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将棋の日記

竜王戦決勝トーナメント(7/25)

2008-07-25 13:42:25 | ネット中継(図面)
今日は、竜王戦の決勝トーナメントの木村八段vs阿久津六段が行われます。(10時開始)

先手:阿久津六段
後手:木村八段

戦型:一手損角換わり

竜王戦中継ページ

Skype(インターネット無料電話)
図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。

===== 棋譜解説 =====
(解説はLogical Spaceのオリジナル)
※竜王戦は解説があるので、それを踏まえて解説をしようと思っています。

===== 2008/07/25 13:40 追記 =====


<形勢判断>
駒の損得:互角
駒の働き:互角
玉の堅さ:互角
手番:後手
形勢は互角

===== 2008/07/25 15:40 追記 =====

先手が工夫をしている局面。 ▲6八金と▲3七歩(右桂を使わない)ところ。
普通は先手が工夫する必要がないところ、工夫をしている。
普通に駒組みをすると後手から△8五桂の筋が先手の嫌なところ。
なので、先手がそれを警戒して、駒組みを工夫しているところが、本局の見どころでもあると思う。
あえて言うならば、先手の駒組みの構想力がどうなるか?

<形勢判断>
駒の損得:互角
駒の働き:互角
玉の堅さ:互角(玉の位置の違いがある)
手番:先手
形勢は互角

===== 2008/07/25 16:20 追記 =====

さらに、後手が工夫をしました。
▲3七桂、▲2五歩ならば、△4二金と出来ません。

<形勢判断>
駒の損得:互角
駒の働き:互角
玉の堅さ:互角(玉の位置の違いがある)
手番:先手
形勢は互角

(仮想局面)

△4二金と出来ない訳を、この仮想局面で考えてみたいと思います。
▲4五桂、△2二銀、▲2四歩、△同歩、▲同飛、△2三歩、▲2八飛より
後手の△2二銀が動くことが出来ません、また、守りの駒にもなっていません。

===== 2008/07/25 19:20 追記 =====


<形勢判断>
駒の損得:互角
駒の働き:▲1七桂が遊び駒より、少し後手良し
玉の堅さ:先手は3枚、後手は2枚より、少し先手良し
手番:後手
形勢は互角

===== 2008/07/25 20:00 追記 =====

プロは遊び駒(▲1七桂)を取るのは、一般的に損なので、△1五歩がプロ的には以外でした。
△1五歩しか手が無いようでは、先手良しとの見解がプロの判断だと思います。
逆を言えば、遊び駒を取りに行くより、他に有効な手を指した方が得だという考え方です。

<形勢判断>
駒の損得:先手の5歩と桂の交換、後手は歩切れ
駒の働き:▲1六飛がどうなのか?
玉の堅さ:先手は3枚+馬、後手は2枚より、少し先手良し
手番:後手
形勢はやや先手良し
※局面が落ち着けば、駒得で後手良しとなる。

===== 2008/07/25 21:00 追記 =====

> △9五香が検討されている。▲9五同香は△9六桂▲9八玉△9七歩▲同桂△6八成銀で後手の勝ちという。
△9五香、▲8六歩ではどうでしょうか?

<形勢判断>
駒の損得:先手の5歩と桂の交換、後手は歩切れ
駒の働き:先手の大駒は受け駒、後手の大駒は攻め駒
玉の堅さ:先手は3枚+馬、後手は2枚より、少し先手良し
手番:後手
形勢は不明
※後手の攻めが切れるかどうか・・・。
※先手の金銀は、壁駒・・・!?。

===== 2008/07/25 22:10 追記 =====

駒の損得より速度なので、どちらが読みがまさっているのか?

<形勢判断>
駒の損得:先手の5歩得、後手は歩切れ
駒の働き:先手の大駒は受け駒、後手の大駒は攻め駒
玉の堅さ:先手は1枚+馬、後手は2枚より、少し先手良し
手番:先手
形勢は不明

===== 2008/07/25 22:30 追記 =====

投了図です。
後手の木村八段が勝ちました。
さすが、A級棋士であります。

次の郷田九段と戦うことになりました。 今度はA級棋士同士の対決となりました。