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将棋の日記

棋聖戦79_3

2008-07-02 07:53:34 | ネット中継(図面)
第79期 棋聖戦 第3局が今日、午前9時から行われます。
場所:ホテルニューアワジ 兵庫県洲本市古茂江海岸

先手:羽生三冠(名人・王座・王将)
後手:佐藤棋聖

戦型:矢倉(▲3七銀戦法)

産経新聞

Skype(インターネット無料電話)
図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。
※レスは、自動更新のブラウザを使用しているので、早めにレス出来ると思います。

===== 棋譜解説 =====
===== 2008/07/02 9:15 追記 =====

矢倉模様となりました。
佐藤棋聖は、羽生三冠の指し手に堂々と受けるようです。
先手は、3七銀戦法または森下システムになるか、見どころです。

===== 2008/07/02 9:35 追記 =====

先手は、▲3七銀戦法となりました。
しかしまだ、矢倉の基本の24手組にはなっていません。
後手が、△3二金を保留しているので、早囲いの含みがあります。(実際はしないと思いますけど)
※通常の矢倉24手組にはなりませんでした。(後手は早囲いを含みに駒組みしています。)

===== 2008/07/02 10:20 追記 =====

ここでの△8一飛は初めて見ました。
たぶん、ここから未知の局面になると思います。
後手は、右玉を含みに指しています。

===== 2008/07/02 11:00 追記 =====

後手は、△5二玉と中央へ行きました。
▲1七香は、先手は手を渡す意味だと思います。
後手の指し手に応じて、先手は作戦を決めると思います。

===== 2008/07/02 12:00 追記 =====

12:00~13:00まで昼食休憩です。
1)▲5八飛、△6四角、▲4六銀、△8五桂、▲8六銀、△7五歩、▲5五歩の展開
2)▲6五歩、△同桂、▲6六銀、△6四歩、▲5八飛の展開
などが考えられます。 単に▲5五歩もあるような感じです。

===== 2008/07/02 13:45 追記 =====
体調が悪いので、休憩します。

===== 2008/07/02 16:00 追記 =====

休憩が終わった時の局面です。

===== 2008/07/02 16:50 追記 =====

2筋、3筋を捌いて、▲2四飛です。
▲2二飛成をどのように受けるのでしょうか?

===== 2008/07/02 17:30 追記 =====

▲4五銀は、次に▲4四歩、△5四金、▲4三歩成を狙っています。
▲4五銀は、良い手だと思います。

===== 2008/07/02 18:10 追記 =====

▲4五銀には、△7三玉より「玉の早逃げ8手の得」です。
△7三玉には、▲7五歩より玉頭攻めです。
▲7五歩には、△8三玉よりかわします。
玉が右辺へ逃げました。(竜と反対側)

===== 2008/07/02 19:00 追記 =====

投了図です。
羽生三冠が勝ちました。 これで、1勝2敗です。
投了図以下は、後手玉に詰みはありませんが、先手玉はゼットより詰まないので、後手の玉は1手1手の寄りのため後手は投了しました。


多忙だった羽生三冠ですが、先週は対局がなかったので少しはリラックスして指せたのでしょうか?
今度の対局も来週ですね!

名人戦 羽生三冠を奪取
棋聖戦 羽生三冠の挑戦者(後2勝)
王位戦 羽生三冠の挑戦者
王座戦 羽生三冠のタイトル保持者
竜王戦 羽生三冠の挑戦者の可能性
王将戦 羽生三冠のタイトル保持者
棋王戦 羽生三冠の挑戦者の可能性

を考えると2度目の七冠制覇の勢いもあります。
また、永世七冠の可能性もあり、羽生三冠の対局結果には、いつも注目です。

とりあえず、棋聖を奪取するには、後2勝です。
残りは、後手、振り駒なので、後手での1勝は必ず必要であります。

本譜は矢倉になりました。
後手の佐藤棋聖が△5二玉と中央に囲う、珍しい相矢倉の将棋となりました。
矢倉は、先手が主導権を握れるので、仕掛けてそのまま勝ちきるのが理想的な先手の勝ち方です。
▲4五銀がうまく攻めをつないで、そのまま勝ちきりました。

===== 2008/07/03 10:40 追記 =====
▲4五銀(73手目の17:30 追記より)の局面の形勢判断について
形勢判断の4つの要素(手番、駒の損得、駒の効率、玉の固さ)より判断します。
厳密には、先手の1歩損より竜を作った局面だと思います。
先手の主導権で、先手が面白いと思いますが、あくまでも微差で先手がいい感じです。
なので、先手の主導権で面白いが、形勢は不明だと思います。
===== ここまで =====

※矢倉の後手は、先手の攻めを受け止めて、カウンター狙いで勝つ将棋が多いと思います。

アマチュアがプロの将棋を見ると確かに難しいです。
なぜなら、プロの将棋は、相手の手を消しながら指しているので、水面下の変化が多いです。
△9五歩は、昔では雀指しで先手不利だったのが、深浦王位の▲5四香より先手でも指せるようになりました。
プロはこのような変化を知りながら指しているので、多くの変化を頭に入れながら指しています。


(その他)
船戸女流二段が日本将棋連盟を退会⇒日本女子プロ将棋協会(LPSA)に移籍となりました。
しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会の優勝者の武田俊平さん(28歳 千葉市在住 会社員)がプロ編入試験を受験することになりました。 師匠は瀬川四段です。
船戸女流二段と武田俊平さんの活躍に注目です。