LogicalInSpace

将棋の日記

竜王戦23_2_2

2010-10-27 19:03:29 | プロ棋界情報
渡辺竜王に羽生三冠(名人・王座・棋聖)が挑戦する第23期竜王戦の第2局の2日目です。

先手:羽生三冠
後手:渡辺竜王

戦形は、相矢倉。
結果は、渡辺竜王の勝ち。 これで、渡辺竜王の2連勝です。


今回の矢倉は、先後ともに端攻めがテーマになった矢倉でした。

何だか、先手の矢倉は不利の印象が残る将棋でした。
丁寧に受けると後手の矢倉が勝てる印象です。

私が気になった局面
・85手目の▲8四同馬
解説にある通り、先手が駒損なので、気になる局面です。

・104手目の△4五銀
飛車・角の両取りになるので、うまい受けがあると思いました。

・115手目の▲6四角
この角は1筋に狙いがありましたが、▲5七角⇒▲7五角⇒▲6四角と活用しました。
このような角の動きが、駒の活用になると思いました。

見ていて楽しい将棋でした。
11月10・11日の第3局を楽しみにしたいと思います。

竜王戦23_2_1

2010-10-26 22:25:15 | タイトル戦&予選情報
渡辺竜王に羽生三冠(名人・王座・棋聖)が挑戦する第23期竜王戦の第2局の2日目です。

先手:羽生三冠
後手:渡辺竜王

戦形は、相矢倉になりました。
59手目の▲1五歩から長考の応酬になっています。
そういう意味では、プロの矢倉は59手目の▲1五歩が指定局面だと言えると思います。
つまりは、59手目はプロ的には未知の局面だと言えるだろう。

矢倉が純粋文学と言われた時代が懐かしいです。
最近は矢倉の将棋は、あまり見かけなくなりました。

矢倉は、人によって見方がさまざまあるので、面白いです。
・全部の駒が働くから面白い
・居飛車党ならば、矢倉は純粋文学
・矢倉は難解すぎる
・居飛車党でも矢倉だけは指さない
・振り飛車党なので矢倉は分からない
パッと思いつくだけでも5つぐらいの見方が出来ると思う。

竜王戦の局面そのものは、プロの最先端の局面だと思うけど、矢倉という戦法そのものは、温故知新だと思う。
考え方、駒の活用の仕方とか、細かい駆け引きなどは、古くからあるし、本当に細かい部分で新しい。

私は、矢倉は難解だけど、見ていて楽しい戦法です。
矢倉は、△9四歩型、△9五歩型(44手目の△9五歩)の違いで結論が異なり、先手の仕掛け方も、後手の駒組みによってさまざまです。
本当に細かい部分では難解ですが、単純に59手目の▲1五歩の仕掛けは成立するのかな・・・!? と考えてみたり。
本譜の57手目の▲6四歩も先手の仕掛けと見ると、入れる入れないで、どう違うのだろうと。 入れない将棋もプロの実践例ではあるようです。

矢倉は難解だと思う方は、次のように考えれば面白いかも。
後手の金銀が中央に集まっているから、先手は53手目の▲1五歩から端攻めをしていると捉えると、それはそれで理にかなっている指し方だと見れば、それなりに矢倉を単純に見えるかも。
中央に金銀が集まっているので、▲5五歩や▲5八飛の組み合わせで仕掛けても、先手の仕掛けは成立しない。


いつの間には、こんな長文になってしまいました。
それだけ、渡辺竜王と羽生三冠の将棋は面白いし、竜王戦という大舞台に何か魅力を感じる物があるのでしょう。
温故知新の矢倉でも、未知の局面があると考えただけでも、将棋の奥深さを感じる。
2日目の将棋は、どうなるでしょうか? 両棋士の指し方に注目です。

封じ手の局面

2010-10-14 23:18:48 | プロ棋界情報
竜王戦の第1局の将棋が封じ手をしました。

各ブログをみると、後手の羽生三冠がよくない感じのことを書かれてあった。
プロ棋士の解説が「先手持ちたい」を言った言葉をそのまま鵜呑みするのもいかがなものかなと感じました。

素人に解説をするならば、「悪い」、「良い」をはっきり言った方が面白い訳だけど。
アマチュア有段者があの局面をみて「よくない」と思うのかな?

ましてや、時の名人である羽生三冠の手を簡単に「よくない」なんて言っていいのだろうか?
まだ、「プロ的には指しにくい変化に羽生三冠が誘導した局面」と書いた方が正しいような気がする。
「プロ的には指しにくい変化」だと思うが「善悪」の判断はまだ早いのではないのだろうか?

自分が同じ局面で後手を持った場合は、後手としてやむ得ない変化であると思う。
まだ、いい勝負だと私には見えるけど。

不満というより、何か変な先入観で将棋をみている気がする。
なんだろう、この変な先入観は・・・!?

最近の羽生三冠

2010-10-03 13:33:27 | ファン棋士情報
最近の羽生三冠の話題について
10月2日(土)の将棋世界、10月6日号の週刊将棋に、竜王戦の話題が書いてありました。

将棋世界には、久保二冠との三番勝負を自戦記。 竜王戦の挑戦者としてインタビュー。
週刊将棋には、竜王戦の挑戦者としてインタビュー。

竜王戦では2度目の対決(タイトル戦では3度目)になり、羽生三冠には竜王を奪取すると通算7期の規定より永世竜王と同時に永世七冠を手にします。

竜王戦の第1局は、来週の14・15日(木・金)が対局日です。