、中原名人、谷川名人、森内名人、羽生名人の6人しか、永世名人(5期以上)になっていないほど、永世名人になることはとても難しいことであります。

今回、森内さんに名人を挑戦して、羽生さんは奪取して6人目の永世名人となりました。
また、名人位の重みを考えると名人に対する人間ドラマが実力制になってからあります。


私は、人の将棋に魅力をもって、将棋を一生の趣味できることが、嬉しく思いました。 老若男女と問わず、ルールさえ覚えれば、誰とでも指せる将棋。
改めて思った、将棋がやっぱり好き!

王位戦_49_1_2

2008-07-15 13:56:48 | ネット中継(図面)
===== 2008/07/15 13:55 追記 =====

▲6六角と打ちました。

<形勢>
駒の損得:互角
駒の働き:先手は打ち角、後手は持ち角の差ですが、現在は互角
玉の堅さ:先手は2枚(▲9五歩より1つ広い)、後手は2枚(△1四歩)、現在は互角
手番:後手
形勢は互角

===== 2008/07/15 14:05 追記 =====

△同香、▲同香成、△6二飛、▲9七角だと、先手の成香より先手が良いです。
なので、後手の飛車は逃げると思います。

<形勢>
駒の損得:先手は2歩得。
駒の働き:先手は角が質駒、後手は飛車が質駒、現在は互角
玉の堅さ:先手は2枚、後手は2枚、現在は互角
手番:後手
形勢は互角

===== 2008/07/15 14:20 追記 =====

形勢は先手有利ですが、後手の2枚角の使い方に注目です。
後手にうまい角の使い方があれば、逆転の可能性があります。
まだまだ、微差で先手が有利なので、これからの将棋です。
※個人的には、羽生三冠は間違えないと思うのでこの時点で、羽生三冠が65%ぐらいで勝ちだと思います。

<形勢>
駒の損得:先手は1歩得と(桂・香)と角の2枚換えより先手良し。
駒の働き:先手はすべての駒が働いている、後手ははすべての駒が働いているので互角。
玉の堅さ:先手は2枚、後手は2枚、現在は互角
手番:後手
形勢は先手有利

===== 2008/07/15 14:50 追記 =====

前図から△8六歩と1手指したところで、羽生三冠が長考しています。
1)▲2四歩、△同歩、▲5五桂、△5二銀、▲3四歩の展開が予想されます。
2)▲2四歩、△同歩、▲3六桂の展開が予想されます。

<形勢>
駒の損得:先手は1歩得と(桂・香)と角の2枚換えより先手良し。
駒の働き:先手はすべての駒が働いている、後手ははすべての駒が働いているので互角。
玉の堅さ:先手は2枚、後手は2枚、現在は互角
手番:後手
形勢は先手有利

===== 2008/07/15 16:00 追記 =====

△同歩、▲5六金、△4七桂成、▲4四香、△5二銀、▲3四歩の展開が予想されます。

<形勢>
駒の損得:先手は2歩得と(銀・香)と角の2枚換えより先手良し。
駒の働き:
先手は2筋の飛車を活用をしています。 先手は▲4七金は質駒です。 ▲9七香が遊び駒(しかし、終盤で効果がある可能性があります。)
後手は、△5五桂の金取りになっています。(たぶん、▲5六金より金が逃げると思います。) △7三金が遊び駒。
△7三金を考えると、先手の駒の方が効率はいいと思います。 
玉の堅さ:先手は2枚、後手は2枚、現在は互角
手番:後手
形勢は先手有利

===== 2008/07/15 17:10 追記 =====

△5二飛、▲4四桂(△5一飛、▲3二銀、△2二玉、▲2四飛、△3三玉、▲2三飛成より詰み)、△同金、▲同銀、△5一飛、▲4三銀成の変化は先手良し。
なので、飛車は逃げないと思います。

<形勢>
駒の損得:先手は2歩得と銀2枚と角の2枚換えより先手良し。
駒の働き:
(先手)2筋の飛車を活用をしています。 先手は▲4七金は質駒です。 ▲9七香が遊び駒(しかし、終盤で効果がある可能性があります。)
(後手)△7三金が遊び駒。 △5五桂の金取りと6七の地点に利いています。 △9六角が金を狙っています。 後手の角が効率よく使われています。
効率はどちらがいいとも言えないので、互角でしょうか。 
玉の堅さ:先手は2枚、後手はなし、先手はがいい。
手番:後手
形勢は先手有利ですが、駒の効率より逆転の可能性があります。

===== 2008/07/15 18:15 追記 =====

△6七角、▲8八玉、△8七歩、▲同玉、△8九角成の次に△9五桂、▲9七玉、△9六歩、▲同玉、△7八馬、▲9五玉、△8四金打までの詰みを狙っています。
後手の角がうまく活用して逆転模様です。
やはり、後手の角の使い方によって先手の駒得で有利でも、逆転の要素はあると思います。

<形勢>
駒の損得:先手の銀・香得。 先手良しですけど終盤なのあまり関係ありません。
駒の働き:
(先手)2筋の飛車を活用をしています。 先手は▲4七金は質駒です。 ▲9七香が遊び駒(しかし、終盤で効果がある可能性があります。)
(後手)△7三金が遊び駒だけど、先手の入玉を阻止している意味もあります。 △5五桂の金取りと6七の地点に利いています。 後手の角が効率よく使われています。
効率はどちらがいいとも言えないので、互角でしょうか。 
玉の堅さ:先手は1枚、後手はなし、先手はが少しいい。
手番:先手
形勢は先手有利ですが、駒の効率より逆転の可能性があります。

kuroumaさんでも解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

===== 2008/07/15 18:45 追記 =====

前図の△6七角、▲8八玉、△8七歩と進みました。 ▲同玉は解説通りに先手が危ないので、▲9八玉でした。
ここで、△4一玉の顔面受けは、後手の変調ですね! 後手の攻めが切れ模様ですか・・・。

<形勢>
駒の損得:先手の角・銀得。 先手良しですけど終盤なのあまり関係ありません。
駒の働き:
(先手)▲5一銀が攻めの拠点。
(後手)△7三金が遊び駒だけど、入玉を阻止。 △6九竜が攻めの拠点。 攻め駒が桂・金・竜の3枚です。 4枚の攻めは切れないと言われているので、難しい。 
玉の堅さ:先手は1枚、後手はなし、先手はが少しいい。
手番:先手
形勢は先手有利です

※後手は駒損しているので、終盤で駒不足すると即不利になります。

===== 2008/07/15 19:00 追記 =====

投了図です。
後手は逆転にならず、先手の羽生三冠が勝ちました。


===== Logical Spaceより =====
61手目の14:20の段階で、先手有利になりました。
もちろん、後手の角がうまく使う展開になると逆転の要素は、もちろんありますけど。
やはり、後手は△9六角より角をうまく使う手順を発見しました。
これから、終盤は「駒の損得より速度」なので、後手は駒(今回は角)の効率より形勢を難しくしました。
やはり、羽生三冠なので間違えず、そのまま微差を保ちながら勝ちきりました。
私の印象です。

将棋は逆転するゲームなので、勝負は最後まで分かりません。
今回も逆転する可能性を秘めた感じで、とても、面白かったです。


<形勢判断>
今回から形勢判断を入れました。
少しは、難解なタイトル戦のプロの将棋を楽しめると思います。
少しは、局面の見方が分かると思います。

瀬川四段、残念(涙)

2008-07-15 01:36:59 | トーナメント戦&予選情報
7/14日に瀬川四段が朝日杯より対局を行いました。

朝日杯中継サイト

(先)瀬川四段vs甲斐女流初段
戦型:後手の四間飛車
結果:瀬川四段の勝ち
後手の△3五歩を咎めるような指し方でした。 それから、乱戦になりましたけど、先手の囲いは固く、後手の玉をうまく仕留めました。

(先)瀬川四段vs青野九段
戦型:一手損角換わり
結果:青野九段の勝ち
先手は▲7五歩としましたが、緩手のように見えました。 逆に目標にされて良くなかったと思いました。

===== Logical Spaceより =====
2連勝をすれば、フリークラスから昇級する条件を、後1勝になりますけど、負けました。 やはり、元A級棋士なので、簡単には勝てないですよね!
個人的には、涙、涙でした。