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将棋の日記

棋聖戦79_4

2008-07-08 08:15:01 | ネット中継(図面)
第79期 棋聖戦 第4局が今日、午前9時から行われます。
場所:宝荘ホテル 愛媛県松山市 鷺谷町2-20

先手:佐藤棋聖
後手:羽生三冠(名人・王座・王将)

戦型:角交換型の力戦型

産経新聞

Skype(インターネット無料電話)
図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。
※レスは、自動更新のブラウザを使用しているので、早めにレス出来ると思います。

(お願い)
リアルタイム中継は、病気(バセドウ病・うつ病の睡眠障害)より療養中なので、あくまでも、体調が良い時にやっているので、その旨も考慮してください。


===== 棋譜解説 =====
(解説はLogical Spaceのオリジナル)

===== 2008/07/08 11:30 追記 =====

角交換の後、飛車先を交換して、△3五角です。


▲1五角(15手目)⇒▲2二飛成(17手目)より激しい変化となりました。
▲1一馬の局面は、(銀・桂・香)と飛車の交換です。


囲い合った局面です。
先手は銀1枚の囲い、後手は金・銀の囲いです。
先手の3枚換えなので、先手が駒得していますが、囲いの差があるので微差で先手がいい感じです。
後手は、駒の効率で模様を良くしたい感じです。

===== 2008/07/08 15:20 追記 =====
今日は体調が悪いので、リアルタイム中継はお休みします。

===== 2008/07/08 17:30 追記 =====
少し疲れていますが、再開します。

先手からの小駒より速い寄せがないのを確認して、大駒を活用していると思います。
形勢判断(4つの要素)は、『手番、玉の固さ、駒の効率、駒の損得』を総合的に考えます。
後手は、駒を損しているので、『玉の固さ』と『駒の効率』より形勢を難しくしたいので、大駒を活用するのはプロでは常識的な大局観だと思います。


先手は、駒得しているので、小駒を使って攻めたいです。
まずは、基本通りに相手の大駒を攻めるのは、有段者では常識的な指し方です。
大駒を攻めて、小駒より少しづつ寄せます。


駒の損得:(金・銀・桂)と(飛車・香)の交換です。 先手が駒得。
玉の固さ:先手は金・銀、後手は、馬・銀です。 後手が少しいい。
駒の効率:先手は馬が働いている、後手は2枚飛車の攻め、馬が守り、香が攻めに働いています。 後手が少しいい。
形勢は難しいです。

先手は、2枚飛車の攻めをどうのように止めるか。 または、小駒でどのように寄せるか。 そこが勝負の見どころだと思います。

===== 2008/07/08 18:50 追記 =====

▲同金は、△8九銀、▲7七玉、△4七竜より王手馬取りなので、この変化は後手の勝ちです。 

(追記:21:30)
他の方のブログを見ると、▲同金、△4七竜より後手の勝ちとありますけど・・・。
▲6二と、△同銀、▲同馬、△同玉、▲5七金引より紛れを与える分だけ損だと思いました。
たぶん、この変化でも後手が勝つと思いますけど、かなり紛れると思います。


===== 2008/07/08 18:55 追記 =====

投了図です。
後手玉は詰まず、先手玉は必至より後手の勝ちとなりました。

羽生三冠の勝ちより2勝2敗になりました。


===== Logical Spaceより =====
やりました。 やりました。
さすが、羽生三冠です。 希望を持たせてくれます。
今日の将棋は、米長永世棋聖の泥沼流ような将棋でした。

形勢判断から、駒を損しても、『玉の固さ』と『駒の効率』で形勢を難しくすることは、『名人に定跡なし』のような指し方でした。